オカメインコの飼い主の寄稿です
我が家にはオカメインコが2羽います。18歳になるオスのジャックと、2歳になるメスのピピです。
2年前にジャックと一緒に飼っていたメスのピコが亡くなり、ジャックが独りぼっちになってしまいました。
さみしさのせいか、日に日に弱っていく姿がうかがえ、いたたまれなくなってピピを迎え入れることにしました。
幼かったピピも1年が経つころには立派な成鳥になり、ジャックのことが大好きでいつも近寄ろうとするのですが、ジャックは「シャー!」と威嚇して一向に2羽が親密になる気配はありません。
そのくせ、ピピの姿が見えなくなると途端に「ピピー!何処にいるんだー」と言わんばかりに呼び鳴きが始まります。
そんなことがありつつもジャックは次第に元気を取り戻していき、今ではピピが来る前では考えられない程に飛び回っても疲れないくらい活発になりました。
オカメインコの体重100g超からのダイエット勧告と食事制限体験談
そんな我が家ではオカメインコたちの健康管理のため、毎朝毎晩の一日2回、欠かさず体重を計るようにしています。
体調悪化等による急激な体重の変動がないかをチェックするためです。
これまでの記録を見返してみると、2022年2月時点での朝(空腹時)の体重はジャックが約95g、ピピが約89gでした。
オカメインコの体重は食の好みと食習慣次第で変わる!?
ジャックはアワ穂やブレンドシード、ペレット等を好き嫌いなく食べます。
特にペレットは、一粒つまんでそれを水入れの水にひょぃっと浮かべて、ペレットが水でふやけるのを待ってから、柔らかくなったペレットをつまんで食べるのが好きです。
そのしぐさがとてもかわいい。
一方ピピはアワ穂やブレンドシード等を好んで食べ、特にオーツ麦は大好物で 皮が粉々になるまでかじっていますが、なぜかペレットには見向きもしません。
そうした食の好みと食習慣のせいか、次第にピピの体重は増えていき、2022年10月を過ぎたころには、ジャックが約93gに対して ピピはなんと100gを超えるようになってしまいました。
オカメインコが獣医からダイエット勧告を受けた!
我が家では毎日、日中は室内放鳥しています。
2羽とも元気に飛び回っているため 体は引き締まっているので、体重のことは特に気にしていませんでした。
それがある日、定期検診でピピを病院へ連れて行ったとき、先生から
…と言われました。
健康診断の血液検査で引っかかったようで
…とのことでした。
鳥の健康診断で肥満があり食事制限を勧めても飼い主さんがやらずにいて、肝臓を悪くすることがあります。しかしそれでも食事制限をせず薬だけ続けていることがあります。鳥が触れないほど馴れてなくて咬でくるのであれば仕方がないのですが、触れるのであれば是非食事制限をやっていただきたいです。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) September 9, 2021
体重を計らずに食事制限を行うと痩せすぎたり、効果が出ていなかったりします。馴れてない子を捕まえているとストレスが強くなるので注意が必要です。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) September 10, 2021
オカメインコのシード食ダイエット開始!
獣医さんからオカメインコのダイエット勧告を受けたその日から、私たちはピピのダイエットを始めることにしました。
まずは、今まで食べたい放題に食べさせていたアワ穂やオーツ麦を制限しました。
特にオーツ麦は他の餌に比べてカロリーが高めなので、粒の細かいオーチャードグラスを少量(0.5g程度)与えるかたちに切り替えました。
幸いにもオーチャードグラスもピピは好んで食べてくれました。
好きなだけあげていたブレンドシードも、朝2.5g、夕方2.5g程度に抑えるようにしました。
空腹の叫び鳴きと家族の「かわいそう」発言の狭間でダイエット継続中
そんなダイエット生活を続けていたところ、ピピは途中でお腹がすくと「おなか減ったあ~!」と言わんばかりに叫び鳴きをするようになりました。
あまりに鳴き叫ぶと近所迷惑にもなるため、そんなときは、少量のブレンドシード(0.5g程度)とオーチャードグラス(0.2g程度)を与えて落ち着かせます。
夜には餌を全て取り除き、水だけの状態で寝かせます。
ジャックとピピの就寝時間は午後8時と決めていて、カゴに布をかけて暗くして寝かせます。
さすがに暗くすると、多少お腹がすいていてもおとなしくなります。
必ずしも毎日このメニューで餌をあげられていたわけではなく、長男が「かわいそうだ」といって必要以上にブレンドシードやオーチャードグラスをあげてしまったりすることもありました。
そのため、少し体重が減っては戻る…といった状態が続くこともありました。
それでも根気よくダイエットを続けた甲斐あって、2023年4月現在で、ピピの体重は約92gに落ち着いてきました。
そんな中、今度はジャックの体重が増えてきてしまいましたので、現在は2羽ともどもダイエットをすることに。
ヒトと同じでダイエットは難しく、少し気を許すとまたリバウンドしてしまう状況なので、継続的にダイエットを続けていきます。
愛すると甘やかすを混同するとなかなか食事制限ができません。発情しないよう肥満にならないようしっかりと体重と食事管理が必要になります。つい甘やかすを繰り返すと産卵と肥満が改善できずにいるうちに病気になって後悔することも多いです。愛しているからこそ自らの心も律して日々気をつけましょう
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) October 10, 2022
食の世界では空腹こそ最高のスパイスと言われます。いつでも食べられると食が当たり前になります。食事制限すると空腹の時間ができますがその分鳥は美味しく食べているようにも見えます。健康のためには適度な空腹と運動が必要です。お腹が空いて可哀想になる方はこんな見方をしてみては如何でしょうか pic.twitter.com/Qeh28SSIRt
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) May 5, 2021
