この画像 向かって左がオカメインコルチノー(オス・おハゲなし)右はオカメインコルチノーパール(メス・ちょっとおハゲあり) 共に挿し餌卒業直前の雛です。
ルチノーは オカメインコの中で不動の人気№1品種なのですが
…とストレートに「おハゲ拒絶宣言」をする飼い主さんも結構多いです。
オカメインコルチノーがハゲる理由は?オスにはげ多い説は本当?
日本のオカメインコブーム
直近は1990年代のこと。
このブームに乗って
オカメインコが
日本にたくさん
輸入されてきたそうです。
オカメインコルチノーのおハゲはオカメインコブームのせい!?
輸出元はアメリカばかりでなく
東南アジアの繁殖場からも
たくさん入ってきたのだとか。
そのため
…などの諸説があります。
私はこの話を
とある書籍で知ったのですが、
犬猫も含むペットブームにおける
大量繁殖の弊害を見る限りでは、
この説がいちばん有力のような
気がしています。
オカメインコルチノーのハゲはオスに多いのか?
オカメインコルチノーには
頭部が薄い子が普通にいますし、
オスだけでなく
メスにもおハゲはあります。
ですがオスの方がおハゲが
多いわけではないと思います。
そう思うのは
私が見てきた範囲では
オスもメスも同等だったから。
そもそもオカメインコルチノーは
オスとメスの発現率が1対3ですし。
(つまりオスは25%しか生まれてこない)
我が家のルチノーのおハゲはメスの方に多い
そもそもオスは
生まれてくる絶対数が少ないのに、
オスのほうがおハゲが多いのなら
たとえばYouTubeで歌うルチノーの
ほとんどがおハゲということに
なる…かな?
でもパッと見た限りでは、
そうでもないような気がします。
うちのオカメインコルチノーの場合は、
ハゲている子はメスの方が多くて、
はげの「ハ」の字もない
頭をしたルチノー男子が多いです。
どんな親鳥を繁殖に使うにかよって
結果は変わるのでは?
つまり遺伝の法則が
根底にあるということです。
「ハゲてないルチノーを送り出す」
をモットーに繁殖しているブリーダーなら
(1人もいないでしょうね )
親鳥におハゲを選ばないはず。
オカメインコのハゲに男性ホルモンの影響は?
鳥類の体内にもヒトと同様に
男性ホルモンが存在します。
オカメインコにも然りで
その影響で
オスの背中の模様が
消えたりします。
しかしそれは
「成鳥」になってからですよ。
男性ホルモンの影響が
現れてくるのは、
1歳になってから。
もしも男性ホルモンの影響で
頭がはげるのなら、
雛のうちからハゲているのは
おかしくないですか?
ヒトだって男性ホルモンの影響が
見え隠れし始めるのは
思春期を過ぎてからですよね。
そう考えると、
ルチノーのおハゲが
男性ホルモンによるというよりも、
生まれつきの「遺伝」と
考える方が妥当だと思います。
オカメインコルチノーのハゲは遺伝!病気ではありません
オカメインコルチノー=ハゲ
…のイメージがあるせいで
…と言ってくるお客さんが一定数いますが、
だからハゲを気に病むことはありません。
ただの「個性」です。
最近は、ブーム当時のような
おハゲのルチノーは
ずいぶんと減ったように思いますが、
おハゲがなくなったわけではありません。
遺伝性ならなくなりません。
個体差もあります。
ハゲてる系統・個体は確実に存在します。
だからオカメインコルチノーには
おハゲがつきものだと思ってください。
おハゲといっても
その面積が大きいとは限りません。
気にする方は、頭にほんの少し
無毛部分があるだけでも
「ハゲ」の範疇に入れるのでしょうが
ルチノーのおハゲには
「質」の差があります。
きちんと繁殖された個体と
大量繁殖個体では、
おハゲの出方が違うとする
説もあります。
オカメインコルチノーのハゲの「質」に関する記事はこちら

いずれにしても、
私はそう思っています。