埼玉愛犬家連続殺人事件 風間博子は冤罪!?関根元死刑囚は病死!

埼玉愛犬家連続殺人事件

「共犯者」・・・埼玉愛犬家連続殺人事件共犯者・山崎永幸の手記

埼玉愛犬家連続殺人事件は凶悪事件にもかかわらず、意外に認知度が低い事件です。

それはこの事件発覚直後の1995年1月に阪神・淡路大震災が、3月にオウム真理教・地下鉄サリン事件が起こっているからで、結果として これらの未曾有の大事件の陰に隠れてしまったせいです。

1992年に起こった「大阪愛犬家連続殺人事件」と混同されることも多いですが、こちらはタイトル通り、埼玉県を中心に起こった事件です。

埼玉愛犬家連続殺人事件の一部始終について、死体損壊・遺棄の共犯者・山崎永幸(やまざきながゆき)氏が、一人語り風に事件の詳細を語ったノンフィクション作品が共犯者

この事件をもう一度振り返ってみるために、「共犯者」を読み返しました。

まれにみる大量殺人の様相を呈した殺人事件で、主犯の関根元がこの事件で起訴されたのは殺人4件ですが、死体遺棄などの共犯である山崎永幸氏は 本事件の主犯・関根元(せきねげん)から「俺はこれまでに35人を殺している」と聞いています。

まさか35人も!?と思いますけれど、山崎永幸氏の手記「共犯者」を読むと、この数字は関根元お得意の大ボラではなく、事実なのではないかと思うほどの戦慄を覚えます。

この事件は 園子温監督「冷たい熱帯魚」の元になっているので、事件そのものはよく知らない人でも、映画の方で知っている人が多いかもしれません。
 

 
これは埼玉愛犬家連続殺人事件をモチーフにしている映画で、舞台設定がケンネルではなく熱帯魚店にされています。

この映画を見て凄惨な内容に唖然とした人もたくさんいると思うんですが、やはり稀代の殺人鬼というのは「死体を消す」ことに執着するんだなと改めて感じました。

北九州監禁連続殺人事件の松永太もそうですし。

「ボディは透明」が関根元の口癖でした。

関根元は「ボディは透明」=遺体が発見されない…ことに殺人の重点を置いていたのです。

殺人の履歴書を書かせたら、きっと関根元の方が松永太よりもすごいです・・・最初から最後まで全部自分でやっているという点で。あと、表沙汰にはなっていないけれど おそらく犯行数でも。

実はこの「共犯者」という本は 山崎永幸自身が書いたものではなくゴーストライターが書いたものと言われています。

どうりで、素人が書いたらとてもここまでリアルな壮絶感は表現できなかっただろうな…文体から素人さが全く感じられませんから。

共犯者の内容はやばい描写もそのまま書き起こされていますのでハードな内容ではあるのですが、それらのグロい描写よりも、この部分の記述↓に 個人的には人間の心の闇の恐さを感じています。

騙されたことに気づいた相手が騒ぎ始めると、あの男はまず なだめにかかった。

これ以上はない猫なで声で。

それでもおさまらないときは、しぶしぶ金を遣った。

金を払うのではなく、様子見に少しばかり遣ってみるのだ。

問題はそれでも相手が納得しない場合だ。

そんな時、ヤツは知り合いの獣医のもとへ使いを出した。

時には自分で出かけることもあった。

行方不明者が出るのはその後だ。

死体を目の前にして、あの男が言った言葉を 俺は今でも忘れることができない。

奴は旨そうにラークをふかしながら俺に言った。

関根元
人間の死は、生まれたときから決まっていると思っている奴もいるが違う。

それは俺が決めるんだ。

俺が今日死ぬといえば、そいつは今日死ぬ。明日だといえば明日死ぬ。

間違いなくそうなる。何しろ、俺は神の伝令を受けて動いているんだ。

共犯者

 
 
