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19歳のオカメインコの老化現象と老衰を見守り続けた最期の3年間【体験談】

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オカメインコの老化現象は、多くの飼い主さんが直面する悩みのひとつです。愛鳥の老いによる変化に気づいたとき、どのようなケアをすればよいのか、不安を感じることでしょう。

この記事では、オカメインコを19歳まで看取った飼い主の実体験をもとに、老鳥の介護方法を具体的にご紹介します。老化のサインに早めに気づき、適切なケアを行うことで、大切な家族との穏やかな時間を過ごすことができます。

老鳥介護で特に重要なポイントは以下の3つです。

飛行困難や視力低下などの老化現象を見逃さない早期発見
スロープ設置や止まり木の位置調整など、バリアフリーを意識したケージ改善
エアコンとパネルヒーターを併用した確実な保温管理
これらの対策を適切に行うことで、老鳥の生活をより快適にすることができます。また、必要以上の通院を控えることで、ストレスを最小限に抑える介護方法についても解説していきます。

オカメインコの老化現象が目立ち始めた16歳当時の様子

オカメインコの老化現象 オカメインコの飼い主の寄稿 オカメインコ(ルチノー・メス)のピーちゃんは私が小学生の頃から飼っていたオカメインコです。これはピーちゃんが19歳で亡くなるまでの3年間のエピソードです。

私が最初に老化に気づいたのはピーちゃん16歳の時。彼女の老化現象を立て続けに3つ、目の当たりにすることになりました。

オカメインコの飛行困難…自力で飛び立たなくなった

最初に老化に気づいたのは、うまく飛べなくなってきたのに気づいたことがきっかけです。

いつもは放鳥すると、カーテンレールやエアコンなど高いところに飛んでいきましたが、次第に上空に飛び立つことが困難になってきました。

滑空のような飛び方しかできず、ケージから飛び立ってはフローリングへスライディングしながら着地していくようになっていました。

17歳の誕生日を迎える頃には、自力で飛び立つことができなくなりました。

足が悪い?止まり木から落ちるようになった

オカメインコの老化現象 ピーちゃんがケージの中でお気に入りのブランコに乗っているとき、足を滑らせて床に落ちてしまった時のこと。そのことをピーちゃん自身がいちばん驚いたようでパニックに陥りました。

その時の落下はたまたまかと思ったのですが、次の日にも同じように落ちてしまったので「これは足が悪いのか?」と気づきました。

脚力や足指で止まり木を掴む力がなくなってきていましたが、幸い神経症状は出ていませんでした。

オカメインコが寝てばかり…うとうとしている時間が長くなった

オカメインコの老化現象 眠っている時間が増えたことも老衰を強く感じた点のひとつです。若い頃はケージにぶら下がったり走り回ったりといつも元気いっぱいだったピーちゃんが、日中でも寝ている時間が長くなってきました。

そこから今後の老鳥介護や生活のサポートを真剣に考えるようになりました。

病院受診で白内障が判明

オカメインコの老化現象 老鳥介護を考え始めた私は、まず小鳥の動物病院へピーちゃんを連れて行くことにしました。小鳥の病院からは「フンを持参するように」と言われました。

いつも元気いつぱいで怪我や病気ひとつしなったピーちゃんは、これまでほとんど病院を受診したことがなかったので、この時はとてもストレスや緊張感が強く、
普段から定期的に健康診断に連れて行っていれば良かったんだ。
…と後悔しました。

オカメインコの老化現象 さらに獣医さんから、私が気付いていなかった事実を知らされました。ピーちゃんの目は白内障になっていて、すでに視力がかなり下がっていたのです。老化に伴って代謝が下がっていることから、くちばしや爪がギザギザになっていることもわかりました。

幸い、それ以外の病気はまったく見つからず、病院でくちばしと爪を整えてもらい、栄養剤のサプリメントを処方されました。

足の悪いインコのケージレイアウトを老鳥バリアフリー仕様にしてみた

オカメインコの老化現象 動物病院からの帰宅後、年老いたピーちゃんが過ごしやすいように、老鳥に合うバリアフリーのケージレイアウトにしようと考えました。

まずは高い位置に置いていたケージを少し低い場所に移しました。そしてケージ入口の前には段ボールを使ってななめのスロープを作り、滑り止めマット(爪が引っかかりにくいもの)を切って貼り付けました。

