オカメインコが亡くなったらペットロスに!「自分のせい」克服体験談
オカメインコの飼い主の寄稿です
私のペットはオカメインコのナナちゃん、1才でした。
引っ越しで荷物を運んでいた時に放鳥中だったナナは大きな荷物にびっくりし、空いていた玄関から飛び出して行ってしまいました。
あわてて追いかけたのですが・・・カラスに見つかって捕まえられているところを発見してしまい、カラスはすぐさま飛び去ってしまったので それ以上はどうすることもできませんでした。
ナナの最期を目の当たりにして・・・私は自分を責める気持ちと愛鳥を1才の若さで死なせてしまったことに大変なショックを受けました。
あのときの悲しみは今でも忘れられません。
ナナを亡くしてからは何をしていても彼女のことを思い出し、仕事中も自然と涙が出てきてしまう状況でした。
また、カラスに捕まえられた現場を通ることがつらくて その道を車で通ることも歩くことも出来なくなり、自然に避けて通るようになっていました。
あまりにも心が不安定になりすぎたことに危険を感じた私は、心療内科を受診しました。
精神安定剤を処方してもらうほどにメンタルが崩れてしまいそうになっていたのです。
鳥のペットロス症候群の診断!カウンセリングで認知の歪みを正す作業を始めて…
心療内科でペットロス症候群と診断されて強い危機感を自覚したことから、私は自分のものの見方・考え方を一面だけでなく、表裏から見直してみることにしました。
まずはカラスについて。
あの頃はちょうどカラスが子育てしている季節でした。
カラスにも家族がいます。自分も家族も食べなければ生きてはいけない…という自然の摂理について深く考えました。
子育てしていたとしたら、お母さんカラスとお父さんカラスも食べ物を探すのに一生懸命で苦労していたはずで、相手(カラス)の気持ちや状況を考えると、これは至極当然の結果です。
愛鳥をその犠牲にさせてしまった私の失敗は 私に全責任があって、もはや悔やんでも悔やみきれませんが、
・・・と考え、心療内科に併設したカウンセリングルームに通い始めました。
また、予見しないことが起こり得るのも世の常。
人間だって たまたま通った道で事故に遭うことはあります。
・・・と つらい過去を振り返りながら 心理カウンセリングでカウンセラーと一緒に一歩ずつ「認知の歪み」を正していく作業をしていきました。
鳥のペットロス克服まで1年…あの道は「同じ過ちは犯さない!」気持ちにさせてくれる場所に変わった
私がペットロスを完全に乗り越えるまで1年くらいかかりました。
その1年間を通して「後悔しても仕方がない。これ以上自分を責めるのはやめよう」と考えるように 強く意識するようにしていました。
しばらくの間はスマホで撮った愛鳥の写真を見ることすら出来ませんでしたが、3年経った今は 時々見ては「かわいい子だったな」と思い出すことができるようになりました。
当時はナナがカラスに捕まえられた場所を避けて通っていましたが、今は通ることができるようになっていて あそこは「もう同じ過ちは犯さない!」気持ちにさせてくれる場所になりました。
あの頃はナナを失ったショックが大きすぎて、夫婦で『もうペットは飼わないことにしよう』と話し合って決めていました。
しかしかわいい愛鳥を失った心の穴の大きさは想像以上に大きく、2人で落ち込み、暗い表情の毎日を過ごしていることに ある日気づいたのです。
それで考えに考え よく話し合った結果、新しいオカメインコを2羽お迎えすることに決めました。
ナナを失ってから2年後のことです。
そんな決意を胸に、夫婦で2羽のオカメインコをかわいがって育てています。
この2つの考え方ができるようになったときに「自分はようやくペットロスを乗り越えられたんだ」と感じました。
