今市事件(栃木小1女児殺害事件) 勝又拓哉被告の控訴審で新証拠

勝又拓哉 今市事件 吉田有希 栃木小1女児殺害

via:朝日新聞

今市事件・概要

2005年12月1日に栃木県今市市(現日光市)で小学1年の女児・吉田有希ちゃん(当時7歳)が下校中に行方不明になり、翌日に約65km離れた茨城県常陸大宮市内の山中の林道で胸を数回刺された遺体で見つかった。

12月2日午後2時頃、狩猟の下見で訪れた男性らによって遺体は見つけられている。

遺体の付着物からはDNA型が見つかり、有力な手掛かりと思われたが、当時の栃木県警捜査幹部のものが誤って付着したことが判明し、凶器も見つからないなど物証が乏しさのなか、捜査は難航した。

栃木・茨城両県警は2014年、商標法違反容疑で逮捕・起訴されていた勝又拓哉被告(35歳・無職・栃木県鹿沼市)が吉田有希ちゃんを連れ去り殺害したとして逮捕・起訴した。

拘留中に少女の連れ去りへの関与を認める供述をしたため、勝又拓哉被告を殺人容疑で再逮捕した。

死体遺棄罪は3年の時効がすでに成立していた。

2007年7月、警察庁は本件を最重要未解決事件のひとつとして「捜査特別報奨金」の対象に指定。

2014年9月10日、勝又拓哉被告の逮捕に結びつく情報を寄せた2人に、公的懸賞金300万円と遺族らの寄付による情報提供謝礼金200万円の合計500万円が支払われたと県警が発表している(名前等の詳細は明かされていない)
 
 

2016年2月から宇都宮地裁で始まった裁判員裁判で勝又拓哉被告は無罪を主張。

一審・宇都宮地裁の裁判員裁判では、捜査段階で被告が女児を殺害したと供述する録音録画の映像が法廷に長時間流され、勝又拓哉被告が顔をゆがめ、声を上げて泣き出したという。

しかし直接的な物的証拠は乏しく、検察側は女児に付着していた猫の毛が被告の飼い猫のものと矛盾がないことを示した。

遺体から被告のDNA型が検出されていないなど物証は乏しかったが、宇都宮地裁は「客観的な事実だけでは被告は犯人とは認定できない」としたうえで、被告の自白の信用性を認めて 2016年4月、勝又拓哉被告に無期懲役の判決が言い渡された。

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今市事件の不可解な点

一審で無期判決が言い渡された勝又拓哉被告は真犯人なのか、それとも一部で囁かれているように冤罪なのか。

確かにこの事件で勝又拓哉を真犯人とするには不可解な点がいくつかある。

まずは事件現場に被害者の多量の血痕が残されていなかったこと・・・被害者は全身の血がほとんど抜けた状態で発見されていたにもかかわらず。

第一発見者によるとパッと見は蝋人形か!?と思うほど遺体は白かったというが、それは体から大量の血が抜け出ていたからである。

起訴状によると勝又拓哉被告は遺体遺棄現場付近で吉田有希ちゃんを殺害したことになっているが、もしそうなら現場に多量の血痕が残されていないのはつじつまが合わない。
 
 
事件を立証する直接証拠が残っていないこと。

勝又拓哉の証言により警察による凶器のナイフの捜索が行われたが、とうとう見つからなかった。
 
 
警察は勝又拓哉のパソコンから吉田有希ちゃんの画像を発見したとしているが、それがネット上に出回っていたものなのか、殺害した犯人しか撮ることができない画像なのかなど、具体的なことは何も発表していないという。
 
 
自白が有罪の決め手となるケースのひとつに「秘密の暴露」がある。

犯人にしか知りえない情報を持っている相手であれば真犯人と考えても間違いないはずであるが、この今市事件に関してはその「秘密の暴露」がひとつもないという。

よって勝又拓哉被告の自白だけが唯一の証拠とされている。

勝又被告は死刑を言い渡されたわけではないが、何となくやり方が戦後間もない頃…冤罪をたくさん生み出した時代とあまり変わっていないように感じるのは、たぶん私だけではないと思う。
 
 
検察側が提出している猫の毛。

吉田有希ちゃんの体に付着していたという猫の毛の鑑定についても「勝又被告が飼っていた猫と同じグループのものである」という程度らしい。

同じグループという部分が個人的にはよくわからないところなのだけれど、品種という意味なのか!?

