オカメインコの飼い主 私のペットはオカメインコのナナちゃん、1才でした。引っ越しで荷物を運んでいた時に放鳥中だったナナは大きな荷物にびっくりし、空いていた玄関から飛び出して行ってしまいました。
ペットロスの自責の念とオカメインコの死!「自分のせい」克服体験談
あわてて追いかけたのですが、目の前でカラスに見つかって捕まえられているところを目撃してしまい、カラスはすぐさま飛び去ってしまったのでそれ以上はどうすることもできませんでした。
ナナの最期を目の当たりにして私は自分を責める気持ちと愛鳥を1才の若さで死なせたことに大変なショックを受けました。
あのときの悲しみは今でも忘れられません。
ナナを亡くしてからは何をしていても彼女のことを思い出し、仕事中も自然と涙が出てきてしまう状況でした。
カラスに捕まえられた現場を通ることがつらくてその道を車で通ることも歩くことも出来なくなり、その場所を自然に避けて通るようになっていました。
あまりにも心が不安定になりすぎたことに危険を感じた私は、心療内科を受診しました。精神安定剤を処方してもらうほどにメンタルが崩れてしまいそうでした。
精神科と心療内科の違い
精神科と心療内科は共にメンタルヘルスを扱う診療科ですが、実際には違いはほとんどありません。精神科はうつ病、パニック障害、統合失調症、自閉症スペクトラム障害など、心療内科は摂食障害、緊張性頭痛、過敏性腸症候群などを得意としていますが、精神科での摂食障害の治療や、心療内科でうつ病が日常に行われています。患者さんにとって精神科よりも心療内科という名前のほうが受診しやすいため、精神科医が精神科だけでなく心療内科を標榜したり、うつ病などの患者さんが受診しやすいように心療内科医が心療内科だけでなく精神科を標榜することがあると聞きます。
精神症状が主体なら精神科、身体症状が主体なら心療内科への受診が望ましいと思いますが、どちらを受診してあまり変わらないと思います。通院のしやすさ、医師の経歴や人柄、治療方針などで医療機関を選ぶことが望ましいと考えます。
引用元:精神科と心療内科の違い
鳥のペットロス症候群の診断!カウンセリングで認知の歪みを正す作業を始めて…
心療内科でペットロス症候群と診断されて強い危機感を自覚したことから、私は自分のものの見方・考え方を一面だけでなく、表裏から見直してみることにしました。
まずはカラスについて。
あの頃はちょうどカラスが子育てしている季節でした。
カラスにも家族がいます。自分も家族も食べなければ生きてはいけない…という自然の摂理について深く考えました。
子育てしていたとしたら、お母さんカラスとお父さんカラスも食べ物を探すのに苦労していたはずで、相手(カラス)の気持ちや状況を考えると、これは至極当然の結果です。
愛鳥をその犠牲にさせてしまった私の失敗は私に全責任があることで、もはや悔やんでも悔やみきれませんが、
…と考えなおすために心療内科に併設したカウンセリングルームに通い始めました。
予見しないことが起こり得るのも世の常。人間だってたまたま通った道で事故に遭うことはあります。
…と つらい過去を振り返りながら心理カウンセリングでカウンセラーと一緒に一歩ずつ「認知の歪み」を正していく作業をしていきました。
鳥のペットロス克服まで1年…あの道は「同じ過ちは犯さない!」気持ちにさせてくれる場所に変わった
私がペットロスを完全に乗り越えるまで1年くらいかかりました。その1年間を通してずっと
…と考えるように 強く意識するようにしていました。
しばらくの間は愛鳥の写真を見ることすら出来ませんでしたが、3年経った今は 時々見ては「かわいい子だったな」と思い出せるように。
当時はナナがカラスに捕まえられた場所を避けて通っていましたが、今は通ることができるようになっていて
あそこは「もう同じ過ちは犯さない!」気持ちにさせてくれる場所になりました。
あの頃はナナを失ったショックが大きすぎて、夫婦で『もうペットは飼わないことにしよう』…と話し合って決めていました。
しかし、愛鳥を失った心の穴の大きさは想像以上に大きくて2人で落ち込み、暗い表情の毎日を過ごしていることにある日ふと気づいたのです。
それで考えに考えよく話し合った結果、新しいオカメインコを2羽お迎えすることに決めました。ナナを失ってから2年後のことでした。
そんな決意を胸に、夫婦で2羽のオカメインコを大切に育てています。
この2つの考え方ができるようになったときに「自分はようやくペットロスを乗り越えられたんだ」と感じました。