孤独死の引き取り拒否はできる?葬儀や遺骨はどうなる?
孤独死が起こると、大家やマンション管理会社は警察を呼ぶ。警察は届けてあった住民票から遺族を割り出し、遺体の引き取り手を探す。金銭的に裕福なら、基本的に遺族が引き取ってくれる。しかし、遺族が生活保護受給者だったり金銭的に余裕がなかったりすると、遺族に引き取りの電話をしても「こちらは何十年も会ってませんから」などと渋られてしまうこともあるのだ。
引用元:超孤独死社会
遺族に孤独4の連絡が入っても、ずっと疎遠だとかそれまでの関係が良好でない限り引き取りしないことが多く、相続放棄ですべての権利を手放すケースも多いです。
それは後始末の大変さが原因のひとつです。
孤独4の後始末費用は非常に高額です。特殊清掃費用だけでも数十万円…どんなに少なく見積もっても一般的な遺品整理の数倍のコストがかかります。
そのコストは未知数で、特殊清掃費用は物件の損傷次第で100万円以上、数百万円かかることもざらにあります。
故人の遺産にもよりますが、遺族が家庭裁判所で正式な相続放棄の手続きをしない限り、すべての請求先は遺族に向かいます。
それだけでなく、遺族は近隣住民への謝罪まわりはもちろん、賃貸物件の管理会社や階下に住んでいた住人への損害賠償なども請求されることがあります(下の階に悪影響が及ぶことが多い)
疎遠な間柄、顔も見たことがない遠縁、生前関係が劣悪だった故人のために、これだけのことがやれますか?
孤独死で引き取り拒否されたら火葬はどうなる?
引き取り拒否されると、行政から委託している葬儀社に渡されて、火葬場で荼毘に付されます。火葬場は同じですが、一般的な火葬は霊柩車で搬送するのに対し、行政の火葬は普通のワゴン車で運ばれます。
損傷がひどい場合はビニール袋に厳重に詰められた状態でお棺に入れてそのまま火葬し、お骨は火葬場の職員が拾って骨壺に収めます。
遺骨の引き取り手がなければ共同墓地などに合祀されて終了。お坊さんの読経もありません。
引き取り拒否されたり身寄りがない場合、ここまでの費用をすべて行政が負担します。
もちろんここで使われているのはすべて我々の税金です。
孤独死の葬儀はどうなる?
引き取りをした場合でも引き取り拒否でも、お葬式は普通に上げられないことが多々あります。葬儀社によっては、孤独4の葬儀はお断りされることがあるからです。
「ひと目兄の姿を見せてください」
「全身が〇けていて、○○は〇けてなくなっているし、頬は落ちくぼんでいるし、写真で見るお兄さんの感じとはだいぶ変わってしまっているんですよ。ごイ体とは対面なさらずに、ビニールにくるんだままの状態でさよならされるのが、いちばん良いのではないでしょうか」
引用元:超孤独死社会
葬儀の手配の前に葬儀社に孤独4である旨を申告しないと、後々トラブルになることがありますので、注意が必要です。
孤独死の遺骨はどうなる?
引き取りをした場合。顔を見たこともない親族の遺骨を押し付けられて自宅に保管せざるを得なくなって 困惑している…というケースが多発しています。
最近は遺族が直接遺骨を受け取らずに直接永代供養先までゆうパックなどで送る送骨サービスが多く利用されています。
困っている方は一度検討してみることをおすすめします。