川崎老人ホーム連続殺人事件 Sアミーユ 今井隼人
 
川崎老人ホーム連続殺人事件 Sアミーユ 今井隼人

via:事件現場(大島てる)

 
Sアミーユ そんぽの家
『Sアミーユ』は2016年7月に運営会社が変わり施設名称が変更された via:週刊女性

 

川崎老人ホーム連続殺人事件・時系列まとめ

201411/4第1の殺人当時、施設には3人の職員が勤務していた。
1人が仮眠を取り、もう1人が巡回を終えて戻ってきたのを確認した今井隼人(当時23歳/Sアミーユ川崎幸町・元職員)は、男性入居者(当時87歳・要介護3)が寝ている403号室に向かった。
今井
外に出ませんか。

男性は危険を察したのか抵抗する姿勢を見せたが、無理やり起こされると、今井隼人に腰元を支えられ、401号室のベランダに連れていかれた。
そして今井隼人はその男性を力強く抱きかかえ、躊躇することなく敷地の裏庭の暗闇に放り投げた。

その後、何事もなかったように仕事に戻った今井隼人は 丑沢さんの遺体の第一発見者となった。
そして心配する振りをしながら、内臓破裂した丑沢さんの救命措置をした。
今井
夜間の見回りで居室に行ったら見当たらず、まさかと思いながらベランダから下を見ると人影が見えた。
12/9第2の殺人 女性入居者(86歳・要介護2)が敷地の裏庭で、4階から転落死。
近隣住民
深夜に男性と女性が言い争うような声が聞こえてきた。
何を話しているのか、ハッキリとは聞こえなかったが、急に静かになったと思ったら、短い悲鳴のような叫び声が聞こえ、ドスンと地面に響く音が聞こえた。
12/31第3の殺人女性入居者(96歳・要介護3)が敷地の裏庭で、6階から転落死。
3人が転落したベランダは高さ120センチの手すりが設けられていた。3人の身長は約150~160センチ。要介護の高齢者が自力で乗り越えるのは難しく、遺書も発見されていなかった。
それでも転落事件後に発表された施設の報告書には、「県警の現場検証の結果、転落による事故」と記されていた。
警察は、いずれの遺体も外傷以外に目立った傷が確認されなかったため、司法解剖さえ行わなかった。
社会部記者
管轄の幸署は事故に疑惑を持ちながら、県警本部に報告をしていなかったから、殺人事件を見落として、完全犯罪が成立しようとしていた。
逮捕は供述による部分が大きく、目撃者もおらず、事件性を裏付ける証拠も乏しい状況だった。
20155/21窃盗容疑で逮捕◆70代女性の居室から現金2万5000円の入った財布を盗んだとして、今井隼人容疑者を逮捕。

◆ここで初めて捜査1課はSアミーユで転落が連続して起きていたことと、1件目と3件目の第一発見者が今井隼人容疑者だったことに気づいた。
5月末施設を免職Sアミーユは今井隼人を懲戒解雇処分にした
9/24窃盗事件・公判◆窃盗事件の公判では、今井隼人容疑者がこれまで19件の窃盗を繰り返したことが明らかになっている。
◆19件中16件で示談が成立。
◆218万円の示談金を支払っていることもあり、懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決
20161/30~県警の事情聴取今井隼人は事件への関与を一貫して否定。
1/30
自分は関係ありません。
2/14
(捜査員に) 気持ちを整理したい。休みたい。
2/15
本当のことを話さないといけないと思った。
2/16第1の殺人で逮捕今井隼人容疑者を殺人容疑で逮捕・起訴。
逮捕・起訴容疑は2014年(平成26年)11月3日夜~4日未明、87歳の男性入所者を4階ベランダから投げ落とし、殺害した疑い。
3/4第1の殺人で起訴
第2の殺人で再逮捕今井隼人容疑者を殺人容疑で再逮捕・追起訴。
逮捕・起訴容疑は2014年12月9日、86歳の女性入居者を4階ベランダから投げ落とし、殺害した疑い。
3/25第2の殺人で追起訴
第3の殺人で再逮捕今井隼人容疑者を殺人容疑で再逮捕・追起訴。
逮捕・起訴容疑は2014年12月31日、96歳の女性入居者を6階ベランダから投げ落とし、殺害した疑い。
4/15第3の殺人で追起訴
今井隼人被告は動機について「様々な感情があった」と述べ、転落死した当時87歳の入居者について「手がかかる人だった」と述べた。
また、「介護の仕事にストレスがたまっていた」という趣旨の供述もしたことから、警察は介護のストレスから犯行に及んだとみている。
6/27~公判前整理手続き横浜地裁で公判前手続き開始
201711/6公判前整理手続き2018年1月23日に初公判が決定
20181/23初公判一審・横浜地裁で裁判員裁判スタート
 
