オカメインコの飼い主の寄稿です
私の愛鳥は2019年4月生まれのオカメインコのピコタン(メス)2020年2月にペットショップで購入して我が家にお迎えしました。
そしてこれはコロナ禍がオカメインコの過発情のきっかけになった時のエピソードです。
オカメインコの産卵前兆から発情抑制と卵詰まり早期発見対策をした話
ピコタンはペットショップの店員さんには慣れていたものの、警戒心が強く臆病で、最初は私を怖がって近づくことをしませんでした。
その後、新型コロナウイルス感染拡大により私の在宅時間が長くなり、オカメインコと過ごす時間が増えたことで、自然と私に心を開くようになってきました。
少しずつピコタンの方から歩み寄ってきて、肩の上に乗ってきたりするようにもなりました。
オカメインコメスが2歳で発情し始めて 3歳で過剰産卵・持続発情に
オカメインコがべた慣れになってくれるのは喜ばしいことでしたが、満2歳を迎えたころから飼い主に対して甘えると同時に発情行動が見られるようになりました。
お年頃なのでそれは自然な行動だと思っていたのですが、満3歳になった頃から頻繁に卵を産むようになったので、だんだん心配になってきました。
2022年3月には5個、4月に5個、6月に4個、7~9月は月1個のぺ―スで産卵が続き、「持続発情」の状態です。
「産卵は身を削ること」と考えたら不安が募り始めて…
最初は「メスだから卵を産んでしまうのも仕方がないのかな」とあまり気にしていなかったのですが、オカメインコの飼育本を読んでみると
…との内容が書いてあったので、過剰産卵に対してとても強い不安を感じるようになってきました。
今も私の姿を見ると発情行動を起こしたり、癇癪を起こしたりします。
私のことを恋人だと思っているのです。
あわてて偽卵(ギラン)を入れてみたものの興味を示さず
オカメインコの過発情の様子が心配になった私は インコを飼育している知人に相談しました。
オカメインコが頻繁に卵を産んで困っていることを話すと「それは病気かもしれない。大変だよ!」と言われ、このままにしていてはいけないと悟りました。
そこであわててネットで偽卵を購入し、ケージの中に1個入れてみました。
しかしピコタンは偽卵にまったく関心を示さず、あいかわらず発情しては 卵を産むことを繰り返していました。
この様子を見ているうちに、私の中に子どもの頃の光景がよみがえってきました。
実は私には愛鳥が卵詰まりで亡くなった悲しい思い出があります。
小学生から高校生の頃に飼っていたタイハクオウムが、卵詰まりが原因で突然死んでしまったのです。
オカメインコの発情抑制のためペレットと生活スタイルを変更してみた
と思った私は、以前お世話になった動物病院の院長に電話で相談しました。
院長は親身になって私の話を聞いてくれて
…とのアドバイスをいただきました。
それに従って、さっそくケージ周辺の環境を見直して、鳥に早寝早起きの習慣をつけるような生活スタイルに変更してみました。
次にオカメインコの餌を 今まで食べていた常用食用ペレットよりも低脂肪なペレットに変更しました。

また、自分自身がオカメインコの行動をしっかり観察するように心がけてみました。
発情を抑えたり卵を産まないための工夫で、私が実際に行ったことは以下の内容です。
ピコタンは発情するとケージに敷いてある新聞紙の下にもぐる習性があったので、フン切り網を入れてもぐらないようにした。
普段のピコタンは体を触らせてくれないのに 発情期には体を触らせてくれたので うれしくて背中をなでていた。これも過発情の原因だと気づいたので、身体を触らないようにした。
コロナ禍で私が在宅の機会が多かったこともあって ピコタンとの関係が密になり、かまいすぎたことも過発情の原因のひとつ。必要以上にかまったり声をかけないようにしてみた。
オカメインコの産卵前兆に目を光らせて卵詰まりの早期発見と発情抑制対策を同時進行
獣医からのアドバイスを参考にしたり、自分で考えたことで工夫したりしたものの、その後半年くらいは オカメインコの発情過多と産卵にそれほどの変化が見られませんでした。
飼い主の意識を変える!神経質になりすぎない
不要な産卵は体の負担がかかり 確かに心配で仕方がないのですが
…と考え直し、自分自身が思いつめたり考えすぎることも良くないと思い直しました。
オカメインコの産卵前兆を捉える観察眼を持つ
何回も産卵する様子を見ているうちに、オカメインコが卵を産む前兆に気づいたのです。
卵を産む直前になると部屋のすみに行きたがる。巣ごもり行動が見られる。
オカメインコメスでも発情期の鳴き声はうるさい。気分がハイテンションになる。
カトルボーンや塩土をさかんにかじるようになる。カルシウムを重点的に補充している様子。
このようないつもと違う行動から、オカメインコがいつ卵を産むのかをだいたい予想できるようになりました。
予想がつけば 万一起こるかもしれない卵詰まりに対しても気持ちの準備ができると同時に 早期発見も可能になるので、いざという時に慌てずにすみます。
オカメインコの発情抑制対策も同時併行する
ピコタンは発情期が近づいてきたときに私を見ると発情することもわかったので、
できるだけオカメインコの体を触らないようにする
オカメインコが甘えてきても誘いには乗らない。声掛けはしつつも淡々と応じる。
これらのことにも気を付けるようになりました。
この取り組みのおかげか、半年前と比べると 最近は卵を産む回数が半分以下に減ってきました。
今のところは卵詰まりすることもなく産卵しても元気に過ごしているので、静かに過ごすようにしています。
発情期は本能によるものなので完全には止めようがないのかもしれませんが、この体験から 飼い主の考え方と工夫次第で愛鳥の体の負担を減らすことはできるのだとわかりました。
今後も愛鳥の卵詰まりによる身の危険がないように、そして発情を最小限に食い止めるために必要以上にかまわないようにして、オカメインコの体調管理に努めたいと考えています。