火星12はどんなもの?なぜ一帯一路フォーラムのタイミングに発射した?

新型中距離ミサイル「火星12」

北朝鮮が昨日14日に発射したのは中距離弾道「火星12型」ミサイル。

北朝鮮の国営メディアが、火星12型の発射に成功したと報道しました。

火星12型は2111.5㎞の高度に達し、787㎞先に着弾。

ここは目標水域で、そこに正確に着弾したため、発射は成功・・・と発表されています。

さらにミサイルの新しいエンジンの性能などが確認されたということです。

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2017.05.15

適当に発射したわけではなくて、ちゃんと目標水域が設定されているんですね。

北朝鮮のミサイル発射は失敗も多いので、行き当たりばったりな実験なのかと個人的には思っていましたが^^; 目標に正確に着弾したと発表されているとなるとそんなことはなくて、一歩ずつ技術を向上されていることがうかがえます。

ただし、北朝鮮的には 一応、周辺国の安全を配慮して発射したということです・・・。

火星12型には大型核弾頭を搭載でき、射程が5000キロはあるとも言われています。

ICBM開発の初期段階であるとも。

ICBMというのは大陸間弾道弾。

つまり有効射程距離がとても長く、例えばユーラシア大陸から北アメリカ大陸までミサイルが到達するなど、大洋を挟んだ大陸間でも到達するタイプということです。
 
金正恩委員長はアメリカに対しても依然として強気な姿勢は崩さず、逆に威嚇する構え。

「むやみに手出しをするのであれば 史上最大の災難を免れない。」

「アメリカ本土と太平洋の作戦地域が我々の攻撃圏内に入っている。」

金正恩委員長はこの実験を大成功であり偉大な勝利だとして 研究者をハグしたとか。

太平洋の作戦地域・・・日本も入りますよね、こわい。
 
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一帯一路国際会議当日。なぜこのタイミングで発射した?

ミサイルがアメリカ本土に届く直前までのレベルになったことにアメリカは今後どんな対応をするのかが気になります。

北朝鮮は韓国に自分たちの実力を見せつけて、交渉を優位にすすめたいのではないかとか。

あるいは中国にも自分たちの力を誇示したかったのではないか・・・などとも言われています。

また、これから対話が始まるところというタイミングであることを考えると、「一貫して我々は屈しない」というメッセージのようにもとれます。

専門家によって考えてることが違っていますし、どれが正しいのかはわかりませんが、北朝鮮的には核やICBM(大陸間弾道ミサイル)抜きでは交渉はしませんよという意思を表明しているのかも。

中国が主催した一帯一路国際会議には北朝鮮も参加していますが、ミサイルに関しては「ノーコメント」を貫きました。

それどころか、中国が威信をかけたフォーラム初日というタイミングにミサイル発射で、中国は「顔に泥を塗られた」ことになっています。

そんなメンツをつぶされた中国が、今後どうするのか。

こういうことになった中国も黙っているとは思えないので、今後の動向が非常に気になります。

米朝交渉を中国抜きでやりたい北朝鮮の思惑もあるのではないかという専門家もいます。

核については、北朝鮮は一歩も引きませんという意思表示は確実で、どこまでも強気・・・。
 
 
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「火星12」とはどんなミサイル?

火星12はどうやらICBM(大陸間弾道ミサイル)のようです。

ICBMであるKN-08を改良したものなのではないか。

今回はミサイル発射の画像は炎が白っぽく、煙も白煙だったので、固体燃料を使った可能性がある=ICBMだろうと。

まだはっきりしない点が多いですが、ここまででわかっていることは、北朝鮮の技術が格段に飛躍したということです。

意図的に高く打ち上げるロフテッド軌道は、ふつうはそのままどこかに飛んで行ってしまうらしいですが、落ちる時点で目標地点を狙って方向転換をさせる必要があります。

さらに目標地点に誘導する技術も必要で、それらのコントロール技術などが格段に進化していると考えられます。

昨年のムスダンは高度が1000キロですが、火星12はその倍強。

ムスダンは通常飛行距離でハワイ近辺まで飛ぶ計算でしたから、今回の火星12はアメリカ本土直前まで到達することは確実のようです。

北朝鮮は度重なるミサイル実験の失敗があったものの、それを糧にどんどん技術を上げている事実。

これからどうなってしまうのか…。

自分たちの存在感を示したり、主導権を渡さないという主張が、実験を成功させるたびに どんどん強くなっていくのではないでしょうか。

もはや北朝鮮への中国のコントロールは不可能なのではないかと感じずにはいられません。

迎撃は?日本に向かってきたらどうする?

イージス艦に搭載しているSМ3というミサイルなら、このミサイルを迎撃できるらしいです。

でも万一 SM3が迎撃に失敗してしまったら、日本のPAC3では迎撃できないので・・・被害を防ぐことはできない可能性もあります。

日本も 北朝鮮の技術の進化をさらに上回る迎撃技術を上げていかないと、かなりやばいでしょう。

かつて故金日成(キム・イルソン)主席は「虎に勝ったハリネズミ」という童話を作りました。

森でいちばん強いとうぬぼれている虎(米国)をハリネズミ(北朝鮮)がやっつける話です。

虎の急所である鼻をハリネズミが突いたので、虎は針がトラウマになって、いがぐりを見ただけでも震えるほどになったという話。

武力でなく、話し合いで外交問題が解決に導かれればベストなのですが、それはどうにもむずかしいでしょうね。

今の段階では、完全に北朝鮮のペースになっているような気がします・・・強気すぎるのが怖い。
 
 
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