インコのキャリーケースのおすすめ19選!バッグ・リュック・ケージ
お散歩、旅行、日光浴、病院など、インコとお出かけする機会に多くの飼い主さんはバードキャリーを使っているのではないでしょうか。
インコ用キャリーケースも最近はいろいろな形状やタイプが登場し、いざ選ぶぞ!と思っても目移りしてしまうことが多いはず。
ここではインコキャリー選びのポイントと、人気のキャリー、キャリーを入れるバッグのおすすめを紹介します。
インコのキャリーバッグおすすめ5選【ショルダーバッグ含む】【オカメインコにも使える】
インコのキャリーバッグはトートバッグやメッセンジャーバッグの形状をしており、インコの様子が分かる半透明のもの、ストレスを緩和するための布状のもの…に分かれています。
手で持つ以外にもストラップがついていてショルダーバッグのように使えるものがあります。
バッグタイプはケージタイプに比べると軽量のものが多く、手軽に持ち運びすることができます。
バッグ型は上部、もしくは側面が大きく開くようになっているものが多く、鳥の出し入れに苦労することもほとんどありません。
インコは強い嘴を持つデストロイヤーですから、破壊できそうな部分には嘴が届かないようになっているか? 簡単に穴を開けることのできる素材ではないか?…などを確認しておくことが大切です。
キャリーバッグは素材によっては丸洗いできるものもありますが、底部にはケージにあるようなふんきり網はなく、下に紙を敷いて使うものがほとんどです。
分解すると真っ平らになるなど、保管や収納場所に困らない利点がありますが、予備として購入するのでなければ組み立てたままにしておいた方が、いざ!という時すぐに使えるので便利です。
インコキャリーのバッグタイプは比較的短時間の移動や散歩に向いています。
バッグ型は視界が開けているものが多いので、好奇心旺盛な性格のインコの散歩には最高の気分転換やストレス解消になります。
逆に、移動に慣れていないインコやオカメインコのようにビビりな種類は、視界の端を見慣れないものがちらりと横切っただけでも怖がったりパニックに陥ることがあります。
そういう場合はキャリーよりひとまわり大きな「キャリーを入れる鞄」を用意してキャリーバッグを丸ごと入れたり、カバーを上からかけるなどして、鳥から外が見えないようにしましょう。
インコキャリーを入れる鞄はレジカゴバッグや大きめの保冷トートバッグでも代用できます。
ちなみに、キャリーバッグの視界が開けているとはいえ、バッグの中にいては十分な日光浴にはなりません。
日光浴を主目的とするならバッグ型よりもケージ型キャリーがおすすめです。
インコのキャリーリュックおすすめ5選【オカメインコにも使える】
最近はリュックタイプのインコキャリーをよく見かけるようになりました。「ペットをリュックに入れて持ち運ぶ」その斬新な発想やユニークなデザインに思わず目を奪われる人も多いのでは。
インコのキャリーリュックはリュックサックの様に背中に背負う移動用キャリーケースであり、こちらも透明・不透明の材質に分かれます。
リュックタイプのバードキャリーの特徴はその名の通り「リュック」として両肩にかけて鳥を持ち運べる点で、飼い主の身体的な負担を減らせます。
インコがあまり物おじしない性格であれば、普段過ごしている目線に近い状態でお出かけができるため、良い気分転換やストレス解消になります。
リュックタイプの多くは前面が大きな透明窓になっていることも特徴で、透明部分が多いことで飼い主は鳥の状態を確認しやすく安心して移動できます。
たとえば動物病院に受診したとき。受付で問診表を書いたり会計を済ませたりなど、飼い主の手続きは意外とあるものですが、そんな時にハンズフリーになるリュックなら、身動きがとりやすくて便利です。
動物病院の待合室で座れない場合でもリュックタイプなら負担を軽減できます。
