インコの鏡のおもちゃが過発情と卵詰まりの原因だった体験談
オカメインコの飼い主の寄稿
私の愛鳥はオカメインコのチョコ(メス)で、
これが初めてのオカメインコ飼育です。
放鳥時に鏡を見ながら体を上下左右に
リズミカルに動かして踊るなど
チョコはいつもかわいい様子を見せてくれました。
お年頃になったチョコは
卵を産むようになりました。
メスが産卵するのは当たり前と思い、
最初はあまり気にしていなかったのですが、
卵を産む間隔が次第に短くなってきて、
年に何回も産卵するようになりました。
しかも産卵時に苦しそうな様子が見られたので、
大丈夫なのだろうか!?と心配になりました。
はじめての卵詰まり!何とか自力で産み落として事なきを得たが…
そんなある日、チョコが苦しがって
卵がスムーズに出てこない事態に陥りました。
その時には3時間ほどかかって
何とか自力で産卵できて
事なきを得ました。
しかしその一部始終を見ていて
ハラハラしていた私は、
小鳥の病院に相談することにしました。
1度目の通院では、
チョコの体調の説明をして、
飼育方法が間違っていないか?
…などの話を聞くのみで、
先生からは
さらに、寒さによる低体温が
卵の詰まりを起こすこともある
…とも言われました。
この時には薬やサプリメントが出されず
相談のみの診察代は550円だけでした。
恐れていたオカメインコの卵詰まり!病院に駆け込み注射と入院を経て…
動物病院の2度目の受診は、
恐れていた卵詰まりが
現実になったときでした。
チョコがケージ内で苦しそうに
うずくまっているものの
卵を産んでおらず
「卵を詰まらせているのでは!?」と思い、
慌てて受診しました。
案の定、触診だけで
「卵が詰まっている」と言われ、
チョコは注射を打たれて
…との説明を受けました。
カルシウム注射を打ってからは
しばらく様子を見る必要があるため、
その日は夕方に受診したこともあり
チョコはそのまま入院することになりました。
そして翌朝の診察開始時間に
「卵を無事排出することができました」
…との連絡をいただき、
その日の午後に退院しました。
前日の注射代、処置代、再診代、
入院代を合わせて12,000円かかりました。
インコの鏡のおもちゃが過発情の原因だったなんて…
その後もずっと卵詰まりの再発に
目を光らせていて、
獣医から勧められた
カルシウムサプリメントを
日常的に摂らせていたのですが、
それでもチョコは再び
卵詰まりを起こしてしまいました。
そのときには獣医から
…と言われたので
ケージや部屋全体の様子を撮って、
病院に持参したのですが、
その写真を見せた時、
先生は面白そうに「フフっ」と
鼻で笑ったことに驚きました。
チョコはインコのおもちゃの中では
鏡が大のお気に入りで、
鏡への執着がとても強かったのです。
私はチョコが喜ぶのがうれしくて、
ケージの中や室内のいたるところに
小さな鏡のついたおもちゃを
ぶら下げていたのです。
それがオカメインコの過発情と
卵詰まりを起こす原因になっている
…とのこと。

獣医に言われた通りに
鏡のおもちゃを全て取り外したところ、
しばらくしてから
チョコが卵を産む間隔が
以前よりも長くなったことに気づきました。
産卵自体は止まらずに
続いていますが、
年じゅう産卵していたのが
年に2回程度まで産卵頻度が減って
過発情・過剰産卵といわれるほどでは
なくなりました。
これだけ効果てきめんだということは
やはり発情原因がおもちゃの鏡であることは
疑いようのない事実でしょう。
産卵が続いている以上、
常に卵詰まりには警戒が必要ですが、
年がら年じゅう発情している
状況がなくなったことに
ホッと胸をなでおろしたのでした。
鏡で遊ぶ時間を減らして、フォージングや他の遊びを増やすなどの工夫が必要です。発情対策は食事量の調整と運動を中心に行うことをお勧めします。この考え方は先生によって異なります。鳥目線で生活を考えると、食事を制限された上に楽しみを取られたらQOLが下がると思うのです。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) February 3, 2021
