インコの老鳥が餌を食べないとか食べても痩せてくるときにできること

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インコの老鳥が餌を食べないとか食べても痩せてくるときにできること

老鳥になれば食欲が落ちたり新しいものに順応ができなかったりと、食に対する懸念材料が増えてきます。

ペレットの硬さや食感はいろいろですが、カリッと砕けるやわらかめ食感のものも多くあります。

やわらかめのペレットならインコが砕くのにエネルギーを使わずにすみ、消化も容易なのでお腹にやさしいです。

ペレットならミルを使って砕いてうちの子の食べやすい形状や粉末にできるので好都合でもあります。

 

そういう意味では、老鳥の食事はペレットがおすすめできると思います。

完全切り替えが難しくて主食として受け入れられなかったとしても、いろいろな種類をおやつ的に試してみて、食べるものをいくつか用意しておくといいです。

頑としてペレットを食べない子もいますが無理強いはせず、その子の意思を尊重してください。

ちなみにこれは シニア用で、老鳥用に調整された、高カルシウム、高ビタミン、高トレースミネラル、高タンパク質のペレットです。

インコの老鳥が「食べているのに痩せてくる」時にできること


老鳥が食べないのはよくあることですが、高齢になってくると「食べているのに痩せてくる」現象がよくみられます。

老鳥が食べているのに痩せてくる理由

主食がシードの場合、老鳥になると嘴の力が低下してくるので、かたい種子を割ったり砕いたりするのが厳しくなったり、丸呑みに近い餌を胃ですりつぶす能力も低下してくるので、餌がうまく消化・吸収されなくなることがあります。

そうなるとインコの体に栄養がうまく吸収されません。老鳥が大病を患っているわけではないのに少しずつ体重が落ちてくるのは、消化吸収がうまくいかなくなることも原因のひとつです。

また、老鳥は次第に筋肉量が減って来ることから、ゆっくりと体重が落ちてくることが多くあります。

この場合、病気ではないので急激にがくんと体重が落ちるわけではないため、それになかなか気づきづらいですが、

毎日同じ時間帯に計測した体重を記録して3~6か月のスパンで数値を確認・比較すると、老いによる体重減少が正確に把握できます。

【ペレット食のインコ】フルーツフレーバーのペレットを与えてみる

体調を崩した22歳のオカメインコが元気になるように普段のシードにズプリームフルーツブレンドをプラスしてます。食べてるのはシードのようですが、おいしそうな香りとカラフルな食事に食欲が出て、おかげで体重が増えました。
引用元:amazon

こんな口コミを ズプリームフルーツブレンドで見たことがあります。

フルーツフレーバーはインコの食欲を刺激してくれる可能性があるので、試してみる価値はあります。

低脂肪タイプのフルーツペレットもあります

【シード食のインコ】プリスクリプションダイエットを与えてみる

これは療養食ですので、利用前にかかりつけの獣医さんに確認をした方がいいでしょう。

特別療法食 プリスクリプションダイエット BD-100


▶BD-100…病中~病後・産卵前後の体力回復及び体力維持(特に冬季)用
▶BD-200…病中~病後・産卵前後の体力回復及び体力維持・ダイエット用
 
従来の小鳥飼育の餌は自然食のシードがメインでしたが、現在はシードに不足するビタミン・ミネラルを補う人工飼料(ペレット)の提供が推奨されています。ところが飼い主泣かせの「ペレットを食べない鳥」が多いのが現実。そんな欠点を補うために生まれたのが、特別療法食 プリスクリプションダイエットBD-100とBD-200です。
 
BD-100には4種のシードに12種類のビタミン、8種類の必須アミノ酸、10種のアミノ酸、68種の微量元素を強化しています。
 
BD-100は発売32年超のロングセラー BD-100で体力が回復した高齢鳥は肥満することがあるので、そんな場合はBD-200をおすすめします。
 

【シード食のインコ】発芽シードを作って与えてみる

発芽シードなら乾燥シードよりも格段に栄養価が高く、消化しやすいのでおすすめできます。

これをはじめて食べるあなたの老鳥がどんな反応を示すかはわかりませんが、私が飼ってきた50羽以上の鳥たち(インコだけでなく、フィンチ・ヒメウズラも含めて)には、発芽シードを嫌う子・食べない子は1羽もいませんでした。

…というかみんな大好きなので、うちでは365日提供していますし、粟穂を使って時々おもちゃ を作ったりもしています。

発芽シードは「生きた餌」「生きたサプリメント」なので「食べるタイミング」が最重要。鮮度が高く栄養価の高い「生きたサプリメント」を与えるには、自分で作るしかありません。瓶詰めや冷凍ものは「死んだ餌」…栄養価がダダ下がりなうえに活力がなく 与える意味が激減する「おやつ」でしかなく、毎日の主食にはなり得ません。

