【熊谷6人連続殺人事件】ペルー国籍ナカダ被告の精神疾患と公判

熊谷6人連続殺人事件 ペルー人 ナカダ

2015年9月14日、熊谷連続殺人事件発生

第1事件…2人殺害

熊谷6人連続殺害事件

via:事件現場(大島てる)

 
2015年9月14日午後6時頃、熊谷市見晴町の住宅で田崎稔さん(55)・美佐枝さん(53)夫婦が殺害された。

18時5分頃に妻の知人女性が夫婦宅を訪ねたときに2人が死亡しているのを発見した。

この女性が17時過ぎに美佐枝さんを散歩に誘うメールを送った時は了解する返信があった。

殺害現場の部屋の壁にはアルファベットのような血文字が書かれており、警察は犯人が書いた可能性があると考えた。

田崎さん夫婦は自宅2階で稔さんがうつぶせに、美佐枝さんがあおむけに倒れているのが見つかり、2人の体の一部に布がかけられた状態だった。
  
 

第2事件…1人殺害

熊谷6人連続殺害事件

via:事件現場(大島てる)

 
9月16日午後5時前、熊谷市石原の自宅にいた白石和代さん(84)が殺害された。

発見・通報されたのが16時23分、警察が発見したのは16時50分だった。

白石さんは自宅浴槽で死亡しているのが見つかっている。

遺体には毛布が掛けられ、浴槽に蓋がしてあったほか、畳の血痕がマットで隠されていたため、遺体発見を遅らせる意図があったと見られている。
 
 

第3事件…3人殺害

熊谷6人連続殺害事件

via:事件現場(大島てる)

 
第2事件の現場から西に80メートルほど離れた別の住宅にいた加藤美和子さん(41)と小学生姉妹・美咲さん(10)と春花さん(7)の計3人が殺害された。

17時14分頃、警察官が第3事件が発生したこの住宅に 第2事件の聞き込み捜査のため訪問したところ、照明が点いているにも関わらず応答がなかった。

それを不審に思い、周囲を覗いていると 17時27分にこの家の2階から両手に包丁を持った男が顔を出した。

この男は17時33分頃、警察の説得を無視し、両腕を包丁で数回切った後 窓から飛び降りて自殺を図り、頭部を強打・骨折し 意識不明となったところで警察に身柄を確保され、熊谷市内の病院へ運ばれた。

男包丁を2本所持していた。

被害者の返り血を浴びたために 被害社宅にあった服に着替えていたようだ。

男の身柄が確保された後、この住宅に入った警官が 母子3人が死亡しているのを発見した。

加藤美和子さんの娘2人の遺体は発見時に死後4時間程度が経過していたため、9月16日昼過ぎに男が加藤さんら母子3人を殺害し、そのあとも屋内に潜伏していたと推測された。

また、母子3人の遺体はクローゼットの中から発見されており、事件発覚を遅らせようと遺体を運んだ可能性がうかがえた。
 
 

捜査~逮捕

男はしばらく意識不明の状態が続いたが、9月24日に意識が回復した。

10月8日に退院すると同時に第1事件の容疑者として男は逮捕された。

熊谷6人連続殺人事件 ペルー人 ナカダ

via:https://matome.naver.jp/

 
ペルー国籍の男、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン(当時30歳)は、11月4日に第2事件、11月25日に第3事件の容疑者として再逮捕された。

ところがナカダは この期に及んで 全ての容疑を否認していた。
 
 

被害者6人は包丁で殺害されていた。

司法解剖の結果、大人4人は複数の切り傷を負い、小学生姉妹は包丁のひと突きで失血死していることが判明した。

小学生姉妹はひと突きで殺害されていることから、ナカダには強い殺意があったとして捜査を開始した。

全ての遺体をナカダが隠蔽しようとした痕跡が見つかっていた。

また殺害現場となった3住宅には それぞれ第三者がその場で飲食をした形跡が見つかっていた。

第1事件の夫婦宅ではナカダはビールを飲んでいた。

田崎さん方と白石さん方からは食べ物に残された唾液などから ナカダ容疑者と同じDNA型が検出されている。
 
 

