サザナミインコの飼い主の寄稿
ぴよちゃんはマクロラブダス(メガバクテリア症)を発症したことがあります。これはその当時のぴよちゃんの様子や病院で実際にどんな治療を受けたかなど、病気が完治するまでのお話です。
ぴよちゃんをお迎えしてから一年半ほど経ったある日の朝のこと。いつもバードテントからのそのそと出てくるぴよちゃんがケージの床にうずくまっていました。
ぴよちゃんはこちらに「はっ」と気付くと、ケージの中に設置してあるハシゴを登り、いつも止まっている鏡のついた止まり木へ移動しました。
動作は緩慢ではなかったですが私は何か違和感を感じました。
サザナミインコがメガバクテリアに!ぴよちゃんの注射治療+入院治療【ぴよちゃん1歳半】
その後いつものように朝の放鳥をしましたが、ぴよちゃんは変わった様子もなく遊んでいました。ところが午後。ふと気がつくと、また床にうずくまっていたのです。
小鳥の病院に行こうか悩みましたが、すぐにお気に入りの止まり木に戻ったり、食欲旺盛でフンにも異常がないことから、翌日に病院へ行くことに決めて、様子を観察していました。
急変は翌日に起こりました。放鳥中のぴよちゃんが突然頭を降りながら、鼻水状の液体を吐き出し始めたのです。
小鳥の病院で検査を受けたらメガバクテリアが見つかって
動物病院に行くためにプラケースに紙を敷いてぴよちゃんを入れました。
その日の糞をラップに包み、チャック付きのビニール袋に入れて持っていくことにしました。
緊張からなのか、溜めフンをいつもは朝と夜の2回のしかしないぴよちゃんが、移動中に小さい糞をしていたので、検査にはその新しい糞を使いました。
その糞を顕微鏡で見た先生は「ああ、やっぱり」と言い、モニターにその画像を映しながら詳しく説明してくれました。

この棒状のモノが病原菌です
メガバクテリアはインコの胃に棲みついて悪さをする真菌で、発症すると嘔吐、軟便、下痢、食欲不振などの症状を引き起こします。
たくさんのセキセイインコがメガバクテリアの治療を受けに来ていると聞きました。

インコが羽を膨らませてうずくまっている状態は、人間で言えば『ご家族の方を呼んでください』と言われるのと同じレベルの状態だと思っていいです。
…と言われた時には、ぴよちゃんのうずくまる姿を思い出し、涙ぐんでしまいました。

ぴよちゃんはもう助からないのかも…
そんな私に対して先生はあっさり

でも、この状態ならすぐに治療すれば治りますよ。

え?先生、それを先に言ってください!
メガバクテリアの治療を投薬にするか?注射にするか?
その後先生は、メガバクテリアの治療の考え方と、治療方法に投薬と注射の2つの選択肢があることを説明してくれました。

メガバクテリアが引き起こす症状は、真菌が体内で悪さをしているために起きているものだから、とにかく菌を減らすこと。それも早急に減らすことが重要なんです。そのためには早い段階で可能な限り薬を集中投与する治療方法が効果的です。
ぴよちゃんの場合、 飲み水に薬を入れる飲水投与、 保定して直接 口に投与する自宅での投薬 病院での皮下注射 …このどれかになると言われました。
さらに2つの治療方法の違いについて詳しい説明を受けました。
そして私が選んだのは、今の症状がより早く改善する見込みがあり、治療全体の期間も短く済みそうな「注射」の治療です。

注射の場合は1日2回を数日間、その後は1日おき、週2回、週1回と間隔を開けていき、1ヶ月くらい経って真菌がいなくなれば終了…この治療方法が最も効果的です。
先生の説明はとても詳しく、薬剤の効能だけでなく、これまでご自身が扱ってきた症例に加え、獣医師会や学会から得たデータや情報から裏打ちされたものであることが分かる、とても納得のいくものでした。
連日の通院は無理…ぴよちゃんを1週間入院させることに決めた
当時仕事が忙しい時期だった私にとって、通院のために休みを取るのは難しい状況でした。そんな状況からどうすべきか悩んでいた私に、先生はこう提案しました。

最初の1週間だけでも入院でお預かりしましょうか?
入院すれば24時間 完璧な空調管理のもと、何かあればすぐ診察できる環境が整っています。
治療中のぴよちゃんをひとりで留守番させることに不安だった私は、その場で入院を決めました。
そこから1週間、毎晩、ぴよちゃんの面会のため、私は動物病院に通いました。

