筧千佐子(かけひちさこ)の裁判員裁判 ①筧勇夫殺害編 青酸連続殺人

青酸連続不審死 かけひ千佐子 筧千佐子

この記事は第2回から第12回までの、筧勇夫さん殺害に関する公判のまとめです。

【初公判と被告・被害者の相関関係についてはこちら↓ 】

筧千佐子(かけひちさこ)被告の生い立ちと裁判!青酸連続殺人事件

6/27 第2回公判(筧勇夫殺害)…死因は青酸中毒である。

今回は京都府警の科学捜査研究所職員2人が証人として出廷し、2013年12月に死亡した夫の筧勇夫さん(当時75歳)の胃の内容物と血液から検出された青酸について言及。

胃と血液から出た青酸の成分は致死量に達していたと証言している。

検察側
青酸の成分を日常生活で摂取することがありますか?
かけひちさこ
ありません

6/29 第3回公判(筧勇夫殺害)…死亡時刻は午後7時過ぎ/青酸はカプセルなど、何かに包まれた状態で摂取された可能性あり。

筧千佐子被告のいでたちは、ピンク色のTシャツに短パン姿。

夫の筧勇夫さん(当時75歳)の遺体を司法解剖した医師らの証人尋問で、医師は「青酸化合物は何かに包まれて摂取されたと考えられる」と証言している。

京都大大学院・准教授(解剖)
勇夫さんの死因は青酸中毒。

勇夫さんの胃には毒物が接触した跡があった

青酸化合物を飲み込むと 口や食道がただれるので、青酸を飲んだという痕跡が必ず残るもの。

ところが勇夫さんの遺体にはその痕跡がなく、

京都大大学院の准教授
何かに詰めたり、包んだりした 固体の青酸化合物を摂取したとみられる

そこで検察側は、筧千佐子被告が勇夫さんに 青酸化合物をカプセルなどに入れて飲ませたとしている。

和歌山県立医科大教授(法医学)
亡くなったのは午後7時ごろよりも遅い時間とみられるる

救急隊員が駆けつけたのは午後10時頃で、その時の勇夫さんの状態から、死亡推定時刻を割り出している。
 
 
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6/30 第4回公判(筧勇夫殺害)…検察が勇夫さんの自殺の可能性否定/青酸化合物はずさんな業者なら入手できる可能性あり。

検察側は筧千佐子被告の夫の勇夫さん(当時75歳)に自殺の兆候がなかったことを立証するための証拠を提出しました。

証拠は筧千佐子被告と交わされたメール22通です。

平成25年12月に勇夫さんから千佐子被告に送信されたメール

筧勇夫
ともに健康でこれからも楽しい人生を過ごしていきたい。

明るい老後に向けて頑張ろう。

高齢とはいえ結婚や人生への高い意欲が感じられる内容ですよね。

こんな前向きな人が自殺するはずないです!

しかも亡くなったのは 高齢とはいえ、新婚ほやほやの時ではないですか。

こんなラブラブなメールを送っていたのに、勇夫さんが亡くなったのは結婚の翌月です。

。゚(゚´Д`゚)゚。

【2013年6月 結婚相談所で筧勇夫さんと千佐子被告がお見合い】

千佐子⇒勇夫8/4
会えば会うほどあなたのことが好きになる。

真面目で正直ですべて信頼できる人です。

千佐子⇒勇夫8/18
勇夫さんの愛と信頼にあなたのもとに行く気持ちが、揺るぎないものになりました。

私のような愚女を選んでもらい、ありがとう。

2人で楽しい新婚生活をしましょう。

千佐子⇒勇夫10/8
成人したら誰の許可なく自由に結婚できます。

兄妹の呪縛から解放されて2人で楽しく生きていきましょう。

私はどこまでも付いていきます。

愛する夫さまへ

【11月1日 結婚】

千佐子⇒勇夫11/17
強烈に熱いメールありがとう。

死ぬまで一緒に添いとげます。

愛されている幸せをかみしめています。

千佐子⇒勇夫11/24
2人これから楽しい人生を送りましょう。

頼りがいのある心優しい勇夫さんに出会えて私は幸せものです。

ありがとう。

千佐子⇒勇夫12/4
19日を完全移動の日と決めました。

それまでは理解と我慢をしてください。

【12月28日 勇夫さんが自宅で死亡】

via:毎日新聞

第4回公判では、証人尋問も行われ、化学薬品の製造・販売会社社員が出廷しています。

薬品会社・会社員
青酸化合物は用途が限定された工業用品ですから、一般に入手することは困難。

でも、メッキを扱っている、管理がずさんな業者なら入手できないことはない。

 
 
