- 【オカメインコの飼い方概論】初心者さんと一人暮らしの方への注意点
- オカメインコの特徴は?オカメインコはインコではなくオウムです!
- オカメインコの性格は?おだやかで繊細でフレンドリーな子が多い!
- オカメインコのオスとメスの見分け方は?雛の性別はなかなかわからない!
- オカメインコの種類と色柄は多種多様!
- オカメインコの品種は多種多様で複雑怪奇ですが選ぶ楽しみがたくさん!
- オカメインコの成長過程!3週目前後から挿し餌~1か月で初飛行~2ヶ月で一人餌
- オカメインコの飼い方の基本の「き」である飼育環境と飼育管理
- オカメインコの飼い方の注意点は?初心者さんに心得ておいてほしいこと
- オカメインコにしつけやトレーニングを入れる時の大前提
- オメガパニック対処法!パニック対応ケージはないので飼い主の配慮が絶対必要
- オカメインコの寿命はどのくらい?平均寿命は18年前後 ギネス記録は32歳
- オカメインコの気をつけたい病気をざっくりと解説
- オカメインコの値段はどのくらい?ノーマルと色変わりでは雲泥の差が!
- オカメインコ飼育初心者さんがオカメインコを購入・お迎えするときの注意点
- オカメインコに必要な飼育用品で忘れられがちなのは日光浴の対策グッズ!
【オカメインコの飼い方概論】初心者さんと一人暮らしの方への注意点
オカメインコがペットとして飼われるようになったのは、およそ200年ほど前になります。
もともとオーストラリアの内陸部で群れを作って生息していたオカメインコをイギリス人が本国に持ち帰ったことによってペットとしての飼育が始まりました。
オカメインコは日本には明治末期の1910年代に輸入されたものの、色合いが地味であったことからあまり普及しませんでした。
しかし近年になって様々な品種が開発されたことで人気が出て ペットショップなどでも様々な品種のオカメインコが入手できるようになり、今では押しも押されぬ「人気のコンパニオンバード」代表種となっています。

オカメインコの特徴は?オカメインコはインコではなくオウムです!
オカメインコの大きさは全長35cm、体重50~90gほどです。
日本での呼び名はオカメ「インコ」ですが インコではなくオウムです。
オカメインコはオウムの仲間の中では最小サイズです。
オカメインコはオウムなので「頬のチーク」「冠羽」「全長の半分を占めるしっぽ」が特徴的です。
頬のチークは「チークパッチ」と呼ばれ、オレンジ色や赤色をしていますが、たとえば「ホワイトフェイス」のようにチークパッチがないものもいます。

