こちらの画像は 向かって左側がオカメインコルチノー(オス・おハゲが全然ない)右側はオカメインコルチノーパール(メス・ちょっとおハゲあり) 共に挿し餌卒業前の幼雛です。
オカメインコルチノーは オカメインコの中で不動の人気№1品種なのですが
…とストレートに「おハゲ拒絶宣言」をする飼い主さんも結構多かったりします(汗)
オカメインコルチノーとおハゲは切っても切れない関係…というわけではないのですが、ルチノーには頭部が薄い子が普通にいたりしますし、オスだけでなくメスにもおハゲはあります。
…と心の中でオカメインコへの愛を叫ぶオカメインコ愛好家の「おハゲ」にまつわるトリビアを紹介します。
オカメインコルチノーのおハゲにまつわる黒歴史なトリビアエピソード
日本にオカメインコブームが到来したのは1990年代のこと。
このブームに乗って 日本にはオカメインコルチノーがたくさん輸入されてきたのです。
オカメインコルチノーのおハゲはオカメインコブームのせい!?
オカメインコルチノーがどこから輸入されたのかというと、ブリーディングの本場であるアメリカからではなくて、東南アジアの繁殖場からです。それも大量に。
…とか
…とか
オカメインコルチノーについて まことしやかにささやかれる「おハゲ」にまつわるいろいろな説があります。
これらがどこまで正確な情報なのかは定かではありませんが、かつて日本のオカメインコブームの需要に乗って、たくさんのオカメインコルチノーが東南アジアで繁殖されて日本に輸入されていた・・・これは事実です。
オカメインコルチノーのおハゲを嫌わないで!ハゲは遺伝であり病気ではないから
まず最初にお断りしておきたい!そして声を大にして言いたい!のは、
オカメインコルチノー=ハゲてる・・・というイメージが強すぎるせいで
・・・とストレートにハゲてないルチノーを求めるお客さんが一定数いるのです。
オカメインコブームから30年ほどが経過した現在では、ブーム当時のようなおハゲのルチノーはずいぶんと減ったように思います。
いや、これは私の独断イメージです。が、まったくおハゲがなくなったというわけではありません。
遺伝性のものですし、個体差もありますので、オカメインコルチノーにはおハゲがつきものだと思ってもらったほうがいいと私は思うんですよね。
それはハゲてる系統とか個体は確実に存在するからです。
それに、おハゲといっても 必ずしもその面積が大きいとは限りません。
ほんの少し無毛部分があるだけでも それは「おハゲ」の範疇に入っているんですよね、気にする方には。
もちろんその人の捉え方にも個人差がありますので、こちらも一概には言えません。
奥歯にものが挟まったような書き方ばかりしていますが・・・
私はそう思っています。
オカメインコルチノーだからって全員がハゲてると思うなよ~!
我が家のオカメインコルチノーにはハゲの「ハ」の字もない個体もいます。
これは頭頂部の羽と換羽との隙間もびっちり羽毛で覆いつくされていて隙間もない…という意味です。
大きな面積でだいぶ皮膚が見えているおハゲから、冠羽の根元が少し薄いだけの「これくらいではおハゲとは言えないかな?」レベルのおハゲ、おじさんのバーコード頭みたいな薄いおハゲなど、おハゲにもいろいろなパターンがあります。
ルチノーだからといって必ずおハゲがあるわけではないですが、それでも多くのルチノーは大なり小なりのハゲを持っているように思えます。
おハゲは大量繁殖個体ではハゲの面積が大きいともいわれています。
前述の東南アジアから輸入されたオカメインコだけでなく、オカメインコブームの到来で「産めや増やせや!売れるで~♪」的なノリで ブリーダーがむちゃな繁殖が繰り返した個体の系統も おそらくそこに含まれるでしょう。
大量繁殖個体といっても おそらく「かつての」だと思いますが、遺伝的にはその子孫がそのずーっとおハゲを引き継いでいるのかもしれませんし、そうではないのかもしれない…
遺伝子レベルの話ですから目に見えるわけではないので いまいち釈然としない部分も多いです。
実はオカメインコルチノーのおハゲにも「質」がある…
実は、オカメインコルチノーのおハゲにも「質」の差があるのです。
きちんと血統管理されてブリーディングされている個体は「おハゲ」といっても「丸ハゲ」状態でではなくて、すだれ状に薄くなる程度の「うっすらおハゲ」です。
まあおハゲには違いないのですが、これは遺伝によるものですから 鳥に罪はありませんし。そういうものなのだから仕方がない…としか言いようがありません。
病的なものだったら捨ておくわけにはいきませんが、遺伝では意図的にどうこうできるものでもありませんし。
そういう認識を持って、オカメインコルチノーのおハゲを嫌わず、ありのままを受け入れてほしいと 切に願います。
だって、おハゲがあってもなくても、かわいいことに変わりはないでしょう^^
もう、そこにいてくれるだけでいいんですよ。それだけで癒される…ペットってそんな存在じゃないですか。
オカメインコファンが増えるのは嬉しいがオカメインコブームの再来はご免です!
