キム・ジョンナム(金正男)暗殺事件の裁判

キム・ジョンナム 殺害事件 金正男

via:https://youtu.be/jBU2w_ZtmcQ

2017/10/2 キム・ジョンナム(金正男)氏殺害事件の初公判!被告側は争う構え

 


 
10月2日、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の異母兄、キム・ジョンナム(金正男)氏がマレーシアで殺害された事件の初公判がマレーシアで開かれました。

殺人の罪に問われている外国人の女2人の被告側の弁護士は、起訴状の内容が不明確だとして 争う考えを示しています。

この事件は、2017年2月、キム・ジョンナム氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港で猛毒のVXによって殺害されたもので、ベトナム人のドアン・ティ・フオン被告と、インドネシア人のシティ・アイシャ被告の2人が 殺人の罪に問われています。

裁判はマレーシアの首都クアラルンプール近郊の高等裁判所で初公判が開かれ、2人は治安当局に厳重に守られながら出廷しました。

マレーシアでは殺人の罪で有罪が確定すると死刑となります。

裁判では通訳が起訴状の内容を読み上げ、「起訴状の内容を理解しますか」と聞かれると、被告のうちの1人が首を横に振っています。

被告側の弁護士
起訴状に犯行に関わったとする北朝鮮の4人の名前が示されておらず、不明確で不完全だ。

また、弁護側は起訴状には北朝鮮籍の共犯者4人の名前は伏せられていて、名前を明らかにするよう求めましたが、検察側はこれを拒否しました。

被告側はこのように裁判で争う考えを示しています。

これまでの調べに対し、2人は「いたずら番組に出演するためだと思っていた」「自分は利用された」などと述べ、無罪を主張しています。

この事件をめぐっては、2人に指示を出したとされる北朝鮮国籍の4人の容疑者や捜査対象となっていた北朝鮮大使館員らがすでにマレーシアを出国し、事件の全容解明は困難と見られています。

裁判ではキム・ジョンナム氏の殺害に使われた毒物に詳しい専門家などが証人として呼ばれる見通しで、北朝鮮による組織的な犯行を示す新たな事実が示されるのか注目されます。

10/2 2人の女は 北朝鮮籍の男たちの出国の時間稼ぎに使われた!?

金正男殺害事件

防弾チョッキを着用して裁判所に出廷 via:http://www.viet-jo.com/

 
2人の女に犯行を指示したとされる北朝鮮籍の容疑者4人はすでに帰国したとみられますが、初公判で検察側は「両被告が4人と同様に殺意を持っていた」と主張しています。

2人は首を振り、否認していますが。

10月2日には証人尋問もあり、顔に液体を塗られたキム・ジョンナム氏を空港の診療所に案内した警察官は、ジョンナム氏が「ゆっくり歩いて。目がかすんでよく見えない」と話しながら自力で歩いたけれど、診療所に着くといすに倒れ込んだと語りました。

2被告はキム・ジョンナム氏殺害の実行役としてだけでなく、黒幕とされる北朝鮮籍の男たちが平壌に逃げ帰るための「時間稼ぎ」にも利用された可能性があるとマレーシアの捜査当局はみています。

フォン被告(ベトナム人)は事件前、北朝鮮籍の男から「2月13日に空港でいたずらビデオの撮影をする。終わったら空港を離れろ」と指示され、「14日は忙しいから連絡するな。15日は空港にいる」と告げられたということです。

フォン被告は指示通りに事件後に空港を離れ、近くのホテルに2泊して、15日朝に「撮影」の報酬を受け取るために 空港に男を捜しに行って逮捕されています。

「15日は空港にいる」という男の説明はうそでした。

アイシャ被告(インドネシア人)も16日にクアラルンプールに残っていて逮捕されました。

2被告はマレー語も英語もあまり話せず、素性を調べるだけでも手間取ったそうです。

一方、北朝鮮籍の男らは犯行後、すぐに出国していました。

監視の厳しい中国を避けながら平壌に戻るには、遠回りでもドバイなどを経由して、17日の北朝鮮国営・高麗航空のウラジオストク~平壌便に乗る必要があったのです。

捜査幹部は「時間稼ぎのために素性がわかりにくい外国人を実行役に選び、殺さずに生かしておいたのではないか」と指摘しています。

警察が監視カメラの映像をもとに男たちを特定し、公表したのは19日になってからで、彼らの方が一枚うわ手ですでに出国ずみ・・・あとの祭りでした。
 
 
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10/3 金正男氏、殺害3日前に米情報機関と接触

 


 
事件の3日前に、キム・ジョンナム氏がアメリカの情報機関の関係者とされる男性と接触していたことがわかりました。

マレーシアの司法当局の関係者によると、キム・ジョンナム氏は右側に映る男性とホテルの一室で2時間にわたって会っていました。
 
金正男殺害事件
 
男性は韓国系アメリカ人で、アメリカの情報機関の関係者で、マレーシア当局は入国する度に監視を行っていたということです。

一方、キム・ジョンナム氏が殺害された際の所持品を撮影した写真からは、12万ドル=1340万円相当の現金が見つかっています。
 
金正男殺害事件
 
ジョンナム氏のパソコンには男性と会った日に記憶媒体がつなげられた記録が残っていて、マレーシアの司法当局は、アメリカの情報機関が現金と引き換えに正男氏から何らかの情報を得ていた可能性があるとみています。

