保護した迷いインコのメガバクテリア(マクロラブダス症)発症体験談

セキセイインコの飼い主さんの寄稿です

私はセキセイインコ(メス・年齢不明 おそらく2~3歳くらい・ゆず)を飼っています。

我が家で保護した迷いインコなので年齢は不明でしたが、獣医さんの見立てでは2~3歳くらいだろうということでした。

これはその迷いインコがメガバクテリアを発症した時のエピソードです。

保護した迷いインコのメガバクテリア(マクロラブダス症)発症体験談

私が初めにゆずの異変を感じたのは、1年前のある日のお昼頃です。

普段ならピーピーよく鳴いてケージの扉を自分で開けようとがしゃがしゃする元気いっぱいのゆずが、止まり木につかまってじっと目を閉じたまま動きません。

羽毛を膨らませているので最初は「眠いのかな?」と思い、薄い布をかごにかぶせて(前は開けて中は見える状態)そっとしておいたのですが、しばらくしてみるとケージの床に降りて うずくまるような形で目を閉じていました。

自力で止まり木に止まっていられなかった様子で、一目で体調がおかしいことがわかりました。

何度話しかけても目をつむり まったく反応しません。

その時にふと、数日前からゆずに気になる症状があったことを思い出しました。

2~3日前から、ゆずは餌を食べてしばらくすると首を上下に振りおろし、そのあとはまた首を左右に激しく振り、食べた餌を吐き戻すことが何回かあったのを目にしていたのです。

以前にインコの飼育本で「吐き戻しはセキセイインコによくあること。求愛行動の一種でもある」と読んだことがあったのできっとそれだろうと思い、思わずゆずに「吐き戻さないで!」と注意してしまいました。

食べた直後にそのような吐き戻し行為をすること以外は普段通り元気で、よく鳴き、ゲージに張り付いたり、外に出て遊びたがっていたことから、私はそのことをさほど気にしていませんでした。

ですがケージの床でうずくまってからは、フンは黒っぽくなり、動くのもつらそうな状態になっていて、今度ばかりはただ事ではないことが一目瞭然でした。




保護したセキセイインコがメガバクテリアを発症して…

これは何かの病気にかかっているんだ!と感じた私は近所の動物病院を受診することにしました。

ゆずは少しの振動でもつらそうな状態に見えたので、できるだけキャリーを揺らさないようにと気を付けながら移動しました。

動物病院での診察は、フンや吐き戻しの状態から胃腸に問題がある可能性を指摘されて フンの検査をしてもらったところ、獣医から

顕微鏡の検査で便の中に真菌が見つかりました。メガバクテリア症に感染しています。

…と言われ、「ほかの鳥から感染した可能性がある」との説明を受けました。

ゆずはどこかのお家で飼育されていて、うちの庭先に飛んできた迷子インコです。

迷いインコを預かっている届けを出してお預かりしていたものの元の飼い主が見つからず、そのまま我が家の一員になったインコでした。

うちにはゆずのほかには鳥がいませんので、元のお宅にいる時からメガバクテリアに感染していた可能性が考えられました。




メガバクテリアが悪さを働くのはインコにストレスがかかった時と聞いて

獣医からは保温をしてゆずを静かな環境で休ませてあげるように言われて、そのアドバイス通り温かくして安静を保つように気を付けていました。

メガバクテリアの治療では抗真菌剤を数日間注射することになり、3回ほど治療に通っているうちに 餌が少しずつ食べられるようになってきました。

餌の消化を良くするためにミルでむき餌を粉末状に粉砕して与えていました。

ゆずは菜っ葉などの野菜や果物が大好きだったのですが、食物繊維や糖分が含まれているため、メガバクテリアが完治するまでは与えられませんでした。

数日経過する頃には継続して注射した抗真菌剤が利いてきたようで、フンの状態も良くなってきて、家族みんなでホッと胸をなでおろしました。

メガバクテリアが身体で悪さを働くのは、鳥自身にストレスが強くかかったり 免疫が下がっているときなんですよ。

…と獣医から説明を受け、迷子になったことがゆずにとってかなりのストレスになったのではないかと思い当たりました。

ゆずはとても人に良く懐いた手乗りインコだったので、大好きな飼い主さんの家から迷子になったことは、ゆずの立場からしてみたらかなり大きなストレスだったと想像できたのです。

もちろん我が家でもゆずを大切にお世話していましたが、

急激な環境の変化でストレスを感じていたのかもしれない時に、人間中心の生活リズムに合わせて相手をしていたことは、ゆずにとってはかわいそうなことをしていたのかもしれない。

…と思ったので、「ゆずの気持ちになって、できるだけストレスを与えないように接していこう」と家族で話し合いました。

あれから1年。

現在のゆずはメガバクテリアが完治して、いつもの明るさと元気さが戻りました。

楽しそうによく鳴き、首を振って踊り、私たちのアイドルとしてすっかり我が家に溶け込んで暮らしています。




子どもの頃に実家にいたオカメインコとの出会いからすでに40年超。未だ彼らへの愛と興味が尽きず「オカメインコ愛好家」の立ち位置から情報発信するyamaki がこのブログの中の人です。
 
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フィンチとインコでは飼育に異なる点がありますが 小型~中型インコには共通項が多いことから、オカメインコだけに限らず中型までのインコ・オウム飼育に役立つ内容を更新していきます。