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コザクラインコの卵詰まり体験談!無精卵を産ませない発情抑制大作戦

コザクラインコの飼い主の寄稿です

我が家には
鳥が大好きな父が
定年後に飼いはじめた
コザクラインコの
サクラちゃんがいます。

サクラちゃんは
餌やフンの世話をしている
母や私を差し置いて

彼女を溺愛している父以外には
なつかない子でした。

父以外の家族には
大きな声で威嚇したり、
時に嚙みついたり。

そんなやきもち焼きなサクラちゃんが
ある日突然元気がなくなり
エサを食べなくなりました。

コザクラインコの卵詰まり体験談!無精卵を産ませない発情抑制大作戦

コザクラインコの卵詰まり

その日のサクラちゃんには
いつもの元気がなく、

水は飲んでいても
餌は食べていない様子。

ケージ底の敷き紙に
フンが少ないことにも
気づきました。

うずくまるしぐさや
羽を上げて苦しむ様子が見えたので

これは大変!何らかの病気に違いない!

私はサクラちゃんを連れて
動物病院に駆け込みました。

コザクラインコの卵詰まり

病院で診察を受けると、
なんと!
卵が詰まっているとのことでした。

健康な鳥はパートナーがいなくても条件が整えば無精卵を産むんですよ。
え!これって…想像妊娠!?
初産卵でうまく卵が出せなかったようですね。詰まってしまって排泄もできなくなってしまった。それに伴って食欲がなくなったのでしょう。

無事に無精卵を
取り出してもらったとたんに
みるみるに元気になった
サクラちゃんでしたが、

これからも無精卵をたくさん産むようでは鳥の体にとって良くないのでは?

…と私は不安になりました。




コザクラインコに無精卵を産ませないための作戦を考えて実行してみた

コザクラインコの卵詰まり

サクラちゃんに健康で長生きしてもらうために、無精卵を産ませない生活をしよう!

…ということで、
獣医からいくつかの
アドバイスをもらい、

それを実行すべく
家族で話し合いと
申し合わせをしました。

コザクラインコの睡眠時間・日照時間をきちんと調整する

コザクラインコの卵詰まり

初めに取りかかったことは、
コザクラインコの睡眠時間の調整…

つまり日照時間を
コントロールすることです。

春・秋に発情期を迎える鳥類は
日照時間が長いことも
無精卵を産む原因になります。

そこで夜は決まった時間に
鳥かごにブランケットをかけました。

うちの鳥かごは
高さが1メートル以上あり、

すべてを覆える大きさの
布を探すのに苦労しました。

夜でも明るいままの状態で
遊んでもらえるとなると
常に興奮状態になってしまいます。

夜間に時間通りに休ませるのは
健康的であり

鳥もヒトと同じように
体内時計が狂うのは
よくありません。

昼夜の感覚や日照時間の調整は
とても大事だと考えました。

コザクラインコの餌の量のコントロール…我が家では未決行

コザクラインコの卵詰まり

栄養状態が良すぎることも過発情や過剰産卵の原因の1つです。

…と獣医さんから言われたのですが、

これは外からは判断しにくいし、
餌を少なくするのは
かわいそうだということで、
そのままにすることにしました。

食欲は健康のバロメータですし
なんといってもサクラちゃんが
餌を食べている姿は
とても癒されると
思ったからです。

コザクラインコのケージレイアウトの変更と鏡の撤去

コザクラインコの卵詰まり

さらに「退屈しのぎにになれば」と
ケージ内に取りつけていた
小さな手鏡を外しました。

サクラちゃんは鏡に向かって
威嚇したりすり寄ったりしていて、
その姿はとてもかわいかったのですが、

鏡の中の自分をパートナーと勘違いしてしまうから良くないです。

…との指摘を受けたので
省きました。

その代わりにケージ内に
飛び移れる足場を増やすことにしました。

コザクラインコの卵詰まり

サクラちゃんは段ボールやチラシを
ビリビリに破いたり
かじったりすることが好きなので、
かじれる系のおもちゃを買いました。

ケージ内で遊ぶおもちゃと
放鳥時に遊ぶものを色々と選びつつ、

手を変え品を変えて設置しました。

コザクラインコの発情抑制対策の最難関は恋人への愛と執着を弱めることだった!

コザクラインコの卵詰まり

コザクラインコの発情抑制対策として
最後にいちばん苦労したのが、

サクラちゃんから父に向けられる
愛情と執着を弱めることでした。

普段私や母に対しての
威嚇するような態度を見ていても、

父がサクラちゃんをかわいがり過ぎて

コザクラインコが人間に発情して無精卵が産まれてしまった

…ことは明らかでした。

そもそもそこの部分を変えなければどうしようもない!サクラちゃんの健康に関わることだから。

…と父を説得するところから始めました。

具体的には
鳥の体をできるだけ触れないように
気を付けてもらうことにしました。

父が普段からやっている
「サクラちゃんを片手に乗せ、もう片方の手で羽や体をさする」

この行為が鳥の求愛行動にあたる
…ということを知った私は、
それをやめてもらう必要があると
痛感したのです。

コザクラインコの卵詰まり

家族の中で彼女を手に乗せたり
触ったりできたのが父だけでした。

そのことは父的には

ほ~ら、こんなにさわっても僕は噛まれないよ。

…と自慢げだっただけに、

それがサクラちゃんの健康を損なうことに
つながっているまさかの行為
…と聞いたときは
ショックだったようです。

それがわかっていても、
羽を触ったりするのをやめるのは
いちばんサクラちゃんを可愛がっていた
父にとっては苦渋の決断だったようで、

そこに至るまで
なかなかの時間がかかりましたが
少しずつ実践していきました。




「コザクラインコがなつかない」が解決!思わぬ副次的効果までゲットした

コザクラインコの卵詰まり

これまでは
父が家にいる時以外は
サクラちゃんを鳥かごから出して
自由にすることはなかったのですが、

私や母にも
もう少し慣れてもらおうと思い、

父が不在の時でも
窓を閉め切って放鳥し
同じ空間で過ごすようにしました。

そんな風にしてサクラちゃんが
部屋を自由に飛び回れるようにしたところ、

1年ほどかかりましたが
私や母の頭の上に乗ってきたり、
威嚇そのものがなくなりました。

2年たった今では
私や母の手に自分から乗ってきたり、

台所で水仕事をしていると
水浴びさせてほしそうに
近寄ってきたりするようにまでなりました。

私や母との一対一、または二対一で
過ごす時間が増えたことで、

特定の人間一人(我が家の場合は父)を
パートナーとして執着したり
発情することがなくなったので

結果的にいろいろな取り組みが
発情抑制対策だけでなく
オンリーワン対策にもなったのです。

あれ以降の2年間
無精卵を産んでいませんから、

我が家のコザクラインコ発情抑制作戦は
成功したといえます。

私たちが鳥を飼うのは
サクラちゃんが初めてでしたが、

実際に飼ってみるまで
鳥がこんなにも愛情深い生き物だったとは
知りませんでした。

動物にもたくさんの感情があることは
頭ではわかっていましたが、

インコの感情が、時に健康にまで悪影響を与えてしまったりするのだ。

…とあらためて痛感した出来事でした。

これからもサクラちゃんの気持ちに寄り添って、
長く一緒に健康に暮らしていきたいと思っています。