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【腐ったみかんの受験方程式】できるだけ塾に通わずに受験に勝つ方法

【腐ったみかんの受験方程式】できるだけ塾に通わずに受験に勝つ方法

教育環境設定コンサルタントであり、受験プロでもある松永暢史さんのできるだけ塾に通わずに受験に成功する方法 (扶桑社文庫)がとてもおもしろかったのでご紹介。

「塾に行くのは半年だけでいい!」カリスマ家庭教師が、誰も教えてくれない塾の賢い活用法を教えます。ふつう、「我が子の受験=進学塾利用」と考えるものでしょう。しかし、著者である松永暢史氏はそこに警鐘を鳴らします。塾が押し付ける猛烈で過酷な詰め込み学習の結果、好奇心と感受性を奪われ「壊れて」いく子どもを目の当たりにしているからです。

では、できるだけ進学機関を使わずに受験勉強を行い、子どもを順調に成長させて成功に導くにはどうしたらいいのか?ある意味、本書は受験産業が親御さんにあまり読まれたくない本でしょう。子どもの学力を伸ばすために親がすべきことを、育児書のベストセラー作家でもあるカリスマ家庭教師の松永暢史氏が解説します。塾に通わせる前に、読んでください。

筆者の元に「子どもを進学塾に通わせたが、精神的におかしくなってしまった」「何年も進学塾に通って進学した結果、まったく勉強をする気がなくなってしまった」といった相談が寄せられるようになりました。筆者はそういった子どもたちの精神的な回復に尽力してまいりましたが、それは決してたやすいことではなく、場合によっては回復不能な例も多くみられました。またそういった進学塾で講師を勤めた人たちから「子どもに害がある教育をしてしまって胸が痛む」という声も少なからず寄せられました。

教育の目的とは、本来「ダマされない人間を育てること」であると私は思います。しかし、税金を取る政府も、営利追求をし続ける塾も、全くそのことを忘れているように思えます。

via:できるだけ塾に通わずに受験に成功する方法

一見すると塾批判的なイメージを感じる本書ですが そういうわけではないです。子どもを壊さないことと、彼らの幸福を第一に考えつつ、どうしたら学力を伸ばせるかについて書かれた良書でした。

ピンポイントに塾を利用する方法が参考になりますし、腐ったミカンの奇跡の合格劇がとてもおもしろかったので、お子さんをもつ親御さんにはとてもおすすめできる一冊です。

【大原則】塾は「営利団体」であることを忘れてはならない

親はもちろんですが、塾ほど子どもの合格を願ってやまないところはないです。

そりゃあそうだ!「当塾の生徒が〇〇校に●●名合格!」と宣伝して、次の顧客確保につなげられるのだから。

ただ、塾が願っているのは「合格」だけ。端的に言えば「合格するためなら、何をしてもいい」がまかり通る世界。つまり「合格するためなら、たとえ子供に害があってもあらゆるやり方をする」ことも然り。

猛烈で過酷なつめこみ学習について行けて、結果を出せるのはほんのひと握りだけ。ついて行けない中には 精神的に壊れてしまう子も多くいるそうです。

まあ、壊れるまでいかなくても、統計的には

塾に通って成果を上げられるのは20%未満。
塾に行っても行かなくてもさほど変わりがない子どもが50%
成績が伸びずに勉強嫌いになる子どもが30%

この結果を見たら、何年も続けて塾通いさせていることがバカバカしくなってくるのではないでしょうか。で、著者が提唱するのが

「塾に行くのは半年だけでいい!」

ここぞ!という時に、半年だけ利用するのがベストだということです。

塾パンフの決まり文句「有名校合格実績」のからくりと罠

思い返せば息子が中学生・高校生だったころ、毎年、新学期早々、大手進学塾のパンフレットをたくさん持って帰ってきていました。塾の回し者が、学校の周辺でちらしを配っているのが恒例行事だったのです。

そこには必ず「有名校合格実績!」がでかでかと載っています。「当塾では、●●高校(定員300名)に120名合格者を送り込みました!」とか誇らしげに書いてあるわけです。

数字を見ただけでは「すごーい!」 そして多くの母親が思わず「なら、うちの子もこの塾に通わせようか」となる…

パンフレットに踊る華々しい文句はウソではないかもしれないけれども、それは合格者数(分子の部分)であって

分母は一体いくつなんだ?分母がわからなければ、合格率もわからないじゃん!

しかも大手の塾なら分校を各地にたくさん展開しているわけで、人気がある有名高校だったりしたら、そこを狙っている生徒が通う大手塾の分校も複数あるわけです。

でも、パンフレットの読み手はそういうことには気づかずに「自分の最寄りのあの塾は、合格者をいっぱい輩出した!すげー!」と勝手に都合よく想像してしまうからくり。…というか、想像させるように塾が仕向けて、仕掛けているんですね。

合格数に嘘はないかもしれませんが、合格率がわからなくては「すげー!」とは言えませんよね。数字のマジックに踊らされて「ここに通いさえすれば、うちの子も…」なんて妄想もいいとこ!まぼろし~(きっぱり!)