リュックタイプは小型のケージ型キャリーやバッグタイプに比べて縦の空間が広いため、ちょっとした散歩から長時間のお出かけまで、幅広く対応できるのも魅力です。
通気性が良い 軽量 持ち運びの負担が少ない 中で止まり木にとまれる(鳥の足にやさしい仕様)
リュックタイプの重量は1.5キロ程度のものが多く、軽量で持ち運びしやすいのが特徴です。
ケージ型は2キロ前後のものが多いですが、リュックタイプはさらに軽量である上に、肩にかけることで体の負担が軽減されます。
またリュックタイプのほとんどには、止まり木が付属しています。
プラスチック製だけでなく天然木の止まり木が付属していることも多く、インコの足にも嬉しい仕様です。
インコのアクリルキャリーおすすめ3選【オカメインコにも使える】
アクリルキャリーはその名の通りケージの周囲がアクリル板で囲われたバードキャリーで、その最大の魅力は「美しさ」です。
見た目そのものがスタイリッシュで周囲の雰囲気を邪魔せず、その場になじみやすいことも特徴のです。
アクリルキャリーは縦に長いサイズのものが多いので、大型インコや尾羽が長いインコにおすすめです。
キャリーそのものの美しさはもちろんですが、中にいる鳥を美しく見せる効果も絶大です。
アクリルキャリーは透明タイプだけではなくカラーアクリルを使用したものもあります。
いずれのタイプもアクリルが半透明ですので、中にいる鳥の姿がそのまま確認できるのはもちろん、飼い主とインコでコミニケーションを取ることも容易です。
インコは「いつも飼い主がそばにいる」という安心感が得られますから、気が小さいビビりな子がパニックを起こすことも少なくなります。
アクリルキャリーはアクリルで囲われているために防音効果が高いです。外出時にインコの声を気にすることが少なくなるので、大きな声を出しやすい大型インコ・オウムには特におすすめできます。
インコ・オウムの飼い主からすれば鳥の声に慣れているので「そんな大きな声は出ていないのでは?」と思いがちですが、例えばオカメインコの場合、時と場合によっては自動車のクラクション並みの105デシベルの声を出すことがあります。
5mm程度の厚みのアクリルケースでは防音効果は概ね2〜3割減といったところですが、鳴き声が気になる場合のキャリー選びは、アクリルキャリー一択と言えます。
脂粉の多いオカメインコや白色オウムを飼っている方で、外出時での防塵効果を求める方にはアクリルキャリーは特におすすめです。
出先で出会う人たちの中には鳥アレルギーを持つ人もいるかもしれませんし、脂粉が飛ぶことは外出先の周囲に迷惑をかけることがあります。
アクリルに開けられた空気穴があるため完璧な防塵対策ではありませんが、アクリルキャリーには細かい隙間がないので脂粉や羽はもちろん、こぼれた餌も外部に出づらく衛生的です。
アクリルキャリーはアクリル板で囲われているため密閉性が高く、一定の保温効果も望めます。
通気穴があるためインコが酸欠を起こすことはありませんが、夏場の移動の際は保冷剤の使用などの工夫をおすすめします。
インコのキャリーケージおすすめ3選【オカメインコにも使える】
インコ用キャリーケージは日常飼いのケージの縮小版とも言うべき、ミニサイズの移動用ケージです。
インコ目線からするとケージ型キャリーがいちばん抵抗がなく好まれるものでしょう。普段住み慣れたケージの小型版ですから、鳥たちが最もなじみやすいはずです。
インコのキャリーケージは、散歩用・日光浴用・旅行用・病院用・災害避難用・引っ越し用・ペットホテル移動用など、移動に関するありとあらゆるシーンで使用可能です。
キャリーケージには止まり木が最初から据え付けられているものが多く、揺れの多い移動時にはインコが不安にならないような足場があることはポイントが高いです。