オウムのシンボルである 頭部にある「冠羽」は犬のしっぽのように感情を表現します。

オカメインコの「冠羽」が寝ている状態で口を閉じているときはリラックスしていますが、「冠羽」が寝ていて、左右に揺れているときはストレスを感じています。
オカメインコの感情表現がストレートに表れる「冠羽」が開いて立ち上がっている時は、喜怒哀楽がマックスになった時だと判断できます。
オカメインコの性格は?おだやかで繊細でフレンドリーな子が多い!
性格が穏やか・繊細・寂しがり・なつきやすい・・・オカメインコには性格が良い子が多く、人生の伴侶としてはおすすめできます。
オカメインコの性格は柔和で穏やか
オカメインコは穏やかなので、飼い主さんにそっと寄り添うなど心が和むしぐさを見せてくれます。
もちろん性格には個体差がありますが、セキセイインコやジュウシマツとも一緒に飼っても問題が起こりづらいことが多いです。
ただ、もともとおとなしい性格ゆえにストレスが溜まりやすい傾向も見られますので、他の種類の鳥と一緒に飼うときは 体の大きなオカメインコの方がいじめられていないかも注意してあげる必要があります。
オカメインコの気質は繊細・ナイーブ・ビビりな面がある【オカメパニック】
オカメインコはデリケートな性格をしている子が多く、地震や大きな音がすると「オカメパニック」を起こすことがあります。
驚いてケージの中で暴れたり、外に出している時は壁や家具にぶつかってしまうこともよくあります。
「オカメパニック」を放置しておくとケガをして出血したり骨折することもあるので、優しく声をかけてなだめつつ、ボディチェックをしっかりした方がいいです。
オカメパニックでけがを予防するには、ケージの中におもちゃなどの「なくても良いもの」をなるべく入れないで、シンプルなレイアウトにすることをおすすめします。
集団で暮らすオカメインコは寂しがりやの一面も
オカメインコは寂しがりやの一面もあります。
もともと集団で生活する習性があるので、1羽だけで飼育すると寂しさから大きな声で鳴くといった問題行動をとることも珍しくありません。
なので理想としては そういう類のストレスを感じさせないように 2羽以上での飼育がおすすめです。
1羽しか飼えないときは長時間の留守番にも少しずつ慣らしていくように 意識して習慣づけていくといいです。
1羽での暮らしを少しずつ習慣づけて馴らしていけば、一人暮らしの方でも問題なくオカメインコとの暮らしを楽しむことができます。
オカメインコは人なつこくべた慣れになりやすい性格
オカメインコ人なつこい性格なので、普段から積極的なスキンシップを心がけてあげると、さらに懐きやすくなりますよ。
オスとメスでは性格が違うことが多い
これはオカメインコに限った話ではありませんが、オスとメスで性格がだいぶ異なります。
一般的にはオスは活動的でよく喋り、メスは穏やかで大人しい個体が多いとされていますよ。
オカメインコのオスとメスの見分け方は?雛の性別はなかなかわからない!
オカメインコのオスとメスの見分け方としては、「外見」や「仕草」「遺伝の組み合わせ表」などがあります。
ただ、素人が見極めるのは難しく、生後間もない雛の場合は専門家であっても困難とされています。
いち早くうちの子の性別を知りたい方は、動物病院での遺伝子検査をおすすめします。


オカメインコの種類と色柄は多種多様!
オカメインコ ノーマルとホワイトフェイスノーマル
オカメインコのノーマルのオスは顔が黄色くなりますが、メスはヒナの時から顔の色は変化しません。
オカメインコには頬にチークパッチがない「ホワイトフェイス」という種類もいます。
ホワイトフェイスではオスとメスの色合いが全く違うので、成鳥になれば一目で見分けがつきます。

オカメインコ パール
オカメインコパールのオスは成熟するとパール模様が消えますが(※老年期になると再びパールに戻ってくることがある)オカメインコパールのメスは成熟後もパール模様が残ります。
この子は↑オカメインコ シナモンパールですが、成鳥の男の子なので背中のパール模様が落ちています。
オカメ男子のパールはすべてなくなるとは限らず、パール模様がぼんやりしてきたりするものもあります。
逆にオカメ女子は大人になってもはっきりした美しい水玉模様が残ります。
パールの消失は鳥体の中の男性ホルモン様物質が関与していると言われているため、オスだけがパール模様が消えていくのです。

オカメインコ パイド
パイドとはまだらとかブチ模様のこと。
パイドは外見での判別は困難なため、行動や遺伝情報で調べることが多いです。

オカメインコ シナモン
オカメインコシナモンのオスは顔が黄色くなりますが、メスはヒナの時から顔の色は変化しません。

オカメインコの品種は多種多様で複雑怪奇ですが選ぶ楽しみがたくさん!
オカメインコのカラーは多種多様で、けっこう複雑怪奇です(爆)
「顔の色」「体の色」「体の模様」の組み合わせで種類や呼び名が決まっていますが、ここでは一般的なものを紹介します。
ノーマル(原種はノーマルグレー)
原種は「ノーマルグレー」です。
体色は明るい「グレー」で、翼の先や首まわりは「ホワイト」です。
顔と冠羽は薄い「レモンイエロー」で頬のチークは「オレンジ」です。
ルチノー
オカメインコ人気ナンバー1の「ルチノー」は 真っ白ではないですが「白オカメ」とも呼ばれます。
体色は「クリーム色」から「レモンイエロー」ですが、色の強弱は個体差があります。
「ホワイトフェイス」の「ルチノー」は全身が真っ白の純白オカメインコです。
ルチノーなので目が赤く見えます。