10/3 第2回公判~病理学者が証人出廷

第2回公判に病理学者が証人として出廷し、逮捕後に採取した2人の被告の血液から毒物の影響が認められなかったと指摘しました。

この病理学者は事件後、金正男氏の遺体から採取した血液と 被告の血液を検査しています。

毒物の影響を示す値が、金正男氏は異常だったのに対し、両被告は正常だったということです。

検察側は金正男氏が猛毒の神経剤VXで殺害されたと主張しています。

ところが病理学者の証言からは その液体をじかに触ったとされる両被告には健康被害が出ていないことになり、殺害方法を巡る謎は解明されないまま残されています。
 

10/6 容疑者の女2人の衣服にVXの痕跡

金正男氏殺害の実行犯として起訴されている2人の被告の衣服からVXが使用された痕跡が検出されたと、専門家が証言しました。

インドネシア国籍のシティ・アイシャ被告(25)とベトナム国籍のドアン・ティ・フオン被告(29)は2017年2月、マレーシアのクアラルンプール国際空港で、金正男氏の顔などに猛毒の神経剤VXを塗り付け殺害した罪に問われています。

VXは致死性の高い化学物質であるにもかかわらず、実行犯2人に健康被害が出ていないことから、弁護側は「2人が本当にVXを使用したのか疑わしい」と主張しています。

一方、検察側は、2人が化学物質を金正男氏の顔で混ぜ合わせてVXを作ったとの見方を示しています。

10月5日の公判にはマレーシア政府機関の主任研究員が証人として出廷。

主任研究員
2人の被告が犯行時に着ていた衣服から、VXのもととなる物質や使用後に残る物質が検出された。

また、正男氏の顔や眼、血液などからもVXが検出されたことを認めたうえで、「犯行にVXが使用されたことは間違いない」と指摘しました。

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10/8 2被告からVX検出!2被告ともなぜ無事だった?

被告2人の着衣や身体から化学兵器の神経剤「VX」が検出されていたことがわかりました。

首都クアラルンプール郊外のシャー・アラム高等裁判所で開かれた公判で、マレーシアの化学兵器分析当局のラジャ・スブラマニアム氏は「殺人容疑がかけられているインドネシア人のシティ・アイシャ被告(25)のノースリーブシャツと、ベトナム人のドアン・ティ・フォン被告(28)のTシャツおよび爪から、神経剤VXの成分が検出された」と証言したということです。

この証言は2人の殺人容疑を直接裏付ける最初の直接証拠だ、と現地メディアは報じています。

致命的な神経剤VXを使ったにもかかわらず、2人の被告が無事だった理由も一部解明されており、スブラマニアム氏は「VXの成分は、手のひらに塗っても15分以内に流水でしっかり洗えば中毒を避けることができる」と語っています。

実際、アイシャ被告とフォン被告は金正男氏の顔にVXを塗った後、トイレですぐに手を洗ったことが分かっています。

攻撃を受けた金正男氏はVXが目に入り、網膜を通じてすぐさま神経に作用するため致命的だ、とスブラマニアム氏は証言しました。

10月3日に開かれた公判では、金正男氏の遺体を解剖した結果、顔や目、血液、尿、着衣、かばんなどからVXが検出されていたことが明らかになりました。

金正男氏の遺体は、VXの影響で 脳や左右の肺、肝臓など多数の臓器が損傷した状態だったということです。

10/10 金正男氏の顔から致死量1.4倍のVX検出

金正男(キム・ジョンナム)氏の遺体から 致死量の1.4倍に該当するVXが検出されていたことがわかりました。

金正男氏の顔からは0.2mg/kgのVX成分が検出されていましたが、通常0.142mg/kgだけでも死亡率が50%に達するそうです。

また遺体の目からは0.03mg/kgのVX成分が発見されましたが、皮膚より目を通じた毒性吸収率がはるかに速いことを勘案すれば、少ない数値ではないものとみられています。

また、金正男氏の遺体だけでなく彼が事件当時に着ていたジャケットやカバンなどのサンプルからもVXが少量発見されたことがわかっています。

研究員はVXが検出された金正男氏の服など個人用品12点を今年3月に北朝鮮側に渡したことを明らかにしました。

10/12 ベトナム人被告に不利な見解

今回の公判では、ベトナム人のフオン被告が事件前の2月11日にマレーシア・クアラルンプール国際空港を歩いていた男性の顔に何かを塗布する様子を撮影した動画と、殺人事件当日の2月13日に同空港で金正男氏に背後から近付き、何かを顔に塗布した様子を撮影した動画が映し出されました。

金正男の遺体からVXガスが検出されたことも マレーシアの化学者により確認されています。

これについて捜査官は「2月11日の男性が主な標的ではなかったためか、この男性には優しく塗布し、その後も頭を下げて謝罪していた。しかし、2月13日の男性(金正男氏)に対しては 襲い掛かるかのように激しい行動だった」との フォン被告に不利な見解を示しています。

 

10/13 北朝鮮国籍と見られる男2人がVXを提供

検察側は、殺害に使われたVXが北朝鮮国籍とみられる男2人から提供されたと明らかにしました。

検察側は、事件が起きた2月13日の空港の防犯カメラの映像を法廷で示しました。

その映像に写っていた男2人が、ベトナム国籍のフオン被告とインドネシア国籍のアイシャ被告と空港で接触し、2人の手にVXを付けたということです。

男はそれぞれ「Y」「チャン」を名乗り、起訴状で女2人と共謀したとされる「逃走中の4人」のうちの2人です。

ほかの2人は、「Y」に指示を出していたとみられる「ハナモリ」と、アイシャ被告を勧誘したとみられる「ジェームズ」だとしています。
 

 
 
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