キャリーケージには「餌入れ」「給水器」などの付属品が豊富であり、鳥が落ち着ける空間であることから、「長距離・長時間」のインコの移動には最も適しているといえます。
短時間・短距離移動にももちろん使えますが、衛生面・健康面・ケア面において他のキャリーケースよりも優れているため、距離と時間が長いほどキャリーとしての真価を発揮します。
特に災害大国でもある日本では、いつ何時、災害避難勧告や避難要請に見舞われるかわかりません。
万一 ペットとの同行避難を余儀なくされることがあっても、しっかりしたキャリーケージを1つ用意しておけばいざというときに慌てずに対応できます。
キャリーケージの最大のメリットは、インコが落ち着いて移動できることです。
暑い季節は金網型ケージ、寒い季節はアクリル型ケージ…などと選り分けて使うと、季節に合ったストレスレスな環境を用意することができます。また、災害避難や通院時など強いストレスにさらされる場面では、普段から慣れ親しんだキャリーケージの方がインコの緊張緩和に役立ちます。
ある程度の制約はありますが、キャリーケージには日常使いしている用品、暖房器具やおもちゃ・止まり木などをキャリーでの使用時にも転用することができます。
耐久性はキャリーケージはピカイチ!インコが噛みついてもケージが破損しません。
【おすすめ1位】HOEIハートフルキャリー
ド定番かつスタンダードなキャリーケージ。お泊りや災害避難時にも使えます。
底が深めになっているのは餌の飛び散りやこぼれた水が漏れだすのを防ぐため。
引き出しトレイはついていませんが、フンきり網は付属しています。
おやすみカバー(別売)をつければ通院の待合や人込みでの移動にも安心。
【おすすめ2位】HOEI 21てのり
HOEI21てのりは キャリーではなくてサイズ小さめの普通の鳥かごなのですが、使い回しの良いサイズなのでオカメインコなどの中型鳥のキャリーとして使うのもおすすめ。
HOEIハートフルキャリーはこぼれや飛び散り防止のために引き出しトレイがついていないので掃除が少し面倒だったりしますが、こちらはついているのでお掃除がだいぶ楽です。
21手乗りの本体サイズ 29×36.5×39cm
ハートフルキャリー 23.3×29.6×30.5cm
【おすすめ3位】コンテストケージ
小型インコを2羽入れたい なるべく軽量のキャリーケージがほしい 普段使いはしないけど 災害避難時用にひとつ用意しておきたい…などの要望に応えるのが、ここで紹介するコンテストケージです。
コンテストケージとはその名の通り 展覧会や品評会で使われているシンプルな造りのケージです。
通常のケージよりも幅が狭く、両側に入口があるため、鳥を掴まなくても他のケージに移すことができるようになっています。
底は網になっているためその分軽量で 持ち運ぶのは楽です。
シンプルかつきゃしゃな作りなので耐久性には若干の課題がありますが、キャリーを入れる鞄やキャリーリュックに入れることで衝撃を和らげられます。
二羽のセキセイインコを避難所などでお世話する為に都合の良い商品を探していました。ずっと悩み続けて駄目な商品を買って落ち込んで諦めかけていました。歩きなので、大きなケージは、きっと重くて持てないでしょう。でも、やっと見つけたこの商品は、ほどほど軽くて良いです。しかも、しっかりしているので安心です。二羽を入れる為に真ん中にプラスチック段ボールみたいな物を挟み適当に穴開けたりして住みやすくとまり木もつけるのに丁度良いサイズでした。問題の床は、ふわふわマットとキッチンペーパーや新聞等を敷いて、その上に本品を乗せてMサイズケージカバー保温ビニールタイプの物を上下逆さまにしてかぶせたり、上からも保温ビニールかぶせたり工夫して使うつもりです。まだまだ考え中ですが,買って良かったです。旅行にも良さそうですね。工夫しだいで、いろいろ使えそうです。