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7/4 第5回公判(筧勇夫殺害)…勇夫さんの妹とかかりつけ医の証人尋問【事件直前】

第5回公判では、夫の筧勇夫さん(当時75歳)の妹と、勇夫さんのかかりつけの向日市の医院の医師が証人として出廷しました。

勇夫さんの妹
元気だったのに亡くなって驚いた。

最後に会ったのは墓参り(亡くなる4か月前)で、元気にしていた。

交通事故かと思うくらい驚いた

勇夫さんの妹は彼の葬儀で筧千佐子被告に会うまでは、兄が再婚したことを知らず、葬儀の席で初めて千佐子被告に会っています。

千佐子被告の第一印象は「おしとやかでいい人」だったが、帰途のタクシーの中で「きょうだいに指輪をひとつずつあげる」と言われたことで 千佐子被告の印象ががらっと変わったという。

さらに勇夫さんが自宅2階で倒れたときのことを

筧千佐子被告
自分は1階にいて テレビを付けていたので音などは聞こえなかった

・・・と言われ、不思議に思ったとも供述しています。

勇夫さんの妹は 勇夫さんが認知症を患っていたため 誤って青酸を飲んだ可能性や自殺についてを訊ねられると 強く否定しました。

勇夫さんの妹
とんでもない。ありません。

2013年8月にきょうだいで最後に会った時、勇夫さんは「みんなも元気でいて」と、口癖のように言っていました。

また、勇夫さんのかかりつけ医が、平成25年12月28日午前11時半ごろに 千佐子被告が1人で来院したことを明かしました。

筧千佐子被告
12月21日ごろに夫があごと首の痛みで七転八倒して吐いた

そのことを医師が勇夫さん自身にその場で電話で確認すると否定され、医師はその時に千佐子被告からこう責められています。

筧千佐子被告
何か起こったら、どうしたらいいの!?
医師
あれは(事件で疑われないための)前振りだったのだと思う

これは病死と見せかけるための下準備と誰もが思うでしょう。

でも弁護側は「勇夫さんが医師に病状を隠していた可能性がある」と主張しています・・・まあ弁護士も仕事なので^^;

実際には、まさにこの日(12月28日)の19時過ぎに勇夫さんは倒れています。

勇夫さんは自宅から心肺停止状態で病院に運ばれ死亡し、体内から青酸化合物が検出されたのです。

7/5 第6回公判(筧勇夫殺害)…青酸入りカプセルを作る手順と大阪府警の捜査員の証言

勇夫さん(当時75歳)は2013年12月28日に死亡し、体内から致死量の青酸化合物が検出されています。

その捜査をした大阪府警の捜査員が、筧千佐子被告が耳かきを使って青酸化合物入りのカプセルを作る手順を再現した様子を証言しました。

捜査員によると、2015年2月11日に大坂府警の施設で 筧被告に手口を再現させました。

筧被告はつまようじを差し込んでカプセルの接着面をはがし、カプセルを開けて中身を取りだし、耳かきで青酸の代用品の「アジシオ」と混ぜ合わせて カプセルに戻したといいます。

アジシオを選んだのは筧千佐子被告自身。

警察側はグラニュー糖・市販の風邪薬・アジシオの3種を用意しましたが、筧被告は「アジシオが自分が使った青酸化合物にいちばん近い」ということで、アジシオを使うことにしたという。

そしてカプセル入りの健康食品は通販で購入したと供述。

捜査員A
作業は20分ほどで、「毒」をこぼしたりはしなかった

これについて弁護側は「実験を強制した可能性がある」と主張しています。
 
 
また、筧被告が処分しようとしたプランターからポリ袋(青酸を検出)を発見した別の捜査員も証言。

捜査員B
まさか青酸が出るとは思わなかった。正直びっくりした

  
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7/6 第7回公判(筧勇夫殺害)…金庫の開錠業者と、千佐子被告が勇夫さんとの婚姻中に見合い・交際男性(81歳)が証人出廷【事件直後】

