高橋克也被告の上告審【オウム・地下鉄サリン事件 最後の審判】

 
地下鉄サリン事件 高橋克也

2018/1/5 地下鉄サリン事件・被害者参加人 高橋シズヱさんの見届ける権利

地下鉄サリン事件
東京都庁小包爆弾事件
会社員VX殺害事件
被害者の会会長VX襲撃事件
公証人役場事務長逮捕監禁致死事件

オウム真理教による上記5つの事件に関与したとして殺人罪などに問われた元信者・高橋克也被告(59歳)の上告審で、地下鉄サリン事件で東京メトロ・霞ケ関駅の助役だった夫を亡くした高橋シズヱさん(70歳)が、被害者参加人として法廷の柵内で出廷することを求めています。

最高裁からは一般傍聴席での傍聴を打診されているということですが、

高橋さん
地下鉄サリン事件で最後の裁判。
当事者として柵内で見届けたい。

高橋克也被告は一審・二審で無期懲役判決を受けて上告中です。

最高裁が刑事裁判で弁論を開くのは 原則として二審で死刑が言い渡された事件を除けば 二審の結論を変える場合に限られます。

現時点では高橋克也被告の上告審で弁論が開かれるかどうかは決まっていません。

これまでの高橋克也被告の裁判の一審・二審では 高橋シズヱさんは被害者参加制度に基づいて検察官の近くに座っており、上告審でも2017年8月に最高裁から被害者参加を許可されています。

しかし、被害者代理人の中村裕二弁護士によると、最高裁は「被害者参加人として裁判記録の複写などは可能。傍聴もできるが、柵内での出廷はできない」として一般傍聴席での傍聴を打診…つまり最高裁は難色を示しているということです。

高橋シズヱさんは2017年10月28日、最高裁に対して弁論を開くことと、柵内での出廷を求める要望書を提出しました。

高橋さん
一・二審で柵の中に入り、被告の様子を間近に感じることができた。
被害者の権利がなぜ上告審では認められないのか。

ちなみに、最高裁は主に下級審の判断が憲法や法令に適合しているかを審査する「法律審」と位置づけられており、被告も上告審に出廷することはありません。 


https://mainichi.jp/articles/20180105/k00/00e/040/226000c

2018/1/19 最高裁が高橋克也被告の上告を棄却!無期懲役確定とオウム裁判終結へ

1995年の地下鉄サリン事件の殺人罪などに問われたオウム真理教元信者、高橋克也被告(59歳)の上告審で、最高裁第2小法廷は1月19日までに、被告の上告を棄却する決定をしました。

これにて無期懲役とした一審・二審判決が確定します。

これで教団が起こした事件で起訴された192人全員の判決が確定します。

教団による一連の事件では オウム真理教・元代表の松本智津夫死刑囚(麻原彰晃、62歳)ら13人の死刑が確定しています。

オウム真理教事件と13死刑囚 まとめ

慣例として共犯者の公判中は死刑は執行されませんから、裁判終結が執行の判断に影響する可能性はもちろんあります。

教団関係者の刑事裁判は2011年にいったん終わっていましたが、その後に特別指名手配を受けていた高橋被告ら3人が相次ぎ逮捕されました。

オウム真理教事件 平田信 菊池直子 高橋克也 全国区特別手配逮捕劇

3人のうち、公証役場事務長拉致事件などに関わった元幹部の平田信受刑者(52歳)は2016年に懲役9年が確定。

都庁小包爆弾事件に関わったとして起訴された菊地直子元信者(46歳)は2018年1月5日に無罪が確定。

そして高橋克也被告だけが残っていました。
 
 

高橋被告は2016年9月の二審判決を不服として上告しており、今回、最高裁が1月18日付の決定で上告を棄却しました。

これは裁判官3人の全員一致によるものです。

一審・二審判決によると、高橋克也被告は地下鉄サリン事件で実行役を車で送迎しています。

また、猛毒のVXガスによる襲撃事件や、公証役場事務長拉致事件にも関与していました。

オウム裁判が終結した・・・麻原彰晃のXデーは近いのか!?

