ノーマルグレイ。向かって右側がオス、左側がメスです。
オカメインコノーマルグレー
オーストラリアに生息する野生オカメインコに見られる原種の色柄を持つ「ノーマルグレー」通称「ノーマル」並オカメとも呼ばれます。
黒に近いグレーの体に、オレンジ色のチークパッチがあり(ОF=オレンジフェイス) 目も爪の色も黒です。
オスは成長するとともに顔と冠羽が黄色になります。
オレンジほっぺは オス・メス共通ですが、オスの方が赤みが強く濃くはっきりしています。
ノーマルの場合は雌雄の見分けが簡単です。
見た目には地味な原種に近いノーマルですが、様々な色変わり遺伝子を隠し持つ子が多く存在します。
例えば、首筋や後頭部に こんなふうに↓ 白色や黄色の小さな色抜けがある子。
この色抜けは「ティッキング」と呼ばれますが、これは外見上は「ノーマル」でも、実は「パイド」の遺伝子を併せ持っていることを示しています。

「ノーマル」(N)の遺伝子は、すべての色柄に対して優勢に働くので(=優性遺伝) 同一遺伝子を持たない両親の間に生まれる雛には「ノーマル」が発現します。
ブリーディングしてみて初めて、うちの子がどんな遺伝子を持っていたのかわかることも多くあります。
ですから、親はノーマルなのに子はルチノーのような、見た目が親に似ても似つかないパターンもありますし、遺伝の法則により、生まれた時点でオスかメスかがわかる場合もあります。
オカメインコホワイトフェイス・ノーマル
ホワイトフェイスとは、オカメインコのシンボルマークともいえるオレンジのチークパッチがない種類です。
黄色の色素が欠けているので、全体がグレーと白を基調にした配色です。
顔が白いので「頬白(ほおじろ)オカメ」とも呼ばれます。
ホワイトフェイスは シックで上品な美しさがあると最近人気がある品種です。
この子は↑後頭部にティッキング(色抜け)があり、パイドの遺伝子を持っています。

雛の時にはオスもメスも同じ色合いですが、成鳥になると雌雄の見分けは一目瞭然です。
成鳥のオスは顔が真っ白になり、尾羽も風切り羽もグレーです。
成鳥のメスは顔がわずかに白いグレーで、尾羽に縞模様、風切り羽にスポットが入ります。
オカメ女子の方が男子よりもアクロバティックな動きをします。
こんなふうに天井を逆さ歩きしたり、翼をバサーッと広げて逆さまになったりするのは、うちではほとんどが女の子オカメです。
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