孤独死特殊清掃費用に18万円かかったアパートオーナーの体験談
40代男性 不動産投資で賃貸経営している私が、アパートの5194対応に追われたときの話です。
7月のある日、アパート管理を委託する不動産管理会社から連絡が入りました。
私は管理会社の担当と現場に行くことなりました。すでに警官が到着して現場検証を行っており、
5194から10日程度経過しているとのこと…想像しただけでゾッとしましたが、このままにはしておけません。否応なく特殊清掃業者にクリーニングと原状回復を依頼しました。
アパート1Kの特殊清掃費用の見積もりは18万円
まずは特殊清掃業者を探す手筈となったのですが、不動産管理会社は特殊清掃業務まで請け負っていませんから、自分で探すほかありませんでした。
ネットで検索してみるとどれも似たような感じですし、初めての経験でよくわからないため、とりあえず数社に連絡をして相見積もりを取りました。
見積もりではどこも同じような値段だったので、その中の業界大手の一社に依頼。なんとなく大手なら安心できる気持ちから選びました。
問題の部屋は1K 見積もりは想像していたよりは安いと感じました。
床上の清掃…50,000円
オゾン処理による消臭…50,000円
床の張替え…10,000円
人件費…70,000円
1Kなので最低料金で済んだのかもしれませんが「特殊清掃は30万円以上かかるもの」とのイメージがあったので、20万円を切っていたのは意外でしてた。
住民から「早く処理して!」のクレームの嵐
しかし特殊清掃作業は即日でできるものではありません。故人の親族との連携や清掃業者のスケジュールとの兼ね合いで、作業日までは1週間程度かかるということで、まずはそのことを他の住人に説明する必要がありました。
オーナーの自分が説明してもよかったのですが、不動産管理会社に依頼して、回覧か連絡便で特殊清掃が行われる日程を通告することにしました。
特殊清掃業者が作業内容を事前に住民に説明してくれていたので、もっとも厄介な近隣への周知を何とかクリアできました。
とはいえ、住民からは
…とクレームの嵐は湧きおこっていました。
その気持ちはわかります。でもこればかりは、住人に納得してもらうしかありませんでした。
特殊清掃作業員3人×2日がかりで1Kの消毒・消臭・清掃・床の張り替え
特殊清掃作業日の初日、私はオーナーとして作業を見守ることにしましたが、驚くほどスムーズに特殊清掃作業が行われているのを目の当たりにしました。
当日やってきた特殊清掃作業員は3人で、まずは部屋全体の消毒から始めるとのこと。
近づくわけにはいかないので、物々しい白の防護作業服に身を包んだ特殊清掃作業人がてきぱきと作業する様子を、遠巻きに見守るしかありませんでしたが。
特殊清掃は一日では完結せず、2日がかりなのが通常で、一日目は腐〇臭の除去や清掃がメインで4時間程度。
2日目は新しく床を張り替える作業で、3時間程度で作業は終わりました。
作業完了確認のため部屋に入ってみると あのすさまじいにおいは全く消えており、リフォームしたての真新しい部屋に生まれ変わっていました。
特殊清掃作業の仕上がりに感服しながら、初めての特殊清掃経験が無事に終了してホッとした気持ちでいっぱいでした。