他の方のレビューのように、文鳥とインコ一羽ずつを、ひとつのキャリーでお出かけしたくて、何度も無駄な買い物をしてきました。このキャリーなら自分で仕切りを工夫して、使い勝手良く使えそうです。底のトレーがあれば大満足でした。
引用元:charm 楽天市場店
HOEIハートフルキャリーがすっぽり入るサイズのキャリーリュックのおすすめ3選
そもそもキャリーケージは手でケージを提げて移動するものですが、キャリーケージを飼い主が背負う形のキャリーリュックの中に入れれば、持ち運びや移動が格段に楽になるのでおすすめです。
買ってから後悔しない!インコのキャリーケースの選び方
インコのキャリーケースを選ぶときにあらかじめ考えておくべきポイントがいくつかあります。
サイズと快適性 インコが自由に動ける十分なスペースがあることが重要です。インコが身動きしやすいように、適切なサイズのキャリーケースを選びましょう。また、通気性があり、インコが快適に過ごせるようなデザインかどうかも確認してください。
耐久性 長く使える耐久性のある素材で作られたキャリーケースを選びましょう。特に、インコが噛んだり爪で引っかいたりしても破れない強固な素材が望ましいです。
清潔さと安全性 インコの健康と安全を確保するために、キャリーケースが簡単に清潔に保てるかどうかを確認してください。また、安全なロック機構やしっかりとした閉じる仕組みがあることも大切なポイントです。
取り扱いのしやすさ インコを出し入れしやすいデザインのキャリーケースを選びましょう。取り扱いがしやすいハンドルやショルダーストラップが付いていると便利です。
移動時の安定性 インコを外出させる際は、移動中に安定していることが重要です。底面が平らで安定感があり、車や電車などの移動手段に合わせて固定できる仕組みがあるとよいでしょう。
予算 予算を考慮して適切なキャリーケースを選びましょう。高品質なものを購入するのはある意味投資になりますが、予算内で必要な機能を備えた適切な製品を見つけられれば、コスパが高い買い物ができたと納得できるはずです。
鳥目線で選ぶインコキャリーの条件
バードキャリーは形状や用途で大別すると「バッグ型」「リュック型」「ケージ型」があります。
インコキャリーが鳥のサイズや習性に合っているか
鳥の種類によって体のサイズも 色も声の大きさも嘴による破壊力も千差万別です。
小型インコに大型インコ向けキャリーを使うと、金網やバーの間隔が広すぎて頭を外に出してしまったり、止まり木が太すぎて爪が伸びやすくなります。
逆に大型インコに小型~中型インコ向けキャリーを使うと、強度が足りずに嘴で破壊されたり、内部スペースが狭すぎで居心地が悪いはずです。
小型インコといっても予想外のくちばしの強さに驚かされることがあります。
たとえばコザクラインコはオカメインコよりも体形は小型ですが、嘴の力の強さではオカメインコをはるかに超える個体も多くいます。
インコ・オウムは噛むのが大好きですから、鳥の気質や習性を踏まえた、破壊されづらいバードキャリー選びが必要です。
インコキャリーに付属品があるか?
バードキャリーには餌入れや水入れが付属、もしくは取り付けられるものがあります。
鳥の状態や外出時の移動時間、移動距離によりますが、健常な個体であれば、止まり木がある方が鳥にやさしい仕様です。
また、止まり木が取り付け可能な仕様のキャリーケースなら付属の止まり木が鳥のサイズや好みに合わなくても、市販のロープパーチや別の止まり木に替えられます。
インコキャリーの通気性は?
暑い時期用には通気性の高いものを、寒い時期用には風が吹き込みにくく、温かさの逃げにくい形状や材質のものを選びます。
できれば夏・冬で使い分けるように2種類用意してあれば理想的です。
飼い主目線で選ぶインコキャリーの条件
インコキャリーが用途に合っているか?