この程度なら、注射を始めるとすぐに症状がよくなる子が多いですよ。
…と先生から聞いていたのですが、翌日にはぴよちゃんの動きや顔つきから快方に向かっていることが素人目にもわかってほっとしました。

入院にして本当によかった。大正解だった!
1週間の入院を経た後、予定通りに通院することもできて、3週間後のフン検査ではメガバクテリアがなくなりました。
そして翌週にもう一度検査をして真菌の消失を再確認し、治療が終了となりました。
サザナミインコの見守りカメラ+スマート家電でぴよちゃんのハイテク御殿化スタート
一人餌になったばかりのサザナミインコのぴよちゃんをお迎えしたのは5月のこと。まだ肌寒い日もあるからと、ペットショップ店員に勧められて購入したのがペットヒーターでした。
ヒーターの設置がぴよちゃんのハイテク御殿の第一歩で、その後も留守番などの必要に迫られて様々な高性能グッズを揃えていきました。
インコの見守りカメラ 今どきのものは安価で性能抜群!
メガバクテリアで入院したぴよちゃんがようやく退院となった時、日中仕事があるため不在だった私は、留守中のぴよちゃんの様子がとても不安でした。
そこでいろいろ調べた結果、ペットの見守りに使える「ネットワークカメラ」の存在を知ったのです。
15年前、見守りカメラには2種類ありました。単体で使える数万円する「ネットワークカメラ」と、パソコンに繋いで使う安価な「ウェブカメラ」です。
悩んだ結果、一日中パソコンを起動させっぱなしにするのに抵抗があったので、接続状態が安定しているもののちょっとお高いPanasonic製「ネットワークカメラ」を選びました。
当時は、外出先から安定して受信できる環境が欲しい場合は、有料アカウントと接続サービスが必要で、私もカメラ購入後の数年間は有料のPanasonicの接続サービスを利用していました。
最近は数千円で買うことが出来る見守りカメラは、どの機種を購入しても有料の通信サービスなどを利用せずに、自宅のネット環境とマッチングするだけの手軽さです。
スマホやタブレットなどから簡単にペットの様子が見られるようになっており、防犯対策にも有効なので、見守りカメラユーザーが増えているのも納得できます。
サーモスタットで留守中の寒暖差に注意した
ケージ内の温度を一定に保つ「サーモスタット」もハイテク御殿の必需品でした。
これも見守りカメラと同様に留守中の温度管理に不安があったので購入し、ペットヒーターに接続していました。
空気清浄機とドイツ製掃除機「ミーレ」で室内の快適環境維持
室内の快適環境維持でも「インコ仕様」で進んでいきました。
まずは部屋の空気をクリーンに保つための「空気清浄機」を購入しました。
掃除機はペットの羽毛を強力に吸い込み、排気はフィルターによってクリーン化される、ドイツ製の掃除機「ミーレ」を購入しました。
このミーレの掃除機は少しお高かったのですが、シンプルな構造とパーツの丈夫さ、交換が可能なパーツが多い…などたいへんメリットが多いです。
購入してから16年以上たった今もバリバリの現役で、製品や性能の優秀さだけでなく、長く使い続けられる点にも満足しています。
室内照明のタイマー利用:留守番機能でON・OFF

このリモコンは陽が落ちる時間に合わせて照明をつける時間が予約できたので、とても便利でした。
照明の留守番機能の利用は空き巣対策にもおすすめです。
また、家族がいる家に帰宅しているていを装えるので、特に一人暮らしの防犯対策に役立つアイテムです。


ぴよちゃん用にそろえたハイテクグッズの数々、リモコン類は電池でしたが、他のアイテムのほとんどはコンセントにプラグを差し込むタイプでしたので、我が家のコンセントは、ぴよちゃんのハイテク機器のプラグで満員状態でした(笑)
スマート家電はこんなに進んでいる!今昔の違いにびっくり
ネットワーク関係の機器の進歩と家電のスマート化により、ペット用のアイテムが本当に安く、便利に、設定も簡単になったと思います。
インコ飼育の必需品である温度計までもスマホで認識でき、温度設定によりアラームを鳴らすことが出来るのです。

