オカメインコの飼い主の寄稿です
私の愛鳥はオカメインコのチョコ(メス)で、これが初めてのオカメインコ飼育です。
放鳥時に食器の縁に止まってくちばしでその内側をつついたり、その響く音に耳を傾けていたり、鏡を見ながら体を上下左右にリズミカルに動かしたりと、チョコはいつもかわいい様子を見せてくれました。
それを見て「チョコは遊び上手なんだな」と感心した私は、ケージ内に吊るすインコのおもちゃを徐々に増やしていきました。
オカメインコメスの発情期の長期化と卵詰まりは「鏡」が一因だった話
お年頃になったチョコは卵を産むようになりました。
当初は産卵については「特に何の問題もない」と思っていたのですが、卵を産む間隔が次第に短くなってきて、年に何回も産卵するようになってきました。
しかも産卵する時にもなんとなく苦しそうな様子が見受けられたので、大丈夫なのかと心配になる事もしばしばありました。
はじめての卵詰まりは何とか自力で産み落として事なきを得たが…
そんなある日、チョコが産卵時に苦しがって卵がスムーズに出てこない事態に陥りました。
ハラハラしたのですが、その時には何とか自力で産卵できて事なきを得ました。
しかしその一部始終を見ていて不安になった私は、このことを小鳥の病院に相談してみることにしました。
1度目の通院では、チョコの体調の説明をして、飼育方法が間違っていないか?などの話を聞くのみでした。
獣医さんからは
さらに、寒さによる低体温が卵の詰まりを起こすこともある…とも言われました。
この時には特にお薬やサプリメントなどが出されることはなく、病院でお支払いしたのは診察代の550円だけでした。
オカメインコの卵詰まりがとうとう現実に!病院に駆け込み注射と入院を経て…
動物病院の2度目の受診は、恐れていた卵詰まりが現実になったときでした。
チョコがケージ内で苦しそうにうずくまっているものの 卵を産んでおらず「これはもしや卵を詰まらせているのかも!?」と思い、慌てて受診しました。
案の定、獣医さんの触診を受けただけで「卵が詰まっている」と言われ、チョコは注射を打たれました。
…との説明を受けました。
カルシウム注射を打ってからはしばらく様子を見る必要があるため、その日は夕方の受診だったので チョコはそのまま入院することになりました。
そして翌朝の診察開始時間に獣医さんから直接お電話をいただき、「詰まっていた卵は無事排出することができた」とのことで、その日の午後に退院しました。
前日の注射代、処置代、再診代、入院代を合わせて12,000円でした。
オカメインコの発情期の持続原因は「鏡」だった
その後もずっとチョコの卵詰まりにはかなり気をつけなければいけないと考えていました。
部屋全体やケージを温めたり、獣医さんから勧められたカルシウムのサプリメントを飲ませたりしていましたが、それでも再び卵詰まりを起こしてしまいました。
そのときに獣医さんから「どんな環境で飼育しているのか、写真を撮ってきて見せて欲しい」と言われました。
そこでオカメインコケージや部屋全体の様子を撮って、病院に持参したのです。
写真を見せた時、獣医さんが面白そうに「フフっ」と鼻で笑ったことに私は驚きました。
そして言われたことは
私はチョコが喜ぶのがうれしくて、ケージの中やその他数箇所に 揺れる小さな鏡のついたおもちゃをぶら下げていたのです。
それがオカメインコの過発情と卵詰まりを起こす原因になっている…とのこと。

獣医さんに言われた通りにすぐに鏡は全て取り外したところ、しばらくたってからチョコの卵を産む間隔が以前よりも長くなったことに気づきました。
産卵自体は止まらずに続いていますが、過発情・過剰産卵といわれるほどではなくなりました。
ということは、チョコの発情の原因が「鏡」だったことは疑いようのない事実だったのでしょう。
産卵する以上、常に卵詰まりには警戒が必要ですが、年じゅう発情している状況がなくなったことに ホッと胸をなでおろしたのでした。
鏡で遊ぶ時間を減らして、フォージングや他の遊びを増やすなどの工夫が必要です。発情対策は食事量の調整と運動を中心に行うことをお勧めします。この考え方は先生によって異なります。鳥目線で生活を考えると、食事を制限された上に楽しみを取られたらQOLが下がると思うのです。
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) February 3, 2021