9月16日に殺害された白石さん宅は、遺体発見時 エアコンやと照明のスイッチが入ったままになっており、ナカダがこの家で一夜を明かした可能性があるとみられた。

事件現場の3住宅とも鍵を壊された形跡がなく、ナカダの運動靴によく似た土足の跡が玄関や窓から室内に続いて残されていたため、警察はナカダが無施錠の家に侵入した可能性があるとみている。
 
 

9月14日に殺害された夫婦のものと見られる車が 14日に一方通行を逆走するのが目撃されており、この車は夫婦宅から約200m離れた駐車場に乗り捨てられていた。

またその駐車場近くで自転車が盗まれ、9月15日に熊谷市石原で見つかっている。

この自転車の持ち主は「14日22時にはいつもの場所にあった」と話しているため ナカダが夫婦殺害後夫婦の車を奪って逃走し、乗り捨てた後に自転車を盗んで逃走した可能性があるとみられている。

後に白石和代さん方の池から田崎稔さんが使用していた車の鍵が見つかったため、ナカダが夫婦の車の鍵を白石さん方の池に捨てたようだ。
 
 
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ナカダ容疑者の退院は早すぎた

第3事件の母子3人が殺害された家の2階窓から転落したところを身柄確保されたナカダ容疑者は熊谷市内の病院に入院したが、2015年10月8日に回復したとして退院し、殺人容疑などで逮捕された。 

退院が早まったのは「怖いから早く退院させてほしい」という深谷の病院の看護師たちからの声がかなりあったことが影響している。

確かにそれは怖かっただろう…と共感する。

しかし実は、最初の退院の時点ではナカダ容疑者の回復は不十分だったという。

ナカダ容疑者は接見した弁護人に「左目が見えない」「顔がしびれている」と訴え、検査すると目の奥を骨折して鼻から髄液が漏れている状態だったらしい。

取調べ当初からナカダ容疑者は「事件のことは知らない。わからない」と容疑を全面否認し、空腹時に大声をあげるなどの奇行が目立っていた。

そして10月15日に再入院し、10月22日に髄膜炎を予防するための頭部手術を受けた。

捜査関係者によると、手術後はナカダ容疑者の奇行はなくなったという。

ところが退院後に再逮捕されたナカダ容疑者が発した言葉は相変わらず「私はやっていない」「逮捕は嘘だ」

身柄確保直前に自ら包丁で傷つけた腕の傷についても「分からない」と答えていた。
 
 

ナカダ容疑者の姉を日本に呼び寄せ、約2週間の事情聴取

県警はナカダ容疑者の情報を集めるためにペルーの行政機関を通して捜査依頼などを行ったが、手続が煩雑なため難航した。

そのためナカダ容疑者の姉を日本に呼び寄せ、約2週間にわたり事情を聴いている。

姉はナカダ容疑者とインスタグラムを通じて時々やりとりをしていたというが、離れて暮らしていたため、姉は弟についての詳しい事情はあまり知らなかった。

わかったことは姉がナカダ容疑者と同じぐらいよくしゃべることぐらいだったという。

ナカダ容疑者は当初から饒舌だった。

ペルーで大量殺人を犯したとされる兄の話を聞こうとすると ナカダ容疑者は家族全員の話を始めたり、勤務先をたずねても、違う勤務先の話を延々と話したりする。

捜査関係者は「あれはペルー人の特徴ではなくて、あの家族の特徴だ」と思ったという。
 
 

ナカダの兄はペルー史上最悪の連続殺人鬼「死の使徒」

ナカダの兄の一人は、ペルー史上最悪とされる連続殺人事件を引き起こし「死の使徒」と呼ばれるパブロ・ナカダ受刑囚(42)である。

拳銃で17人を殺害したとして2007年、禁錮35年の判決を受けたが、実際には2000~2006年に、計25人を殺害したと自供していて、精神疾患があるとされている。

