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14歳のオカメインコの体調不良【体験談】老鳥は寒暖差にも注意が必要

オカメインコがなつきすぎ
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インコの体調不良は、季節の変わり目や寒暖差の大きい時期に起こりやすく、特に高齢のインコは注意が必要です。突然の体調変化に戸惑い、どのような対応をすべきか悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか。

インコの体調不良には特徴的なサインがあります。ケージの床にうずくまる、動きが鈍くなる、止まり木から滑り落ちるなどの行動変化や、フンの状態の変化などが重要なシグナルとなります。これらの変化に早く気づき、適切な初期対応を行うことで、重症化を防ぐことができます。

特に重要なのは、保温を最優先すること。アクリルケースと保温電球を使用して適切な温度管理を行い、エサの減り具合やフンの状態を細かくチェックすることで、多くの場合は回復が期待できます。

この記事では、実際の治療体験をもとに、インコの体調不良時の対応について詳しく解説していきます。

体調不良のサインと初期対応の方法
適切な保温管理と温度設定のポイント
獣医師への相談時期と受診時の準備

いざという時のために、これらの知識を備えておくことで、大切な家族であるインコを守ることができます。

オカメインコが床におりてうずくまったまま動かなくなり小鳥の病院を受診

オカメインコの老鳥

オカメインコの飼い主の寄稿

私のオカメインコ(オス・14歳)ミロちゃんが体調を崩して動かなくなったときの話です。

以前はミロちゃんをよく放鳥しましたが、12歳頃からミロちゃん自身があまりカゴから出たがらなくなり、ケージ内で一人でまったり過ごすことが多くなっていました。

そんなミロちゃんに異変が起きたのは10月のある夜のこと。

ミロちゃんはケージの中でソワソワ動いて「ヒャー」と鳴きながらケージの金網に取りついていましたが、次第に金網を噛んでいたくちばしの力が弱まり、下の方へとずるずると滑り落ちるように降りていったかと思うと、カゴの床にうずくまったまま動かなくなりました。

驚いた私は、鳥かごから移動用キャリーケースにミロちゃんを移し、キャリーをアクリルケージケースに入れ、保温電球ヒーターを設置し、サーモスタットで内部を28℃に保ちました。

エサの減り具合や糞の状態を確認したところ、糞には変わった様子はなく、エサも適量を食べてる様子でした。

しばらく保温を続けると、うずくまっていたミロちゃんがゆっくりと止まり木に移動したので、緊急事態ではなさそうだ…と判断しました。

オカメインコの老鳥

翌日、家から車で15分ほどの小鳥の病院にミロちゃんを連れて行きました。普段の鳥かごの写真を携帯で撮り、ゲージ内の糞を持参しました。

ミロちゃんは昨晩よりは体調が良さそうでしたが、緑色のフンをしているのが心配でした。

体重測定…90g
フンの検査…それほど色も悪くないし、細菌も見つからず 特に悪いものはない
レントゲン撮影…骨に異常なし。異物を飲み込んだ形跡もなし。そのうに餌が入っている。

いろいろと検査をしましたが、体調不良の原因が特定できません。

オカメインコの老鳥

少し前から体調が悪くなっていたなら、体重も減っているはずなのだけど…この子は正常だし エサもしっかり食べてるね。だけどフンが少し水っぽいな。

オカメインコの老鳥

普段から水をいっぱい飲みながらペレットを食べてるので、フンは昔からこんな感じなんです。

オカメインコの老鳥

昔からなら腎臓が悪いってこともなさそうだね。そもそも持病があって腎臓が悪い子は14歳まで長生きできないと思うな。あと考えられるとしたら…何かの中毒になってるかもしれない。血液検査をすれば何の中毒か分かるけど、血液量の少ない小鳥の血を抜くのはリスクが高いので、できればそれはしない方がいいのだけれど。中毒と聞いて、何か思い当たる原因はありますか?

オカメインコの老鳥

最近この子はほとんどカゴの外に出ていないんです。エサもペレットと小松菜くらいで 中毒になるようなものを口にしていないんですよね…。鳥かごも銀メッキケージではなく、ステンレスケージにしていますから、金属中毒の可能性は低いように思うのですけれど。

オカメインコの老鳥

確かにフンの色合いも中毒になってたらもっと鮮やかな緑になるけど、そこまでではないんだよね。

オカメインコの老鳥

近頃急に寒くなってきたのが原因で体調崩したということも考えられますか?

オカメインコの老鳥

それはあるかもしれませんね。このところ寒暖の差が大きい日が続きましたからね。ただ何かの中毒になってるといけないから、副作用のない薬を5日分出しておきます。それでひとまず様子をみましょうか。

オカメインコの老鳥

そして獣医師からは以下のアドバイスを受けました。

室温を30℃に設定してあげること
 30℃を超えると熱中症になることもあるので、サーモスタットで温度調整すること
毎日、糞の状態とエサの減り方、インコの様子が昨日より元気になっているのかをチェックすること
もし昨日と比べて悪いと思ったなら、すぐに病院に電話すること

オカメインコの老鳥

初診料…¥1,000
糞便検査…¥500
X線検査…¥2,500
薬代(合計)…¥1,210
合計¥5,210(税抜き)

万全の体制を整えたら数日で体調が回復

オカメインコの老鳥
病院から帰宅後、後ろ髪を引かれる思いで私は仕事に行きましたが、仕事が終わって急いで帰宅すると、朝はあまり鳴いていなかったミロちゃんが元気よく鳴いていました。

エサもいつも通り食べていてフンも普通の色に戻っています。

薬を毎日与えて様子を見ていると次第にフンの状態も元に戻ってきて、エサもモリモリ食べるようになってきました。

オカメインコの老鳥

元通りの元気が出てくると、小さなキャリーとアクリルケースの仮住まいではストレスが溜まりそうだったので、薬が終わった時点で元のケージに戻しました。

やはり季節の変わり目の寒暖の差が原因で体調不良となっていたようでしたが、大きな病気ではなくてホッと胸をなでおろしました。

老鳥のためにアクリルケースを用意しておくと万全の保温ができます

高齢インコの体調不良は寒暖差対策と素早い受診が重要【総括】

オカメインコの老鳥

体調不良の兆候は床への落下や動きの鈍化として現れることも
緊急時は保温を最優先して行う

受診時は普段の様子がわかる写真やフンのサンプルを持参
体重・フン・レントゲン検査で総合的に診断

季節の変わり目は寒暖差による体調不良に要注意
アクリルケースと保温電球で室温管理が可能

毎日のフンとエサの減り具合のチェックが重要
体調不良時は30℃程度の室温管理を心がける

サーモスタットで温度管理し熱中症を予防
症状が改善しない場合は躊躇なく再受診を

インコの体調不良は突然訪れることがありますが、適切な初期対応と獣医師の診察により、多くの場合は回復が見込めます。特に季節の変わり目は体調を崩しやすい時期なので、保温対策を万全にし、普段以上に愛鳥の様子に気を配りましょう。少しでも異変を感じたら、早めの受診を心がけてください。

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