いずれにしてもそれは「個体レベルでは同一ではなかった」から、意外とあやふやなものだったらしい。
 
 
さらに勝又拓哉を逮捕した理由のひとつが、勝又の車らしきものが現場付近のNシステムに写っていたこと。

ところが検察側が証拠として提出したのは宇都宮市内のものだけで、遺棄現場付近のNシステムは裁判で問題とされていないのもおかしな気がする。
 
 
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8/29 弁護側が新証拠を東京高裁に提出!

 
2005年、栃木県今市市(現日光市)で吉田有希ちゃんが殺害され、勝又拓哉被告が一審で無期懲役の判決を受けて 現在 控訴しています。

勝又被告の弁護側は8月29日の三者協議で、一審では審理されなかったDNA鑑定の結果を新たに採用するよう求める専門家の意見書を東京高裁に提出しました。

この鑑定は栃木県警が捜査段階で外部に嘱託したもので、遺体に付着した遺留物から勝又被告のDNA型は検出されず、第三者の型が検出されたと指摘したもので、一審では証拠提出されていませんでした。
 
 

勝又拓哉被告は事件から8年以上たってから逮捕され、捜査段階で自白した後、否認に転じていました。

今市事件は凶器がみつからないなど直接的な物的証拠が乏しかったのですが、自白の信用性をもとに有罪とし、無期懲役が下されました。
 
 
一審で検察側は 県警科学捜査研究所が行った別の鑑定結果を証拠提出していました。

この鑑定結果でも勝又拓哉被告の型は検出されておらず別人の型が検出されていましたが、検察側は「鑑定した技官の細胞が混入」したと説明しています。

そして判決も内容に矛盾はないと結論付けられていました。
 
 

これから弁護団が控訴審で審理を求める鑑定は、県警が勝又拓哉被告を殺人容疑で逮捕する前の2014年4~5月に 山田良広・神奈川歯科大学大学院教授に依頼して、女児の皮膚などに付着した微物や、頭髪に付着していた粘着テープなどを調べたものです。

粘着テープは遺棄された女児の頭部に付いていたもので、犯人が女児の顔などを覆った可能性があると見られています。

このテープ片からは勝又拓哉被告のDNA型は見つからず、複数の別人のDNA型が見つかっています。

弁護団
犯人と被害者にはさまざまな接触行為があったとされているのに 勝又拓哉被告のDNA型が出ておらず、被告が捜査段階で認めた自白と矛盾する。
 
 

東京高裁がこの鑑定結果を証拠採用するのかどうかが 二審の焦点となりそうです。

東京高裁は10月に控訴審の初公判を開く方向で調整しています。

10/18 栃木小1女児殺害事件・控訴審初公判

 


 
2005年に起きた栃木県今市市(現・日光市)の小1女児殺害事件で殺人罪に問われ、一審で無期懲役とされた勝又拓哉被告(35)の控訴審初公判が10月18日に東京高裁(藤井敏明裁判長)で開かれました。

弁護側は「虚偽の自白で有罪と認めた一審の判断は誤りだ」などと改めて無罪を主張しています。
 
栃木小1女児殺害事件 今市事件

via:茨城新聞
 
 
勝又拓哉被告は捜査段階でいったん自白した後、否認に転じています。

一審で有罪の決め手となったのは自白の信用性です。

2016年4月の一審・宇都宮地裁判決は、取り調べの録音・録画で被告が自白した供述態度を重視し「自白内容に具体性と迫真性があり、十分に信用できる」として無期懲役を言い渡していました。

弁護側は控訴審で「250時間に及ぶ取り調べのうち、不適切に抽出された7時間分の映像が一審で再生された」と指摘しました。

その結果、映像のインパクトが裁判官や裁判員に偏見を与えたと訴えています。

また、遺体に付着した微物のDNA型の鑑定結果も新たに証拠提出し「被告と一致せず、第三者のものが含まれている」と主張。

これに対し検察側は「違法な取り調べはなく、自白の内容は遺体の状況などと矛盾しない」など、両者は真っ向から対立しています。
 
 
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