鎌田實さんは「長野県を長寿に導いた名医」と呼ばれています。医師であり作家でもある鎌田さんの「がんばらない」哲学に興味を持ち、その生き方や家族関係について知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
鎌田實さんの最新刊は 鎌田式おきらくハッピーエンディングノートです
鎌田實さんの著書やブログを読んだことがある方なら、その独特の世界観に惹かれたかもしれません。その家族構成や日常生活、そして「がんばらない」哲学がどのように実践されているのかを知ることは、私たちの生き方を見直す良いきっかけになります。
そこでこの記事では、以下のポイントについて詳しく解説します。
– 「がんばらない」哲学を実践する日常生活の様子
– 鎌田式スクワットと食事法の詳細
– 独身時代のエピソードと「生みの親」への思い
– 病気と老いとの向き合い方
医師であり作家である鎌田實さんの多面的な魅力に迫りながら、私たちの生活にも活かせるヒントを見つけていきましょう。
鎌田實さんの妻子は?家族との関係と「がんばらない」哲学を体現する医師作家としての素顔
鎌田實さんは、医師としての豊富な経験と独自の人生哲学を持つ作家として知られています。「がんばらない」という一見矛盾した考え方を提唱し、多くの人々の心を捉えてきました。
そんな鎌田さんの家族構成は、奥さんと二人の子ども(一男一女)がいることが知られています。自身のブログ(八ヶ岳山麓日記)や著書で家族について触れることがあり、特に妻との関係性が垣間見えます。
鎌田實さんの妻は、長年の伴侶として彼の活動を支えてきました。医師としての多忙な生活や、作家としての創作活動を理解し、サポートしている様子がうかがえます。鎌田さんは、妻の存在が「がんばらない」生き方を実践する上で大きな支えになっていると語っています。
子どもについては具体的な情報は限られていますが、親子関係を通じて学んだことや、子育ての経験が鎌田さんの人生観や医療観に影響を与えていることがわかります。
家族との関係性について、鎌田實さんは以下のように実践していると考えられます。
これらの考え方は、鎌田さんの「がんばらない」哲学が単なる理論ではなく、実際の家庭生活の中で実践されていることを示しています。鎌田さんの著書やブログを通じて、家族との温かい関係性が伝わってきます。
鎌田實さんの日常生活:「がんばらない」哲学を実践する暮らしぶり
鎌田實さんの日常生活は、彼が提唱する「がんばらない」哲学を反映したものとなっています。医師としての仕事、作家としての執筆活動、そして家族との時間をバランス良く組み合わせ、無理のない生活リズムを心がけていると考えられます。
鎌田式スクワットと食事法:医師自身が提唱する健康習慣
TOKYO FMゲストは先週に続き
医師で諏訪中央病院名誉院長
作家の鎌田實さん🖋️チェルノブイリ原発事故後
ベラルーシの放射能汚染地帯へ
医師団を派遣し医薬品支援💊またイラクの小児病院へ医療支援実施
難民キャンプで支援継続鎌田さんが心を痛める
🇺🇦や🇵🇸の情勢、人道支援について
伺っています pic.twitter.com/LtUG4puibr— 柴田幸子(英亭恋丸) (@sachiko_shibata) January 5, 2024
鎌田實さんが提唱している健康習慣の中で、特に注目されているのが「鎌田式スクワット」と食事に関する考え方です。これらは、「がんばらない」哲学を身体面から支える要素となっています。
鎌田式ワイドスクワット🔥
大ホールご来場の800名以上の方の大腿が目覚めました!これは効きます💪#地域共生ネット pic.twitter.com/VmrDCnFrRH
— NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク (@NPO_sasaeru_net) September 17, 2023
鎌田さんは、このスクワットを日常生活に取り入れることを推奨しています。「がんばらない」というコンセプトに基づき、無理なく続けられることを重視しています。
スクワットとかかと落としは2019年に出版されました。その後は、ストレッチやウォーキング、筋トレなどの著書を出版されています。
鎌田實さんの食事術
実用書1位「医師のぼくが50年かけてたどりついた鎌田式長生き食事術」アスコム 鎌田實
ビジネス書1位「いつも幸せな人は2時間の使い方の天才」すばる舎 今井孝#みそ汁 #ヨーグルト #たんぱく質#起業1年目の教科書#誰でもできるのに9割の人が気づいていないお金の生み出し方 pic.twitter.com/4vOrQg9JVZ— 有隣堂グランデュオ蒲田店 (@yurindo_kamata) September 16, 2024
これらの食事に関する考え方は、栄養バランスを整えるだけでなく、食事そのものを楽しむことを大切にしています。鎌田實さんは、食事の時間を家族とのコミュニケーションの場としても重視しており、「がんばらない」生活の中で食事が果たす役割の大きさを説いています。