オカメインコ ホワイトフェイス
「ホワイトフェイス」は黄色の色素を持たない個体で、頬のチークがありません。
体色は「グレー」で、顔と翼の一部が「ホワイト」になっています。落ち着いたカラーで人気がありますよ。
オカメインコ パール
1967年に、西ドイツでブリードされた個体で、「レセッシヴ(性染色体劣性遺伝子)」のため、クリーム色の発色が細やかに立つ波のような模様を生み出しています。
原種に比べると、リポクローム色素が全体的に強く現れているという特徴がありますよ。
オカメインコ パイド
1949年にアメリカのカリフォルニア州で初めて発見された個体で、レセッシヴのため、身体の様々な部分にクリーム色の発色がまだら模様としてあらわれます。
色の抜け具合によって、様々な呼称があります。
オカメインコ シナモン
灰色に赤灰色が混ざったパーグルグレーをしています。
幼鳥の頃はブドウ色の目をしていますが、成鳥になると黒目に変化します。
オカメインコ パステルフェイス
頬にある丸い斑紋がノーマルよりも薄く、黄色みがかっているという特徴があります。
オカメインコ ファロー
シナモンの色合いを淡くしたような体色をしています。
赤目の品種なので、成鳥になっても赤目のままという特徴があります。
オカメインコ エメラルド
1980年代後期のアメリカで誕生した種類です。別名、エメラルドともよばれます。
淡色のグレーと黄色が混ざった淡いオリーブのような色調をしていますが、緑色というわけではないです。
背翼部分に現れる「スパングル」と呼ばれる色の濃淡は、パイドのような斑模様ではなく、独特なもやっとした形をしています。
オカメインコの成長過程!3週目前後から挿し餌~1か月で初飛行~2ヶ月で一人餌
オカメインコの産卵
春と秋にオスとメスが共同で巣を作り、メスが巣に産卵します。
基本的には1日おきに、ウズラの卵より一回り小さい白色の卵を4~7個ほど生みます。
親が餌を摂るために巣から離れることもありますが、昼はオス、夜はメスが抱卵します。
栗玉やエッグフードなどの栄養価の高いものを与えつづけたりすると発情・産卵に至ることがあるので、抱卵中は栄養価か高すぎるものを与えないようにした方がいいです。
オカメインコの孵化
オカメインコは抱卵してから18~21日程度で孵化します。
孵化したばかりのヒナはおよそ4gです。
基本的に孵化は朝方に行われ、産卵順序で毎日もしくは1日おきに孵化します。
オカメインコ 生後3週間~…ペットショップで見かける挿し餌が必要な幼雛
オカメインコのヒナは孵化したばかりの頃は「チッチッチッチ」、生後10日程度で「ジャー、ジャー」と鳴きながら餌をねだるようになります。
親鳥は餌を食べて巣箱に戻り、雛に餌を戻して口移しで餌を与えます。
もし、オカメインコを手乗りとして育てたいのであれば、生後18~21日頃に巣箱からヒナを取り出して 人の手で挿し餌します。

オカメインコ 生後1か月…初めて空を飛ぶ!へたっぴな初飛行(笑)
順調に育っているオカメインコの雛は 大体生後1か月前後で初飛行します。

オカメインコ生後3~4ヶ月以降…中雛でも人の手からの挿し餌で育った子はべた慣れになる!
オカメインコのヒナを親鳥が育て続けた場合は、おおむね生後6週間で巣立ちをします。
挿し餌で育てる場合でも、できれば野生と同じように 2か月半頃までには自分で餌を摂れる(一人餌になる)ようにできれば理想的です。
挿し餌の期間が長い(濡れた餌を長期間摂っている)と ヒナのそ嚢の中にカビが生えることもあるからです。

