カズレーザーと学ぶで紹介された最新の美容・健康ケアの研究成果をご紹介します。2025年1月14日放送の2時間スペシャルでは、ストレスがむくみを引き起こす意外なメカニズムから、舌の位置で変わるフェイスライン、さらには肌の若返りに関わる抗老化タンパク質DEL-1の驚きの効果まで、最新の研究結果が次々と明らかになりました。
特に注目すべきは、むくみの原因として新たに判明したストレスホルモンの影響です。ストレスが血管やリンパ管の細胞同士の結びつきを弱め、むくみやすい体質を作り出すことが、最新の研究で明らかになってきました。
この記事では、日々の生活の中ですぐに実践できる具体的な対策法をご紹介します。
ストレスホルモンとむくみの関係
朝5分でできる即効性のある改善法
体内唯一の抗老化タンパク質DEL-1の増やし方
シミ・シワの原因となるカルバミル化の予防法
これらの最新知見は、単なる美容対策だけでなく、健康的な若さを保つための重要なヒントとなります。ぜひ、あなたに合った対策法を見つけてください。
むくみの原因はストレス！？【顔のむくみ】5分で改善する3つの即効性対策
新潟大学大学院医歯学総合研究科客員研究員の高見寿子さんによると、むくみの原因は塩分過多や運動不足だけではありませんでした。
2019年の研究で、ストレスホルモンのコルチゾールがむくみを引き起こすことが判明。ストレスを感じると副腎皮質からコルチゾールが分泌され、血管やリンパ管の細胞同士の結びつきが弱まり、むくみやすくなるのです。
さらに気になるのが、むくみを放置することで起こる健康被害です。顔だけでなく腸までむくみ、便秘やお腹のぽっこり、体重が減りにくい体質の原因に。深刻化すると糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病のリスクも高まる可能性があります。
そこで番組では、朝5分でできる即効性のある改善法を紹介。実際にタレントが実践し、その効果を体積測定器で検証しました。
炭酸水洗顔
炭酸ガスが皮膚を通って毛細血管まで浸透し、血流を改善。タイムマシーン3号の関さんが5分実践したところ、顔全体の体積が約2mm、両頬は約4mm減少という結果が。
階段1段飛ばし
太もも裏のハムストリングスという大きな筋肉を刺激することで、全身の血流が改善。関さんは口角付近が4.5mm減少し、フェイスラインがすっきりしました。
5分むくみ解消ストレッチ
川口春奈さんが実践し、顔全体の体積減少を確認。特にフェイスラインの改善が顕著でした。
これらの方法は、継続することでむくみにくい健康的な体質づくりにも効果が期待できます。ただし、根本的な改善には、塩分・アルコールの適量摂取、適度な運動、ストレス管理など、バランスの取れた生活習慣も大切です。
ブルドッグ顔【二重あご】は舌が原因！ベロトレで理想のフェイスラインへ
みらいクリニック院長の今井一彰先生がブル顔の解消法について解説しました。
「落ちベロ」が引き起こす二重あごの仕組み
二重あごの主な原因は、実は脂肪ではなく「舌の位置」にあることが判明。舌は約150g（スマートフォン1台分）の重さがあり、この重たい舌を支える筋力が低下すると、フェイスラインに影響を与えます。
特に20代、30代の痩せている人でも増加傾向にある二重あごは、舌の位置が正しくない「落ちベロ」状態が主な原因。口を閉じているときは、舌が上あごにぴったりとついているのが理想的な位置です。
簡単にできる「ベロトレ」の方法
「ベロトレ」は、以下の4つのステップを1日10回行うトレーニングです。
口を大きく開いて「あ～」
口を横に大きく開いて「い～」
唇を強く突き出して「う～」
勢いよく舌を下に出して「べ～」
さらに効果を高めるために、柔らかくしたガムを舌で上あごに広げる「ガムトレ」も推奨されています。これを1日5回行うことで、舌の筋力アップが期待できます。
二重あご改善のポイント
健康的な舌圧の目安は30kPa以上。簡単なセルフチェック方法として、1秒間に「た」を6回以上言えるかどうかで判断できます。舌の位置が改善されると、二重あごの改善だけでなく、いびきや睡眠時無呼吸症候群の予防、滑舌の改善など、様々な効果が期待できます。
2週間の継続で効果を実感できる人が多いため、まずは短期間の実践からスタートしてみることをおすすめします。
抗老化タンパク質DEL-1を増やすアマニ油とサバでアンチエイジング
近年、美容と健康の分野で注目を集めているのが、体内で唯一の抗老化タンパク質「DEL-1」です。このタンパク質には、老化細胞を見分けて除去する特別な働きがあることがわかってきました。
DEL-1の働きと減少の問題点
DEL-1は血管内細胞から作られ、心臓や腸管、神経系に多く存在するタンパク質です。老化細胞に働きかけて除去するよう指示を出す特殊な働きを持っています。しかし、30～40代から急激に減少し始めることが大きな課題となっています。
