「パイド」はまだらな模様のこと。
グレーやシナモン色の部分がランダムに抜けてぶち模様になったり、パイド模様自体が全然入っていない個体も「パイド」と呼ぶ品種があります。
オカメインコ種類と色!パイド・パールパイド・シナモンパールパイド
パイドの模様の出方はいろいろで、パイド模様の出方や割合によって それぞれに呼び名があるので、なかなか見分けるのが難しいです。
まだら模様なのですから それこそまったく同じ色柄の鳥はほぼいませんし、「だから面白いんだ!」というファンが オカメインコマニアの中には結構います。
たとえば全身が真っ白のところに、はらりと一枚のシナモン羽が入っているのが趣があって美しいんだ…とか。
顔が黒っぽいのがブサかわいくて面白い…とか。
これは人によって好みも分かれるところかもしれませんが、まあいろいろな趣味の人がいるわけです。
個人的な好みを言うと、私自身は色柄では ホワイトフェイスとパイドが好みです。
ホワイトフェイスはちょっとオカメインコ離れした感じがするんですけれども。
オカメインコではなくて 少し異色の雰囲気を醸し出しているように思えて(←そんなことはないのですが)
なんとなく違う種の鳥を見ているような気分になったりして・・・そんな感じも好きですね。
オカメインコパイドの呼び名と見分け方
オカメインコパイドはパイドの模様が体に占める割合によって、それぞれ呼び方があります。
パイドが多いものから順に、
■ミディアムパイド
■ヘビーパイド
■クリアパイド
・・・と呼びます。
クリアパイドというのはパイドでありながらパイド模様が全くない個体のこと。
パイド模様がないのに「パイド」って!?・・・と変な感じがしますが、クリアパイドはルチノー種によく現れます。
例えば パイドからパイド柄が全部抜け落ちてしまうと、見た目が「ルチノー」そっくりの クリーム白系のオカメインコになったりするわけです。

それがルチノーなのかクリアパイドなのかの見分け方は 目の色で識別します。
ルチノーは赤またはブドウ色の目をしていますが、パイドなら黒目なので 一目瞭然です。
オカメインコの顔や頭にパイドが入らない「クリアフェイス」
また、顔や頭にパイド模様が入らない個体は「クリアフェイス」と呼ばれます。
顔が「カールおじさん」みたいに泥棒ひげみたいな色合いをした子もいますし。
眉毛みたいに見える、目の上にグレーの羽が入ったりとかする子もいます。
そんな感じで パイドはどんな色の出方が出るか、どこにぶち模様が入るかは未知数であり、そこが繁殖する側にはおもしろい部分です。
人の眉毛などは顔の印象を大きく左右しますが、オカメインコも同じで、特に顔にパイドが入ったりすると 印象がガラリと変わったりすることもあります。
ぶさかわいいオカメインコも愛嬌があっていいですよね^^ それもパイドの魅力だったりします。
オカメインコ ホワイトフェイス パイド
オカメインコのパール×パイドでパールパイド
そしてオカメインコのパイドはよくパールと同時に発現します。それがパールパイドです。
たとえばこの子↑↑↑ は、オカメインコシナモンパールパイドのメスです。
ベースのシナモンにパールとパイドが混在していて、女の子なのでパールがくっきりはっきり美しいです。
ちなみにこの子は体が大きいこともあって 我が家のオカメ女子の中で№1のモテ女でした。
モテモテすぎていつも男子の誰かにモーションをかけられて(死語・笑)いたため、禽舎での集団生活は難しく、仕方なく個別のケージ生活をしてもらっています。

ホワイトフェイス パールパイド
オカメインコノーマルやルチノーのように均一な色柄でないのがブリーディング的に興味深く、オカメインコパイドの繁殖のおもしろいところでもあります。
繁殖時に親鳥や先祖鳥の遺伝子情報を加味しながらペア組みをし、思うような色柄の雛が生まれてくるかどうかを楽しみに待つのが玄人のブリーディングの醍醐味であり、パイドという品種の面白さでもあります。
子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人で、これは鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)に役立つ情報や体験談を集めたコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新します。