だけど「対受験用の勉強」は進学塾に軍配が上がる

とはいえ、受験で勝つためには、学校での通常の勉強では不十分であることもある意味事実。進学塾には受験のプロが集結しているので徹底的な指導は元より、合格情報や合格メソッドが整っています。

なので、上位校を狙うなら「対受験用」の勉強が不可欠になってきますけれど 著者が本書で言いたいのは

「塾を利用するなら、基礎学力をつけてから、半年間」

基礎学力をつけるのは家庭学習と親のサポート。

土台がきちんとできていないうちに、塾に通いづめにしても成果は上がらないし、お金がどんどん飛んで行くだけですよ、ということです。

本格的に勉強を始めるのに男女でこれだけの性差がある

著者の松永さん。これらの本も出してるのですが


松永さんの持論は

男の子が本格的に勉強を始めるのは14歳過ぎでいい。女の子はコツコツ学習で、先頭集団をめざせ。

男の子の場合は「十分遊んだ」「遊びきった」という手ごたえが感じられるくらい目いっぱい同年代の子どもたちと群れて遊ばせなさい。(家にこもって、ネットやゲームばかりやってる遊びはダメですけど)

男の子の場合はこれでもか!とわき目も降らずに遊んで、ふと周囲を見ると一生懸命勉強している真面目な女子たちが視界に入ってきたときに「そろそろこのままじゃマズイ」…そう気づき始めるのが14歳頃なのだと。

周りの空気に気づいて、そこからふんばり始めたとしても 「奇跡の大逆転劇」が起こりうるのが 男の子の特徴なのだそうです。

なんかこれ、個人的に実感としてすごくよくわかるんですよね~。うちもそうだったから。

男子は中学で成績の一発大逆転が往々にして起こる!

うちも息子を自由に遊ばせてきましたし、勉強しろなんて一度も言ったことがなかったし。それは

どんなに勉強ができたとしても、人としてのおもしろみがないのは人間的魅力に欠けるでしょ!?それじゃあ、つまんない大人になるんじゃない!?遊べるときにとことん遊んでおけ!

…と私自身が考えているところがあったからです。

それでも高校・大学・大学院と現役で第一志望に進んだので「遊びにしろ学びにしろ中途半端ではいちばんダメなんだろうな」と思っていたのはあながち間違いではなかったのでしょう。

だから、踏ん張り時に適材適所の行動と120%の努力で何とかなってしまうのが男の子の特徴なのも、実体験からうなづけます。

一方、女の子の場合は、男の子のようなやり方は通用しないということで「14歳まではたっぷり遊び、勉強はそれからでも大丈夫」は女子には極めてまれなケースだと本書では言っています。もちろんゼロではないですが。

女子は「コツコツ勉強を重ねる力」や「いろいろなことを習慣化させる」を定着させた子が勝つという傾向が強いらしい。これが勉強をする上での性差なんですね。

私の同級生の男子でも、小学校まで周囲から「あいつはバカだ」と思われていたのに、中学から勉強でメキメキ頭角を現してきた子がいました。

男の子って、その気にさえなれば、バーン!とくる。バカが天才に大化けするのがめずらしくないのは本当。

それに引きかえ、女子は小学校時代から優等生の顔ぶれがほとんど変わりない。そういう傾向なのですね。

腐ったみかんでも1年で難関校に現役合格できた!

本書には「腐ったみかん」扱いされていた不良系の男子たちが、たったの1年でバーン!と一気に成績を伸ばし、難関校に現役合格した逸話も載っています。

腐ったみかんの代表格の吉田君 の逸話がまた、豪快でおもしろい。

(吉田君は)ファミレスで最低限の注文をして、いつまでも居座ったあげく出入り禁止になってみたり、夜遅くド派手なチャリンコで走り回って おまわりさんと言い争いになってみたり、公園の池で釣りをしてみたり…。

このときは釣り上げた獲物をその場で三枚におろし、ブランデーに浸し、用意してあった鍋と七輪でフライにして食べたところ、「俺達だってそこまでしない!」と注意してきた公園在住のホームレス氏に「なにを!この働く気もないクソオヤジらめ!」と切り返して言い合いになり、警官が出動するほどの大騒ぎになったといいます。

親が警察署に呼ばれ、当然学校にも連絡されたというのに「いいじゃん、鯉じゃなくてブルーギルなんだから。ところで先生、ギルの味はヒラメに似てるって知ってます?」と返したというのだから 屈託がないにもほどがあります。

さらにその翌日、吉田君はスキンヘッドに眉を剃り落し、片耳ピアスという大変身を遂げて登校。真っ青になりながら「ピ、ピアスは校則違反だが・・・」と口ごもる教師の目の前でピアスを外し、飲み込んでシラを切ったとのこと。

こんな彼ですから、もちろん職員室での評判は最低でした。「バカ」「問題児」「不良」さらに「親もバカ」と付け加えたといいます。とんだ公僕もあったものです。

吉田君はこんな感じでハードに問題起こしたりしてるので、内申点なんてボロボロ。しかも吉田君の通知表には「3」がない!「1」と「2」しかない(笑)

そんな正真正銘の劣等生が、中3の1年間で猛勉強を重ね、難関と言われる某大学付属高校に合格!ちょっと普通ではありえないサクセスストーリーは読んでいてスカッとしました。

奇跡だ!と周りはみんな思ったらしいんですけれども。職員室の先生が全員ひっくり返るほどの驚愕ぶり。でもやり方次第で、それができちゃうんですよ。男子はバケるんです。

信じられないかもしれませんが、受験のウルトラプロ(著者の松永さん)の手にかかれば、こんなミラクルが不可能ではないのです。

これはウルトラプロだからこそ成せたこと…と思いきや、家庭でもこの半分以上は 親がサポートしてあげられるんです。

それは本書中の「子どもの能力を伸ばすのは親次第」や「賢い親が受験に勝つ」の部分に、詳しく書かれています。

これを読むと、子どもを塾に通わせる目的を再確認できますし、我が子が成績を思うように伸ばせていない理由も クリアに見えるようになります。

興味がわいた方は、ぜひ読んでみてください。


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