立件された4件の殺害のうち、1人は関根元と長い付き合いがある暴力団組員。

その被害者(腹心の子分)の行方や動向をめぐって関根は組長に事務所に拉致されたり監禁されたりしたこともあるのですが、そこで殺害を白状することはなかったのです。

組による関根元暗殺計画もあったのですが、当時はすでに関根の周囲で複数の人間が行方不明になっている疑惑でワイドショーも騒然となっており、警察も関根をマークしていましたから、関根においそれと手を出せなかったのです。

「共犯者」によると、関根が無事だったのは組事務所に刑事たちが怒鳴り込んできたからで、刑事たちは「関根は俺たちが挙げる!下手に手出しをしたら埼玉県警の総力を挙げて組をつぶす!」と組員たちに吠えたそうです。
 
 
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関根元・風間博子と山崎永幸の出会い

 


 
埼玉県熊谷市に悪名高いペットショップがあった・・・『アフリカケンネル』経営者は風間博子(かざまひろこ)

登記上は風間となっていたが、実質的な経営者は彼女の夫の関根元で、関根元にとって風間博子は四人目の女房である。

山崎永幸がこの夫婦と出会った時、関根は50歳、風間は36歳。

夫婦でありながら姓が違うのは 夫婦別姓というようなかっこいいものではない。

元々は風間博子の遺産目当てで関根元が婿入りしていたのだが、節税対策のための偽装離婚をすることで関根姓に戻っていたのだ。

関根は暑くもないのに あえて半袖を着ていることが多かった。

相手に刺青(いれずみ)をちらつかせるためだ。

刺青を見た相手が「え!?」と思っているところで、テーブルの上に小指のない左手をさりげなく乗せて相手に見せる。

これを見たらほとんどの人がひるむ・・・関根はそういうはったりをきかせるのが好きな男であり、小指が欠損してはいるが、関根は限りなくヤクザに近い堅気であって、本物のヤクザではなかった。

その一方で、関根元という男は、犬の繁殖の世界では有名人で、シベリアン・ハスキーを最初に日本に紹介した第一人者でもある。

シベリアン・ハスキーは植村直己が冒険で使った犬種ということもあり、当時の愛犬ブームに乗ってハスキーブームが起こり、バブル最盛期には、アフリカケンネルは年間1億円以上を売り上げていた。

そしてその当時、関根元と山崎永幸は所沢航空公園のドッグショーで出会っている。

当時、山崎永幸は群馬県片品村でブルドッグのブリーダーをしていたのだ。

やはり山崎自身も 当時はベンツを乗り回すくらい、ブルドッグの繁殖で儲けていたのだった。

山崎永幸
群馬の片品村でブルドッグを扱っています。
関根元
あなた、よかったら うちの仕事を手伝ってくれませんか。

役員になれば月50万円出しますよ。一度うちの店に遊びに来なさいな

そんなこんなの口車に乗せられ、山崎永幸はアフリカケンネルの役員という形で、関根元の運転手や雑用をやらさせるようになっていた。

関根元が客をだます常套手段

関根は「子返し」もしていた。

犬をつがいで客に売りつける際に、予め生まれてくる子犬を引き取る約束をするのだ。

業者でもないのにつがいで犬を買ったりするのは、ほぼ間違いなく利殖目当ての人間だ。

こうした欲得ずくの手合いが関根の餌食になる。

関根元
100万円が高いとおっしゃるが血統が違うんです。

チャンピオン犬ですよ。つがいでお買いなさい。

半年たって子犬が産まれたら、私が一匹20万円で引き取ります。

6匹生まれたらそれだけでおつりがくる。

1年後2年後のことを考えてみてください。

こんな利回りのいい投資がほかにありますか?

欲に目がくらんで、長期ローンを組む客も少なくないが、その客は半年後に関根からこう切り返されることになる。

関根元
あなた、私も道楽でこの商売をしてるんじゃないんですよ!