オカメインコ成鳥…生後1年前後~ オスメスの見分けが明確になる
オカメインコのヒナは生後半年ほど経つと雄の顔の羽の色が黄色になるため、雌と雄の区別が容易になってきます。
人間の18歳前後に相当するオカメインコ年齢1歳前後になると、繁殖も可能になります。
オカメインコの飼い方の基本の「き」である飼育環境と飼育管理
オカメインコに適した飼育環境を準備する
実は部屋が静かすぎると、オカメインコがちょっとした物音で錯乱状態になることがあります(※個体差あり)
大きな音がする部屋は良くないですが、普段から愛鳥をストレスにならない程度の物音には慣れさせておくことは、オカメパニックの予防につながります。
オカメインコの食餌を決める
シード食 またはオカメインコ用のペレット食をメインに与えます。
栄養が偏らないように、副食や青菜なども食べさせることも大切です。
人間の食べ物を欲しがることもありますが、病気の原因となるため与えることはおすすめできません。
オカメインコの睡眠時間をきちんと確保する
オカメインコの睡眠時間は10~12時間を目安に、規則正しく生活させるようにしてください。
オカメインコとの遊びや放鳥時間の目安
毎日一時間ほど、放鳥時間に部屋の中で遊ばせてあげるのが理想です。
オカメインコの温度管理
人間も同じですが、若齢や老齢のオカメインコは暑さ・寒さや気温の急変に弱いです。
1歳までは特に注意が必要で、夏場はエアコンを活用する、冬場はペットヒーターを使うなどして 快適な温度を心がけてあげてください。
オカメインコの飼い方の注意点は?初心者さんに心得ておいてほしいこと
オカメインコは「オウム」なので脂粉(オカメ粉)が出ます
脂粉とは、オカメインコの体から出る フケのような白い粉を指します。
脂粉は換羽期に関係なく毎日出るものですが、こまめな掃除と空気清浄機の設置で あまり気にならなくなります。

オカメインコの餌はペレットが理想ですが・・・
オカメインコをはじめとした外来種の鳥は 犬や猫と比べてペットとしての歴史も浅いです。
そのせいもあって 他の鳥類の飼育法を準用したものも多いので、誤情報やあやふやな情報も少なくないのが実情です。
新しい餌や青菜などを与える場合は、できるだけ多くのウェブサイトや書籍で確認したり、鳥についての知識がある獣医師に相談することが大切です。
特に炊いたご飯や加工食品類を与えると 素嚢炎(そのうえん)になる可能性があるので、与えないようにしてください。


オカメインコは寂しがりやの性格が災いして呼び鳴きもよくある
オカメインコは野生では集団で暮らしているので、一羽でいることを不安がり、飼い主を呼ぶために鳴き叫ぶことがあります。
そういった習性があるため 本当は複数飼いが理想なのですが、なかなかそうもいきません。
なので単体で飼育する場合は オカメインコが寂しくならないように 環境を整える必要があります。

オカメインコは急な温度変化や環境変化に弱い鳥だと心得て!
オカメインコの 特にヒナをペットショップから迎え入れたら、急激に環境が変わらないように注意してください。
オカメインコの成鳥でも飼い主が変わったことで餌を食べなくなって落鳥する子が多いので、雛であればさらに気を遣う必要があります。
食べているエサや室内の温度などを販売店に確認しておくことはもちろん、飼い主の都合で変更していく点がある場合は 時間をかけながら微調整しつつ変えていくようにするのがいいです。
常にオカメインコ・ファーストを念頭に置いてください。
また、迎えて日の浅いオカメインコとのコミュニケーションを取る場合は、急がずゆっくりと優しく声をかけながら触れ合うようにします。
オカメインコはかなりビビりな鳥ですし、緊張すると冠羽が立つので、心理状態を知るときの参考にしながら 歩み寄ることも大切です。