ぴよちゃんが14歳で突然亡くなってしまって実現しませんでしたが、我が家では新しいネットワークカメラの購入を検討していました。
そのきっかけは、カメラの設定は変えていないのに、スマホによるアクセスができなくなったことでした。
おそらく住んでいるマンションに新しく無料の埋め込み式Wi-Fiが導入されたことで、古いネットワークカメラでは対応できなくなったことが原因だと思います。
そんなことから今どきの見守りカメラを調べてみて、価格とその性能の差に驚きました。

夜の暗がりのケージ内の様子がこんなに鮮明に見れるなんて!今のネットワークカメラってこんなことになっているのか!もっと早く買い換えればよかった~!!
ペットの見守りカメラの進化は本当に素晴らしいです。
私はぴよちゃんの飼育環境を当時の「ハイテク御殿」にしていたつもりでしたが、家電の進化はスピーディかつ目を見張るものがあり、知れば知るほどびっくりです。
今はまだ具体的に新しい子をお迎えする予定もないのに「インコ御殿」の更なるハイテク化とスマート化を、日々妄想してしまう私です(笑)
サザナミインコの飼育温度!冬は温度勾配+見守りカメラ!夏はクーラーで調整する
夏は暑く、冬は寒い日本に住むインコのためには 四季折々の温度調節が必要になります。
サザナミインコのぴよちゃんの夏、冬それぞれの温度管理について、そして体調がすぐれない時の保温についても、私はいろいろ考えてやってきました。
ぴよちゃんがメガバクテリアを発症するまでの、私の温度管理はこんな感じでした。
夏の温度管理 私が仕事で一日中お留守番の時は、あまり効きすぎないようにエアコンの「冷房」を弱で27度でフル稼働。短時間の場合は、そのままの状態で出かけます。夜は薄い毛布を掛け、下に隙間を左右に作って、熱がこもらないようにした。
冬の温度管理 日当たりがよく暖かいわが家は日中はエアコンなしでも大丈夫なので、昼前にスイッチが切れて夕方になると入るように Wタイマーをセットして出かけていた。
インコケージの中に温度勾配(こうばい)を作って見守りカメラでチェックする
温度調整機能付きのパネルヒーターを背面と床の2箇所に設置し、カゴの中にいくつかの温度勾配ゾーンを作るようにしていました。
夜は大小の毛布2枚を掛け、その毛布に触れないギリギリの位置にペットヒーターを置き、パネルヒーター2枚の位置でふたつの温度ゾーンを作って、暑すぎた場合の対策をしました。
小鳥や小さな動物を飼っていない、あるいは飼ったことがない人にこの話をすると、無人の部屋で冷暖房を付けっぱなしにしていることに驚かれ、次にこう言われるのです。

過保護だね~(笑)
しかし、ぴよちゃんがメガバクテリアを発症してからは、私はこの「過保護」な状態にも危機感を覚えました。
15年前は現在のように少しの機器の追加と出費で 家の中を「スマート化」はまだできませんでした。外出時はスマホでエアコンなどの操作することが難しかったのです。
その改善策としてやったのは、ネットワークカメラを利用してぴよちゃんの様子とケージの温度を常に外から見守ること。さらにサーモスタットを付けた100Wのパワフルなペットヒーターをケージの横に置くこと。
当時の見守りカメラの追加オプションは近くに住む両親に接続。
見守りカメラを見てインコに異変があった場合に、わが家に駆けつけてもらうことが出来ました(実際に駆けつけてもらったことはありませんでしたが・笑)
インコの飼育温度について獣医さんからいただいたアドバイス
「保温管理」の基本は室温の調整です。
室温を調整すれば、例えば夏の日中の猛暑や、冬の夜の冷え込みなど、1日の寒暖差にも穏やかに対応できるからです。
その上で、冬のケージまわりの温度をヒーターなどで調節する方が急激な温度差とならず、インコにとっても好ましいと言えるでしょう。
ぴよちゃんがメガバクテリアにかかった時、動物病院の先生から保温と温度管理について色々伺いました。

インコにとっての適温は25度から28度くらいです。
実際の温度管理の考え方としては

一年を通して常にこの温度にするということではなく、季節によって適温は多少変えたほうがいいと思います。夏は25度から28度で、上の28度は超えないように。冬は室温は20度を下限の目安にして、後はケージの中やまわりにヒーターを置くなどすれば大丈夫だと思います。あまり過保護に環境を整えると、インコの耐性を低下させてしまうことに繋がりますから
そして「室温そのものより注意して欲しいのは寒暖差」だと言うのです。

