空を飛ぶトビイカがスルメイカ不漁の代用&救世主になるか!?

トビイカ スルメイカ 漁業

国内でイカといえば「スルメイカ」が主流ですが、少し前からスルメイカが不漁で高値が続いていると報道されていました。

不漁となったのは2015年からです。

国内でのイカの水揚げの5~6割を占めているのがスルメイカですから、この2年余りの不漁はかなりの痛手でしょう。

不漁の理由は諸説ありますが、イカが産卵する東シナ海の海水温の低下が影響していると見られています。

2年続けて不漁だったせいで産卵する親イカの個体数も減っていることから、スルメイカの漁獲量が安定するのは当分先になりそうです。

そんなスルメイカに代わる食材として「トビイカ」が注目されています。
 
 
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スルメイカとトビイカは形も食感も似ていて、トビイカの胴長は30センチくらいです。


via:読売新聞


via:NHK news web

トビイカは主にインド洋や太平洋の熱帯・亜熱帯地域の南の海に生息していると考えられていますが、詳しい生態は分かっていません。

トビイカは大型魚に追いかけられると海上を飛んで逃げる・・・20~50メートルくらい飛ぶらしいですよ。

この動画↓のイカはトビイカではなくて、スルメイカだと考えられていますが、それにしてもイカって空飛ぶ動物だったんですねえ。びっくり!
 


 

イカが飛ぶ姿が撮影されたのは2011年7月、北海道大大学院修士課程の村松康太さんのチームにより。

21枚の連続写真を解析してみると、イカは100匹あまりいて、水を体外に噴射しながら ヒレでバランスを取って飛んでいることがわかりました。

イカは海面から飛び出て、水を噴射して 空中を飛び、着水しています。

これらのイカの速さは時速約36㎞(毎秒約11メートル)

ウサイン・ボルト(秒速11.85メートル)と同じくらいの高速飛行をしていることがわかります。

スルメイカでもこんなに飛べるのだから、トビイカは軽く50メートルくらい飛ぶのでは!?
 
 
トビイカとスルメイカとの違いは、トビイカは身体に発光器を持っていることで、それ以外の見た目ではスルメイカと大きな違いはありません。

青森県の産業技術センター食品総合研究所が加工業者を招いてトビイカの試食会をした感想は

味をつけて調理すれば、スルメイカと遜色ない。

スルメイカの代用ということですけど、生で食べるのはちょっと厳しいかも・・・ということでしょうか?

でも、沖縄県漁業協同組合連合会のHPには 食べ方に「刺身」もありましたけれどね。

トビイカ スルメイカ
via:沖縄県漁業協同組合連合会

 
トビイカの生態も分布範囲も産卵場所もわかっていないので、今後データを蓄積しながら調査していく予定だそうです。

今年の1月から日本の南やフィリピンの東の公海で 民間漁船をチャーターしての試験操業が始まっています。

実はトビイカはスルメイカのように群れをなすことがないので、漁業の効率が悪く、日本ではあまり注目されないイカだったのです。

今後研究や調査を進めて漁獲量を安定させないことには漁業対象にはなりませんので、まずは回遊ルートや生態を解明していくことがはじめの一歩です。

トビイカが食卓に並ぶのはまだ先のことかもしれませんね。
 
 
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