 

2017/11/6 川崎老人ホーム連続殺人事件の初公判が決定

 
川崎老人ホーム連続殺人事件・今井隼人被告の初公判が、2018年1月に横浜地方裁判所で開かれることが決まりました。

この事件は、2014年11月から12月にかけて、川崎市幸区の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、86歳から96歳の入所者3人が死亡したもので、当時、職員だった今井隼人被告(25)が3人をベランダから転落させて殺害したとして殺人の罪に問われています。

これまで、横浜地方裁判所では、裁判官と弁護士、それに検察官が裁判の争点を整理する手続きが14回にわたって行われてきましたが、本日の公判前手続きで初公判が2018年1月23日に裁判員裁判で開かれることが決まりました。

このあと、11月15日にも裁判の争点を整理する手続きが開かれ、具体的な争点などについてさらに協議するものと見られます。

2017/12/25 今井隼人被告「記憶にない」公判での無罪主張へ

 


 

3件の殺人罪に問われた元施設職員・今井隼人被告(25)が、事件当時について「記憶していない」と説明していることがわかりました。

2018年1月23日から横浜地裁で始まる裁判員裁判で事件への関与を否定し、無罪を主張する見通しです。

今井隼人被告は捜査段階で殺害を認めていたとされているので、公判では供述の経緯なども争点になりそうです。

起訴状によると、今井隼人被告は2014年11~12月、当時86~96歳の男女の入所者3人をホームの居室のベランダから転落させ、殺害したとされています。

神奈川県警は2016年1月末から任意で今井被告に事情を聴き、いったんは3人の殺害を認めたため逮捕しましたが、その後 今井被告は黙秘に転じ、さらにその後は当時について「覚えていない」などと話しているということです。

これまでの公判前整理手続きで弁護側は起訴内容について争う姿勢を示しています。

弁護側
被告には精神障害の影響で健忘症の症状があり、事件当時の記憶がない。
検察側は殺人罪の成立を立証できていない。

地裁は今井隼人被告の事件当時の精神状態や責任能力などを調べるため精神鑑定を行っており、公判では鑑定結果なども審理されます。

被害者3人はいずれも未明に、表通りから死角となる裏庭で見つかっているため 目撃情報や防犯カメラの映像などの物証に乏しいです。

検察側は、3人の転落時に今井隼人被告がいずれも当直勤務をしていたなどの状況証拠を積み上げて、被告以外に3件の事件を起こせる人物はいないとして有罪を立証するとみられます。

裁判員裁判には、複数の遺族が被害者参加制度を利用して参加する予定で、3月に判決が言い渡される見通しです。
 
 
 
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横浜地裁・裁判員裁判

3件の殺人罪に問われた元施設職員、今井隼人被告(25歳)の裁判員裁判の初公判が1月23日、横浜地裁(渡辺英敬裁判長)で開廷しました。

公判は被告の逮捕直後の自白の信用性や責任能力などが主な争点になるとみられます。

被害者3人はいずれも未明に、表通りから死角となる裏庭で見つかり、目撃情報や防犯カメラの映像などはありませんでした。

客観的証拠が乏しい中、検察側は状況証拠を積み上げて有罪を立証する方針で、3件の転落は事故ではなく事件であり、被告以外に3件の事件を起こせる人物はいないと主張しています。

今井被告は逮捕直後の調べに3人の殺害を認めており、検察側は、この自白の信用性も立証する考えです。

取り調べを録音・録画した映像の法廷での再生も請求してるということです。
 
 

弁護側は、これまでの公判前整理手続きで「被告は精神障害の影響で健忘症の症状があり、事件当時の記憶がない」と主張してきました。

「検察側は殺人罪の成立を立証できていない」として無罪を主張し、地裁が実施した精神鑑定の結果などを踏まえ、責任能力を争う方針です。

起訴状によると、今井被告は2014年11~12月、入所者の丑沢民雄さん(当時87歳)、仲川智恵子さん(同86歳)、浅見布子さん(同96歳)の3人をホームの居室のベランダから転落させ、殺害したとされています。

公判は今後、20回以上開かれ、3月に判決が言い渡される見通しで、複数の遺族が被害者参加制度を利用して参加します。

2018/1/23 初公判

午前10時、今井隼人被告はスーツ姿で法廷に出廷しました。

今井被告
今井隼人と申します。無職です。

起訴内容の認否を問われると

今井被告
私は起訴状に記載されたいかなる事実について何もやっていません。
裁判官
記憶があるということでいいですか?
今井被告
犯行時間帯に施設内にいた記憶はあります。
検察冒頭陳述
入所者の3人はいずれもベランダを自力で乗り越えることは不可能だった。
 