キャリーを使う目的には、移動、散歩、通院、サブケージ、災害避難用、日光浴…などがありますが、それぞれに適した特徴があります。
散歩好きな鳥の場合、外の様子を楽しめる形状や透明な素材を使ったキャリーが適していますが、通院用のキャリーでは病院を怖がる鳥も多いため、外から丸見えにならないものを選ぶと良いです。
日光浴用には熱が内部にこもらないのが絶対条件です。
さらに紫外線を通せないと日光浴にはなりませんので、アクリルタイプではなく 金網ケージタイプのキャリーが適しています。
アクリル製キャリーは可視光線域は透過しますが、紫外線を通さず内部に熱がこもりやすいので日光浴用としては適しません。アクリル自体も紫外線に弱い素材です。
旅行や災害避難用の場合は長期間使用するケースが多いので、お世話の観点からすると
ケージ型キャリーが使いやすいです。
フードカップが2つ以上付属しているか。それを取り付けるスペースがあり、大きさもある程度の余裕のあるキャリーを選ぶ必要があります。
インコキャリーの持ち運びのしやすさ(重量・形状)はどうなっているか?
バードキャリーは移動での使用が基本となるため、移動手段に適した重さやサイズ、
形状のものを選びましょう。
電車や徒歩での移動に使用する場合、大きすぎたり重すぎるキャリーは飼い主の負担が大きいです。
公共交通機関を使った移動があるならサイズも事前に確認することが必要です。
インコキャリーが鳥を出し入れしやすい構造になっているかどうか?
キャリーの出し入れ口のサイズもチェックしておきましょう。
出入り口が狭いと特に動物病院の受診時に鳥をキャリーから出すのに手間取ってしまいます。
インコキャリーと付属品の耐久性は?鳥の嘴の強さも考慮したキャリー選び
持ち運びすることを考えて、万が一ぶつけたりしても簡単には壊れない、頑丈で耐久性のあるものを選ぶことが大切であり、これはロスト対策にもつながります。
インコの嘴の破壊力はかなりのものですから、かじられても壊されないだけの強度や仕様か?(嘴の届くところに破壊されそうなものがない)この点も確認が必要です。
キャリーの付属品は、鳥が簡単に取り外せないもの、舐めたり齧ったりしても害のないステンレス製を選ぶのが理想的です。
インコキャリーの管理・保管…掃除や手入れのしやすさ・収納のしやすさは?
分解できたり丸洗いできるバードキャリーは清潔に使うことができますし、ものによっては組み立て式になっていて、保管場所をとらずに済むものもあります。
収納スペースに問題がある人は、そういったタイプを選ぶことも大切です。
【お散歩】に使うインコキャリーの条件
インコに合ったサイズ選びが重要
キャリーバッグを購入する前に、インコが羽を広げたサイズ(翼開帳)を確認しておくことが大切です。
尾が長いインコは尾の長さも測り、キャリーの横幅はインコが両翼を広げてもぶつからないサイズが理想的です。
また、尾羽が床につくことのないよう、高さもチェックしてください。
大きめのキャリーであればキャリー内部で移動することも可能なので、インコへのストレス軽減になります。
ちなみにオカメインコは、尾羽までの体長が30センチ強、翼開帳は40センチ強あります。
散歩好きインコなら外が見えるタイプで気分転換
キャリーには可視窓がついていたり、クリアになっているタイプがあります。
窓を覆うことができるタイプであれば、外を見たいインコにはもちろん、大人しく過ごさせたいときにも便利です。
カバーがついていると目隠しができるのはもちろん、ウイルスを保持している可能性がある野鳥との接触防止にもなります。
インコキャリー本体の重さもチェック
気軽なお散歩なら、疲れない重さを選ぶこともポイントです。
さまざまな機能がついたキャリーは便利な半面、キャリー本体の重さが気になることもあるので事前に重量を調べておきましょう。
【通院】に使うインコキャリーの条件
温度調節を最重視する!
