オカメインコの飼い主の寄稿です
私は子どもの頃から生き物が好きで、小動物を多数飼育してきました。
小鳥はオカメインコ・セキセイインコ・コザクラインコ・文鳥の飼育経験があります。
オカメインコの寿命は20年!長生き幸せインコに育てるポイント3つ
共に過ごしてきた小鳥の中には長生きをした子もいますが、残念ながら短命に終わった子もいます。
そんな中、今うちにいるオカメインコは今年で13歳になりますが、幸いなことに今まで大きな病気をしたこともありません。
オカメインコの他にも、10年以上長生きした小鳥には3つの共通点がありました。
保温と温度管理を配慮
インコと飼い主の適切な距離感の維持
オカメインコの健康な雛を入手したする←これは絶対条件
生き物には個体差があり、元々病気がちな子や体が弱い子は、残念ながら存在します。
どんな種類でもできるだけ健康なオカメインコの雛を入手することがいちばん重要です。
健康なオカメインコを入手するためには、入手先が適切な環境で雛を飼育していることが条件です。
私はペットショップで生き物を入手する際は以下の2点を確認しています。
飼育経験が豊富なスタッフがいるショップであること
清潔な飼育環境のショップからお迎えする

いちばん大切なことは飼育環境を清潔にしていることです。
本来、草食の小動物には体臭がほとんどありませんから、におうのは管理が良くないのです。
しかし排泄物や餌が長時間放置されているとにおいの原因になります。
清掃が徹底している店はにおいがほとんどありません。
店内の匂いがきつかったり、成鳥のケージの糞受けに糞や羽が溜まっていたりするようなショップから生態をお迎えするのは止めたほうがいいです。
飼育経験豊富なスタッフがいるペットショップやブリーダーからお迎えする
店員の飼育に対する知識や経験値もポイントです。
雛を入手する上で疑問に思うことは店員さんにどんどん聞いてみる方がいいです。
特に購入を検討していることをきちんと伝えたうえで、気になる点を質問しましょう。
オカメインコを飼育している店員さんであれば、飼育者ならではの視点で様々なことを教えてくれます。
特に飼育用品の使い勝手や餌の良し悪しを聞いてみると、ネットや飼育本に載っていない有益な情報を教えてくれることがあります。
店員さんの知識が乏しい店は止めておいた方がいいでしょう。

幼鳥オカメインコの保温←1歳までの危うい時期を脱する必須条件
せっかく健康なオカメインコの雛をお迎えしても、飼い主の飼育環境が良くないと雛が衰弱します。
オカメインコは特に1歳前後くらいまで、少なくとも初めての冬を乗り越えるまでは、ケースやケージの温度に気を遣う必要があります。
オカメインコの雛から幼鳥の適正温度は27〜30度ですが、室内の温度は、戸建てやマンション、階数などの条件によって大きく異なります。
同じ自宅でも北向きの部屋、南向きの部屋では室温にだいぶ違いがでます。
床にケージやケースを直置きしたり、何かの台に乗せる場合でも変わります。
少しの条件の違いでも飼育環境の室温は違ってきますので、ケージやケースの近くに温度計を設置することも必要です。


オカメインコと飼い主の適切な距離感←インコのメンタル安定に重要
オカメインコと飼い主の適切な距離感を意識して育てることも大切なポイントです。
オカメインコに限らず、インコは飼い主が大好きです。
好きな飼い主以外の家族や他のペットにもやきもちも焼きますし、オカメインコは特に甘えん坊なところがあります。
我が家のオカメインコはリビングにいますが、常に飼い主である私の様子を見ていて、こちらから声をかけると「ピ!」と返事を返してくれます。
飼い主が起床してリビングに入ると、あちらから「ピーピー」とあいさつをしてくれます。
状況によって鳴き声を変える賢さもあります。
我が家のオカメインコは13歳なので人間の年に換算するとシニアになりますが、今でも振舞いは人間の3歳児くらいの雰囲気で「永遠の子ども」といった印象があります。
そんな甘えん坊のオカメインコを、我が家ではあえて「甘えさせすぎない」ように意識して育ててきました。
オカメインコは20年以上生きることも普通にある鳥なので、その間、飼い主である人間側には様々な環境の変化が予想されますし、時に思いがけないことも起こります。
飼育を始めた当初はいつも飼い主の傍にいられたのに、数年後には事情が変わり ほとんど相手をしてあげられなくなった…もあり得ます。
しかしオカメインコは、そんな人間の事情を理解できません。
場合によっては毛引きなど ストレス性の問題行動を起こしたり、精神のバランスを崩したことから病気になる事態が起こることさえあります。
長く続くオカメインコライフで最も重要なことは これに尽きます。
つかず離れずの適度な距離感がオカメインコの精神の安定につながる
我が家は、放鳥時間はさほど長くはありませんが、長くない分、いつもオカメインコのことを気にかけるようにしています。
大切なことは、飼い主が無理をしない範囲で、オカメインコにできることを続けていくこと。
つかず離れずの関係がオカメインコの精神の安定につながっているようです。
それぞれに事情があるかと思いますが、オカメインコの気持ちが安定する環境を整えることが、インコの長生きにとって必要なことだと思います。
オカメインコはとても賢く感情豊かな鳥ですから、その体調の変化やよく観察しながら、共に末永く健康に生きられるようにしていきたいですね。