これはセキセイインコの飼い主さんの寄稿です
こちらの記事の続きです

メガバクテリア症がわずか2ヶ月で再発したレモン。
1度目にメガバクテリア症が発覚した時は、嘔吐や下痢・食欲不振といった一般的なメガバクテリアの症状は全く見られませんでした。
しかし再発時は嘔吐があり、明らかに衰弱してしまい、メガバクテリア症の恐ろしさを改めて感じることになりました。
セキセイインコのメガバクテリアと疥癬の治療費で11万円かかった話
病院でメガバクテリアの再発が分かった日には注射をして、1週間分の粉薬を処方してもらいました。
その日はぐったりしているレモンのことがとにかく心配で、いつもはリビングに置いているケージを私の部屋に移動させ、夜中でも何かあればすぐに気付けるような体制を整えました。

夜中のうちに最悪な事態が起きたらどうしよう…。
そう思うとなかなか眠ることができませんでした。
メガバクテリアの注射と薬の効果はてきめんだった
しかし注射と薬の効果なのか、夜中に餌を食べている音が聞こえてきた時には ホっと胸を撫でおろしました。
翌朝になって恐る恐るケージ内を覗いてみると、そこにはいつもの元気なレモンがいました。
嘔吐もしておらず、昨日の出来事は嘘だったのか!?と錯覚するくらい 普段通りのレモンに戻っていたのです。
そこから毎日粉薬を飲み水に混ぜて飲ませ、1週間後の診察まで様子をみていましたが、その間はレモンに大きな変化はなく、元気そのもの。
しかし念のため放鳥はなるべく控え、放鳥したとしても飛ばせないように配慮して5分程で終わらせていました。

「メガバクテリアの治療で1週間に1回 合計6回注射します」
そして1週間後、再度病院を訪れました。
受付を済ますと、まずはお決まりの糞検査からスタートし、診察の順番を待ちます。
人気のある動物病院のため毎回待ち時間は長めで、診察に訪れる人は受付をしてから一旦自宅に帰ったり、車の中で順番を待つなど、出来る限りペットへの負担が少なくなるように工夫されている印象でした。
ようやく順番が来て診察室に入るとまずは糞検査の結果報告からですが、この1週間でメガバクテリアはきれいに消滅していました。
そして獣医師から、改めて今後の治療方針が説明されました。
私は獣医の言葉に愕然としました。
セキセイインコのメガバクテリアが再々発したらどうなるの?
再発の診断が出た日に「今後は注射と薬での治療になる」と聞いてはいたものの、毎週注射を行うとは思っておらず、私は思わずこう聞いてしまいました。
力強く獣医師はそう言ってくれました。
しかし私は「再発したらどうしよう」という思いがあったため、重ねて質問をしました。

小さな体で毎週合計6回の注射…。
想像しただけでもつらいものがありましたが、獣医師の言葉を信じて、私とレモンは毎週決まった曜日に通院することになったのでした。
毎週の通院は正直大変でした。
私自身も必ずその曜日は空けておかなければならなかったので、スケジュール調整の面でも色々と気を配りました。
レモンも次第にキャリーを見るだけで逃げるようになり「病院に行く」ということを理解しているようでしたし、最初の数回は注射が終わって戻ってくると悲壮感を漂わせていました。
ところが通院回数を重ねるたびにレモンも慣れてきたのか、注射時に看護師さんにお喋りをするようになっていたそうです。
6週間…長い治療の最終日、獣医師から改めて
…と心強い言葉をかけて頂き、私とレモンの通院は終了しました。
最初にセキセイインコの足踏みに気付いてから約6ヶ月間。本当に長い闘病生活でした。
最後のメガバクテリア治療の注射から3ヶ月後、再度病院で糞検査を行いましたが、メガバクテリア症の再々発はなし。
疥癬症の再発も心配ないとのことでした。
メガバクテリア症と疥癬症の完治まで6ヶ月!かかった病院代は11万円強
メガバクテリア症が再発してからかかった治療費は全部で約6万円でした。
最初の病院でかかった費用も含め、この半年間の病院代はトータルで11万円強でした。
セカンドオピニオンでメガバクと疥癬の治療…60,000円
メガバクテリア症の再発の治療…40,000円
ペットの飼育にはある程度の費用がかかるのは当たり前ですが、人間同様に病気や怪我・入院など、想定外の出来事が起こることがあります。
そんな事態になったときに治療を受けさせてあげることができるか。そういう面もしっかりと考えて決断しなければならないと肝に銘じました。
現在レモンは元気に毎日を過ごしています。
愛鳥の病気の治療はつらい思い出でしたが、病気になったからこそ気付いたこともたくさんありました。
6ヶ月という長い闘病生活で学んだことを無駄にせず、1日でも長くレモンと一緒にいられるように、飼い主としての責任を果たしながら健康管理には十分気を付けていきたいと思います。

子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人です。
ここには鳥ブログあるあるな「うちの子自慢」や「かわいいでしょ♪アピール」はありません。鳥の飼育本を丸写ししただけの机上の空論解説や、繁殖した雛の販売目的の宣伝PRもありません。鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)が目的のコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新していきます。