通院時はインコの体調を考慮した温度調整が重要です。
冬場は湯たんぽや使い捨てカイロで保温しますが、酸欠や低温やけどに注意して、鳥が直接触れる場所に熱源を置かないように注意します。
こちらは低温熱傷を起こしたコザクラインコの足です。布の袋に包んだ使い捨てカイロの上に座っていてなりました。袋は厚手の布でできており折り曲げて使っていたので3枚重なっていました。触っても熱くなく安全な温度と思われても長時間触れていると低温熱傷を起こすことがあるので気をつけましょう。 pic.twitter.com/IQ8GAUuX3K
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) December 8, 2021
冬場の移動は、パネルがついていたり、アクリル製などの寒さをしのげるキャリーがおすすめです。
夏場は直射日光に注意すると同時に、熱中症対策のために保冷剤などを入れます。
また、夏場の移動には冷房の冷気対策も念頭に置いた方がよく、キャリーにカバーやタオルを掛けるなどの工夫が必要です。
病院までの移動手段によりキャリーのサイズを考慮する
インコを動物病院まで連れて行くために、電車やバスを利用する際には、持ち込めるサイズや持ち込みのルールを事前に確認しておきましょう。
手回り品として別途費用が発生する可能性があることや、サイズによっては持ち込み自体が断られることもあります。
防疫(感染防止対策)に気を配る
動物病院では他のペットから病気をうつされないよう、キャリーにカバーをかけたり
バッグに入れたりして、常に「防疫」を念頭に置いてください。
病院が小鳥専門ではない場合は院内で犬や猫と出くわすこともあるため、愛鳥にストレスを与えないように注意します。
カバーやバッグでインコの視界を遮れば、鳴いたり暴れたりして周りに迷惑をかける心配が減るメリットもあります。
スムーズに鳥の出し入れがしやすいものを選ぶ
通院のような非日常空間では鳥が緊張してかたまったり暴れてしまうことが多いので、扉が小さめだと診察時に鳥を捕まえて出すのが大変な場合があります。
診察室で鳥を外に出しやすい構造や大きさのキャリーを選びましょう。
【災害時の避難】に使うインコキャリーの条件
インコのお出かけキャリー克服作戦!中に入らない理由を探ってみよう
通院などの移動の際に持ち運びの利便性や移動中の怪我防止のため、キャリーケースを利用する方も多いでしょう。
ところが、飼い主さんたちからよく聞くのが、「インコがキャリーケースになかなか入ってくれない」「キャリーケースが嫌いで困っている」などのお悩み。
インコにキャリーケースはやっぱり必要!
普段使っているケージのまま移動することができれば、インコにとっては負担が少ないと思いつつも、飼い主が大きなケージを抱えて歩いたり電車に乗ったりすることは楽ではありません。
やはり移動する時にはキャリーケースが必要ですが、普通は病院へ連れて行くためにケースに入ってもらうことが多いので、インコが断固として入らないことも多い。そんなときに無理矢理入れてしまうと、インコにとってトラウマになります。
そんな困ったことにならないよう、キャリーケースにインコが抵抗なく入れるようになってもらうにはコツが要ります。
私のインコも以前はキャリーケースが大嫌いだったのですが、今ではすっかり大好きになりました。どのようにしてキャリーケース嫌いを克服することができたのかをご紹介します。
インコはなぜキャリーが苦手なの?