この減少により、老化細胞が体内に蓄積され、肌の再生力も低下していきます。ただし、生活習慣の改善で、この減少スピードをコントロールできる可能性があることもわかってきました。
DEL-1を増やす食材と摂取方法
最新の研究では、オメガ3脂肪酸を含む食材を摂取することで、DEL-1の増加が期待できることが判明しています。特に効果が期待できる食材は以下の2つです：
アマニ油：サラダやヨーグルトに加える（加熱は避ける）
サバ：週2～3回の食事に取り入れる（缶詰でもOK）
これらの食材を継続的に摂取することで、2～4か月後にDEL-1の増加が確認されています。ただし、効果の実感には個人差があるため、無理のない範囲で続けることが大切です。
DEL-1と美容・健康への影響
DEL-1の量が多い人は、肌の状態が良好である傾向が示されています。また、老化細胞の除去により、全身の健康維持にも良い影響を与える可能性があります。毎日の食事にアマニ油やサバを取り入れることで、誰でも始められる新しいアンチエイジング対策として注目されています。
ザクロと納豆で長寿遺伝子とオートファジーで細胞が若返る
長寿遺伝子（サーチュイン遺伝子）は、私たちの体内で細胞の若返りや寿命に関係する重要な働きをしています。近年の研究で、この遺伝子を活性化させる食材が明らかになってきました。
ザクロと納豆に含まれる若返り成分
ザクロには「エラグ酸」というポリフェノールが含まれており、これが体内でウロリチンという成分に変化してサーチュイン遺伝子を活性化させることがわかっています。1日コップ1杯のザクロジュースを継続的に摂取することで効果が期待できます。
一方、納豆には「スペルミジン」という成分が含まれており、これが体内の「オートファジー」という仕組みを活性化させます。オートファジーとは、古くなった細胞を分解して新しい細胞に作り替える、体内のリサイクルシステムのような働きをします。
科学的に証明された効果
世界中の25万もの栄養論文を分析した結果、大豆製品を毎日200g摂取することで寿命が2年以上延びる可能性があることが判明しました。納豆1パックは約50gなので、1日2パックの摂取が理想的です。
誰でも始められる若返りの方法
これらの食材を日々の食事に取り入れることで、細胞レベルでの若返り効果が期待できます。特に20歳頃から意識的に摂取することで、より大きな効果が期待できます。ただし、効果の現れ方には個人差があるため、長期的な視点で継続することが重要です。
【顔の老化原因】コラーゲンが溶けるカルバミル化は酸化・糖化よりヤバい！
肌の老化原因として知られる「酸化」「糖化」に続く、第3の原因「カルバミル化」が話題になっています。最新の研究では、カルバミル化による肌の劣化は糖化の約2.6倍にも及ぶことが判明し、専門家から警鐘が鳴らされています。
カルバミル化のメカニズム
カルバミル化は、体内のコラーゲンを文字通り「溶かしてしまう」現象です。通常、コラーゲンは細かな網目状の構造を形成し、お互いが支え合って肌のハリを保っています。しかし、カルバミル化が起こると、コラーゲンの繊維が切れ、網目構造に空洞が発生。さらに、架橋が正常に作られなくなることで、肌のハリやツヤが失われていきます。
意外な原因と注意点
カルバミル化の主な原因は、タンパク質の過剰摂取です。体内でタンパク質が分解される過程で生成されるイソシアン酸が、コラーゲンと結合することでカルバミル化が起こります。特に近年流行のプロテインの過剰摂取や高タンパク質ダイエットには要注意です。適正なタンパク質摂取量は1日50～65g程度とされています。
予防のポイント
適切なタンパク質摂取
こまめな水分補給
ストレス管理
特に重要なのは、コラーゲンの再生には数年から数十年かかるため、一度ダメージを受けると回復が困難だということです。カルバミル化は20代から始まる可能性があり、年齢に関係なく、早めの予防が推奨されています。
毎日の生活習慣を少し見直すだけでも、カルバミル化の予防につながります。特に水分をこまめに摂取することで、体内の不要な尿素を早めに排出し、カルバミル化を防ぐ効果が期待できます。
顔のむくみ改善からカルバミル化対策まで！最新の美容・健康ケア研究【総括】
ストレスホルモンのコルチゾールがむくみの原因
朝5分の炭酸水洗顔で顔全体の体積を減少
階段1段飛ばしでフェイスラインすっきり
二重あごは舌の位置が主な原因
ベロトレ・ガムトレで舌圧アップ
アマニ油とサバでDEL-1タンパク質増加
抗老化タンパク質DEL-1は30～40代から減少
ザクロのエラグ酸で長寿遺伝子活性化
納豆のスペルミジンでオートファジー促進
カルバミル化は糖化の2.6倍の肌への影響
タンパク質の過剰摂取でカルバミル化が進行
適切な水分補給でカルバミル化を予防
コラーゲンの再生には数年から数十年が必要
20代からの予防的なケアが重要
毎日の小さな習慣の積み重ねが、美しさと健康の維持につながります。ここでご紹介した方法は、忙しい毎日の中でも無理なく始められるものばかり。ご自身に合った方法を見つけて、健やかな毎日を過ごしていただければと思います。