大きな温度差がインコは苦手。寒暖差は体調を崩す原因になることが多いのです。あまり過保護にはしない方がいいと言いましたが、季節の変わり目の大きな気温の変化には注意してあげて下さい。
室温を管理する大切さは分かっていたつもりでしたし、その対策にもあれこれ工夫していましたが、寒暖差についてはあまり意識していなかったので、早い時期に伺えてよかったと思いました。
獣医のアドバイスを踏まえた「見守りカメラ+保温対策」のマイルール
保温や室温管理自体はそれほど難しいことではありません。
いちばん大事なのはお迎えした『インコを大切に思う気持ち』そして誰もいない状態でも『インコのためにエアコンや保温用の機器を使用することを当然と思う気持ち』 私はこの2つだと思っています。
サザナミインコのカルシウムサプリ!低カルシウムが正常値になるまで【ぴよちゃん2歳】
ぴよちゃんは2歳時の健康診断でカルシウム値が低いことが分かり、カルシウムサプリを摂っていたことがあります。
ここでは当時ぴよちゃんが摂っていたサプリとそのサプリを選んだ理由。そして飲んだことによる変化を紹介します。
パッとしないサザナミインコ!?ぴよちゃんはカルシウム値が低かった
ぴよちゃんは2歳頃に元気のない時期がありました。餌もしっかり食べ、糞の状態もよく、体重も安定していましたが、何となく元気がないのです。
メガバクテリアの治療が終わって半年ほど経った頃だったのでかかりつけの病院で健康診断を受けることにしました。
ぴよちゃんのケージでの様子、少し羽が抜けている量が多いこと、一日一回以上発情行動をしていること
…など気付いたことを先生にお話しすると、先生は検査結果を見ながら、

採血も便の検査も異常は見られません。原因として考えられるのは換羽期と発情期が重なっていて、体力を消耗しやすい状態なのかもしれませんね。
そう説明してくれた後で、再び検査結果を見て

この子はカルシウム値が少ないですね。こういうカルシウム値が低い子は、普段からパッとしない状態の子が多いんですよね。

えーっ?今、ぴよちゃんが「パッとしない子」って言われたよ~(笑)
その言い方が何ともいえずおかしくて、心の中で大うけしながら先生の方に目をやると、先生は大真面目な顔をしています。

あれっ?今、笑っちゃいけないところだった?
カトルボーンとボレー粉を与えていたがほとんど食べておらず…
次に「どうすればカルシウム値をあげることができるか」の話になりました。

カルシウムは単体でとってもあまり効果がないし、食改善をしてもすぐ効果が現れるものでもない。だから毎日少しづつ改善していくつもりで、継続して与える方法がいいでしょう。
ぴよちゃんにはカトルボーンとボレー粉を与えていることを話したところ

それ、食べてますか?

ん~、ほとんど食べていないと思います。残ってます。
小鳥の病院から、カルシウムとビタミンを混合したスペシャル栄養剤を処方してもらうことになりました。
小鳥の病院処方の栄養剤を5年投与してもカルシウム血が上がることはなく…
それから5年間、ぴよちゃんは病院処方のスペシャル栄養剤を飲み水に混ぜたものを毎日飲んでいましたが、5年経ってもカルシウム値は上がりませんでした。
病気をすることもなく過ごしているぴよちゃんを見た先生から