この子犬じゃ売り物ならない。

いいとこせいぜい2万ですね

関根は1匹2万円で子犬を引き取ると、今度はチャンピオン犬だといって 別の客にそれを20万円で売る。

騙された客には苛立ちと自己嫌悪、それに2~3年のローン返済が残るという仕組みだ。

via:共犯者

関根の饒舌さには太刀打ちがつかず、たいていの客は諦めて引き下がるだけ・・・「騙された」で終わりにする。

「約束が違う!」と詰め寄る客には 子犬を見て毛づややバランスが悪いだのと難癖をつけて、しぶしぶ引き取り額を2万円から3万円に引き上げる・・・「他のお客さんには内緒ですよ」と耳元でささやきながら。

子犬の買い取り値を1万円上げることくらいは関根にとってはどうってことない問題である。

なぜならこの子犬の売値は30万にするのだから。

それでもどうしても納得しない元気のいいお客も中にはいるが、関根はそれに少しも慌てることがない。

なぜなら こういう場合に備えて、保険をかけているからだ。

うるさく詰め寄る客には、その来店にあわせて ケンネルの前に黒塗りのプレジデントが停まる・・・つまり「ヤ」の付く方がやってくる。

それに気づけば、たいがいの人はこれで諦めて退場する。

たとえ言いたいことは山ほどあっても、騙された側はすごすごと引き下がるしかない、そういう流れができていた。
 
 
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埼玉愛犬家連続殺人・概要

第一の事件・・・Aさん殺害

被害者Aさん(当時39歳)は産業廃棄物処理会社の専務で、行田市に住んでいた。

産廃処理会社の経営が傾き始めていることから新しい仕事を探しているところで 関根からローデシアン・リッジバッグという犬の繁殖をすすめられている。

そして関根の「アフリカケンネル」からローデシアン・リッジバックのつがいを計1100万円で購入する。

ところが後に犬の相場がそこまで高額ではないことを知り(その時に受け取っていたのは雌犬1匹だけだった) Aさんは激怒。

その後 そのメス犬が逃げ出して行方不明になったことから繁殖が不可能になり、Aさんはアフリカケンネルに これから輸入する雄犬のキャンセルと代金の返還を要求した。

実は当時のアフリカケンネルは切羽詰まった状況にあった。

前年の暮れに税務調査が入り、6000万円の所得隠しが発覚していたのだ。

金銭的に窮していた関根は1993年4月20日、Aさんに大型バン車内で硝酸ストリキニーネ入りのカプセル剤を飲ませ殺害。

その時山崎は関根から「ガソリンを入れてこい」と言われ席を外していたので Aさんが亡くなるところには居合わせていなかった。

その後、ガレージに戻った山崎は、首をうなだれてだらんとしているAさんを関根から見せつけられる。

関根元
お前もこうなりたいか?

子どもは元気か?

