カズレーザーと学ぶ 顔の老化原因について、2025年1月14日放送の番組内容をご紹介します。これまで知られていた「酸化」「糖化」に続く、第3の老化原因「カルバミル化」が大きな話題を呼んでいます。
「若々しい肌を保ちたい」「アンチエイジング対策をしっかりしたい」という方にとって、見逃せない新事実が明らかになりました。特に衝撃的なのは、カルバミル化 による肌の劣化が、これまで知られていた糖化の約2.6倍にも及ぶ という研究結果です。
実は、私たちが健康のために心がけているプロテイン摂取や高タンパク質の食事が、逆効果になっている可能性があるのです。東京農工大学客員教授の服部俊治さんは、1日のタンパク質摂取量は50~65gが適量だと指摘しています。
この記事では、カルバミル化のメカニズムから予防法まで、最新の研究結果に基づいた対策を詳しく解説していきます。ポイントは以下の3つです。
コラーゲンを溶かすカルバミル化の仕組み
意外と身近に潜む原因と危険性
誰でもすぐに始められる具体的な予防法
特に注目したいのは、カルバミル化は年齢に関係なく20代からでも始まる可能性があるということ。番組内で実施された芸能人の検査結果からも、生活習慣の重要性が明らかになりました。

シミ・シワの新たな原因、カルバミル化とは
私たちの肌の状態を左右するコラーゲン。これまで紫外線による酸化や、糖分の過剰摂取による糖化が注目されてきましたが、最新の研究で新たな老化メカニズムが発見されました。特に衝撃的なのは、その劣化度合いが糖化の約2.6倍にも及ぶという研究結果です。
コラーゲンを溶かすカルバミル化のメカニズム
カルバミル化は、体内のコラーゲンを文字通り「溶かしてしまう」現象です。通常のコラーゲンは以下のような特徴を持っています。
細かな網目状の構造を形成
お互いが支え合って肌のハリを保持
架橋という結合で強度を維持
弾力性のある健康的な肌を実現
これらの構造が、私たちの肌のハリやツヤを支えているのです。しかし、カルバミル化が起こると
コラーゲンの繊維が切れる
網目構造に空洞が発生
架橋が正常に作られなくなる
プルプル感が失われ、肌が脆弱化
番組内で服部さんは、実験用のコラーゲンを使って、通常のものとカルバミル化したものを比較。カルバミル化したコラーゲンは見た目の色も変化し、明らかに構造が崩れている様子が確認されました。
コラーゲンの再生には時間がかかる
特に注意が必要なのは、コラーゲンの再生スピードの遅さです。服部さんによると、コラーゲンの入れ替わりには数年から数十年もの時間がかかるとのこと。そのため、一度カルバミル化で損傷を受けたコラーゲンを回復するのは容易ではありません。
多くの人が誤解しているのが、コラーゲンサプリメントや化粧品の即効性ですが、服部さんは以下のように説明しています。
サプリメントのコラーゲンは直接肌にはならない
コラーゲンを作る材料として利用される可能性はある
化粧品のコラーゲンは肌の表面の保湿効果が主
継続的なケアが何より重要
このように、一度ダメージを受けたコラーゲンの回復には長期的な対策が必要となります。
意外と身近なカルバミル化の原因
カルバミル化は私たちの日常生活と密接に関係しています。特に食生活やストレスが大きな影響を与えることが、最新の研究で明らかになってきました。番組では、視聴者から多く寄せられた「なぜ急に話題になってきたのか」という疑問にも答えています。
タンパク質の過剰摂取に要注意
体内でカルバミル化が起こるメカニズムは以下の通りです。
タンパク質が体内で分解されアンモニアに
有害なアンモニアは肝臓で尿素に変換
尿素の一部がイソシアン酸に変化
イソシアン酸がコラーゲンと結合しカルバミル化を引き起こす
服部さんは、特に現代人の食生活について警鐘を鳴らしています。たとえば
筋トレブームによるプロテイン過剰摂取
高タンパク質ダイエットの流行
プロテインバー・プロテイン入り食品の増加
肉類の大量消費
1日の適正摂取量は50~65gとされていますが、これは以下のような量に相当します。
– 卵2個(12g)
– 豆腐1丁(20g)
– 鶏むね肉100g(20g)
