大久保清の生家は広い田畑を持つそこそこの資産家。
府中刑務所を仮釈放された大久保清は 出所3日目に白いスポーツカー(マツダ ファミリア ロータリークーペ)を新車で買ってもらっている。
大久保清の車!マツダファミリアロータリークーペ 9537㎞の狂気
大久保清の実兄 あの車は清が親父を脅して買わせた。親父のやつまた病気を出して、清の女房に言い寄ったんだ。出所してそれを聞いた清はものすごく怒った。清が事件に使った車は、親父と激しい口論をした後「その噂が嘘ならその証拠に車を買え」と言って買わせた車なんですよ。 via:週刊朝日1971年6月
大久保清は3月5日にマツダオートKKに行き、64万円のマツダ・ロータリークーペの新車を選んだ。
ナンバー登録手数料は65,790円。
ナンバーは「群55 な 285」
3月12日に納車されたスポーツカーの頭金 267,000円は父親がキャッシュで払い、残金は20回払いのローンを組んでいた。
車は届いたものの、大久保清の運転免許は有効期限が服役中に切れてしまっていてすぐに乗ることができない。
しかし抜け目なく出所と同時に再交付の申請をしていたので、3月19日に仮免交付で愛車に初乗り。
その日、長野県北佐久郡のモーテルの駐車場にクーペが停まっていたことが判明。
そこにはベレー帽の中年男と一緒に17~18歳の濃紺の制服を着た女の子が訪れており、男は大久保清本人であることも確認されていた。
大久保清の府中刑務所出所から逮捕までの73日間の記録によると、ナンパのために愛車で1日平均170キロメートルを走行し、逮捕時の走行距離数は9,537キロメートル。
ナンパした女性は127人。うち、誘いに乗って車に同乗したのは35人。さらに肉〇関係まで至ったのは十数名(うち8人が〇害されている)
あわれ…大久保清の愛車「マツダファミリアロータリークーペ」は、さんざんガールハントの足に重宝された挙句、大久保清連続〇人事件の発覚につながった女性失踪事件では私設捜索隊とのカーチェイス を繰り広げて、主人の逃亡をサポートしていた。
大久保清捕捉で私設捜索隊の大捕り物!スピードで勝てないなら知恵を絞れ
当時、大久保清 事件で有名になって、兄から払い下げに…🙄 13万kmまで乗りました。 林道好きなので、似非ラリー仕様にしてました。 pic.twitter.com/XHn7tVwFQ4
— Aki (@anchor1000_aki) June 11, 2022
マツダファミリアロータリークーペは3月12日に納車され、大久保清が民間捜索隊に捕捉されたのが5月13日、逮捕されたのが5月14日。
2か月余りしか使われなかった新車がその後にどんな運命をたどったのか?残念ながら私は後日談を知らない。
もしかしたら〇人現場として使われたかもしれないいわくつきの車だから(まるで事故物件)…やはり廃車か?
大久保清の車からは、毛髪145本、指紋38個、松葉1本、枯れ葉2枚、ヘアピン3本、土砂が13か所から若干…などが発見されている。
大久保清は午後4時になると風呂に入ってこざっぱりしてから、女子高生の下校時間やOLの退社時間を狙っては毎日ガールハントにでかけた。
白いクーペで街中を流し、1時間に1人のペースで女性に声をかけていたという。
裕福な大久保清は親の金を使いたい放題だったのに、妻に対しては相当ケチだったらしく、元妻は「結婚してから下駄一足買ってもらったことがない」「生活費も渡してもらえないから、実家に無心に行った」…と親しい友人にもらしていたという。
元妻が嫁に来てから大久保の家からもらったのは、長男の小学校入学祝いの3,000円だけだったそうだ。
学校の先生が勉強嫌いのレッテルを貼っていた大久保清でも、自分の欲求を満たすために、狙った女性たちと文学、美術、語学などで互角以上に語り合えるだけの知識を身に着ける努力はしていた。
最近、鹿島茂さんの本の中の話で、苦笑してしまったのが、連続殺人犯大久保清がベレー帽とルパシカを着て、女子の気を惹くために、マツダ・ロータリークーペに置いてあったのが、柴田翔の「されどわれらが日々」と埴谷雄高の「死霊」だったという嘘のような本当の話。
— 植竹公和 (@kimikazu5uetake) August 29, 2016
ロシア語やフランス語、イラストなどが書き込まれたノートも、悪魔の小道具として愛車に積まれていた。
大久保清は県内で120人余の女性を誘ったり声をかけているが、そのうち25人は前橋市本町二丁目の群馬銀行本店前バス停留所で誘っている。 ここからまっすぐの道を500メートル歩くと、大久保が誘った女性に文学や絵の講義をした喫茶店「田園」(仮名・前橋市千代田町五丁目)がある。この道は前橋市の繁華街を横切り、通称××通りと言われているが、いつの間にか「大久保ストリート」と呼ばれ、最近は嫌な街角というわけか、通学・通勤の女性の通行がなくなった。 だが観光客にとっては絶好のプロムナード。 via:毎日新聞(昭和46年)
大久保清事件③。36歳でも、女子中学生に対して堂々と「僕と交際してください」なんて言っていたらしい。変態のカガミみたいな人だったようだ。これが、当時大久保が女性を口説くためによく利用していた、前橋市の喫茶「田園」跡。地元の方の話では、「〝不良のたまり場〟みたいな店だった」とのこと。 pic.twitter.com/sBj4cXOWeY
— 葛城明彦 (@12143415) July 27, 2023
大久保清事件②。当時大久保がナンパにいそしんだ、前橋市の通称「大久保ストリート」。しかし、36歳中年・チビ(159cm)・デブ・ハゲ・老け顔・無職・高校中退・性犯罪前科持ちでも既婚で、愛人も一杯いて、「ナンパ成功率6割」っていうのが凄い。「口のうまさ、嘘のうまさは天才的だった」そう。 pic.twitter.com/aG79hGYWz7
— 葛城明彦 (@12143415) July 27, 2023
大久保が捕まったときの所持金は2万円。 誘った女性を最初に連れて行くのは喫茶店やモーテル。 この金額もバカにならない。両親は「車を買ったとき頭金として267,000円を払ってやったが、こづかいは5,000円しかやってない」と語っており、定職もなく蓄えもない大久保の派手な金遣いは謎に包まれている。 捜査本部は「誘った女性を脅して奪ったり、56してはハンドバッグから抜き取ったのではないか」とみている。 via:毎日新聞(昭和46年)
1970年当時の50万円は、今の価値では何万円位に相当しますか?
カップ入りのアイス 20円
ロッテのペンギンガム 20円
紙コップのジュース 10円
コカコーラ 35円(ビンは返却)
ラムネ 30円(〃)
ノート 30円
チロルチョコ 5円
さいころキャラメル 10円
スーパの乗り物 10円
ピンボールなどのゲーム 20円一戸建ての家 数百万円(中古なら200万程度、地方による)
トヨタカローラ 50万円くらい
2段ベット(フランスベット) 2万円
国立大学学費 数千円
ランドセル 5千円くらいふ菓子 5円
ガリガリ君のような棒アイス 10円
床屋(子供) 200円
ヤクルト 15円
卵 15円
瓶の牛乳 30円(20円だったかな?)
インスタントラーメン 25円
カール 50円
缶ジュース 50円
菓子パン 20円~30円via:Yahoo!不動産