たいていの鳥は発芽シードが大好きですから、飼い主さんがちょっとがんばって作ってみるのもいいと思います。

ペレット食の子でも、シードを見たら目をキラキラさせて喜ぶでしょう?それで老鳥でも食欲が爆上がりする可能性がありますから、やってみる価値は十分にありますよ。

28種のスプラウトと発芽シードの育て方|インコも喜ぶ栄養満点の生サプリを簡単栽培
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これなら大好物だから食べられる!を若年期からしっかり把握しておく

これはすべてのライフステージのインコに共通することですが、体調がイマイチの時でもインコが食べたくなる大好物を把握しておくことは大切です。

食が進まなくなっても「これなら食べられる」を知っておくことは飼い主の安心感が増します。

病院を頼る直前の家庭での老鳥介護において「食べたい」と思えるものがあれば少しでも体力をつけることに通じます。

日ごろから愛鳥の好物をしっかりチェックしておくことをおすすめします。

余談ですが、このインコ用コーンフレーク は インコが食欲がない時に主食として与えることができ(マルチビタミン併用必須)投薬時にフレークに薬をしみこませて与えることもできます。

餌入れを増やして食べやすい場所に設置!食べたい時にすぐ食べられる工夫

老鳥になると次第に食欲が落ちてくるのは自然なことですが、老化で食が細くなるだけでなく、体調が悪くて移動がしんどくなり、それに伴って食餌量が減ることがあります。

インコに「食べたい!」気持ちがわいた時、目につく所やすぐそばに餌箱があれば、無理なくついばむことができます。

最小限の労力でインコが餌にたどり着けるように、餌箱の数や位置を工夫してみてください。

老鳥が食べやすい形状の餌入れに変える

餌箱を食べやすい形状のものにするのも、インコの食を進ませる効果があります。

うちで使っていていいなと思うのは、この4つです


小鳥のスカイレストランのお皿部分はプラスチックなので、オカメインコだと持ち上げて餌をぶちまけることがあります。

その時には陶器製の小さなお猪口やショットグラスに交換すると引っ繰り返せなくなります。

【最終手段】インコが自分で食べられなくなったら強制給餌に移行する

どうしても食べられなくなった場合、ゾンデ などで強制給餌することになりますが、自分ではできない人が大多数だと思います。

強制給餌は雛に挿し餌するのとはわけが違います。経験のない素人がYouTubeなどを見て、見よう見まねで完璧にやるのは不可能です(きっぱり!)

強制給餌が必要になった場合、自分でやれる自信がある人以外は、小鳥の診療に長けた病院を頼ってください。

インコの老いに備える対処法と考え方

あなたのインコが毎日どれくらいの餌を食べているのか正確に把握していますか?

老いてくると食べているように見えて、必要な量を食べていないこともあります。

現状を正確に把握するためには、若年期から日常的に飼い主がやっておくべきことがいくつかあります。

インコが食べている餌の量を把握する

鳥は栄養を体に貯めておけないので、体力が落ちた老鳥は食べられないことでみるみる弱ってしまうこともあります。

食べている餌の量を知るには給餌量と残量を計測することです。ひと手間かかりますが、どれくらいの量を食べているのか把握しておきましょう。

目分量ではなくスケールで重量を計測してください。

老鳥には食べなれているものを与える

若鳥と違い、老鳥になると新しいものを受け入れづらい傾向があります。

急にこれまで与えていた餌や青菜の種類などを変えると、食欲を無くしてしまうこともあります。

栄養を摂れていなければ健康や生命維持に支障が出ますから、老鳥には食べなれた餌をあげることです。

老鳥の食事量が減ってきたから少量でも栄養のあるものを食べさせたい!…と飼い主は思うでしょう。

そこで、インコに良かれと思ってずっと常食してきたシードをペレットに切り替えよう!…と考えても、なかなか飼い主の思惑通りにはいきません。年をとればとるほど急に餌を変えられることに難色を示すインコの方が多数派です。

ペレットを主食にしたい場合はできるだけ早い段階にした方が、楽に切り替えが進みます。

 

ペレット食なら複数のペレットを食べられるようにしておくと安心

インコの主食にペレットを与えていると長年愛用していた製品が改良されたり、廃番で入手できなくなることがありますので、餌を少し買い置きしておく配慮も必要です。

海外製ペレットが輸入されなくなったり、製造停止になることはよくあります。

コロナ禍には一時期入手できなくなったペレットがたくさんあったことも記憶に新しいです。

特にオカメインコは食に保守的な傾向があるので、餌の種類が変わっただけで食欲が減退したり、食べなくなってしまうことが珍しくありません。

早い段階から複数メーカーのペレットを使うなどしていろいろな味・食感タイプに慣れさせておくのもいいことです。

ふだんから別のメーカーのペレットをローテーションで与えるとか、数種類をブレンドして食べさせるなど、数社の製品を取り入れておけば不測の事態でも慌てなくて済みます。

お試しサンプルが入手できるペレットは試してみるのもいいでしょう。

https://www.orangehoppe.com/inko-peretto-kokusan/
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