インコにおかゆをおすすめする4つの理由
オカメインコの飼い主の寄稿
シード(ひまわり)ばかり狙って食べるオカメインコのシードジャンキー対策として効果があったおかゆレシピを紹介します。
我が家では朝の放鳥時にお粥を作ってインコたちに提供しています。
キッチンからいい匂いがしてくると、インコたちはそれぞれの指定位置に飛んできて、喧嘩しながらお粥の完成をにぎやかに待っています。
すでに下準備は出来ていますので、電子レンジでベースを加熱した後に入れたい材料を混ぜるだけの簡単レシピです。
食べごろまで冷ましたお粥を「はい、どうぞ」とテーブルに置くと、いつものメンバーが皿に顔を埋めて食べ始めます。
お粥を食べたあとはフルーツと野菜。そして最後にシードを与えますが、この順番で食べることによって、主食のシード率が下がるのです。
おかゆは消化がいい⇒吸収しやすい
おかゆは材料をしっかり煮ているので、消化・吸収しやすいです。
我が家の一員にはオオハナインコもいますが、消化力の乏しいオオハナインコは、夜のご飯もお粥を食べさせています。
ただようおかゆのいい匂いがインコの食欲をそそる
おかゆを電子レンジで温める時に、インコたちは「もう我慢できない!(食べたい!)」とでも言っているかのように食餌のテーブルまで飛んできます。
お粥に入れられたイモやかぼちゃ、サーモンの匂いに食欲をそそられて「待ちきれない!」とばかりに、ささーっと飛んできます。
おかゆなら苦手なもの(嫌いなもの)も多少混ぜられる
インコの餌に彼らが苦手なものや嫌いなものを混ぜ込んで食べさせるのはなかなか難しいです。すぐに鳥にはばれるからです。
でもほんの少しでもいいので苦手なものをおかゆに混ぜて食べさせると、意外とすんなり食べてしまうものです。
お粥に混ぜてしまえば煮汁でお腹に入っていますから、ある程度は狙う栄養素は摂取しているはずです。
おかゆには色々混ぜられるから多様な栄養素を補給出来る
インコにとってのシードは大好きな餌ですが、シードだけ食べるのでは、脂肪の摂りすぎや栄養の偏りが気になります。
シードには消化吸収を阻害する反栄養素も含まれますが、お粥なら一度に多種類の材料や栄養素を摂取できるので、それぞれの過不足を補う効果が期待できます。
インコのおかゆの基本のレシピと栄養価を高める工夫
ご飯は抗栄養素が少ない白米にします。
キヌア・ソバの実(煮る)
サツマイモか、かぼちゃ(蒸す)
食べ残りの野菜(煮る)
ゆで卵
ゆで卵の殻(薄皮を取り、粉々にする)
サーモン(電子レンジで低温調理)
これらを組み合わせてお粥にしています。
バターナッツかぼちゃのおかゆレシピ
①かぼちゃを蒸し、潰す
②キヌア・ソバの実をゆで汁ごと投入(かぼちゃを水っぽく伸ばす)
③白米を入れる(煮たものでも良いです)
④卵の殻を乗せる
サーモンと卵と野菜のおかゆレシピ
①サーモンを電子レンジで低温調理…私は150℃で2分加熱します。
②白米に野菜の汁をかけて伸ばす
③ゆで卵の黄身を砕いて入れて混ぜる
提供時にハーブや香辛料を足すのもおすすめ
サーモンは昆虫や幼虫の代替に!良質のたんぱく質とオメガ3脂肪酸が摂れる
自然界では鳥の種類によっては昆虫を食べています。
私が飼っているオオハナインコ、オカメインコ、オオホンセイインコ、ウロコインコは、全て野生では昆虫や幼虫を食べて、それらからも多くの栄養素を摂取しています。
昆虫にはバランスの良いタンパク質とビタミン群、脂肪、オメガ3脂肪酸が含まれており、鳥たちはそれらを重要な栄養源としています。
サーモンにはそのような栄養素が数多くバランスよく含まれており、そこに卵や野菜を加えることによって
鳥の必要な栄養素をあらかた摂取することができます。
EPA DHA ビタミンD ビタミンB6 ビタミンA