元名古屋大学女子学生殺人事件/タリウム混入事件の控訴審

元名古屋大学女子学生殺人事件 タリウム混入事件 大内万里亜 おおうちまりあ
 
大内万里亜

via:河北新報

 

  

元名古屋大学女子学生殺人事件/タリウム混入事件の一審判決

元名古屋大学女子学生殺人事件/タリウム混入事件の大内万里亜被告(21歳・元名古屋大学・仙台市出身・事件当時未成年)は 仙台市内の私立高に通っていた2012年5~7月、中学・高校の同級生男女2人に硫酸タリウムを飲ませ、殺害しようとした。

また2014年12月には 名古屋市昭和区の自宅アパートで 知人の森外茂子(もりともこ)さん(当時77歳)を殺害した。

その6日後に 帰省した仙台市で 青葉区の女性宅に放火し 住民3人の殺害を図った。

名古屋地裁の判決は2017年3月24日、大内万里亜被告の責任能力を認めた上で 求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。

裁判員裁判の判決は検察側の主張に沿い、一連の事件で大内万里亜被告に完全責任能力があったとした。

また大内万里亜被告が高校在学当時に同級生ら2人に劇物タリウムを投与した事件では、「死亡しても構わないという弱い殺意があった」と認定している。

名古屋地裁
複数の重大かつ悪質な犯罪に及び、有期刑では軽過ぎる。

これを不服として、弁護側は名古屋高裁に控訴していた。

元名古屋大学女子学生殺人事件/タリウム混入事件、控訴審でも責任能力と量刑が争点になる

そして8月24日、元名古屋大女子大生事件の控訴審初公判が名古屋高裁でスタートする。

弁護側は精神障害を理由に 改めて無罪を訴えると同時に、新たに量刑も争うという。

高裁が一審を指示して量刑(無期懲役判決)を維持するのか、それとも減刑するのかが最大の焦点となると思われる。

弁護側は、大内万里亜被告の完全責任能力を認めた地裁判断の誤りを指摘する控訴理由書を提出している。

一審で弁護側は「精神障害の影響は重大で、責任能力はなかった」と 立件された6件全部の無罪を主張していたのだ。

ところが地裁は求刑通り、大内万里亜被告に無期懲役を言い渡している。

地裁は大内万里亜被告が広汎性発達障害と双極性障害(躁鬱病)を抱えていることや犯行に与えた影響について「一定程度あったが限定的」と認定した一方で、「複数の重大かつ悪質な犯罪に及んでおり、罪は誠に重い」と断罪すると同時に

地裁
弁護側は心神喪失の主張にこだわり、量刑に関する主張がなく、全く無防備な状態だった。

・・・と弁護方針を批判しており、「有期刑に近い無期懲役」とも述べている。

そんな一審を鑑みた上で、二審での弁護側は 被告人質問などを通じて「刑の重さ」つまり量刑面の主張を補充する可能性がある。

そこで児童精神医学の識者に対する証人尋問も検討しているという。

一審では起訴前後に精神鑑定した医師3人が出廷し、弁護側は「大内万里亜被告の障害は重度で、善悪の判断基準がない」と証言していたが。

対して検察側医師は「障害の影響は限定的」と見解が大きく分かれていた。

一審の計21回にわたる審理で被告はこんな発言をしているが、

大内万里亜被告
人が死ぬところを見たかった。
大内万里亜被告
タリウムの中毒症状を観察したかった。

名古屋高裁の控訴審の行方は いったいどうなるだろうか。

8/24 元名古屋大学女子学生殺人事件/タリウム混入事件の控訴審初公判で改めて無罪を主張

元名古屋大学女子学生殺人事件/タリウム混入事件の控訴審初公判が名古屋高裁(村山浩昭裁判長)で開かれ、弁護側は改めて無罪を主張した。

検察側は控訴棄却を求めている。

名古屋高裁の控訴審初公判に臨んだ大内万里亜被告は、白色のシャツに黒色のズボン、白いマスクを着け、髪を後ろで結び、入廷。

裁判長
名前や生年月日が書面の通り間違いないか?
大内万里亜被告
ございません。
 
 

