袴田巌さん(釈放中)と熊本典道さん(死刑判決書いた元裁判官)が対面 約50年ぶり

1966年に静岡県で起きた一家4人殺害事件で死刑確定後、2014年3月の静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌さん(81歳)と、一審・静岡地裁で死刑判決を書いた元裁判官の熊本典道さん(79歳)が1月9日、福岡市内で対面しました。

2人が対面するのは、死刑が言い渡された地裁の法廷以来、約50年ぶり。

熊本典道さんは2007年、無罪の心証を持ちながら死刑判決を書いたとして、朝日新聞などに当時の経緯を実名で告白し、袴田巌さんの再審開始を求める書面を最高裁に提出していた元裁判官です。

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熊本典道さんは脳梗塞を患うなどして、現在は福岡で入院生活を送っています。
 


 
一方、袴田巌さんは長年の拘禁生活の影響で精神を病むなどしているため、この日は、姉の秀子さん(84歳)とともに熊本典道さんの病室を訪ね、ごく短時間の面会が実現したということです。
 

一審の判決文は熊本さんが起案。

当初は無罪の結論でしたが、裁判長らとの合議で死刑になったとして、取材にも自責の念を語っていました。

熊本典道さんはずっと「袴田さんに会って謝りたい」と希望しており、今回ようやく対面がかないました。
 


 

袴田さんは病室で枕のそばに手を置いてベッドに横になる熊本さんの顔をじっと見つめ、熊本さんは言語障害があって言葉を発するのもやっとの状態でしたが、秀子さんが手を握ると「いわお、いわお」と口にしたそうです。

袴田さんは長期間拘束された影響で精神状態が不安定ですが、九州に行ったことは認識しているといい、浜松市の自宅に戻った後、「裁判官に会った」などと話したということです。
 
 
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