ストレス病は心のコップが溢れる前にストレスの水を捨てればいい
30代女性 私は昔から自己肯定感が低く、いつも誰かに否定されている気持でいることが多かったです。
大学を卒業して社会人になったものの、職場の人間関係に悩み、うつ病を発症してからは人と会うのがしんどくて「一人でいたい」と思うことが多くなりました。
私には6歳年上の姉がいます。私と正反対の明るく可愛い女性と比べられてしまうのがつらくて、自信をなくしてしまったのかな?と自己分析しています。
容姿に自信がなくてコンプレックスが大きいので、人から見られることにも抵抗感が強いからです。
私は集団行動や大人数が苦手で、いつも人との間に壁を作っているので、心の闇が年々深くなってしまっています。
そんな私に大きな転機が訪れました。人間不信や恐怖がひどくなり、次第に仕事がままならなくなったので 思い切ってメンタルクリニックを受診したのです。
そこは薬をあまり使わず、自分の力で障害を乗り越えることに力を入れている病院です。
私は極力薬を使わずにうつ病を寛解させることを目標にして、クリニックに併設しているカウセリングルームで心理カウセリングを受けました。
担当のカウンセラーは姉のような存在で、親身になって叱ってくれるので信頼できました。
…という話を私はいつも心に留めています。
そしてしんどくなりそうだったら早めに休憩したり 親や姉に話を聞いてもらったりするようになりました。
典型的なストレス病で、自分の中にモヤモヤを溜めてしまうので、限界がきたら爆発してしまうことがたくさんありました。
しかし「心のコップ」の教えを思い出すようになると、受診初期に少しだけ処方されていた抗うつ剤も手放すことが出来るようになり、現在は断薬しています。
会社の同僚にもその旨を伝えると、しんどい時には協力してもらえるまでになり、体調が悪くなりそうになったら休ませてもらったりと、自分のペースで心と体のバランスを取りながら頑張れるようになったのです。
今では結婚・出産を経て、普通に生活出来るまでにうつ病は回復しています。
相変わらず初対面の人や環境に出会うのは苦手ですが、無理をしないで少しずつ自分でコントロールしていけるように、心を整える努力を続けています。
ストレスコップの水があふれるとストレス病になる
ストレス病って? ストレスを溜めるコップがいっぱいになって溢れ出た状態。溢れた分が症状として現れる。抑うつ、動悸、不安、焦燥、パニック等。つまり、ストレスコップから溢れなければ良い。では、こぼれないようにするには?ストレスを溜めるコップから溢れないようにするには?
カウンセリングなどでコップの安定を図る
精神安定剤などでコップの容量を大きくする
…こぼれなければ、症状はでない。
引用元:精神科医ひよくんの心のクリニック