全身真っ白、純白のオカメインコを見た人は、一瞬それがオカメインコだなんて思わないかもしれません。
…と思いつつ二度見する人もいそうですね。
全体的に色味が地味~な鳥…といったイメージが強いオカメインコの仲間ですが、ここで紹介する2種の純白オカメインコ「ホワイトフェイスルチノー」と「スノーホワイト」の美しさは息を呑むほどです。
見た目がまったく同じに見えるこの両者、「アルビノ」ではありませんし、品種も特徴も実はだいぶ違います。
オカメインコのアルビノ?ホワイトフェイスルチノーとスノーホワイト
生後5週の彼女 くちばしの周りがごはんまみれでせっかくの美人が台無しですが、これはまだ挿し餌を卒業できてなかったころのうちの姫です。
オカメインコホワイトフェイスルチノーの女の子。生まれたての姫がこちら↓
オカメインコの両親が持つ遺伝子と遺伝の法則を把握していれば 生まれたてのこの段階↑で性別はメスだと断定できます。
右側の2羽はどちらもホワイトフェイスで、色柄が全然違いますが、同胞です↑↑↑ どちらもメス。
ちなみに左にいる小さな子はシナモンパールのメスです。
オカメインコにアルビノはいません
全身真っ白なオカメインコのホワイトフェイスルチノー。
真っ白い個体を一様にアルビノとも呼ぶ方もいますが、厳密には「アルビノ」は突然変異個体。そのため
オカメインコホワイトフェイスルチノーは ルチノー遺伝子(メラニン色素欠)とホワイトフェイス遺伝子(リボクローム色素欠)の両方を持つタイプです。
全身が純白のとても美しい個体で、赤目(成鳥ではブドウ色) くちばしと足はピンク色。爪は白です。
オカメインコホワイトフェイスルチノーは「ルチノー」スノーホワイトは「パイド」
この真っ白なオカメインコであるホワイトフェイスルチノーにも 全身純白でそっくりさんの別品種がいます。
それがパイドの完全な色抜けの「クリアパイド」
ホワイトフェイス遺伝子を持つ個体は「ホワイトフェイスクリアパイド」と呼ばれ、ホワイトフェイスルチノーとは似て非なる品種です。
ホワイトフェイスクリアパイドは黒目で、これがいわゆる「スノーホワイト」です。
このホワイトフェイスルチノーは、外見上のオスメスの違いがないので、見た目で性別判定はできません。
早い段階で雌雄判別したい場合には、DNA鑑定をすれば正確にわかります。
ただ、一般的なほっぺがオレンジ色の「ルチノー」と同じように個体数はメスが圧倒的に多く、オスは少数派です。
ホワイトフェイスルチノーはほっぺの白い「ルチノー」ですから、この子たち(おなじみのルチノー) から色味をすべて抜いて真っ白にしたのと同じです。
オカメインコスノーホワイトは稀少品種なのではないか…と想像するのだけれど?
この記事に掲載した純白オカメインコは全員が「ホワイトフェイスルチノー」で、我が家には「スノーホワイト」はいないので 残念ながら自分で撮影した写真を掲載できず。
いちばんスノーホワイトに近いのはこの子ですね 白い羽の分量がかなり多めのオカメインコホワイトフェイスパイド。
スノーホワイトってブチが全然入らない全身真っ白で黒目のオカメインコですから、かなり稀少なのではないかと思いますよ。
100%真っ白って、狙って交配してもなかなか出ない気がします。どこかにブチが入りそうな予感がするので(←個人的見解です)
いずれにしても スノーホワイトは 早い話が「黒目版」ホワイトフェイスルチノーですので、ぱっと見は区別がつかないほどのそっくりさん。
多くの方が見かけたことがある純白オカメは ほとんどがホワイトフェイスルチノーでしょう。
オカメインコホワイトフェイスルチノーはペットショップではあまり見かけない品種かもしれませんが、もしどこかで出会ったら オカメインコらしからぬ気品にうっとりすると思います^^
子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人で、これは鳥と飼い主のQOL向上(健康に楽しく)に役立つ情報や体験談を集めたコンパニオンバードブログです。
フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新します。