お薬を取りにこられるのも大変でしょうし、今後は市販のサプリに変えても大丈夫だと思いますよ。
…と言われたため、以降は市販のサプリメントに切り替えることにしました。
市販のカルシウムサプリに切り替えることに!選び方と選んだサプリメント3種
インコのサプリメント選びで私が望んだ条件は、 粉状でもよいが、飲み水に混ぜることができるもの 入手が容易であまり高額でないもの 保管、保存が難しくないもの
「粉状の餌に振りかけるサプリメントは結局下に落ちてしまって摂れていないことが多い」と先生から聞いていたから、飲み水に混ぜたい。
ペレットの入手で苦労した経験があったので、ネットでいつでも注文できるものを選ぼう。高額であれば動物病院で処方してもらった方がいいと思った。
毎日容器の開け閉めをするので、保管・保存面についてあまり扱いに注意を要する生タイプのようなものは避けたい。
カルシウムサプリ「カルビタバード」
私が選んだインコのカルシウムサプリは「カルビタバード」液状の栄養剤でした。
カルビタバードは扱いやすく、またお財布にも優しい商品でした。
スポイトボトル式の容器に入ったこの液状のサプリは容量が少ないので長期保存の心配もなく、蓋を開けて数滴飲み水に入れるだけと、手軽で衛生的なところも気に入りました。
少し難点があるとすれば、配合のニンニクエキスの匂いがすることや、液剤が黄色く、飲み水に色がついてしまうことでした。
しかし当のぴよちゃんは匂いも色も気にならなかったようで、初日から普通に飲んでくれて助かりました。
マルチビタミン剤のネクトンS
カルシウム剤以外にも、ぴよちゃんは2種類のサプリを飲んでいました。ひとつは「ネクトンS」です。
ぴよちゃんはシード多めのペレット混合食でしたが、青菜をほとんど食べなかったので、そのままの食事では栄養不足と思い、先生の勧めもあってネクトンSを選びました。
このサプリも飲み水に混ぜて飲んでいました。
ネクトンSにもカルシウムは含まれていますが、カルビタバードと併用しても、ぴよちゃんの場合は特に問題は起こりませんでした。
同じ成分のサプリの併用は過剰症のリスクがあります。真似する方は自己責任でお願いします。
乳酸菌サプリ「バードベネバックパウダー」
もうひとつは「バードベネバックプラスパウダー」乳酸菌サプリです(現在は廃版)
バードベネバックプラスを飲み始めた当時、サザナミインコはシードをうまく消化できず未消化便をすることがあることや、消化器官に注意が必要なことを、私は知りませんでした。
ただ、糞は1日に1回か2回で、その糞が大きく柔らかいことから、

常に腸の中に糞を溜めている(に違いない)サザナミインコの腸内環境を健康に保つことはかなり大切なことなのでは?
…と考えていたこともあり、インコ用の乳酸菌も使うことにしました。
「バードベネバックプラスパウダー」はメーカー廃版です。バードベネバックプラスの代替はこちら
市販のサプリメントに変えたらカルシウムが正常値になってびっくり!
この3つのサプリメントをぴよちゃんは7年間、ずっと飲み続けていました。
効果があったか?は実のところよくわかりません。途中でサプリをやめたことがないため、劇的な変化があったわけではないので、比較できないからわからないのです。
ただ、ひとつだけ数値で現れた変化がありました。
ぴよちゃんが14歳で亡くなる半年ほど前に、糞の状態が気になって、病院で検査した時のこと。
糞も採血も検査結果に異常がなかったと聞き、ホッとした時に先生が言ったのです。

カルシウムが正常値になりましたね。
病院処方のカルシウム剤を5年飲んでもずっと変わらなかったカルシウム値が、市販のサプリに切り替えて7年後に正常値になっていました。
これが確実に与えてきたサプリの効果かどうかはわかりませんが、私はずっとサプリを与えてきてよかったと思っています。
「ぴよちゃんが14年間元気に過ごせた」このことだけでも十分意味があったと思えたからです。
サザナミインコの日光浴の間違いと獣医さんから教わった「べからず」集【ぴよちゃん2歳】
我が家は南向きで日当たりもよく、日光浴するには問題なしと思っていたのですが…実はインコに正しい日光浴ができていなかったことを、獣医さんからのアドバイスで知りました。
サザナミインコのぴよちゃんのいる部屋は夏は部屋に直接日が入らず、冬は部屋の中ほどまで日が射す好環境です。
それでもたまには部屋の掃除の時に日光浴をさせようと外に出すと、その直後から延々と呼び鳴きをするので、思うように日光浴ができていませんでした。私が視界から消えてしまうためか、呼び鳴きの音量はかなりのものだったのです。
冬は室内でもケージまで日が射してくるので、外に出さなくても日光浴はバッチリ!と思っていました。私はガラス窓を閉めたままでも日光浴が出来ていると思いこんでいたのです。
カルシウム値を上げるには適度な日光浴が必要と指摘され…
ぴよちゃんのカルシウム値を上げるためにカルシウムとビタミンを混合したサプリを処方してもらうことになったときに、適度な日光浴が必要とのアドバイスをいただいたのです。
そのときにぴよちゃんのケージ環境についてお話しすると、先生から思いもよらないことを言われました。

日が当たっていても、ガラス越しだと、日光浴の効果がないですよ。

えーっ!?そうなんですか?