ケージの中の止まり木も低い位置に付け替え、止まり木用の保護テープを巻いて滑らないようにしました。

インコのバンブルフット対策には止まり木保護テープと自然木のパーチ
老若に関係なく、足が悪い・止まり木に止まれなくなるインコは意外に多いです。その原因のひとつがバンブルフット(趾瘤症)インコのバンブルフットを予防・改善するための止まり木と保護テープの使い方を紹介します。
オカメインコの老化現象 ブランコはピーちゃんのお気に入りなので撤去することはやめて、これも低い位置に移しました。ブランコが動かないように片側だけケージに固定して、止まり木と同じように保護テープを巻きました。

ケージ底はフンきり網の下に新聞紙を敷いていたのを、網を外して、新聞紙とキッチンペーパーを敷く方法に変更しました。

オカメインコの老鳥の保温をエアコンメインでぬかりなく対応

オカメインコの老化現象 若い頃からのケージレイアウトを老鳥向けに変えることで、ぴーちゃんは初めの1週間は戸惑ってパニックを起こすことがありましたが、少しずつ慣れてくると機嫌良くブランコの上で鳴いたり、居眠りするようになりました。

私は日中仕事をしていましたが実家暮らしをしており、昼間は自宅に祖母がいましたので、ぴーちゃんの様子を見てくれていて助かりました。

オカメインコの老化現象 仕事から帰った夜にピーちゃんを放鳥すると、滑りと転倒防止のために敷いていたスロープマットの上をトコトコお散歩することが日課でした。

ピーちゃんを肩に乗せて、毎日スキンシップをたくさんとりました。晩年のピーちゃんは若い頃よりも甘えん坊になって、首をカキカキするととても嬉しそうに目を閉じていました。

オカメインコの老化現象 通院は大きなストレスがかかるので、クチバシがかなり伸びた時にだけ連れて行くことに決め、体重減少やフンの異常やいつもと違う様子がなければ、定期的にお薬をだけを処方してもらうことにしていました。

ピーちゃん19歳の最期の冬はリビングのエアコンをつけっぱなしにし、さらに外付けのパネルヒーターを併用しましたから、保温に対しては万全でした。

老鳥の最晩年は寝てばかりだったけど最期まで穏やかに過ごせたから悔いはない

オカメインコの老化現象 ピーちゃんはケージの網越しのパネルヒーターの近くに寄り添っていつも片足を上げて寝ていましたが、その頃には今まで以上に寝る時間が増えてきて、ほとんど一日中寝ているような感じでした。

その様子について心配になった私が獣医さんに電話で相談すると、
オカメインコの老化現象
病院に連れてきてもらってもいいけれど 老衰だから よほどのことがない限り受診しない方がいいと思う。お年寄りインコは受診がストレスになって死んでしまう可能性もあるからね…。
そうか。寿命を縮めてしまうかもしれないなら受診は必要ない。
悲しかったですが、私はぴーちゃんを通院させずに、最期まで自宅で面倒を見て看取ることに決めました。

日々大切に見守り続けたピーちゃんは、最期まで穏やかに過ごすことができていたと私は思っています。そして12月27日、まるで私の仕事が休みに入るまで待っていてくれたかのように…そして眠るように 私の目の前でぴーちゃんは19年の生涯を閉じました。

オカメインコの老化現象と介護 ~19歳で看取った飼い主の体験記~【総括】

オカメインコの老化現象 16歳頃から老化現象が顕著になった
飛行困難が最初の老化サイン

止まり木から落下するようになった脚力の衰え
睡眠時間の増加
白内障による視力低下
くちばしと爪のケア不足

ケージの高さを低く調整
スロープと滑り止めマットの設置
止まり木とブランコの位置を下げる工夫

エアコンとパネルヒーターによる確実な保温管理
必要最小限の通院でストレス軽減

晩年は甘えん坊に性格が変化
19歳まで穏やかに過ごせた終末期の介護

愛鳥の老いは誰もが直面する現実ですが、老化のサインに早めに気づき、適切な環境整備と介護を行うことで、大切な家族と穏やかな時間を過ごすことができます。この記事があなたの老鳥介護の参考になれば幸いです。

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