セキセイインコの老化現象と老衰症状に気づき大往生を見送った体験談

これはセキセイインコの飼い主さんの寄稿です 実家で飼っていたそら(オス)は、今まで飼っていた歴代セキセイインコの中でいちばん長生きした元気なインコでした。

毎日数回鳥かごから出してもらい、部屋の中を自由に飛び回って遊ぶのが日課でした。

11歳になってからは、飛ぶ速度が落ちたりケージ外に出てくる回数が減ったりすることはありましたが、飼い主のくしゃみの真似をして笑わせてくれたりと 毎日楽しく過ごしていました。

セキセイインコの老化現象と老衰症状に気づき大往生を見送った体験談

セキセイインコの老衰症状

私がそらの異変に気が付いたきっかけは、【ケージの中での過ごし方がいつもと少し違う】でした。

いつもケージの中では止まり木に乗って過ごしていたのですが、その時はかごの床にペタッと体をくっつけている体制でうずくまっていました。

今までそのような姿は見たことがなく、寝る時も止まり木にとまって片足を上げている体制だったので、

え?何?どうしたんだろう?

…ととても不安になりました。

異変を感じてからすぐに、私はお世話になっている動物病院へそらを連れて行きました。

セキセイインコの老衰症状

先生に話を聞いてもらった後、全体を診察していただいた診断結果は「老衰」でした。

そらは老化から体力が低下してきて 床に身体をつけて休んでいたようで、先生からは

もうあまり長くはないかもしれないですね。

…という話もありました。

スポイトで飲ませるタイプの栄養剤を処方され、

老鳥なので防寒対策をしっかりしてあげてください。それから体力的に止まり木で過ごすことが負担なようだから、かごの中の止まり木は取り外してください。

…とも言われました。

老衰ですから、栄養を補助してあげる以外は、病院では何も処置できることはない状況でした。




セキセイインコの老鳥ケージレイアウトに変えて余生を過ごしやすいように

セキセイインコの老衰症状

セキセイインコは6歳くらいから老鳥期に入るということです。

もちろんセキセイインコの11歳は高齢である認識はもっていましたし、羽毛の状態にも相応の老化現象は見て取れていましたが、いつも元気いっぱいのそらに対して「老鳥」という意識を持ったことがなかったのです。

私たちにとってこの出来事は青天の霹靂で、家族は皆ショックを受けましたが、落ち込んでばかりもいられません。

できる限りそらの余生を快適に過ごしてもらうように準備することにしました。

そこでまずは老鳥用のケージレイアウトに変更することにしたのです。

まだそれほど寒い季節ではなかったのですが、防寒対策としてケージに保温電球ヒーターを設置しました。

そのままではケージの金網から暖気が逃げてしまうので、ヒーターの加熱部に気を付けながら ケージをダンプラで囲みました。

止まり木と同時にケージ下のフンきり網を取り外し、ヒーターから離れたところに餌と水を置きました。

老鳥でも餌は食べられたし好物には少し口をつけてくれて…

セキセイインコの老衰症状

ケージのレイアウトを変えてからは 家族みんなで なるべくそらの近くで一緒に過ごすようにしました。

そらのお世話は私と母と妹で行っていたので、順番で誰かが近くで付き添ってあげるようにしていました。

そして、疲れない程度にそらをケージから出し、掌に乗せて話しかけたりするなど 触れ合う時間を持ちました。

人の手からどこかに移動するような元気がそらにはもうありませんでしたが、そんな弱っている時でも「おはよう」「●●ちゃん」と私の名前を小さな声で話してくれたので、涙が出てきました。

食欲はまったくなくなったわけではなくてボチボチ食べているといった感じでしたが、病院で処方された栄養剤は飲ませてあげていました。

そらが好きだったレタスを近くに置いてみたら 少しですが口をつけてくれました。

老衰なので効果的な処置をしてあげることはできませんでしたが  一日でも長く快適にそらに生きてもらうために、部屋を温かくしてあげること。  誰かがいつも近くにいてあげること。この2つは徹底しました。




セキセイインコの老衰症状に最期の1週間まで気づかなかったけれど…

セキセイインコの老衰症状

愛鳥への寄り添いから1週間後の夜、そらは母の手のひらの上で虹の橋を渡っていきました。

最後はキューっと足に力を入れていたけれど、静かに旅立っていったよ。最後までそらのがんばりを感じた。

…と母は泣きながら話してくれました。

私がそらの訃報を知って慌てて帰宅してみると、うっすらと目をあけて眠っているそらがいました。

いつも私が帰宅するとそらは「おかえり」ではなく「おはよう」と言ってくれていたので、何も話さなくなったそらを見ていると とても悲しくて寂しくて どうしようもなくなりました。

結果としてそらは老衰で11年の生涯を閉じましたが、私たち家族はみんな それまでのそらへの行いを後悔したことはありません。

病院受診後もそらはうずくまって休んでいることばかりでしたが、苦しんで鳴くようなことや、嘔吐などもなかったので、老衰で自然に逝くことが出来たのはよかったと思っています。

苦しみが少ない大往生…最期の時をゆっくり一緒に過ごせたから悔いはない

セキセイインコの老衰症状

そらのように、何の前触れもなく突然体調が悪くなってしまうケースはよくある。

…と動物病院の先生から伺いました。

私が異変に気付く前日まで そらは部屋の中を元気に飛び回って遊んでいたので、年齢を考えれば確かに「老鳥」なのですが、私の中には「老」という意識が全くありませんでした。

セキセイインコの老衰症状を目の当たりにして…本当に突然すぎてびっくりしましたし、

もっと早い段階で 老いのつらさに気づいてあげることはできなかったのだろうか?

…と思うところもあるのですが、そらとの最期の時をゆっくりと一緒に過ごせたことは良かったと思っています。

永遠の別れは悲しすぎて涙が出ますが、これは人間でいうところのPPK(ピンピンコロリ)なのでしょう。

そらは苦しむことが少なく、闘病生活も短く、天命を全うして静かに旅立って行けたので大往生だと思います。

セキセイインコの老衰症状

私は初代のセキセイインコが病気になった時に、当時の家の近くに動物病院がなくて慌てた経験があります。

何件か電話をかけてみたところ「一応連れてきてください」と言ってくださった病院に駆け付けたのですが、先生が鳥の知識がない方だったので 本を見ながら診察していました。

その子は結局原因不明で翌日に亡くなってしまったのですが、

あのとき鳥の専門医に診てもらっていたら 長生きできたかもしれない。

…という後悔が数十年経った今でも心の奥底に残っています。

インコを飼っている方には 愛鳥が若くて元気なうちに、頼りにできる「鳥を診察できる動物病院」を見つけておくことをおすすめします。

大切なかわいいインコとのお別れはとても悲しいですが、後悔のないお別れがその子へのいちばんの恩返しになると思うのです。