鳥さんのおしっこは白い
鳥は哺乳類と違い、おしっことフンをいっしょに排泄します。鳥のフンにはちょっと白いものがついてますが、この白いのが鳥のおしっこに当たります。
鳥の排泄は一穴です(総排泄腔)
おしっことフンを出すところがいっしょで、しかも彼らは膀胱を持ってません。
で、鳥のおしっこの白いのは尿酸。卵で生まれる動物は、尿酸という形でおしっこをしています。
鳥のうんちチェックは重要!水分が多くても下痢ではないけど…
フィンチ(ジュウシマツや文鳥など)のフンは「の」の字の一本グ●系ですけど インコはまきまきウ●コ系です。
色は食べてるものによって違いがあります。シードを食べてる子は濃い緑色っぽいですが、ペレットを食べてる子はペレットの色に近い感じです。
でも、どちらでも時間が経つと黒っぽくなってくることは同じです。
一般的には フンに形があれば正常。形がないのが下痢と考えます。
たまにフンに形があっても水っぽい(水分が多め)ということもありますが これは単なる多尿であって、下痢ではないです。
水分過多は異常ではないですが、もしその状態があまりにも長く続くようであれば 病院を受診しましょう。
水分が多い尿が出る場合は、異物を飲み込んでいるとか、そのう炎、卵詰まり、腹水、胃腸炎などの可能性があるからです。
また肥満でも、水分が多い分をするようになります(水をたくさん飲むようになるため)
人間だけでなく、鳥も排泄は健康のバロメーターです。下痢の場合は肛門の周囲の羽毛も汚れたりしますから、モフちり周辺も常にチェックしておきましょう。
フンとおしっこに異常があるときに考えられるのは…
■おしっこが黄色い・・・オウム病、肝炎
■フンがお尻から垂れ下がってる・・・ジアルジア
■下痢が黒い・・・消化管内真菌症
■血便・・・消化管内異物、胃腸炎、中毒
■水分の多いフンをする・・・消化管内異物、そのう炎、卵詰まり、腹水、胃腸炎、肥満
■多尿・・・痛風、ヘキサミタ、中毒、肝炎
■食べた餌をそのまま排泄・・・消化管内異物、消化管内真菌症
スポンサーリンク
鳥は同じ場所でトイレできない動物の代表格!
そもそも鳥という生き物は、1か所で排泄する習慣を持ちません。同じ場所でトイレできない動物の代表格が鳥です。
まあ発情とかの諸々の事情での溜めフンはありますけど、基本的には「いつでもどこでもいたします派」で、遠慮はないです。
でも、インコやオウムの場合は、トレーニング次第である程度トイレを覚えさせることも可能だと言われています。それだけ知能が高いということです。
あ、ちなみに、オカメインコは「インコ」ではなく「オウム」ですよ。名前は「インコ」ですが、インコ科ではなくオウム科。
オウムと呼ぶには小さい感じがしますけれど 彼らはれっきとしたオウム。最小のオウムがオカメインコです。なので、トイレトレーニングもやってやれないわけはないでしょうね。
ご褒美を与えつつ、ゴミ箱の上などのトイレしてほしい場所で排泄を促すと オカメなら賢いので、やってのける子もいるにはいます。
まあでも、こういうのは強制してはダメですよね、人の都合で。鳥がどこでも致すのは、生物学的に必要なことなのですから。
一時的にトイレが上手くいったとしても、それは人間のエゴとか自己満足みたいなもので、飼い主の単なる自己満に付き合わされてる鳥は ちょっとかわいそうな気がします。
彼らは空を飛ぶために、常時排泄して体を軽くしているんですから、いくら頑張ってトイレトレーニングをしつけたとしても 生理的にも完璧なものになり得るはずはないですよ。
これもやる人は「トレーニング」ではなくて「芸」としてやってるんでしょうが、歌やおしゃべりと同じで無理強いはいけません。

また、こういうのをしつけるときというのは、やはり何らかのごほうびをあげながら覚えさせることが多いですよね。
あまりおやつをやりすぎると鳥の健康を害すので、ほどほどにしておきましょう。
トイレに立って用を足す賢いヨウムちゃん【動画】
・・・といいつつも、こんな動画を見つけてきまして。
これ、はじめは飼い主さんがヨウムちゃんをトイレに連れて行って 用をたさせてたらしいんですね。そうしたらこのヨウムちゃんは「ここでするんだ!」と覚えてくれて 自分でトイレに行ってくれるようになったと。
この後、ご褒美のクラッカーをもらったようですけれども、条件反射をうまく利用してしつけた例だということです。この子は雛の頃から、こんなトイレトレーニングを受けてたそうなんですよ。
おやつなどのごほうびはそこそこに 条件反射でしつけることができるのならば それは「芸」ではなく「しつけ」として理想的だと思いますし、ヨウムくらい知能が高くて賢い鳥なら、このくらいはお手のものなのかもしれませんね。志村動物園で、動物の知能の高さランキングで ヨウムは6位っていうのを見ましたよ(ちなみにカラスは4位、犬は7位でした。犬より賢いw)
でもこういうのって誰でも真似できることではないと思うので無理強いはしないでね~、特にガラスのハートのオカメインコには。
もしオカメインコにも同じことをさせようと思うなら、飼い主さんと愛鳥で共有する一種のゲームだと思って、楽しみながらやるならいいと思うんですよ。
楽しい遊びならOK 鳥と一緒に「コミュニケーション」としてのゲームを楽しみましょう。だけど
・・・という一方的な人間側の都合だけでトイレをしつけたいと考えるなら それはやめといたほうがいいですよ!というお話でした。
スポンサーリンク