勇夫さん(当時75歳)の死亡2日後、筧千佐子被告は金庫の開錠業者に電話をしています。

第7回公判では、その時の音声データが公開され、検察側がこれを証拠として提出しました。

筧被告はしきりに早めの依頼を催促していたという。

筧千佐子
早く来られへん?特急料金を払うから

 
次に手提げ金庫の鍵を開錠した業者の男性が証人として出廷。

筧千佐子
鍵はあるけど、ダイヤル番号がわからず 金庫を開けることができない。
開錠業者の男性
とにかく急いでいる。鍵を壊してもいいから開けてほしいと言われた。
 

筧千佐子被告が勇夫さんと結婚している平成25年12月に、千佐子被告は結婚相談所を介してある男性との交際を始めていました。

その時に筧被告と見合いし、交際した神戸市の男性(81歳)も出廷。

この男性は平成25年12月から26年1月下旬(府警から問い合わせを受けるまで)の期間、千佐子被告と交際していたという。

メールと電話で連絡を取り、大阪市内や男性宅で4回(見合い当日を含めて)会ったと証言。

このときに筧被告は旧姓を名乗っていました。

平成25年12月25日(勇夫さんが亡くなる3日前)には 大坂市内で2人で食事しながら今後のことを話し合ったという。

81歳男性
「入籍はできないが一緒に暮らそう」という意味合いのことを伝えた

筧被告にも交際を断られなかったため、その男性は彼女に自宅の合鍵を渡したと証言しました。

7/10 第8回公判(筧勇夫殺害)…被告人質問1回目。筧千佐子被告が勇夫さん殺害を認め青酸の入手先を明らかに!

筧千佐子(かけひちさこ) 勇夫さん殺害認め青酸の入手先も明らかに!青酸連続不審死 第8回公判 被告人質問

7/12 第9回公判(筧勇夫殺害)…被告人質問2回目。青酸を財布に入れて持っていた!

筧千佐子(かけひちさこ)裁判!青酸を財布に入れていた!青酸連続不審死 第9回公判 被告人質問2回目

 
 
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7/13 第10回公判(筧勇夫殺害)…筧千佐子被告の精神鑑定を行った医師の証人尋問

筧千佐子被告を精神鑑定した医師は 現在の彼女を「軽度のアルツハイマー型認知症である」とした上で 公判でこう証言した。

医師
犯行に精神疾患の影響はない

筧被告は、事件の当時は特に精神疾患がなかったが、逮捕後(平成27年頃)に記憶障害を発症したと説明した。

今後も認知機能の低下がゆっくり進行する可能性はあるが、利害の判別はつけられるし、公判で自己を守る能力はあるとも証言している。
 

7/14 第11回公判(筧勇夫殺害)…供述調書の読み上げ。今回の公判で勇夫さん殺害事件の証拠調べは終了

夫の筧勇夫さん(当時75歳)を殺害した状況についての捜査段階での筧千佐子被告(70歳)の供述調書の読み上げが行われた。

検察側は3通の供述調子をを朗読。

筧被告の供述調書
普段飲ませていた健康食品(のカプセル)を自然体で何も言わずに渡した
筧被告の供述調書(2014年12月16日付)
今までは認めてこなかったが、本当のことを申し上げる。私は勇夫さんを殺しました。間違いありません。遺産目的でした。
筧被告の供述調書(2014年12月18日付)
(青酸入りカプセルを)1階の台所の部屋で、水かお茶で飲んでいた。飲んですぐに2階に上がったと思う
 

7/18 第12回公判(筧勇夫殺害)…検察側の中間論告と弁護側の弁論

検察側
被告は犯行当時、善悪を判断したり、行動をコントロールしたりでき、計画性の高い犯行を成功させる能力があった
検察側
勇夫さんに自殺をする様子がなかった/死後間もなく被告が遺産取得を図った/被告が犯行を自白していることなどから、遺産目当てで青酸化合物を飲ませて毒殺したという殺人の事実を認定できる
弁護側
筧被告は認知症が進行しており、供述にも変遷がある。
証拠とも整合性がとれない。審理は打ち切られるべきだ
検察側
(筧被告は)現在も認知症は軽度。
裁判を受ける能力があると認められる

勇夫さん殺害事件の審理はこの公判で終了です。

次回からは 内縁関係にあった大阪府貝塚市の本田正徳さん(71歳)を筧千佐子被告が殺害したとされる事件の審理が始まります。
 
 


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