転落死があったすべての日に当直として勤務していた職員は今井被告だけだった。
 
1件目の転落死以降、「次はあの女性が転落するのではないか」と2人の女性を名指しし、同僚に予告していた。

検察側は今井被告が2016年2月の逮捕前後に犯行を自白した様子を撮影した録音・録画を証拠提出するなどして立証する方針です。

弁護側
事故や自殺、第三者の犯行の可能性を否定できない。
検察側は今井被告の犯行を立証できていないので、自白の内容の信用性を争う。
今井被告は自閉症スペクトラム障害と知的障害だった。
 
 
3件の転落死は2014年11~12月に相次いで起き、神奈川県警は2015年5月に入所者の財布を盗んだとして窃盗容疑で今井被告を逮捕しました。

連続転落死の本格捜査はそのころから始まり、県警は勤務記録を精査するなどして状況証拠を積み上げ、容疑者を今井被告に絞り込んでいます。

県警は2016年1月末から任意で事情聴取を始めましたが、2週間が経過したころ、被告は「母親と話をしたい」と申し出て聴取を1日休み、その翌日に3人の殺害を自白しています。

今井容疑者
介助を拒否され困っていた。
手がかかり、以前から煩わしいと思っていた。

さらに県警は人形を使った再現実験も行い、供述を裏付けて逮捕を重ねています。

公判前整理手続きも長期化し、逮捕から初公判まで約2年あまりの年月が流れました。

2018/1/24 第2回公判~第1の事件(87歳男性転落死)の審理

最初に転落死した男性(当時87歳)に対する殺人事件の審理が始まりました。

検察側
(冒頭陳述で)男性の体格と身体能力ではベランダの柵を乗り越えられず、事故や自殺の可能性はない。
殺害できるのは事件当夜に勤務していた今井被告しかいない。
弁護側
男性が認知症を患い しばしば徘徊はいかいしていたことから、自身の状況を理解できず誤って転落した可能性がある。
第三者の介在も否定できない。

男性の娘の証人尋問も行われ「父は脚を引きずって歩くので、ベランダの柵に脚を掛けて乗り越えることはできないと思う」などと証言しています。

2017/1/26 第3回公判~第2の事件(86歳女性転落死)の審理

高さ約115センチのベランダのフェンスに対して女性の身長が約145センチで、足を上げる動作に不自由があったことから、

検察側
自力でフェンスを乗り越えるのは困難。
 
女性に自殺の動機もなかった上、転落死の直前に近所の人が男女が言い争うような声を聞いていたことは、被害者以外の関与をうかがわせる。
 
また、今井被告がベランダの下の地面に倒れていた女性を動かした際に女性の口から音がすると、「うわっ、生きている」と口走るなど、行動に不自然な点がある。
86歳女性の孫
(証人尋問で)幼いころ、おばあちゃんから『命を粗末したらいけない』と言われていた。
そのおばあちゃんが自殺するとは思えない。
産経ニュース

http://www.sankei.com/region/news/180127/rgn1801270066-n1.html

さらにホームに隣接する民家に住む女性の父親が 86歳女性が転落死した2014年12月9日ごろ、夜に女性と若い男が怒鳴り合う声が聞こえたと証言しました。

女性が「何するのよ」と言い返すなどした2~3分後に「ドスン」と何かが地面にぶつかる音がしたということです。

東京新聞

2018/1/29 第4回公判~第3の事件(96歳女性転落死)の審理

ホームに隣接する民家に住む女性の証人尋問がありました。

96歳女性が転落死した2014年12月31日の午前1時半ごろ、「バン」という何かが落ちたような音を聞いたと証言しました。

東京新聞

 
 
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2018/2/5 第5回公判~自白信用性の審理

最大の焦点である今井隼人被告の捜査段階の自白の信用性についての審理が始まりました。

検察側は冒頭陳述で、今井被告が2016年2月15日に1人目への殺人容疑で逮捕される前夜、取り調べを担当していた警察官に「明日は正直に話す」と電話をしていたと明かしています。