鎌田實さんが提唱する「がんばらない」生活の要素
これらの考え方を通じて、鎌田實さんは身体的にも精神的にも健康的な生活を送ることの重要性を説いています。「がんばらない」ことで、かえって充実した日々を過ごせることを、自身の経験を通じて提唱しているのです。
鎌田實さんの生みの親は…養子として育ち医師への道を歩んだ人生
鎌田實さんの人生哲学や医療観は、彼の特異な生い立ちと経験に深く根ざしています。ここでは、鎌田さんの医師になるまでの道のりと、人生観形成に影響を与えた出来事について探ります。
医師になるまでの道のりと人生観形成に影響を与えた経験
明日6/9(日)のテレビ寺子屋は
医師の鎌田實さんのお話です!ちょっとくらい「わがまま」でいい。
鎌田さんが語る自分らしい生き方とは!どうぞお楽しみに😊#テレビ寺子屋#鎌田實#あたりまえ体操みたいな一枚撮れました pic.twitter.com/KwnLG9qADR
— 北村花絵 (@hanae0914) June 8, 2024
鎌田實さんは、1歳10か月の時に生みの親に捨てられたそうです。養子として育てられた経験が、彼の人生に大きな影響を与えています。
鎌田さんは「僕は拾われた子供なんです。1歳の時に捨てられ、岩次郎さん、フミさん夫婦がもらって育ててくれたんです。僕はこの事実を37歳まで知りませんでした。お風呂もない貧乏な家だったようです。岩次郎さんは、貧農の末っ子で小学校しか出ていませんでしたが、苦しい時でも弱音を吐かず、誰かの為に生きようとする頑固で無口な人でした。すでに両親とも他界しましたが、拾ってやったというような恩着せがましいことは一度も言いませんでした。僕はすごい父に拾われたと時と共に感謝の気持ちがどんどん大きくなっているんです。だから岩次郎さんをいつまでも忘れずに、語り継いでもらうために300年は持つだろうという材木をカナダから取り寄せ、岩次郎小屋とうい銘板を取り付けた家を建て、そこに住んでいるんですよ」とにこやかにお話し下さいました。
私は失礼を省みず尋ねました「鎌田さんが養父を敬い、慕い、感謝されておられる気持に胸打たれましたが、世のため人のために尽くされるボランテイア精神、医学に秀で、作家としてもご活躍の鎌田さんのDNAは実のご両親から受け継がれているわけですね。私は生みの親である実のご両親に大変関心を覚えるのですが、御存知なのですか」とお聞きしました。
鎌田さんは、「37歳でその事実を知り、関心を持ちましたが、岩次郎さんの生前中は失礼だと思い何もしませんでした。他界してから調べてもらいましたが、実母のことは分かりませんでした。実父の方は事業で大成功した人でお墓があるというので行ってきました。立派なお墓でした。」と話して下さいました。鎌田さんが墓前で何を思い、何を語られたかはわかりませんが、「よほどの事情があったのだろう…、どんな思いでわが子を手放したのだろう…、自分は岩次郎さん夫婦に育てられ、世の為人の為に役立とうと頑張っていますよ…、安心してお休みください…」と手を合わされたのではないでしょうか。 via:全優石
- STEP11948年6月28日生まれ
- STEP2貧しい家庭環境の中で、医学部進学を強く希望
- STEP3養父に「国立大学の医学部だけ受ける」と宣言
- STEP41974年、東京医科歯科大学医学部卒業
- STEP5諏訪中央病院へ内科医として赴任→1988年に院長に就任【地域包括ケアの先駆け】
- STEP61991年 日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)を設立
- STEP72000年 著書「がんばらない」(集英社)がベストセラー
- STEP82004年 イラクの小児病院への支援開始
- STEP92005年~現在は諏訪中央病院名誉院長
僕の家は貧しく、大学に進める状況にはありませんでした。父は病弱な母を抱え、苦労を覚悟しながら、実の親に捨てられた僕を養子にしてくれた人です。そんな父に勇気を出して「大学の医学部に進みたい」というと、「そんな余裕はない」と言う。でも夢をあきらめきれず、執拗に食い下がりました。
「落ちたらどうするんだ?」と聞くので「落ちたら寿司屋になる」と答えました。本当は映画監督だったのですが。映画が大好きだったのです。どうせ苦労するなら好きなことをやりたい。この頃からすでに僕はわがまま人間でした。でも、さすがにそれを言い切る自信はありませんでした。
大学進学をめぐって格闘し、最後に父が泣きながら言ったのは、こんな言葉でした。「自由をやる。その代わりすべて自分の責任で生きろ。お前の授業料も入学金も教科書代も出してあげられないと思う。すべて自分で考えろ。その代わり自由をやる」結果的に、人生で一番大切なものをもらったと感じました。それ以来、生きていくうえで一番大切なのは「自由」だというのが僕の信念です。