弁護側
1審判決は被告の障害を理解せず、公平、公正さを欠く誤った事実認定と責任能力に関する判断を重ねた。
 
また、被告の責任能力を否定した精神鑑定医(弁護側証人)の証言の評価は誤っていたと考える。
 
タリウム事件で殺意を認定したことについても 障害の特性を踏まえていない。

弁護側は責任能力に関して一審で出廷した3人の精神鑑定医とは別の医師による意見書を提出したいと訴えたものの

裁判長
一審で専門家の方々の意見は十分聞いており、新たな意見書の必要はない。

・・・と、弁護側の主張を退けた。
  

10/27 今でも「人を殺したい考えが1日に5~6回、多いときで10回以上浮かぶ」

 
元名大生殺人事件の控訴審公判が10月27日、名古屋高裁(高橋徹裁判長)で行われた。

大内万里亜被告は被告人質問で「一審判決後も人を殺したいという考えが1日に5~6回、多いときで10回以上浮かぶ」と述べた。
 
大内万里亜

via:https://youtu.be/Sju3roHf7RI

 
控訴審でも一連の事件に対する責任能力の有無が最大の争点で、弁護側は一審同様、大内万里亜被告には重い精神障害があり、責任能力を問えないと主張しており、被告人質問の実施を請求し、高裁が認めていた。

大内万里亜被告は過去にツイッターで「酒鬼薔薇君、大好き♪」「少年法マンセー!」とつぶやいていて…ほぼ確信犯だと思うから、個人的には有期刑というのはいかがなものかと思うと同時に、そうなったらかなり危険だと思うのだけれど。

ただ、被告の法廷での正直さと潔さは評価できると思う。
 
 


 
大内万里亜
via:https://youtu.be/Sju3roHf7RI

 
大内万里亜被告は1審で犯行動機を「人を殺してみたかった」と供述し、弁護側は心神喪失状態だったとして無罪にした上で医療機関で治療を施すよう求めた。

これに対し、裁判員裁判の名古屋地裁判決は責任能力を認め 殺人、殺人未遂罪などで求刑通り無期懲役を言い渡し、刑務所の処遇で「適切な療育に最大限の措置を講じられたい」と付言していた。

3月の名古屋地裁判決は求刑通り無期懲役だったが、裁判長から「努力すればきっと障害を克服できる」などと説諭されたことは「うれしく思った」と振り返っている。

-論告を聞いた時に涙ぐんでいたのか?

大内万里亜
涙ぐんだ覚えはない。
花粉症で鼻水が出ていたと思います。
判決は受け入れたけれど、タリウムを没収されるのは少し嫌だなと思いました。
 

ここで大内万里亜被告が控訴した理由があったと明かしている。

「1審判決の内容だと、人を殺さない自分になりたいという目的の達成が難しいと思った」から 控訴したのだという。

大内万里亜被告
刑務所でも療育が可能というのは根拠がないと弁護人に説明された。
母にも控訴を勧められた。
ただ、根拠があれば(1審判決の)主文通りの刑でも構わない。
(人を殺さない自分になるための治療や療育が刑務所で行われる根拠があれば 無期懲役でも構わない)

そして現在の心情をこう語っている。

大内万里亜

via:https://youtu.be/ZK8xCo3F2dQ

 
大内万里亜被告
人を殺したい気持ちが浮かんでくる。
弁護士を殺したくなることもある。
人を殺すということが、今も自分の手の届くところにあるという感じがある。
タリウムを欲しいと思うこともある。
 
それでも1審公判前から続けている拘置所での投薬治療に加え、弁護人が差し入れたストレス軽減法の本を見ながら腹式呼吸や瞑想などをしていることで、(殺人衝動の)頻度や持続する時間が減った。
以前は2~3時間続いた殺意が数分間になった
 
大内万里亜被告
(殺害した森外茂子さんについて)夢に何回も出てきたが亡くなったという実感がなく、まだどこかで生きているような気がする。
苦しい。

服薬治療は続けているが、殺人に関する夢も週に1~2回見ることがあり、殺人事件の被害女性が出てくることもあったという。

ただ、目覚めると

大内万里亜
また人を殺しちゃうんじゃないかと不安が出てくる。

一方で、タリウムを飲ませた同級生が夢に出たことはないという。

同級生について問われた大内被告は

大内万里亜
目が見えなくなったり将来の進路を変更したりするのは嫌だと思います。
 
 
大内万里亜
via:https://youtu.be/Sju3roHf7RI

 
-【検察官】どのような判決を望むか?

大内万里亜被告
量刑というより、刑務所の中で治療ができて人を殺さない自分になれる根拠があれば受け入れられる。
方法を探していきたいと思っています。
 
 
 
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