法務省が恩赦を検討!天皇陛下の退位特例法を受けて

恩赦 平成天皇退位 特例法

引用:毎日新聞

【ことば】恩赦

裁判によらず、国家の刑罰権を消滅させたり、裁判の内容・効力を変更または消滅させたりする制度。

現憲法では内閣が決定し、天皇が認証する。

「大赦」(有罪判決が無効、有罪判決が出ていない場合は公訴権が消滅)
「特赦」(特定の人の有罪判決が無効)
「減刑」、「刑の執行の免除」
「復権」(有罪確定で失ったり停止されたりした資格の回復)の5種類がある。

恩赦

6月に天皇陛下の退位を実現する特例法が成立しましたが、それを受けて法務省が恩赦の実施の検討に入ったことがわかりました。

政令恩赦や特別基準恩赦が実施されれば、1993年の皇太子さまと雅子さまのご成婚以来の、現行憲法下では11回目になります。

特例法は、2017年6月16日から3年を超えない範囲で、退位の日となる施行日を政令で定めると規定しています。

それに伴って恩赦の基準日も施行日を参考に設定される可能性があり、法務省は恩赦の基準や期間について過去の事例などから検討を進めているとのこと。

恩赦は恩赦法という法律に定められているものです。

罪を犯した人の改善更生の状況などを見て 刑事政策的に裁判の内容や効力を変更する目的として行われます。

政令で罪や刑の種類、基準日などを定めて一律実施する「政令恩赦」と、個人の申し出により中央更生保護審査会が審査する「個別恩赦」に分かれます。

1988年頃、昭和天皇の体調が国民的関心事になりつつあった頃に恩赦を期待して控訴や上告をわざわざ取りやめて、死刑を確定させた死刑囚が4人いました。

なぜ早々に死刑を確定させたかというと、恩赦を受けるには、刑が確定していなければいけないからです。

恩赦で減刑された死刑囚!福岡事件で分かれた石井健治郎と西武雄の明暗

ところが1988年には噂や期待通りに恩赦が行われず、その4人とも後に死刑が執行されています。

そう滅多に行われることではないので、「恩赦」というのは戦前のものというイメージが自分の中にはあって(そんなことはないのですが)

今回も法務省が「検討」としていて 実際に恩赦が行われるかどうかはまだはっきりしていませんが、何か動きがあるのかが気になります。

特別基準恩赦は個別恩赦の一つで、政令恩赦の要件から漏れた人に内閣が定める基準で一定期間に限って行われるもので、過去には政令恩赦と関係なく実施されたケースがあります。

これまでの例では、政令恩赦や特別基準恩赦は、◆沖縄本土復帰(1972年) ◆昭和天皇逝去(1989年) ◆天皇陛下即位の礼(1990年) ◆皇太子さまご結婚(1993年)・・・のときに実施されてきました。

1993年には政令恩赦は実施されず、特別基準恩赦のみでした。

これは公職選挙法違反者の公民権が一律に回復することに批判の声があったこと、平成に入っての恩赦が2回実施されたことが理由だそうです。
 
 
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