オカメインコ雛の体重減少と羽ばたきは一人餌の段階に移行するサイン

こちらの記事↑↑↑ の続きで、うちで生まれたオカメ雛の一般的な成長パターンを紹介します。
我が家のオカメ雛の多くは 生後3週目頃には体重が110~120グラムくらいに達しています。
そしてその頃から生後1か月くらいにかけて 羽ばたきの練習が始まります。
まだ挿し餌を食べている雛なので 加温した飼育ケースの中で暮らしています。
そのケースの中で「所狭し!」と羽ばたきの練習が始まります。
当然のなりゆきとして床材が飛び散りますし、そこで一緒に暮らしている子は とばっちり(?)を受けます。
まあこれは悪いことをしているわけではないですし、おたがいさまですがw
この頃になると挿し餌を食べる量が少なくなってきます。
大体100グラム超えの体重が100グラムを切るか切らないか位まで落ちていき、概ね1割強の体重が落ちた頃に 初飛行するパターンが多いです。
初飛行をする時期になってくると、こんな感じで↓↓↓ ちょっと挙動不審な様子を見せ始めたりします(笑)
周囲を見回し、虚空を見つめるそぶりを頻繁に見せるようになり、そしてある日、「すわーっ」と飛び立ちます。
まあ、初めての飛行は飛距離も短くて ずっこけたりして床にべたっと落ちたりとか、カーテンレールの上まで飛べたのはいいけど自分で降りてこられなくなったりとか・・・とにかくいろんな意味でへたくそですけどね(笑)
でもどの子も「おお~、飛べたよ飛べたよ!」と言わんばかりの興奮した仕草や表情を見せます。
中には「飛べたけどさあ・・・ちょっと怖かったよ~!お迎えに来て~!」という顔つきのまま、飼い主のお迎えを高所で待つ子もいます。
我が家のような大所帯ではいつもの光景ではあるのですが、こういうシーンに立ち会って その鳥の性格というか個性の片鱗がうかがえるのを観察するのもおもしろいです(爆)
オカメインコの雛は、餌を食べる量が減ることと飛び立つことにエネルギーを使うことで、初飛行するこの時期の体重はカクンと落ちるものなのです。
ですからこれはまったく心配のいらない、健全なる体重減少のパターンです。
毎日体重測定の推移を見守っている飼い主さん的には「なんだか体重減ってきちゃって、大丈夫なの?」と心配になる人もいるとは思います。
ですがこの時期は成長過程で一時的に体重が減るのが当たり前なので、うちの子の動きが活発で 元気いっぱいな様子ならば 心配は要らないでしょう。
初飛行できたら そろそろ一人餌に移行させていく独り立ちのタイミング
うちでは生後4週くらいで自分の翼で飛び立ったころから一人餌の練習を始めて、生後1か月半から2か月になる前に、挿し餌を卒業して一人餌にさせています。
早い子だと生後45日ほどで一人餌になり、挿し餌は完全卒業しています。
もちろん個体差はありますが、遅い子でも2ヶ月を少し過ぎたくらいで一人餌卒業という感じです。
一人餌を卒業しても、ほかに挿し餌中のちびっ子がいたりすると「僕も~!」「私も~!」とおねだりして 生まれて間もないちびっ子と一緒になって挿し餌を食べてる子もいますよ。
食べたがって騒いでいるから (本当はいつまでも濡れた餌を食べさせるのはよくないとわかっていても) つい食べさせちゃったりするんですけど・・・
それでその子たちが赤ちゃん返りして、自分で餌を食べなくなるということはないですよ。
単に甘えたいだけみたいですね。
というわけで、生後1ヶ月前後のオカメインコの雛の体調に特に気になる兆候が見られない状態で 飼い主さんが体重減少を気にしているとき。
その雛が元気に羽ばたきをし始めて目がキラキラしているのなら、心配いらないかも知れませんよ…という話でした。
そのオカメインコは独り立ちする時期に来ているんだと思います。
うちの子の巣立ちの初めの一歩をあたたかく見守ってあげましょう。
どうしても体重減少が気になる場合は早めに動物病院を受診して、異常や病気がないことを確かめておいてください。
子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人で、これは鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)に役立つ情報や体験談を集めたコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新します。