30年くらい前のことかな?ゴールデンレトリーバーが大人気犬種だった頃の話です。
ゴールデンに股関節形成不全がたくさん出て、立ち上がることも歩くこともできない大量繁殖個体が続出!が社会問題になりました。
当時は「愛犬ブーム」真っ只中で、大型犬が人気の中心。そのブームに乗った悪徳ドッグブリーダーが、金儲けのために無謀な繁殖を繰り返したことが招いた必然の結果が このゴールデンの股関節形成不全でした。
その少し前にはシベリアンハスキーが大人気になった時代がありましたが「ハスキー犬は言うことを聞かないバカ犬だ!」という扱いをされて 山とかに捨てられる個体が続出!なんてこともありました。
ハスキーがそり犬だという事実を考えずに 見た目のエキゾチックさと流行に惹かれて飛びついて飼って、挙句の果てに「手に負えない⇒それは犬がバカだから!」…という単純明快な図式から起こった悲劇ですが、当時の私は
…と何度思ったことか。
オカメインコルチノーのおハゲも それとある意味 共通している部分があるような気がしないでもありません。前述の通り、オカメインコにもブームがありましたからね。
日本人はブームに弱い国民性です。ブームの波が来ると猫も杓子も飛びつく…そこが日本人の悪い癖!自分も含めて…です。
実は愛犬ブーム当時、私もゴールデン・レトリーバーを飼ってたのですよ。
幸いにしてうちの子は健康体だったけれども・・・
えぇ、人のことは言えませんとも(恥) 私だって当時の愛犬ブームに乗った一人で、ゴールデンが流行ってたから「かっこいいし、かわいいなあ!」と思ってお迎えしたのですから。
ちょっとでも人気に火がつくと産めや殖やせやでこういうブームが起こって、どこかでひずみが出てきます。
何がブームになっても ブームの度にまた同じ不幸を繰り返す。パッと買ってきて、すぐいやになって、ぱっと手放しちゃう。
という話です。
今だってそういう人、いっぱいいるじゃないですか。犬猫に限らず、鳥の里親募集だって絶えませんよね。
「飼えなくなった」理由はそれぞれにいろいろな事情を抱えていて、確かにどうしようもないこともあるでしょう。
その事自体の良し悪しをどうこう言う以前に、私は
…と思うんですよね。
特にオカメインコなんて繊細なハートの鳥は、飼い主や環境が変わっただけで餌を食べなくなって 落鳥する子がいっぱいいるんですから。
オカメインコファンが増えるのはとてもうれしいし、きっと幸せなオカメインコも増えるでしょう。
でもオカメインコブームの再来は絶対にいやです!…不幸せなオカメインコが続出するのは自明の理だから。
人も動物も植物も、今生のご縁を大切にしなければしあわせにはなれないでしょう?
そのためにも、オカメインコの飼い主は健康に気を付けて長生きしないといけませんね。オカメインコはご長寿さんが多いですから。
愛鳥との楽しい時間をたくさん共有していきましょう!
そして愛鳥を長生きさせられる飼い主を目指しましょう♪
温度や湿度、日光の加減といった環境なのか、食事や放鳥時間、睡眠時間といった飼い方なのか、鳥同士のコミュニティの影響なのか、飼い主さんの性格の影響なのか、理論だけでは解明できないご縁なのか、長生きの隠れた要素が何かあるのではないかと思います。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) August 26, 2022
子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人で、これは鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)に役立つ情報や体験談を集めたコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新します。