松戸女子大生放火殺人事件

松戸女子大生放火殺人事件 竪山辰美

2009年10月22日午後8時20分頃、千葉県松戸市松戸にあるマンションの204号室から出火し、およそ40分後に鎮火した。

焼け跡から千葉大学園芸学部4年生の荻野友花里さん(21歳)が遺体で発見された。

荻野さんは全裸で、マットレスの上で仰向けで寝かされていた。

首や胸に刺し傷があり、死因は出血性ショックだった。

胸の傷は深さ11センチに達していて、これが致命傷となった。

玄関は施錠されていたが、ベランダは施錠されておらず、外から割られた形跡があった。

また凶器となる刃物や荻野さんの部屋の鍵がなくなっていたことなどから、警察は殺人事件と断定し、捜査を開始した。
 
警察は遺体に執拗に刺された傷跡があったことや、部屋にあった現金が手付かずだったことから、怨恨による犯行が濃厚だとしてを進めた。
 
 
出火する前日の午後、荻野さんのキャッシュカードを使って2万円(預金のほぼ全額)を引き出していた男がいたことが判明した。

警察はATMの防犯カメラに写った男の画像を公開し、行方を追った。
 
 
2009年11月30日、別の強盗強姦未遂容疑で逮捕されていた竪山辰美(たてやまたつみ・当時48歳)が、防犯カメラに写っていたのは自分であることを認めた。

これを受けて警察は、2010年2月17日、竪山辰美を荻野友花里さんへの強盗殺人などの容疑で逮捕した。
  
 
竪山辰美は強盗や強姦を繰り返しており、荻野さんを殺害した当時も刑務所から出て、わずか1ヵ月半だった。

2009年10月20日夜、竪山辰美は2階のベランダからドライバーで窓を割って荻野さん宅へ侵入したが、現金を見つけられなかったため、荻野さんの帰宅を待っていた。

翌日、前日友人宅に宿泊した荻野さんが帰宅すると、竪山辰美は荻野さんをストッキングで縛り、口をふさいだ後、包丁を突きつけて脅し、キャッシュカードの暗証番号を聞きだしたうえで、荻野さんを殺害した。

その後、銀行のATMで荻野さんの口座から現金をおろした竪山辰美は「自分の体毛などが落ちていると困る」という理由で荻野さん宅へ戻り、火を放って逃走した。

当初、警察は怨恨による犯行と見ていたが、竪山辰美と荻野友花里さんに面識はなかった。

竪山辰美は犯行の動機を「冷たい世間に放り出され、自暴自棄になった」と供述した。

また荻野さんとは別に、5人の女性への強盗致傷や逮捕監禁の罪でも起訴された。
 
 
2011年6月の千葉地裁の裁判員裁判では、検察側の求刑通り死刑判決が下された。

千葉地裁
犯行態様は執拗で冷酷非情、結果も重大である。
出所後も数多くの犯罪を重ねており、被告の更生の可能性は著しく低い。
また、死亡した被害者が1人であっても、極刑を回避する決定的な理由にならない。

裁判員裁判で、殺人の前科のない被告に、殺害人数一名で死刑判決が出たのは これが初めてである。

被告側は弁護側は死刑判決を不服として即日控訴した。

2013年10月8日、東京高裁では一審が破棄され、無期懲役の判決が下された。

裁判員裁判の死刑判決が控訴審で破棄されたのは、これが2例目である。

検察と弁護側双方が上告するも、2015年2月3日、上告棄却により 竪山辰美の無期懲役判決が確定した。

この日、本件と別の事件1件でも、竪山辰美の無期懲役判決が確定している。
 
 
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館山市一家4人放火殺人事件