裁判で被害者19人を匿名で審理【植松聖 相模原障害者殺傷事件】

現在、横浜地方裁判所では相模原障害者殺傷事件の裁判員裁判の準備が進められていますが、殺害された19人全員の名前などを法廷で公開せず、匿名で審理を進めると決定されました。

横浜地検が遺族の意向を聞き、被害者のプライバシーを保護する必要性があると判断し、法廷で名前などを公開しないように申し立てていたものを裁判所が認めたのです。

法廷で名前を公開しないのは性犯罪事件ではありますが、殺人事件では異例です。

警察も遺族の希望により犠牲者の名前を匿名としていましたが、裁判でもそうなるということです。

が、遺族の意向なのですから、こうすることがベストなのでしょう。

ただ、世間には「障害を理由に匿名発表はおかしい」とする障害者や家族が多いことも事実。

この事件は障害者に対する差別や偏見しか出てこない植松聖容疑者の言い分ばかり報道されていて、被害者に関する情報は少ないので、「匿名」にすることは「被害者不在」のような…そこにあまり事件のリアリティを感じることができない漠然としたイメージを個人的には感じてしまいます。

匿名であることが審理に影響を与えるとは考えにくいですが、考えようによっては、これも差別意識を産む元にならないとは言えないような気はします。

でも、今回の事件の遺族としても、一般障害者を支える家族としても、それを「隠したい」と思わせる世間の風潮がなくならない限り、実名を公表する勇気は持てないというのが現実なのでしょう。

たいへん難しい問題だと思います。
 
 
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相模原事件 匿名 被害者