カルシウムが吸収されるしくみ

カルシウムを効率よく吸収するためには ビタミンDと共に摂取することが効果的ですが、そのビタミンDを作るために 日光浴で紫外線を浴びることがよいのです。ですが、ガラス窓は紫外線を通しにくいので、自然の日光浴で体に作られるはずのビタミンDが作られない。
部屋で日光浴をするときは窓を開けて、レースのカーテン越しがいちばんです。もし日当たりがよすぎるなら、必ずケージの中に日影を作って移動できるようにしてあげてくださいね。
ケージを外に出す日向ぼっこはおすすめしない
ケージごと外に出す「日向ぼっこ」には、先生は否定的な考えだ…とも言いました。

直接日が射さなくても、明るい自然光ならレースのカーテン越しでも大丈夫。外に出すことは、直接日光を浴びることができるメリットよりも、リスクの高さが上回るのでおすすめできません。
リスクとは、猫やカラスに襲われることで起きる怪我やロストの危険。野鳥などが近づく感染の危険。うっかり長時間出してしまって熱中症や寒さで体調を崩してしまうなどの危険。昔は日光浴というと鳥かごを物干しなどに吊るしているのをよく見かけましたけどね(苦笑)
先生のお話を聞き終わる頃には、私も「外に出す日光浴は止めよう」と考えていました。
実は私も、いつも部屋にいるぴよちゃんを外に出すのは なんとなく不安でもありました。
レースのカーテン越しで日光浴ができると聞き安心したのですが、日中は仕事に行ってしまうと窓の開け閉めやケージの移動ができないので、必要な日光浴の時間に足りないのでは?と思ったのです。


日光浴ライトは太陽の光に近く、室内でも容易に紫外線を浴びることが出来るので、日常的に利用できておすすめです。私も使っていますよ。
私は自宅に戻ると、すぐに日光浴ライトをネットで探して購入しました。
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先生は、日頃からインコの健康や病気についてとても丁寧に説明をしてくださるのですが、この時はかなり熱心に外で日光浴をさせるリスクについてお話しされていました。
それからの私は、普段は日光浴ライトを利用しつつ、私が在宅の時はケージの位置を少しずらしてレース越しに日光浴させたり(ビビリなのでたくさん動かすのはダメだった) UVライトと自然光の日光浴を臨機応変に行うことにしました。
日光浴中の気持ちよさそうに寝ているぴよちゃんの姿は、私にとって何よりの癒しと「元気の素」そして日光浴したぴよちゃんの頭のモフモフの匂いもお日様の匂いがして、私は大好きでした。
日光浴ライトのおすすめ
サザナミインコのおもちゃトラブル事例とぴよちゃんのバードトイ遍歴
ぴよちゃんはクチバシより足を使うのが得意で、粟穂も足でしっかり掴んでムシャムシャ食べていました。
おもちゃの場合も同様で、初めはつついて遊んでいても、最後は足で掴もうとします。
遊びが軽い発情行動に変わることも多く、何にでもまたがってしまうぴよちゃん。
そんなぴよちゃんの特性に合わせたおもちゃ選びに苦労したお話や、おもちゃによる事故の対策、発情の対策についてお話しします。
はじめてのおもちゃは必ずスルー!おもちゃへのファーストコンタクトまで1週間…
ぴよちゃんは日常的に器用に足を使っていましたが、おもちゃの遊び方もやっぱり少し変わっていました。
私が吟味して選んだおもちゃでも、ぴよちゃんが初めから興味を示して遊んでくれたことはほとんどありません。
そしてビビリなぴよちゃんには遊んでもらうより先にもっと大事な取り組みがありました。それは「おもちゃを避けないでもらうこと」まずはここからです。
新しく入手したおもちゃは、ぴよちゃんのケージから遠く、かつ放鳥中に行き来をするルートに置きます。
初めの1週間、ぴよちゃんはそれに目も合わせません。まるでそこには何もないかのように素通りをします。
1週間と書きましたが、もっと長くなる場合もあります。だいぶ経ってから何気なくおもちゃに近寄って、2~3回軽くつついてみるのです。
おもちゃへのファーストコンタクトはこれで終了です。
その後も「たまにちょっとだけつつく」日が続きますが、ある日、突然スイッチが入ったかのように、ぴよちゃんはおもちゃを「攻撃」し始めます。
何度か激しくつついた後、ぴよちゃんはおもちゃを足で掴み、またがります。