オカメインコにしつけやトレーニングを入れる時の大前提
オカメインコに飼い主が暴力をふるわない(←言うまでもないこと!)
オカメインコは臆病な性格をしているので、怒鳴るなどの行為は厳禁です。
また、軽くであっても暴力的なことをすると信頼関係が一気に失われます。これは絶対にやめてください。
人間は暴力だと思っていなくても、くちばしや鼻先を指先ではじくことなども 鳥がびっくりすれば オカメインコの立場からしたらそれは「暴力」に当たります。
オカメインコをたくさん褒めてあげることを常に意識する
オカメインコが良いことをした時は、大げさなくらい褒めるようにします。
悪いことをしたらフッと息を吹きかけて10秒ほど睨むようにすれば十分ですが、そのあとは優しく接してあげてください。

臆病な性格を十二分に理解する
オカメインコは人なつこいので、自分から人の手に擦り寄ってスキンシップを求めるなど可愛らしい面が多いですが、本来は臆病な性格をしていることを忘れてはいけません。
ちょっとしたことでショックを受けたりビビったりすることが珍しくないのです。
臆病な性格を十二分に理解した上で接していかないと、せっかく挿し餌をして育てた子が手乗り崩れになる可能性もゼロではありません。



オメガパニック対処法!パニック対応ケージはないので飼い主の配慮が絶対必要
オカメインコは生まれつき臆病な性格をしているので(もちろん個体差あり)ちょっとした恐怖から錯乱状態になるケースも多いです。
オカメインコの錯乱状態のことを「オカメパニック」と呼びますが、鳥かごの中で出血し骨を痛める程のパニック状態になる場合も多いため 注意が必要です。
オカメインコがパニックになる場面は、いろいろありますが、
■夜間の騒音
■車のハイビームなどの強烈な光の刺激
■飼い主さんに相手にしてもらえない時
■窓の外に犬や猫がいる
・・・など 個体とその状況によって様々な理由があります。
オカメパニックはオカメインコが不安や恐怖を感じなくなるまで続きます。
ケージをバスタオルなどで覆い安全な場所に移動させる、オカメインコと触れ合う時間を増やす・・・など原因に照らし合わせて 臨機応変に 最適な対処をしてあげてください。


オカメインコの寿命はどのくらい?平均寿命は18年前後 ギネス記録は32歳
オカメインコの平均寿命とギネス記録
オカメインコの寿命は15~25年、平均寿命は18年前後と言われています。
オカメインコはヒナの頃の落鳥率は高いですが、無事成長して成鳥になれれば長生きする鳥種です。
成鳥になるまでに1年ほど、繁殖できるのも生後1年以上はかかります。
私が調べた中で知る限りでは、36年生きたオカメインコもいますが、これはギネス記録ではなく非公式な自主申告の最長記録です。
現時点でのオカメインコの長寿のギネス記録は32歳。
アメリカのニューメキシコ州に住んでいる飼い主さんのもとで暮らしていた「サンシャイン」という名のオカメインコだそうです。

オカメインコの気をつけたい病気をざっくりと解説
風邪
人間もそうですが、オカメインコにとっても風邪は万病のもとと言えますし、体力が低下している時に、病原菌に感染して発症することが多いです。
オカメインコの風邪の初期症状は人と同じ「くしゃみ」や「鼻水」などですが、悪化すると止まり木から降りて目を閉じ うずくまるなどの行動をとります。
そ嚢炎(そのうえん)
そのう炎はオカメインコの雛に発症することが多い病気です。
雛が低温の場所に長時間居たことによる体の冷えが原因で発症し、嘔吐物が増え、ひどい匂いを発症するようになります。
抗生物質、抗真菌剤、ビタミン剤の投与などで治療しますが、悪化した場合は切開手術をしなければならない時もあります。

毛引き症
ストレスが原因となって、自分の羽を抜いてしまう病気です。
毛引きが癖になってしまうと長期にわたる治療が必要となるため、見つけたら早期に獣医さんのもとで診察をうけるようにした方がいいです。

鼻眼結膜炎
目の症状を放置していると、目が白っぽくなり 失明することもあります。
これは「目ヤニ」「涙目」「くしゃみ」「生あくび」などが主な症状ですが、喉の奥に塊ができることで イビキをかくようにもなります。
腸炎
感染によって発症する腸炎は 水溶性の下痢と嘔吐が主な症状としてあらわれます。
汚れたケージは様々な病原菌の温床になるため、毎日ケージが汚れていないかチェックするようにしてください。