松本智津夫(麻原彰晃) オウム真理教 教祖の現在と死刑執行の行方

政治ジャーナリスト
“いつまで麻原を生かしておくんだ”との世論の批判に対して、法務省の幹部は“自然死させるつもりはない”と語っています。
この先10年、20年も麻原の死刑執行を先延ばしすることはありえません。

また、法務省幹部は“平成で起きた事件は、平成のうちに終止符を打ちたい”とも考えているという。

政治ジャーナリスト
2018年内に新元号が発表され、その年の11月には眞子内親王が結婚し、さらに、その翌年には天皇が譲位されて、“新しい時代”が始まる。
 
そんなめでたい時に死刑を執行したくない安倍政権も皇室の慶事が目白押しになる前に決着をつけたいと考えているはずです。

どう転んでも、2017年末から2018年夏までにXデーはやって来そうだという。

via:「週刊新潮」2018年1月4日・11日号

 
 

2018/1/19 オウム事件関係者のコメント

最高検「無期懲役の判決維持は打倒」

最高検
社会に大きな衝撃を与えた凶悪な事件に対して、無期懲役の判決を維持した妥当なものと受け止めている。
 
 

地下鉄サリン事件被害者の会代表 高橋シズヱさん「終わった」

高橋さん
今回の判決は、ほかの被告の判決の知らせを受けるのとは違う思いがあります。
事件が発生してから23年がたとうとしているこの時に裁判が終わった、すべて終わったんだという思いを、今、心に刻んでいます。
 
このあとは、私たち被害者遺族も一般の人も、死刑の執行がどうなるかということに関心が移っていくと思います。
 
 

「ひかりの輪」の上祐史浩代表「反省深め賠償を続ける」

上祐代表
当団体は、一連のオウム事件の被害者の方々のことを胸に刻み、二度と同様の事件が起きないよう、オウム・麻原の過ちへの反省を深め、賠償を続けるとともに、今も麻原への信仰を続ける『アレフ』の活動の抑止などに努めていきたい。
 
 

ジャーナリスト江川紹子さん「死刑囚への執行に注視」

江川さん
高橋被告らが逃走していたこともあって、とても長い裁判だったという感覚がある。
事件の経緯などいまだに分からないことがあるが、今後、解明される可能性があるとは思えない。
 
今後は13人の死刑囚への執行がどうなるのか注視したい。
 
ごく普通の若者がカルト集団に巻き込まれ、被害者から加害者に変わっていったプロセスがこの事件の最も重要な教訓。
 
事件の真相解明のほか、最近のテロやカルト問題の分析に協力している死刑囚もいる。
事件当時の立場や逮捕後の捜査協力の姿勢などに違いがあるので、本当に13人全員に死刑を執行すべきなのか、検討する必要があるのではないか。
 
 

オウム真理教被害対策弁護団の滝本太郎弁護士「12人を殉教者にしてはならぬ」

 
オウム真理教 死刑囚 13人

via:産経ニュース

 
滝本弁護士
今もオウム集団が残っていて新たなご家族からの相談が続いている。
 
死刑執行も現在の課題だ。
 
松本智津夫死刑囚は極悪非道の行為をした『頭』であり、もともと神格化された教祖なのだから『殉教者』となる心配はない。
その受刑能力はある。
 
しかし、12人の元弟子らの死刑は、私を殺そうとした人を含め執行してはならない。
どうして教祖の指示でひどい事件を起こしたかを、語り尽くしてもらわなければならない。
 
12人をオウム集団が喜ぶ『殉教者』にしてはならない。
 
 

仮谷実さん「不満残る裁判」

※1995年の公証役場事務長拉致事件で死亡した仮谷清志さん(当時68)の長男・実さん(57)

仮谷さん
一審、二審の無期懲役が軽くならずによかった。
一つの区切りがついたんじゃないかなと思う。
 
高橋被告は証言があいまいで、謝罪の言葉もなく、不満の残る裁判だった。
父の死の真相について納得しているわけでない。
 
父の事件にかかわった人に、これからも真実に近づく証言を聞きたい。
高橋被告には謝罪の気持ちを聞きたいと思っている。

2018/1/22 上告棄却決定に高橋克也被告が異議申し立て

高橋克也被告(59)の弁護人は1月22日までに、上告を棄却した18日付の最高裁決定を不服として異議を申し立てました。

異議が棄却され刑が確定すれば、教団による一連の事件の刑事責任を問う裁判が終結します。

2018/1/26 高橋克也被告の異議申し立てを棄却でオウム裁判終結

最高裁第二小法廷は1月26日までに、地下鉄サリン事件で殺人罪などに問われ、上告が退けられた元オウム真理教信者高橋克也被告の異議申し立てを棄却する決定をしました。

これで一連の事件を巡る教団関係者の裁判は全て終わりました。

【オウム真理教の教祖と信者の裁判結果】合計192人

死刑・・・13人

懲役刑・・・174人(うち無期懲役…6人/執行猶予…87人)

罰金刑・・・3人

無罪・・・2人

 
  
スポンサーリンク