オカメインコは犬・猫よりも長生きするかもしれない
オカメインコの平均寿命は20年前後です。中には25年とか30年以上も長生きする子もいます。


こんなに長生きするオカメインコですから、彼らはわたしたちの人生のかなりのページ数になりえるほどの存在なわけですよね。そんなにも長い間、大切にお世話ができますか?
中学生のお子さんがいる家庭でオカメインコをお迎えするとして考えてみたとき、その子の子どもが小学生とか中学生になった時にも そのオカメインコはまだ一緒に暮らしている可能性があるわけですよね。
そういう現状を承知したうえで ずっと愛情をかけ続けて、オカメインコに寄り添っていけますか?
オカメインコを飼うのに家族の同意は得ていますか?
家族の中に一人でもオカメインコ飼育に反対する人がいるなら、お迎えするのは見送ったほうがいいです。
いつも自分の手でお世話ができればいいですが、人生にはいろいろなことが起こるので、必ずしも思うようにいきません。
不測の事態が起こった時にオカメの世話を家族にゆだねられないようでは困りますから、家族の同意は必ず必要です。
オカメインコの鳴き声は大きい方です
住環境や家族構成によっても、動物を飼育しづらい場合がありますよね。
オカメインコは鳴き声が小さいほうではありませんから、場合によっては近隣トラブルの可能性も出てきます。
オカメ男子よりも女子のほうが鳴いたりしゃべったり歌ったりは少ないですが、女子だって呼び鳴きする声とかは、けっこう鋭くて大きいですよ。
まあ、夜は暗い環境を用意して早めに鳥を寝かせれば鳴いたりはしないですから、常識の範囲内での苦情というのは少ないかもしれませんが。

もしも騒音を出すことを許されない環境に住んでいるのであれば、また家族に鳥の声が嫌いでうるさいと感じる神経質な人がいれば、オカメインコをお迎えすることは見送ったほうがいいです。
家族であれ他人であれ、鳥の声はそれが好きな人には何ともないですが、嫌いな人にとっては騒音でしかないですから。
オカメインコはデストロイヤーだと心得るべし
オカメインコに限らず、インコ・オウムはデストロイヤーです。
放鳥していて、ちょっと目を離したすきに柱や壁紙や家具などをガリガリとか、パソコンのコードをかじり切っちゃった・・・なんてことは日常茶飯です。まあ、鳥の安全のためにも、放鳥時に目を離すことはしないほうがいいですけれども。
彼らの破壊活動に寛容でいられないのなら、インコ・オウムでなく、フィンチを選んだほうがいいかもしれません。
とにかく、インコ・オウムはかじることが大好きですから、その点も気にかけておいてください。
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オカメインコは脂粉(オカメ粉)がたくさん出ます
オカメインコは脂粉がたくさん出ます。通称「オカメ粉」ってやつです。
オカメの体から出るちょっとフケみたいな感じの、白いパウダー状のもので、けっこう室内がそれで汚れたりします。
脂粉が家具とかガラスに白くこびりついたりとかします。

飼育環境にもよりますが、基本的に肺や気管などの呼吸器系が弱い人は オカメに限らず小鳥飼育はやめたほうがいいです。
オカメインコは手に乗らなくなることがあります(手乗り崩れ)
目の前まで来るのに手に乗らなくなることは普通にある
これはオカメインコに限らず、おそらく手乗り鳥共通だと思いますが、挿し餌で手乗りに育て上げても 大きくなってから飼い主が鳥をかまわなくなると、手に乗ってこなくなることが往々にしてあります。
オカメインコに関して言えば「手が怖い」状態に戻ってしまうということです。
幼雛時代に植えつけられた仲間意識は消えてなくなることはありませんが、信頼関係が揺らいで手に乗ってこなくなることはよくあります。
家族の人を怖いとは思わないけど
・・・的な感じで手乗り崩れになる子が多いのでしょう。
うちも一部、そんな子がいるので。私より旦那の方が泣いてますがw
手が怖いみたいだ(泣)
そんな中でも、うちの子に限って言えば、パールは比較的 あまり態度が変わらないですねぇ。手を怖がったとしても、自分から肩とかに乗ってきます。

オカメインコは本当に繊細なので、そういうブランクがあると手乗り崩れ率は高いのではないかと、自分的感覚では思います。
目の前まで寄っては来るけど手には乗らない…みたいなパターンはあなただけに起こっているわけではありません。普通にあります。

