恐竜の卵化石が52年前に下関で発見されていた!国内未確認の獣脚類!?

卵化石 獣脚類via:時事通信

52年前(1965年)に採集された化石が、未確認種の卵と判明しました。

発見した当時は高校2年生だった清水さんは「もしかして恐竜の卵かも!?」という思いを抱きつつ、誰に見せたらよいかわからず、これをしまっておいたといいます。

50年前の常識では「日本には恐竜時代はなかった」とされていたので「恐竜の卵かも?」と言い出すことがためらわれたということがあったかもしれません。

もし誰かに見せていたら「変わった石だね」で終わってしまって こんな風に保管されていることはなかったかもしれないので、52年もの年月を経て日の目を見るということはある意味 奇跡的なことですよね。

これまで国内では、恐竜の卵の化石は福井県、岐阜県、兵庫県の3県だけで見つかっていますが、今回の卵化石はそれらとは違う種・・・というよりも、未確認の恐竜のようです。

この卵の化石は、国内では確認されていなかった種類の、二足歩行する大型の獣脚類(じゅうきゃくるい)

卵殻の断面の模様が木の枝のように広がって見えることから、獣脚類であることが確認されました。

獣脚類というのは二足歩行をする種類で、映画「ジュラシックパーク」でおなじみのラプトルやティラノサウルスのようなタイプの恐竜です。

とはいえ肉食とは限らず、草食や魚食、雑食のものもいましたし、獣脚類は鳥類を含む分類でもあり、獣脚類の多くは羽毛を持っていたことが近年の研究でわかってきています。

上の画像で、黒く見えるのが卵の殻です。

今回 恐竜の卵だと判明した化石、時代は白亜紀前期(約1億2000万~1億年前)の地層(関門層群下関亜層群)から見つかっています。

日本国内で恐竜の化石が初めて見つかったのは1978年のことですので(岩手県岩泉町・モシリュウの上腕骨) 今回の発見(1965年)はそれを13年さかのぼるものです。

当時高2だった清水好晴さんは下関市の綾羅木川上流域でこれを採集し、発見時に描いたスケッチや撮影した写真、ネガも保管していました。

清水さんは高校の部活の一環で遺跡の発掘調査に参加していたのですが、その時に考古学の専門家から「出土品を見つけたら記録をしっかり残すように」と教わっていました。

それでスケッチにもしっかり日付や発見場所などを記し、写真も撮っていたのです。

これらをきちんと残しておいたことから、標本としての正当性を裏付けられました。

これらがなかったら、国内初発見であるとの客観的判断は下せなかったと専門家はいいます。

清水さん
心の奥底にしまっていた「もしかして恐竜の化石かも」という少年時代の思いが正しかったことに安堵しています。

高校時代に恩師より記録することの重要性を教えてもらったことが、この結果を導いたものと思います。

鑑定のきっかけは、甥が文化財保護課で働くようになったことだそうです。

これも不思議な巡り合わせ…。

via:朝日新聞デジタル

 
卵の化石は2~7センチのかけらが8点あります。

これまで見つかっている8種類の卵の化石とは違う種類で、殻の厚みが約3.7ミリあることから、比較的大型の獣脚類である可能性が高いと推測されています。

この化石は、7月14日~10月15日まで、福井県立恐竜博物館で公開されます。
 
 
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