シード食オカメインコのダイエット方法!肥満解消作戦はこう進める!
一般的なオカメインコは、性別や骨格にもよりますが、およそ80g~100gが標準です。
成鳥で体重が110~130gになりますと、小鳥の病院ではダイエットをオススメされることも多くなってきます。
とはいえ、いきなりダイエットといっても、飼い主も飼われている鳥も困惑しますよね。
まずは、現状の状態を把握することから始めてみましょう。
体重測定用にキッチン用のスケールを用意してダイエット開始!
まずはオカメインコの体重測定用にスケールを用意します。
単位は1g、最大1kgの よくあるお手頃のものでOKです。

まずは今の体重がどれくらいなのかを把握します。
こういうスタンド↓があると、小鳥の体重を計りやすいですよ。
これは↓その辺にあった廃材を使ってテキトーに作ったものです。

この子はうちで生まれた子ではないのですが、元飼い主が飼育放棄したので 私がレスキューしてきた子です。元は手乗り鳥でしたが完全な「手乗り崩れ」となり、人をとても怖がりました。お迎えした時に76グラムしかありませんでした。
体重は一日のうちに変動もありますので、随時把握しておきましょう。
オカメインコが食べている餌の量を計って把握する
次に、一日に食べている餌の量も計ります。
オカメインコに必要な餌の量の目安は『体重の1割』と言われています。
ダイエットをしようと思った時点で、目安の餌より食べているかどうかを確認します。
最終的にダイエットで100gに落とすとして体重の1割は10g
これぐらいが最終的な餌の目標値になるとすると、ぽっちゃりしているオカメインコは、食べ過ぎているケースが多いと思われます。
とはいえ、急激に体重を落とすのは、人間のダイエットと同様に危険です。
ゆっくり、少しずつ餌の量を落としていきます。
オカメインコの餌の量を「食べ放題」から決めた量しか与えないことに慣らす
最終的には現在食べている餌の量を少し減らして一日に与える量を決めます。
とはいえ、オカメインコに「ダイエットするよ」と言ったところで、伝わるわけがありません。
一日分の餌を入れてみても オカメインコがバクバク食べ尽くしてあっという間に餌入れが空になって「もっと餌をくれ!」と要求されるのは目に見えています。
オカメインコに餌の量の調節をやらせようというのは まず無理です。
そこで ひと手間かかりますが、一日分の給餌に数回に分けて摂らせるようにするのが得策です。
これならお腹が減ってる時間が少なくすむので オカメインコへのストレスも少ない方法です。
食餌の量の管理を始めたら、体重も毎日計り続けてください。
ダイエットが急激にすぎるのもかえって危険ですので、減量作戦に徐々に減らしていくには、オカメインコの体重を記録してその様子を逐一記録しておくことが必要です。
オカメインコのシード食の内容は?どんな食べ方をしているのか把握しておく
オカメインコが好きなだけ食べていた時の餌の食べ方を観察すると、シードの場合、偏食しているケースが多いです。
大好物のカナリーシードばかり食べてるとか、ひまわりの種が集中的になくなってるとか、日々観察を続けると気が付くこともあります。
オカメインコにもお気に入りやこだわりの餌があることが多いです。
そして、人間と同じように カロリーの高い物が好きだったりします。
例えば、ひまわりはオカメインコの大好物ですよね。
でもヒマワリの種は高カロリー食なので、こればかり好んで食べていて運動量が少なければ、当然太ってきます。
かといって、いきなり好物を取り上げるのでは、オカメインコにはストレスでしかありません。
配合餌からあえてすべてを抜くのではなく、数回に分けて与える中に入っている分は、オカメインコの楽しみにしてあげてください。
好物がなくなっても追加がないんだ…とわかれば、餌箱の他の餌も食べ始めてくれることが多いです。
お腹が減ってもそこにある餌しかないと理解すると、しぶしぶでもそれを食べ始めます。
それが続けば、そうすることが当たり前になっていきます。
ダイエットを始めたら、好物の餌はブレンドされている分だけで様子を見てください。
オカメインコは得てして食に保守的な傾向があるため、頑として特定の餌しか食べない頑固な性格の個体もいます。
そうなると飼い主との根競べにならざるを得ません。
体重が落ちてきているのに他の餌を食べないようであれば、一旦ダイエットを中止せざるを得ない状況もあり得ます。
当然健康第一なので、このあたりは飼い主さんが臨機応変に考えてください。
どうしても餌を食べない場合は小鳥の病院に相談してみて、プロのアドバイスの元で改めてダイエットを始める方がいいです。
オカメインコが食べる量が決められていると理解したら餌の総量を減らしてみる
ダイエット作戦が順調に進んで、オカメインコが一定の餌の量に慣れてきたら、体重の増減に注意しながら、一日の総量を少しずつ減らしていきます。
一日に数回に分けていれば、オカメインコも気づきません(たぶん)
それを繰り返しつつ 数か月から半年ほどかけて、ゆっくり標準体重に持っていきましょう。
焦りは禁物です。
ゆっくりオカメインコが気づかない少しづつ餌の量を減らしていってください。
体重測定でオカメインコの体調に極端な変化がないように注意しながらのダイエットチャレンジなら 健康的に鳥の体重を落としていけます。
オカメインコがダイエットの途中で換羽期になったら?
羽が抜けて、新しい羽に生え代わる換羽期には、羽を作るのに高栄養が必要になります。

オカメインコの体調を見守りながら、餌を減らすのは中止したり、ちょっとだけカロリーの高い餌も多めに混ぜてみたり、オカメインコの好物を増やしたりなど。
換羽の時期は工夫しながら 体重が増えないで維持する程度にとどめた方がいいかもしれません。
換羽の時期は体調を崩しやすい時期でもありますので、柔軟にオカメインコの体調に合わせることが大切です。
また、せっかく一日に数回の餌という習慣が付いてきているなら、食べ放題には戻さずに 与える餌の量やバランスを変えるのがいいです。
健康的なダイエットには、人であれ鳥であれ 誰もが長期戦を覚悟しなくてはいけませんよね。
ゆっくり時間を掛けて、オカメインコの体に負担のかからない方法を模索しながら継続していきましょう。
子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人で、これは鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)に役立つ情報や体験談を集めたコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新します。