でも、宣言だけでは不十分。それが「希望」につながるものでなければいけません。「医学部に落ちたから寿司屋」と言うと、「負い目」ととらえられるでしょう。でも僕は卑下していたわけではありません。「寿司職人になっても人に負けない生き方ができる」という希望を持っていました。寿司屋になっていたら、いまよりももっとおもしろい生活をしていたと思います。「かま寿司」なんていって、世界展開をしていたかもしれません。何でもおもしろがることが大事です。その中心に自分の芯を確立することが大切なのです。うまく「宣言」を利用してください。 via:ちょうどいいわがまま
これらの経験を通じて、鎌田實さんは以下のような考えを形成しました。
地域包括ケアのパイオニア:長野県の健康長寿の導き手に
同級生では東京を離れたのは僕一人だけでした。当時はどこの地方も弱小病院は医師不足に悩んでいました。ひとり医者が辞めると救急医療の受け入れにも困りました。諏訪中央病院もそんな病院で、稼働ベッド数は70床くらい。医師が4〜5人。間もなく知ったのですが、累積赤字が4億円くらいありました。赴任した日、茅野駅からタクシーの運転手さんに病院名を告げると、聞いたことがないという。地元の人にさえ知られていない、閑古鳥が鳴くような病院でした。
公立病院なので、議会では売却してはどうかという議論も出ていました。けれど当時の市長は、命を守る病院は地域の要だという揺るぎない信念を持っていました。お金の問題は自分の責任。先生たちはいい医療をやってくれればいいと。すばらしい理念でしたが、患者さんはなかなか来てくれませんでした。
予防医学の重要性に気づいたのです。長野県は脳卒中が多かった。野沢菜の漬物だけでご飯を2杯、3杯と食べ寒い外仕事に出るような生活習慣も原因です。残念ながら、ここには都会のような高度な医療体制は整っていない。それなら脳卒中になって救急車で運ばれる人を減らそうと考えました。
年間80回、勤務が終わってから各地域の公民館を回り『脳卒中で死なないために』という健康づくりの講演をしました。当時、脳卒中は後遺症が残るといわれていたので、市民の皆さんは倒れたら治してくれる高度医療よりも、倒れないための予防医療をまず希望するはずだと考えました。食事に焦点を当てた健康づくり運動を進めていくと、結果が出始めました。高血圧の率が下がり、脳卒中で病院へ運ばれてくる人の数も減ったのです。そのことが知られ始めると、健康管理をしようという意識を持つ人が増えてきました。 via:サライ
鎌田實さんの人生観形成
鎌田實さんの著書や講演から、以下のような経験が彼の人生観形成に影響を与えたことがわかります。
これらの経験を通じて、鎌田さんは「がんばらない」哲学を形成し、同時に「自由」を大切にする生き方を提唱するようになりました。
鎌田實さんは、困難な環境を乗り越え、自身の信念を貫いて医師になった経験から、人生の本質的な価値観を形成していきました。それは後に、彼の医療活動や著作活動に大きく反映され、多くの人々に影響を与えることになります。
ピースボート水先案内人:世界各地の医療事情から学んだ「がんばらない」国際協力
鎌田實さんは、医師や作家としての活動だけでなく、ピースボートの水先案内人としても活躍していました。この経験は、彼の「がんばらない」哲学と世界平和への思いを融合させた重要な活動です。
ピースボートの航海で、鎌田さんは参加者の健康管理を担当しながら、各寄港地で平和や環境問題について講演を行っています。彼の医学的知識と人道的な視点は、参加者に新たな気づきをもたらしています。
また、鎌田さんは、ピースボートの航海を通じて世界各地の医療事情を直接見聞きしています。これらの経験から、無理のない持続可能な国際協力のあり方について、独自の視点を提示しています。
世界一周の航海で得た経験や気づきは、鎌田實さんの著作にも大きく反映されています。異文化との触れ合いや、世界の課題との直接的な対峙は、彼の「がんばらない」哲学をより深化させ、グローバルな視点を加えました。
ピースボートでの経験を通じて、鎌田さんは平和活動においても「がんばらない」アプローチを提唱しています。個人ができる小さな行動の積み重ねが、世界平和につながるという考え方を広めています。

鎌田實さんの現在
鎌田實さんは現在も精力的に活動を続けており、その「がんばらない」哲学は多くの人々に影響を与え続けています。ここでは、鎌田さんの最新の活動状況や健康状態について見ていきます。
鎌田さんの活動
鎌田實さんのお手本#ゴールデンラジオ #文化放送 #radiko PC・スマホでも→https://t.co/sLqgUX3aCa pic.twitter.com/h5RHE0Xtyt
— 文化放送 大竹まこと ゴールデンラジオ! (@1134golden) April 6, 2023
鎌田さんは、自身の経験や知識を社会に還元することを重視しています。これらの活動を通じて、「がんばらない」哲学をより多くの人々に広めています。
健康状態と日々の過ごし方
編集部の菊地です。
医師の鎌田實先生が、本日、文化放送『大竹まこと ゴールデンラジオ!』にご出演!