ナカダの兄は妄想型統合失調症を患っていたとされ、殺人の動機を「世界を浄化するために、神の命令で薬物中毒者や売春婦、同性愛者らを殺した」と供述した。

ナカダの兄は自身の生い立ちについて 幼いころから家族に虐待され、兄たちから性的虐待を受けたとも語ったという。
 
 
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ナカダ容疑者の鑑定留置

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者について、2015年12月7日に裁判所が刑事責任能力の有無などを調べる鑑定留置を認めた。

期間は2015年12月8日~2016年3月11日。

ナカダ容疑者は事件直前に「誰かに殺される」などと不可解な言動をしたり、逮捕後に「仕事をしていて気がついたら病院にいた」と供述したりしたことから、精神鑑定の実施が検討されていた。

【熊谷6人殺害事件】公判前手続き

さいたま地裁は2007年4月19日、ペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(31歳)の第1回公判前整理手続きが4月10日に行われたと明らかにした。

弁護側が請求していた精神鑑定が採用され、医師による鑑定が始まった。

2017.9.13 ペルー人ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告は精神疾患と判明【熊谷6人連続殺人事件】

ペルー国籍のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(32)について、さいたま地裁が行った精神鑑定で、精神疾患があるとの鑑定結果が出ていたことがわかりました。

ナカダ被告の訴訟能力については「自分が裁判にかけられていることや弁護人がついているということを理解する能力が阻害されている」と結論づけられたということです。

しかし一方で「治療すれば回復する可能性もある」と言及されているといいます。

関係者によると、被告への治療は既に始まっており、地裁は治療の状況を見て公判を開くことができるか慎重に判断するとみられています。

さいたま地検は捜査段階での鑑定留置の結果、ナカダ被告に責任能力が認められるとして昨年5月に起訴しました。

これに対し、弁護側は精神鑑定を請求し、今年4月の第1回公判前整理手続きで地裁が鑑定を行うことが決定しました。

それにより、弁護側が推薦した、捜査段階とは別の医師が鑑定しています。

被告の状態などから、事件時の被告の精神状態に加え、被告が裁判手続きの意味を理解し 自身の権利を守る訴訟能力の有無も鑑定対象に加えられたということです。

関係者によると、先月までに地裁に提出された鑑定結果では、事件時にナカダ被告は統合失調症を発症しており「統合失調症に基づく妄想に支配され、犯行を実行した」などと診断されたと。

異なる2つの鑑定結果を受け、被告の責任能力の有無が大きな争点になります。

公判が開かれた場合、弁護側は、被告には責任能力がなかったとして無罪を主張する見通しです。
 
 

起訴状
ナカダ被告は2015年9月14日、熊谷市見晴町の田崎稔さん(当時55歳)方に侵入、包丁で田崎さんと妻美佐枝さん(53歳)を殺害して乗用車1台などを奪い、9月15~16日には熊谷市石原の白石和代さん(84歳)方で白石さんを包丁で殺害し、遺体を風呂場に遺棄。
 
9月16日には近くの加藤美和子さん(41歳)方で加藤さんと長女美咲さん(10歳)、次女春花さん(7歳)を包丁で殺害し遺体をクローゼットに遺棄したなどとしている。

裁判員裁判の日程は決まっていませんが、弁護側は鑑定結果をもとに無罪を主張をする可能性もあり、刑事責任能力の有無が争点のひとつになるとみられています。

9/16 遺族「法廷では真実を述べてもらいたい」

埼玉県熊谷市で男女6人が殺害された事件で、妻と2人の娘を亡くした男性が記者会見し、「なぜ、家族3人の命が奪われなくてはならなかったのか」と胸の内を語りました。
 
妻と2人の娘を亡くした男性(44):「この2年、私1人になって家族の大切さとか、本当に分かった。(ナカダ被告に法廷で)なぜ、家族3人の命が奪われなくてはならなかったのか(聞きたい)」

おととし9月、熊谷市で男女6人が相次いで殺害された事件で、男性は妻の加藤美和子さん(当時41)と長女・美咲ちゃん(当時10)、次女・春花ちゃん(当時7)の3人を亡くしました。

この事件では、ペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(31)が強盗殺人などの罪で起訴されています。

男性は、ナカダ被告に対して「法廷では真実を述べてもらいたい」と訴えました。

 

 

 
 
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