多くのインコがキャリーケースを苦手なのはなぜなのか?主な理由は2つが考えられます。
キャリーケースは外出時にしか使われないので、インコにとっては「たまにしか見かけないもの」だから「いつまでも慣れないもの」…という位置づけになります。
慣れない箱にいきなり「入って」と言われても…。インコは知能が高く、デリケートな生き物なので、新しいものや環境には慣れるのに時間がかかります。
この点を理解して、少しずつ慣れてもらうしかありません。
インコはその行動にメリットを見出さない場合、決してその通りには動きません。
飼い主の手に乗ってくれるのは、大好きな飼い主に近づきたいとか、おやつをくれるかもしれない…などのメリットを認識しているから。
キャリーケースに入らないのは「キャリーケースに入ってもいいことがない」「悪いことが起きるかもしれない」と思っている可能性があります。
例えば、キャリーケースに入れられて出かけた先が病院で、診察で怖い思いをした。そんな経験しかなかったら、キャリーケースに入りたくないのは、当然です。
歩行中や電車による揺れ、街中の物音や見慣れぬ視界に、インコが怖い思いをした可能性もあります。
そもそも移動にはストレスがつきもの。そのストレスとキャリーのイメージが結びついてしまうと、インコはキャリーを拒絶するようになります。
キャリー慣れしていないなら慣れる工夫を施す
「キャリーに慣れていない」なら慣れてもらえばいいのですから、キャリーケースを目にする、または中に入る機会を意識的に増やします。
外出を増やしてもいいですし、外出しなくても、遊び場としてキャリーケースを解放しておくだけでもいいでしょう。
キャリーの中に入ってもらわなくても、常にインコの目に入る位置に置いて、まずはそのものを見慣れてもらいます。
見慣れてきたら、インコの大好きなおもちゃやおやつを入れて、キャリーケースの中で遊んだり食べたりしてもらいます。
ステップとしては単純明快ですが、
かなり時間がかかりますが、焦らずに、少しずつ段階を踏むことが必要です。
インコのお出かけキャリーに楽しい思い出を作る
たとえば「病院へ行かない」との選択はできないので、病院以外の外出を増やしてみましょう。
行き先はどこでも構いません。近所の公園でもいいし、ちょっと遠くへドライブしてもいい。
キャリーケースでお出かけして、「楽しかった!」記憶が積み重なれば、キャリーケースに対するネガティブなイメージが覆される望みはあります。
天気がよければ、インコといっしょにプチ散歩に出かけるのも楽しいです。
インコをキャリーケースに入れて近所の公園へ出かけ、10~20分ほど滞在するのでOKです。
キャリーに入っているインコに安心感を与えることを忘れない
出かける時間がとれない時は、ベランダにレジャーシートを広げ、ケージごとインコと外に出て、おしゃべりをするのもよし。
外に出ると、野鳥たちの声のほかに色々な物音や生活音が聞こえてきて、慣れていないインコはその度に緊張したり鳴いたりしますが、このようにして日頃から少しずつ外の環境に慣れていく作業も必要です。
通院する時も電車であれ車であれ、その道中に常にインコに声がけをします。
事故防止のためにキャリーケースはバッグに入れて運ぶことが多いですが、時々少し開けて顔を見せたり、中の様子を確認しながらインコを安心させてあげることが重要です。
顔が見えなくても、「今日はあったかいね」「ごめんね、ちょっと揺れたね」など、インコに声を聞かせ続けることが、インコの不安を和らげることにつながります(同時に飼い主の株も上がります)
インコがキャリーケースに抵抗しなくなるのは飼い主を完全に信頼した証左です
わが家のインコはこれを繰り返しているうちに、キャリーケースを見ると、自ら飛び込んで行く子になりました。
お出かけの準備をしている段階で、いそいそとキャリーケースに入り込み、中のおもちゃで遊んだり、おやつを食べたり、出たり入ったりしながら楽しく遊んでくれます。
つまりキャリーケースがインコにとって完全に「楽しいもの」になったのです。
しかし、ここで油断してはいけません。
キャリーを通院のために使うこともあるので、嫌な思いばかりが続いていると、また元のキャリー嫌いに戻ってしまうことも考えられます。
引き続き通院以外の楽しいお出かけを継続し、キャリーケースの中にいる間は常に話しかけ、おやつも奮発します。
通院の際は特に念入りに愛鳥の様子に気を配り、暑くはないか? 寒くはないか?退屈していないか?怯えていないか?怒っていないか?…などの観察とケアを怠らないように心がけます。
飼い主から注目されることが大好きな手乗りなら、飼い主がつきっきりで目を配り、声をかけてくれるキャリーケースの中が、心地よい環境になりやすいはずです。
キャリーケースという「苦手」を克服することで、インコのストレスが減って幸福度も上がる、嬉しい結果が必ずやってきます。
キャリーのみならず、苦手を克服する経験を積んでいくと、インコも苦手なものに(新しいおもちゃなど)慣れるまでの時間が確実に短縮されます。
インコは高い知能と学習能力を備えていることを常に念頭に置いて、まずはインコと一緒にお出かけを楽しむことにチャレンジしてみてください。