Aを見ろ。俺に逆らった奴は、みんなこうなっちまうんだよ。

最初に殺ったのは秩父のラーメン屋で、Aは32人目だ

関根は山崎に遺体を片品村のポッポハウス(山崎の家)まで運び込ませた。

関根はポッポハウスの浴室で遺体損壊に取り掛かり、山崎は熊谷市にあるAさんの車を都内に乗り捨ててくるように命令された。

山崎は熊谷に戻り、風間博子と落ち合って2台で東京に行き、Aさんの車を某駐車場に乗り捨て、Aさんが失踪したかのように偽装。

風間の運転する車で熊谷に戻った山崎は再び片品村に戻ったところで愕然とする。

山崎はAさんの遺体はどこかに埋められるのだと思っていたが Aさんは関根元によって解体されいた。

骨と所持品はドラム缶で焼却し片品村の国有林に遺棄。

それ以外は小分けして川に流す。

骨だけにして焼くのは 臭いを出さないためだという。

これが関根元の「ボディを透明にする」一連の作業である。

この事件は「埼玉愛犬家殺人事件」と呼ばれているが、実際に犬の売買トラブルをめぐって起こった事件はこのAさん殺害1件だけである。

関根元
死体がなければただの行方不明だ。証拠があったら出してみろ。

関根は自慢そうにそういっていたが、実はこの時、奴は重大なミスをしでかしている。

Aさんはロレックスの腕時計をしていたが、さすがにこの高級時計は燃えなかった。

迂闊にも奴はロレックスを骨と一緒に捨て、結局これが後にAさん殺害の動かぬ証拠となる。

俺は骨を入れたごみ袋にロレックスが混じっているのに気づいていたが黙っていた。

via:共犯者

第二の事件・・・Bさん・Cさん殺害

Aさん失踪後、Aさんの家族は疑惑の目を関根に向けた。

Aさんは「自分がいなくなったらアフリカの仕業だと思え」と兄弟に言い残していたからだ。

暴力団組長代行Bさんはアフリカケンネルにトラブルがあると用心棒や仲介役として間に入っていたが、Aさん親族と関根との会合の場にも立ち会っていたので、関根がAさんを殺したのだと察知し、関根にゆするようになった。

関根元
Bの奴、自分から俺に頼んでおきながら 昔の殺しまでバラすと言ってきた

関根元はBさんに用心棒代として これまで1億以上の金を渡してきたとも、山崎に言っていた。

関根と風間がBさんから犬舎の土地建物登記済証まで要求されたとき、二人はBさんと彼の運転手Cさんを二人同時に殺害することを決めた。

1993年7月21日、関根と風間は山崎の運転する車でBさん宅を訪問し、Bさんの要求に応じるフリをして登記済証を渡して油断させた後、硝酸ストリキニーネ入りのカプセルをBさんとCさんに飲ませた。

Bさんはその場で絶命したが、Cさんは走行中の車内で 突っ張らせた両足でフロントガラスにヒビを入れるほど苦しみながら絶命した。

同時刻にカプセルを飲んだ二人が同時に死なずに 死亡時刻に差があったのは、しくじりが許されないBさん殺害には硝酸ストリキニーネを多めに仕込んでいたからだ。

関根・風間・山崎の3人は二人の死体を車に積み、2台の車に分乗して片品村のポッポハウスに向かった。

そして遺体は風呂場で関根と風間の二人で処理した。

彼らは山崎に解体作業を強要することはなかったというが、その代わりに山崎は 途中で切れ味が悪くなった包丁を研がされた。

Aさんの時には山崎は解体現場を見ていなかったが、BさんCさんの時には関根にその現場を断片的に見せつけられ 吐き気を催すほど気分が悪くなったという。

風間博子は全面的に関根の解体作業のサポートをしていた。

その様子は楽しそうに演歌を鼻歌で歌いながらの作業で、山崎にはとてもこれが初めての解体とは思えなかったという。

関根元
博子の仕事ぶりを見たか。

あいつはすごい女だ。

お前もあいつには度肝を抜かれただろう。

敬意を表してこれからは博子を「姐さん」と呼べ

解体作業が終わった後 風間博子は「子供の世話があるから」と言って大急ぎで埼玉に戻ったが、その時のことについて山崎は 後に刑事からこう聞かされている。

刑事
風間博子はBとCを解体したその足で、愛人とホテルに行ったんだ。裏もとってある

風間が片品村を去った後、関根と山崎は二人で「ボディを透明にする」作業に取り掛かった。

 