これって発情行為だよね!?それに楽しそうに見えない…
ぴよちゃんがあまりにも遊ばないので、部屋でスタンバっているおもちゃ もたくさんありました。
かじる系のおもちゃ
ゴーゴーペンギン=下に車輪がついている鳥型のおもちゃ、つつくと戻ってきたり奥に行ったりで追いかけるのが楽しいおもちゃ(らしい…)
くるくる回る小さい鏡のついた吊り下げタイプのおもちゃ
サザナミインコの足が思わぬ所に挟まって却下されたバードトイも…

ゴーゴーペンギンと遊ぶセキセイインコ
ぴよちゃんからあまり見向きもされない「ゴーゴーペンギン」でしたが、これを私がぴよちゃんの目の前でわざと動かすとたまに遊んでくれることがある、ある意味貴重な?おもちゃでした。
ところがある日、いつものように「ゴーゴーペンギン」をつついてるうちに、興奮してまたがってしまったぴよちゃんが、どういうわけか急に暴れ出し、パニック状態に陥っていたのです。
慌ててぴよちゃんの様子を見ると、なんと車輪をガッツリ掴んだ足の指が抜けなくなっているではありませんか!
幸いこの時はすぐに足の指が外れたのでケガはありませんでしたが、その後はおもちゃにまたがりそうになる前にぴよちゃんの気を逸らすなど、必ず間近で様子を見ているように注意を払いました。
この他にも、ケージに吊るしていた鈴がついたおもちゃを、足で強く掴んで引っかかってしまったこともあります。
ぴよちゃんのお眼鏡にかなった数少ないおもちゃであっても、ぴよちゃんが正しい遊び方をしなかったり、軽いトラブルが発生したせいで、残念ながら、後々退場になっていったものが少なくありませんでした。
注意喚起
今日琥珀にトラブルがありました
ブランコのここにクチバシが挟まってパニックになっていました
カメラ見たら13:30〜15:30まで、お昼ご飯から13時のご飯の間の時間ずっと挟まってた
パッと見遊んでるだけに見えてしまって気付けず…
ブランコの鈴と輪っかは取り外しました pic.twitter.com/TgMrzp7bXC— 琥珀ママ (@kohaku_0203_) April 14, 2023
メデューサボールで発情誘発!お気に入りなのにケージから退場になった残念なおもちゃ

これは現在は「メデューサボール」の呼ばれていますが、ゴム製で適度な弾力と隙間があり、足の指が深く入ってもすぐ抜けるので、比較的安全性が高そうなおもちゃでした。
ぴよちゃんのケージの中に入れておけるおもちゃがとても少なかったこともあり、私はこの「スパゲッティボール」を複数買い、ケージの中と外に置いていました。

ところが安全面では問題中そうな「スパゲッティボール」にも、ある問題が発覚。
ケージの中で、ぴよちゃんが四六時中このおもちゃにまたがって、発情行為を繰り返していたのです。

ぴよちゃんの数少ないお気に入りおもちゃを、取り上げてもよいものか!?
…と悩みましたが、このままにしておいたら発情行為がエスカレートすることは確実。過発情による生殖系の病気の誘発も心配です。そこでケージ内の「スパゲッティボール」のみ退場させることにしました。
ちなみに、ぴよちゃんがケージで使っていた設置型のおもちゃのほとんどは「JW Pet Campany」というブランドの製品でした。
このブランドの製品では体の一部が挟まったことは一度もなく、さらにぴよちゃんが初めから怖がらなかった唯一のブランドでもありました。
愛鳥のお気に入りのおもちゃを撤去することは飼い主も心が痛みますが、外出時に事故が起きてしまったら… リスクを承知しながら放置した結果が悲しいものになってしまったら…と考えただけで、その後悔の大きさは計り知れません。
はたから見れば「過保護すぎ」と映っていたかもしれませんが、それだけ事故対策は自分でも神経を遣っていたと思います。
インコのおもちゃは楽しむと同時に危険なもの…と心得て慎重に選ぼう
幸いにもぴよちゃんは大きな事故に遭うことはなく、14年の長きに渡って健やかに過ごし、天寿を全うしました。
とはいえ、やはり過去には「ヒヤリ」とした経験は何回かあったのです。その度に、大事に至らずに済んだことに安堵すると同時に「これは単に運がよかっただけだから!」と自分に言い聞かせていました。
飼い主さんにはその時々の様々な「最悪のケース」を想定して、万一に備えてほしいと思います。