オカメインコがなつかない・手乗りでなくなる2つの理由
・・・という悩みはざっくりいうと2種類ありますね。
挿し餌段階の幼雛からなつかない場合と、成長してから手乗り崩れになるケースの2つ。
前者の悩みは はっきり言ってしまえば、飼い主が自分の都合だけを考えているケースが圧倒的に多いです。
つまり、鳥の心に寄り添わない飼い主が短期間で「なつかない」と、自分の思うようにならない不満を口に出しているパターンです。
気が小さい子ほどなつくまでに時間がかかります。その長い時間に付き合えるか、鳥に寄り添えるかが、その後になつくかなつかないかの分かれ目です。
一方的に「なつかない」と決め付けて匙を投げてしまっては、なつくものもなつきませんよ。
あなたの都合に合わせようとしないで下さい。繊細なオカメインコを選んだのですから、飼い主の方がそのセンシティブな習性に寄り添ってあげるのは当たり前です。
私も「この子はなつかないのかもしれないな!?」と感じた子がこれまでも何羽かいましたが (外部から雛で受け入れたルチノーに多かった) 気長に付き合うことや「ダメで元々」と割り切って付き合うことで、次第に鳥のほうから寄り添ってくれるようになりました。
その中の1羽のルチノー男子はうちのオカメのベタ慣れベスト3メンバーに入っています。初めがよそよそしかったからといって、ずっとそのままというわけではないですよ。
信頼関係や安心感は一朝一夕では築けません。じっくり腰をすえて気長に待つ心構えは ビビリなオカメインコには絶対に必要です。
後者の「手乗り崩れ」もある意味それと似た部分があります。やはりふれあいが全くなくなれば、人の手に乗ることに対する不安感が出てくるのは仕方がないことです。
鳥のほうが意図してそんな行動に出ているわけではないですが、
挿し餌したからって いつまでも手乗りでいると思うなよ!
・・・と、どこかで思ってるのかも(笑)
飼い主さんが忙しくても定期的に放鳥時間を設けて遊んであげれば、その子の性格にもよりますが、たいがいは手乗り崩れ化は回避できると思いますよ。
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オカメインコを飼うには費用がそれなりにかかります
どんなペットにも共通ですけれども、オカメインコの飼育にもそれなりにお金がかかります。
どこまでお金をかけるかはそれぞれですが、ケージなどの設備から食餌、ヒーターなどの備品やそれに伴う光熱費。病気になれば 医療費もかかります。
小鳥を診察してくれる動物病院は限られていますから、通うためには交通費やガソリン代などもかかります。

どこまでかけられるのかはその人次第ですが、とにかく命を預かるということはとかくお金がかかるもの。
鳥だから、犬猫に比べたらかなり安上がり…なんてことはありません。
それでもオカメインコを飼いたいですか?
・・・っていうと、まるでオカメインコを飼ってほしくないようなネガティブワードとダメ出しのオンパレードになってしまいましたが(汗)
基本的に当サイトの運営目的は「うちの子自慢」ではありません。
「オカメインコファン」と幸せなオカメインコを増やしたい!という啓蒙活動の一環も運営目的のひとつですので、だからこそ!オカメインコを飼おうと思っている皆さんは、人も鳥もいっしょにハッピーになれるかどうかを確認してから、共に生きていく選択をしてほしいと思いつつ、こういう記事をアップしています。
オカメインコという鳥は本当に心が繊細なので、飼い主や環境が変わっただけで 落鳥してしまう子も多いのですよ。
人間の身勝手で簡単に手放されたり、世話がまずくて死なせてしまうなど、かわいそうなことになるオカメインコを減らすためにも、今一度 以上の点を確かめてから、新しい家族をお迎えしてください。
【鳥の飼い主さんへの十戒】
オカメインコに限りませんが、ペット達は飼い主の存在が「生きる糧」になっています。
飼育していく中で困ることや嫌になることもあるかもしれませんが、そんなときは「鳥の飼い主さんへの十戒」を思い出してみてください。
鳥の飼い主さんへの十戒
1.私は10年かそれ以上生きるでしょう。
飼い主と別れるのは大変辛いのです。お家に連れて帰る前にその事を思い出して下さい。2.あなたが私に望んでいることを理解する時間をください。
3.私を信じてください
それが私の幸せにとって、重要なのです。4.長い間私に対して怒らないでください。罰として閉じ込めたりしないでください。
あなたには仕事と娯楽があり友達もいます。私にはあなたしかいないのです。5.私に時々話しかけてください。
あなたの言葉が理解できなくても、話しかけてくれれば、あなたの声はわかります。6.あなたがどのように私を扱っても、私はそれを忘れません。
7.私を叩く前に私にはくちばしがあって、あなたの手の骨をたやすく噛み砕いてしまうこともできるということを、思い出してください。
でも私は噛みません。8.私を協力的でない、ガンコ、だらしないと叱る前に、そうさせる原因があるかどうか考えてみてください。
たぶん適切な食べ物をもらっていないか、ケージにいる時間が長すぎるのです。9.私が年老いても世話をしてください。
あなたも年をとるのですから。10.私が最後に旅立つとき、一緒にいてください。
“見ていられない”とか、“自分のいないときであってほしい”なんて言わないで。あなたがそこにいてくれれば、どんなことも平気です。あなたを愛しているのだから。
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