第三の事件・・・Dさん殺害

行田市に住んでいた主婦のDさんの次男がアフリカケンネルで働いていたことから、Dさんと関根は知り合っている。

関根はDさんにアラスカン・マラミュートを6匹・計900万円で売り付けていた。

散歩の時 近所の人に「いい犬ですね。おいくらなんですか?」と訊ねられると Dさんは「高くて言えません」と答えていたという。

Dさんはこれだけの金額を犬に投じられるほど裕福なわけではなく、関根に代金返還を迫るようになったことから、二人の関係はこじれたとみられている。

そこで関根は Dさんに新たな投資話をもちかける・・・関根はDさんをアフリカケンネルの株主にして出資金を詐取すること企てたのだ。

関根がDさんとの交際が煩わしく思っていたことも Dさん殺害動機の一つと言われている。

1993年8月26日 関根は行田市内でDさんを車に乗せ、出資金の270万円を詐取したあと、硝酸ストリキニーネ入りカプセルを飲ませてDさんを殺害。

関根から呼び出された山崎はDさんの遺体を見せつけられ、再び遺体を片品村のポッポハウスに運んだ。

そしてDさんも前述の三人と同じように「ボディを透明」にされている。

関根元
これで35人目が終わった。
 
 
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関根元の殺人哲学が示す快楽殺人の可能性

四件目の死体の処理を済ませ、熊谷に戻る途中の関根は、運転する俺の横で完全にハイになっていた。道中、奴は休みなく喋った。

関根元
関根元の殺人哲学その一、世の中のためにならないやつを殺る。そのいい例が遠藤だ。

その二、保険金目的では殺さない。すぐに足がつくからな。

その三、欲張りなやつを殺る。例えばあのばばあ(※)みたいな奴だ。

※ばばあ=Dさん。関根は山崎に遠藤殺害の現場を見たDさんが自分をゆすったから殺したと話していた。

その四はちょっと重要だ。血は流さない。お前も血を見ていないだろう。

だが、いちばん大事なのはその五だ。死体は全部透明にする。

それでこそ完璧だ。

証拠を残さないために入念に処理をし、それらを川や山林の数か所にわたって遺棄する。

関根の殺害方法のキモは「ボディを透明にする」ことにあった。

関根元
殺しのオリンピックがあれば、俺は金メダル間違いなしだ。

殺しのオリンピックは本物のオリンピックよりもずっとおもしろいぞ

関根元
俺は悪い奴をじゃんじゃんやっつける。俺は昭和の必殺仕置き人だ。

だが、鬼平みたいに警察にはなれねえ。だから個人的にやってるんだ。

たまに金儲けもするが、俺の殺しは世の中のためなんだ。

だが殺しを続けているうちに、俺は殺しの世界でいちばんの男になりたいと思うようになった。

人間、なんでも一番になんなきゃダメだ。

殺しにかけちゃ、俺がいまナンバーワンだ

関根元
大久保清はただの馬鹿だ。

ベレー帽を被りながら何人殺ったか知らないが、あいつは死体を全部残している。

あんな馬鹿、死刑になって当然だ。

その点俺は完全主義者だからな。お前さえしゃべらなきゃ。

共犯者

 

耳かき一杯で犬を殺せる白い粉は簡単に手に入った

ある時、関根は俺に、耳かき一杯で犬を殺せる白い粉の話をした。

関根
犬を売って2ヶ月くらいしたら、その粉を混ぜた餌を犬小屋の近くに放り投げておけばいい。犬はすぐ死ぬ。

2ヶ月くらいだとまだあまり情も移ってないから、客はまた別の犬を欲しがるんだよ。

白い粉は知り合いの獣医から簡単に手に入ると言っていた。

それが殺しに使った硝酸ストリキニーネだ。

俺も一度その獣医に会ったことがある。

後にこの獣医も警察にかなりの取り調べを受けたが、逮捕されずじまいだった。

俺にはそれが合点がいかない。

この熊谷の獣医は計5グラムを超す硝酸ストリキニーネを関根に渡している。

これだけで大型犬200匹、人間でも優に50人は殺せる量だ。

「大型犬を安楽死させたいと言われて渡した」そうだが、冗談もたいがいにしろ。

安楽死どころか、犬も人間も地獄の苦しみを味わうのだ。

実際にこの目で見た俺が言うのだから間違いない。

via:共犯者

 
 
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遺体なき殺人の物証

1995年1~2月、埼玉県警と群馬県警の合同捜査本部は 現場となった熊谷市と片品村で捜索を行った。

すべて山崎の自供によるものである。

片品村山林からは骨片・歯片・お守り・腕時計。

塗川からは骨片・携帯電話の基板・家や車の鍵・義歯が発見された。

骨は高温で焼かれていたためにDNA鑑定ができなかったが、その他の遺留品が身元確認の手掛かりとされた。

風間博子の殺人罪は現代の冤罪なのか!?