逮捕当日に犯行を認めるとともに

今井被告
殺人鬼のようなことをしていると分かっていたので言う勇気がなかった。
話をつくるのは苦しかった。

・・・と、否認時の心境を打ち明けたとも述べました。

弁護側も冒頭陳述を行い、取り調べた警察官に圧力を感じてうその自白をしたと改めて主張しました。

逮捕前に電話で母親に関与を認めたのも、この警察官が目の前にいたためであるとしました。

また「2人目以降の死亡を予言するような発言をした」との検察側の主張には「介護が必要な入居者の危うさを指摘しただけだ」と反論しています。

2018/2/8 第6回公判~今井被告の母「自分が殺したと聞いた」

証人として出廷した今井被告の母と妹は、今井被告から逮捕前に「自分が殺した」と聞いたと証言しました。

当の今井被告は裁判で無罪を主張しています。

母親と妹の証言によると、2回目の聴取があった2016年2月7日、「(今井被告から)大事な話があるので迎えに来て欲しい」と母親が警察に呼び出されました。

警察官も乗った警察車両の中で、今井被告から「(転落死について)手伝った」という告白を聞き、帰宅後には妹にも同じ言葉を伝えたということです。

なぜそんなことになったの?
今井被告
入所者が『死にたい』と言っていたから。

県警の事情聴取はその後も続き、2月15日深夜に今井被告から母親のもとに電話が入り

今井被告
これで自由に電話できるのも最後。
本当はお母さんの顔をみて話したかった。
母親
顔を見ない方が話しやすいこともある。
今井被告
手伝っていない。自分が殺した。

今井被告はその後、殺人容疑で逮捕されました。

母親は現在の今井被告への思いを聞かれると

母親
知っていることを知っているまま話して欲しい。

2018/2/13 第7回公判~被告人質問で殺害への関与言及せず

この日から被告人質問が始まり、今井被告は一連の転落死について「あいまいだが、記憶している」と事件に関する記憶があることは認めたものの、殺害への関与については言及しませんでした。

弁護側の質問に応じる形で被告人質問に臨んだ今井被告ですが、一連の転落死について

今井被告
被害者が部屋におらず、同僚と捜したら裏庭に倒れていた。
脈がなかったので心肺蘇生を行った。

当時の状況を説明しましたが、殺害への関与についての言及はありませんでした。

また、最初に転落死した男性(当時87歳)から「暴言を受けていた」とした上で、

今井被告
日常的な行動のひとつなので 特別な感情はなかった。

2番目に死亡した女性(当時86歳)と3番目の女性(当時96歳)に対しても、終始淡々とした様子で

今井被告
怒りや憎しみはなかった。

2018/2/16 第8回公判~今井被告の自白動画を法廷で再生

今井隼人被告(25)が取り調べで犯行を自供する様子を撮影した動画が法廷で初めて流されました。

流された動画は2016年2月15日に神奈川県警が今井被告に任意の取り調べを行ったときの録画です。

2年前の2月15日の午前8時過ぎ、取調室で向かい合った捜査員から

捜査員
本当のことを全部話せるか?
実際はどうなの?
今井容疑者
3人の転落に関して手をかけたのは事実。
僕が殺そうと思って殺したのは事実です。
精神的に不安定だったので煩わしくなった。

今井被告は3人を殺害した動機をよどみなく語ったということです。

捜査員
なぜ(本当のことを)隠していたのか
今井容疑者
殺人鬼のようなことをしているのは分かっていた。
真実を言う勇気が無かったし、(捜査員が)本当に話を理解してくれるか分からなかった。

この裁判で弁護側は、録音・録画が始まる前の取り調べで、捜査員から圧力や誘導があったと主張しています。

2018/2/19 第9回公判~「自白は経験から作った」

この日の公判では 当初は自白していたことについて被告人質問が行われ、今井被告は「自白は経験から話を作った」などと話しました。

今井被告は裁判では「やっていない」と無罪を主張し、弁護側は「自白は捜査員の圧力や誘導によって行われた」としています。

今井被告
警察官から圧迫を受け、認めないと帰れないと思った。
諦めの気持ちが強かった。
やっていないが、自分がやったと自分に言い聞かせた。
裁判員
自白させられるほど取調官が怖かったのか?
今井被告
かなりの圧迫感があった。
裁判員
自白すれば逮捕され、有罪に近づくと考えなかったのか?
今井被告
その可能性は頭にはあったが、重い刑よりも、取調室から解放されたかった。
 

法廷では逮捕から4日後に、自白から黙秘に転じた際の取り調べの様子が録画されたDVDが再生されました。

その後行われた被告人質問では

弁護側
どうして詳細な自白をしたのか?
今井被告
経験や覚えていたことから話を作りました。
弁護側
黙秘に転じた際に、裁判でやっていないと主張すると決めていたのか?
今井被告
あの時は固まっていなかった。
検察側
犯行をやっていないのなら、なぜあのとき固まっていないのか?
今井被告
同時並行で記憶に間違いがないか考えていた。
検察側
投げ落としたかしていないか、何の記憶と間違えるというんですか?
面会に来た家族や弁護士にさえ無実を訴えなかった理由は?
今井被告
記憶に自信がなかったので。
   
 
   
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