うちのオカメインコルチノーにはハゲの「ハ」の字もない個体もいます。
これは頭頂部の羽と冠羽との隙間もびっちり羽毛で覆いつくされていて頭皮が見える隙間もない…つまりハゲの「は」の字もないという意味です。
巷にはそういうオカメインコルチノーがいる一方で、頭頂の無毛面積が大きい子がいたりもしますが、ルチノーのおハゲは病気ではありません。
ルチノーと暮らしていくうちに それはかならず「あばたもえくぼ」になりますので「ハゲ!」って揶揄しないでね(笑)
実はこのおハゲには 厳密にいうと「質」の差があるのです。今回はそんなトリビアをご紹介。

オカメインコルチノーのハゲの差はオカメインコブームが関与してる話
オカメインコルチノーの頭頂部には
大きな面積のおハゲから、
冠羽の根元が少し薄いだけで
「これくらいではおハゲとは言えないかな?」
くらいのレベルのおハゲや
おじさんのバーコード頭みたいなおハゲなど、
いろいろなパターンがあります。
オカメインコルチノーのハゲにはブームが関与している!?
オカメインコルチノーだからといって
必ずおハゲがあるわけではないですが、
大なり小なりのハゲを持つ
ルチノーは多いです。
一説では、
大量繁殖個体ではハゲの面積が大きい
…ともいわれています。
大量繁殖個体というのは、
オカメインコブームのときに輸入された
オカメインコだけを指すのではなく、

オカメインコブームの到来で
「産めや増やせや!売れるで~♪」的ノリで
むちゃな繁殖を繰り返したブリーダーの
個体系統も含まれます。
はげの発現は遺伝子レベルの話なので
いまいち釈然としない部分も多いですが、
オカメインコルチノーのおハゲは遺伝性なので、
かつてのブームの弊害が
ハゲの一因である可能性は否めません。
オカメインコルチノーのおハゲには血統による「質」の差がある…
オカメインコルチノーのおハゲには
「質」の差があります。
きちんと血統管理されて
ブリーディングされた繁殖個体なら
「ハゲ」といっても
「丸ハゲ」状態でではなくて、
すだれ状に薄くなる程度の
「うっすらおハゲ」です。
まあ、うっすらでも
おハゲには違いないのですが
大量繁殖個体のひどいおハゲちゃんとは
一線を画している個体が多いと
考えられます。
遺伝であれば
鳥には何ら罪はなし
(責任の所在はブリーダーにあり)
そりゃあ鳥自身だってできるなら
美しく生まれてきたかったでしょう。
(そんなことを考えたり悩む鳥はいないけど )
「親ガチャ」なんて言葉が登場するように
親や環境や容姿を選べないので、
こればかりは
ヒトと同じで仕方がないこと。
ルチノーのハゲが病的なものだったら
見て見ぬふりはできませんが、
…といった認識を持って、
オカメインコルチノーのおハゲを嫌わず、
ありのままを受け入れてほしいと切に願います。
おハゲがあろうがなかろうが
かわいいことに
変わりはないでしょう。
そこにいてくれるだけでいい。
それだけで癒される。
オカメインコって
そんな存在じゃないですか。
ペットブームはあかん!ブーム乗った飼い主が偉そうなことを言えないけど
これは30年前、
オカメインコブームと
だいたい同じころかな。
愛犬ブームが到来し、
ゴールデンレトリーバーが
大人気犬種だった頃の話です。
ゴールデンレトリーバーに
「遺伝性」の股関節形成不全が
たくさん出て、
立ち上がることも
歩くこともできない
大量繁殖個体が続出!…が
社会問題になったことがあります。
当時の「愛犬ブーム」は
大型犬が人気の中心。
愛犬ブームに乗った
悪徳ドッグブリーダーが
金儲けのために無謀な繁殖を
繰り返したことが招いた必然の結果が
股関節形成不全による
「五体不満足」な
大型犬の続出です。
愛犬ブームの初期には
シベリアンハスキーが大人気になりましたが、
「ハスキー犬は言うことを聞かないバカ犬だ!」
という扱いをされて
捨てられる個体が続出!
…なんてこともありました。
ハスキーがそり犬である
事実やその習性を考えずに
見た目のエキゾチックさと
流行に惹かれて
飛びついて飼って、
挙句の果てに
散歩でひどく引っ張られる⇒手に負えない
⇒それは犬がバカだから!
…といった短絡的思考が招いた悲劇。
…と私は思ってましたけど。
飼って飽きて捨てた人間が
ヒトの皮をかぶった
冷血な馬鹿野郎なんです。
オカメインコルチノーのおハゲも、
ある意味それと共通している部分が
あるような気がしないでもありません。
1990年代にはオカメインコにも
ブームがありましたからね。
ブームの波が来ると
猫も杓子もそれに飛びつく
そして飽きたら捨てる。
日本人はブームに弱くて
意地の悪い国民性だなあと
日本人の私は思っています。
実は愛犬ブーム当時、
私もゴールデン・レトリーバーを
飼ってたのですよ。
幸いにしてうちの子は
健康体だったけれども…
えぇ、
人のことはつべこべ言えませんとも(恥)
私も当時の愛犬ブームに乗った一人です。
ちょっとでも人気に火がつくと
産めや殖やせやで
こういうブームが起こって、
不幸な動物が増える。
最近ではコロナ禍の影響から
ペットを飼うのがプチブームに
なったことが記憶に新しく、

捨て鳥・捨てインコの続出は
現在でも続いています。
オカメインコブームの再来も御免だ!「鳥の里親募集」にもモヤッとする件
犬猫に限らず、
鳥の里親募集だって
絶えませんよね。
「飼えなくなった」理由は
それぞれに事情を抱えていて、
確かにどうしようもないことも
あるでしょう。
その事自体の良し悪しを
どうこう言う以前に、
私が思うのは
特にオカメインコのような
繊細なハートの鳥は、
飼い主や環境が変わっただけで
餌を食べなくなって
落鳥する(=亡くなってしまう)ケースが多いです。
これはオキナインコの例ですが

飼い主や環境が変わるのは
とてつもないストレスです。
ヒトだってそうですよね?
繊細な個体にとっては
命にかかわる問題です。
コロナ禍からのにわかペットブームは
経済低迷中の「慰み」の
ひとつとして起こったもので
ブームとしては「プチ」レベルですが
それでも不幸になった動物が
たくさん出ています。
「映え」目的に買ってきて
捨てられたオカメインコだって
どれだけいることか…
人も動物も植物も、
今生のご縁を
大切にしていきたいものです。