この事件は関根元と風間博子が共謀して殺人を犯し、従業員が遺体の処理を手伝わされた――という事件の構図が想像できる。

だが、『罠』(深笛義也・著)を読み進めていくと、この構図が本当に正しいものだったのかが次第に疑わしく見えてくる。
 

 
関根元と風間博子の供述が食い違い、物証もほとんどなかったため、真相解明を急ぐ警察・検察は山崎永幸の供述をもとに事件の構図を組み立てていった。

供述を引き出すために山崎永幸に対して数々の便宜を図ったことも明らかになっており、求めに応じて妻を検察庁に呼び、庁内の一室で性交するのを黙認していたという証言すらある。

これは、一種の司法取引であった。

事件に関して積極的に供述すれば罪を軽くしてやるぞ、というわけである。

事実、当初は「しゃべれば起訴されない」とまで山崎に告げられていたというのだ。

この割りを食ったのが風間だ。

風間は一貫して殺人への関与を否定し、それを覆すだけの証拠もなかったが、「山崎永幸が関与していない以上、風間博子が関与していないと殺人が成立しない」という理由で殺人の罪に問われたのだ。

検察は風間を殺人犯に仕立てるため、あらゆる意図的な誤認をした。

たとえば、特定の日にどこで何を買ったかの記憶が間違っていたことを取り上げて「風間の証言は信用できない」としたのだ。

だが、同様に記憶が誤っていた従業員の証言が問題視されることはなかった。

via:excite news

埼玉愛犬家殺人事件の裁判

 


 
この事件の公判は元夫婦である関根元と風間博子が互いに罪をなすり合う泥仕合を展開した。

事件解明の立役者である山崎永幸が検察から司法取引のような話を持ちかけられたことに対して証言拒否などを行ったことにより、かなり荒れた展開もあったという。

山崎の「俺は刑務所に行くのか?」の問いに対し、担当検察官はこういったという。

検察官
死体遺棄での逮捕はある。勾留もあるかもしれないが、それくらいは我慢してくれ。

最終的には起訴猶予か不起訴処分にするから、君が刑務所に行くことはない。

最悪でも執行猶予を付けるよ

4人の死体遺棄に関わっているのに実刑を免れるなんてこと、普通に考えてもあり得ない。

が、山崎はこれを信じたことにより、「俺を騙したな!」と。

その後、山崎と検察との間では様々ないさかいが起こる。

取り調べが進まないことに困った担当検事は、警視庁に妻を呼んで山崎と二人きりにすることが2回。

こんなありえない司法取引まがいのことを検事はやっていたのだから、冤罪という疑念を持たれるのも無理はないのだ。

そんな裁判を経て1995年12月15日、山崎永幸には懲役3年の実刑判決が下る。

2009年6月5日、関根元と風間博子の二人には死刑判決が確定。

そして彼らの死刑が執行されないまま時は過ぎ行き、2017年3月27日、関根元死刑囚は東京拘置所で死亡(死因は多臓器不全)

風間博子死刑囚は殺人には関与していないとして 再審請求を続けている。

 
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[via]朝日新聞 読売新聞 毎日新聞 産経新聞 週刊新潮 週刊文春   戦後ニッポン犯罪史   日本凶悪犯罪大全   戦後事件史データファイル   現代殺人事件史   昭和・平成 日本の凶悪犯罪100   殺しの手帖   日本殺人巡礼