オカメインコの値段はどのくらい?ノーマルと色変わりでは雲泥の差が!
※2020年前後に筆者が数軒のペットショップを調べた範囲での オカメインコの参考販売価格です。
ノーマル:2~3万円
ルチノー:3万円~
ホワイトフェイス:4万円~
パール:3万円~
シナモン:3万円~
パイド:3万円~
エメラルド:不明(ショップでお目にかかったことがありません)
挿し餌中のオカメインコの雛の多くは 2.5~3万円くらいから販売されているのを見かけることが多いです。
オカメインコの雛の入手先はペットショップやブリーダーですが、やはりペットショップでの販売価格のほうが高い傾向があります。
値段に違いが生まれる理由としては、安全性の違いが価格に反映していると考えられます。
国内で繁殖されたオカメインコは、海外から輸入される個体と比べて安全性が高いことから 値段が多少高めに設定されていることが多いです。
オカメインコ飼育初心者さんがオカメインコを購入・お迎えするときの注意点
輸入されたオカメインコは安価な値段で取引されることも多いですが、長旅の影響で健康を崩していることもよくあります。
レアなケースかもしれませんが、輸入されたオカメインコを購入する場合は、必ず生産地を確認するようにしてください。
オカメインコヒナのお迎えはブリーダーからがいいのか!?
これは一概には言えません。ブリーダーもピンキリです。
ただ、ブリーダー経由で購入する場合は ペットショップよりも安い価格で入手することができることが多いです。
ノーマルだと10000円くらいで購入できることもあります。
ホワイトフェイスのルチノーやエメラルドなどはショップではあまり見かけることがないですが、ブリーダーに相談すれば 自分の希望の品種をお迎えできる出来る可能性が高いというメリットがあります。
ただ、海外から輸入されている個体は病気だったり弱っている子も多いので、ブリーダーを信用しすぎてもダメですね。
自分の目でしっかりとチェックして、一期一会のうちの子を選んでください。
国内で生まれたオカメインコ雛を信用のおけるブリーダーから譲り受けることがベストであることは言うまでもありません。
里親募集でオカメインコをお迎えする時に注意すべき点は?
オカメインコが里親に出されていることも少なくありません。
ただ、ビビりが多いオカメインコは 成鳥の場合でも環境の変化に弱い個体が多く、環境が変わっただけで餌を食べなくなったり、ストレスを感じて早死にしてしまう個体もいます。
基本的には里親募集からオカメインコをお迎えする場合は、必ず年齢確認を行うことをおすすめします。
無料で入手できるから…などの安易な理由で引き取るのではなく、最後まできちんと面倒を見ることが出来るのか?をしっかりと考えた上で 引き取るようにしてください。
また先住鳥がいる場合は、2週間程度は隔離させて 防疫に努めてください。
オカメインコに必要な飼育用品で忘れられがちなのは日光浴の対策グッズ!
オカメインコの飼育に必要な基本的な飼育用品は、ケージ 止まり木 水入れとエサ入れ 保湿器具(ヒーターとサーモスタットをセットで) 小鳥用の紫外線ライトなどです。


オカメインコの健康に日光浴はなくてはならないものです!
実はガラス越しの日光浴では日光浴の効果は得られていません。
ただ明るさがあるだけで、紫外線を浴びていないので 日光浴にはなっていないのが現実です。
この事実を知らない方や持っていない方が多いですが、オカメインコ飼育には安全に日光浴が出来る小鳥用の紫外線ライトは必ず用意してほしいです。
おすすめはビバリア小鳥用紫外線照射ランプ。
紫外線ライトは爬虫類用がたくさん出回っていますが、爬虫類用では強すぎます。
必ず小鳥用を使ってください。
そして紫外線ライトは必ず真上から照射すること。ライトをケージの横に設置して 横から光を当てるのは厳禁です。
子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人で、これは鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)に役立つ情報や体験談を集めたコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新します。