– 牛乳1杯(8g)
その他のカルバミル化を促進する要因
番組内で服部さんは、以下の要因もカルバミル化を促進する可能性があると指摘しています。
1. 慢性的なストレス
– 自律神経の乱れによる代謝低下
– ホルモンバランスの崩れ
– 睡眠の質の低下
2. 喫煙
– 活性酸素の増加
– 血行不良
– 代謝機能の低下
3. 水分不足
– 尿素の排出が滞る
– 老廃物の蓄積
– 血行不良
4. 運動不足
– 血行不良
– 代謝機能の低下
– リンパ液の循環不全
特に現代社会では、これらの要因が複合的に重なりやすい環境にあると服部さんは指摘。在宅ワークの増加や、デジタル機器の使用時間増加なども、間接的な影響を及ぼす可能性があるとしています。
芸能人のカルバミル化度を徹底検査
番組では、出演者たちのカルバミル化の進行度を最新の検査機器で測定。その結果、年齢や生活習慣による大きな差が明らかになりました。特に注目されたのは、見た目の若々しさと、実際の検査結果の差でした。
タレントたちの検査結果から見えた傾向
検査では、以下のような興味深い事実が判明しました。
プロテインを多用する人は数値が高め
バランスの良い食生活の人は数値が低め
年齢よりも生活習慣の影響が大きい
運動量の多い人でも、過度なプロテイン摂取で数値が悪化
特にカズレーザーさんは、普段からプロテインを多く摂取していることもあり、最も高い数値を示しました。一方で、バランスの良い食生活を心がけている川口春奈さんは、良好な数値を維持していました。
検査結果からわかった新事実
検査を担当した服部さんは、以下のような重要な発見を指摘しています。
1. 若年層でも要注意
– 20代からカルバミル化は始まっている
– 生活習慣の影響が大きい
– 早期からの予防が効果的
2. 見た目との関係
– 現時点での見た目が良くても油断は禁物
– 数年後に影響が出る可能性
– 予防が重要
3. 食生活の影響
– 極端な食事制限は逆効果の可能性
– バランスの取れた食事が重要
– 水分補給の重要性
最新研究が示すカルバミル化予防法
番組内で服部さんは、誰でも始められる具体的な予防法を紹介しました。特に注目されたのは、これまでの美容常識を覆す新しい発見の数々です。
すぐに始められる具体的な対策
1. 水分をこまめに摂取
– 朝一番のコップ1杯の水
– 食事の際の適度な水分補給
– のどが渇く前の予防的な水分補給
– カフェイン飲料の摂り過ぎに注意
2. ストレス管理を意識
– 質の良い睡眠の確保
– 適度な運動習慣
– リラックスする時間の確保
– 趣味や気分転換の時間を持つ
3. タンパク質の適正摂取
– 1日50~65gを目安に
– 動物性と植物性をバランスよく
– プロテインに頼りすぎない
– 普段の食事で十分な場合が多い
効果が期待できる生活習慣の見直し
服部さんは、以下のような具体的なアドバイスも提供しています。
朝食は必ず摂る
野菜を先に食べる習慣をつける
夜遅い食事を避ける
適度な運動を習慣化
十分な睡眠時間の確保
カルバミル化を防いで健やかな肌を保つために【総括】
肌の老化に関与する新たな原因「カルバミル化」の発見
糖化の2.6倍もの劣化を引き起こす可能性
コラーゲンを溶かし、肌の構造を破壊する現象
タンパク質の過剰摂取が主な原因のひとつ
プロテインやサプリメントの過剰摂取に要注意
コラーゲンの再生には数年から数十年が必要
1日のタンパク質適正摂取量は50~65g
水分不足もカルバミル化を促進
継続的なストレスも重要な要因
年齢よりも生活習慣の影響が大きい
こまめな水分補給で予防が可能
バランスの良い食生活が重要
適度な運動で代謝を促進
若いうちからの予防が効果的
生活習慣の見直しが最大の予防法
肌の老化は誰もが気になる問題ですが、正しい知識を持って適切な対策を取ることで、予防できる可能性が高まります。ご自身の生活習慣を少しずつ見直してみてはいかがでしょうか。
タンパク質の取り方を工夫したり、水分補給を意識したり、できることから始めていけば良いのです。小さな変化の積み重ねが、将来の健やかな肌づくりにつながります。