11月の新刊『鎌田式 長生き食事術』という本のお話をしてくださいました。
大竹さんと室井佑月さんと3人、本当に和気あいあい。
先生! これはどうすればいい?… pic.twitter.com/LrXR9CYqVv— 出版社アスコム【公式】 (@AscomBooks) December 8, 2023
鎌田さんは、自身の健康管理を通じて「がんばらない」生活の効果を実証しています。年齢を重ねても活動的な生活を送れているのは、この哲学の実践によるものと考えられます。
鎌田實さんの病気と老い…その向き合い方
私自身は、現在75歳(※2023年)数年前から心房細動をたびたび起こし、2021年には太ももからカテーテルを入れて心臓の筋肉を焼く手術をしました。心房細動は高齢になるほど増える病気ですし、手術後は絶対安静ということで初めてオムツをつける経験もして。「いよいよ自分も老いの仲間入りか」と、落ち込み半分、おかしさ半分で苦笑いしたものでした。
しかし私は長年、「がんばらない生き方」を提唱してきました。自分の「老い」や「病」についても、なるべく無理なく自然につき合っていきたいと考えています。実はこの2年でまた心房細動を何度か起こし、主治医には「もう一度手術をしたほうがいい」と提案されました。
けれども私の望みは、生きている間はピンピンと元気に過ごし、ひらりとあの世へ逝くこと。75歳という年齢を考えると、今は負担のかかる手術はしないほうがいいと判断し、薬物治療と運動で対処することにしたのです。
現在は、ウォーキングや自宅でできる筋トレに加え、スポーツジムにも通っています。今日はベンチプレスで37.5kgのバーベルを持ち上げ、「最高記録ですよ」とトレーナーさんに褒められました。
がんばらないと言いながら筋トレを続けるのは、今を楽しみたいからです。私はスキーが大好きですし、仕事で東京に行ったときにジャズ喫茶を巡る趣味もある。スキーはもとより、ジャズ喫茶は地下にあることが多いので、階段を下りるために足腰の筋肉を鍛えておかなければならないのです。
もちろん無理はしません。でも、持病があったとしても自分の足で歩き、買い物に出かけ、美味しい物を食べることが人生の最期までできたら最高でしょう。老いや病気、経済的な問題を抱えたからもうダメだとあきらめるのではなく、そこをどうコントロールして楽しむのか考えるのが、人生100年時代には大事な姿勢です。 via:婦人公論
まとめ:鎌田實さんの私生活から学ぶ「がんばらない」充実人生の送り方
鎌田實さんの私生活や「がんばらない」哲学から、私たちが学べる重要なポイントをまとめます。
– 日常生活に無理のないリズムを作り、心身の健康を維持する
– 鎌田式スクワットや食事法など、簡単に実践できる健康法を取り入れる
– 失敗を恐れず、多様な経験から学ぶ姿勢を持つ
– 定期的な健康診断を受け、自己管理を怠らない
– 家族との対話を大切にし、互いの考えや感情を共有する
– 「がんばらない」ことで、かえって充実した人生を送れることを意識する
鎌田實さんの生き方は、現代社会に生きる私たちに多くの示唆を与えてくれます。「がんばらない」ことで、むしろ人生をより豊かに、充実したものにできるという 「逆説」は、多くの人々の心に響くものでしょう。
鎌田實さんの教えを参考に、自分なりの「がんばらない」生活スタイルを見つけ出してください。きっと、新しい発見と豊かな人生が待っているはずです。