オカメインコのケージレイアウトと鳥かご台のおすすめ6選
オカメインコを飼い始めたばかりの方の中には、ケージレイアウトどうしよう?どんな風におしゃれに演出しようかな?…などと思いを巡らせている方もいるかもしれません。
しかし結論から申し上げると、オカメインコのケージ内にはできるだけ余計なものは取りつけない方が良いです。
オカメインコのケージに限っては「スッキリ広々」が唯一の正解です。鳥の安全を最優先に考えるなら、必要ないものを取り付けないに限ります。
オカメインコケージの置き場所選びはなかなか難しくて迷うところですが、家族とコミュニケーションがとれる場所を選ぶことが基本中の基本となりますので、玄関や人の出入りの少ない場所は不向きです。
置き場所によってはインコがメンタルを病みます。ケージの置き場所は慎重に決めてください。
オカメインコのケージレイアウトは「必要最小限のものだけにする」が唯一の正解
オカメインコの場合にはケージ内には止まり木2本、餌入れ、水入れ以外は、できるだけ取りつけない方がよいです。
この他に、一時的に入れてもいいのは、菜さし、副食を入れる容器くらいです。
その理由は、オカメパニック時のケガの予防のため。つまりこれはオカメパニック対策のひとつです。
オカメインコの繊細な気質から頻繁に起こすパニックを「オカメパニック」と呼びますが、この時に翼や足指を負傷して流血することがよくあります。
ケージ内に必要最小限の備品しかつけていなくても、パニックになればけがをする可能性は高いのですから、おもちゃ類など「なくても困らない」障害物がそこにあれば、さらに負傷する可能性は高まります。
リスクを最小限にとどめるためには、なくても困らないものを入れない、またものを最小限にすることが有効です。
パニックで風切羽がバッサリと抜けることがありますが、折れた新生羽の羽軸が残っていたり出血が止まらないのでなければ治療の必要はありません。血が固まってよく分からない場合は病院で診てもらいましょう。そして生えてくる新生羽は周囲の羽に守られていないので再パニックに注意しましょう。 pic.twitter.com/8F1qwZehf1
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) August 15, 2022
オカメパニックを予防することは鳥種の性質上 ほぼ無理なので、おもちゃなどの余計な障害物をケージ内に設置しないことだけでも、有効なオカメパニック対策といえます。
ケージ内にあるものはオカメパニック時に確実に凶器になります。それを回避できる程の冷静さを、オカメインコは持ち合わせていません。
だから障害物を減らすしかないのです。
「オカメパニック対策ケージ」という鳥かごは存在しない
おもちゃはダメ!ではなくて、ケージ内はなるべくスッキリ、広々させておく…という話です。
「オカメパニック対策ケージ」など存在しません。だからパニックの被害を最小限にとどめる方法は、
ぶつかって怪我するものを置かないことしかありません。
オカメパニックの予防対策を講じることはできても、100%オカメパニックを予防するのは不可能ですから。
オカメインコケージはHOEI465以上の大きさが必要(広ければ広いほど良い)
オカメインコは体長が30センチ以上、翼開帳が40センチ以上の鳥ですので、鳥かごは465以上のサイズが必要です。
鳥の安全性と耐久性、掃除のしやすさを考慮すると、HOEI465オカメステンレスがベストな選択です。
オカメインコケージの置き場所はどこにする?
鳥には高いところを好む習性があります。被捕食者の習性から、常に周辺に気を配って生活するためです。
捕食者は上空からやってくるので、高い位置から周囲を見渡せるほうが、精神的に安心するのです。
ただ、それぞれの住宅事情から必ずしもこの通りにできませんが、だからといってオカメインコケージを床に直接置くのはNG
床付近は寒く冷え冷えする上に、鳥たちが本能的に落ち着けないからです。
オカメインコケージの置き場所は家族と密なコミュニケーションが取れる範囲の、ほどほどの高さの場所を選んでください。
オカメインコケージの置き場所は風通しとすきま風に配慮する
オカメインコケージの置き場所はエアコンの吹き出し口の近くなど、鳥に風が直に当たる場所は好ましくありません。
また、オカメインコケージの置き場所に出窓や窓辺は良くありません。
「出窓がジャストサイズだった♪」と言ってケージを置いている方が結構いますが、季節によっては寒暖の差が激しいので、窓辺は避けるべき場所です。
寒暖の差が少ない場所でないと、インコが体調を崩しやすいです。
オカメインコケージの置き場所に窓辺がダメな2つの理由
「窓際なら日光浴ができるからいいんじゃない?」と考える人もかなりいますが、ガラス越しであれば光が当たって明るいだけで、日光浴効果はありません。
紫外線B波はガラスを通過できないので、ガラス越しでは日光を浴びておらず、単に明るい場所にいるだけにすぎません。
もうひとつの理由は、オカメパニック予防のためです。
窓際にケージを置くと外部の野鳥に驚いて、オカメパニックを起こすことがよくあります。
スズメやシジュウカラなどの小型の野鳥ならそれほどでもないですが、カラスが近くまでやってきたり、ちらりと姿が見えただけでもパニックになります。
うちの子たちはカラスの姿が見えなくても、鳴き声を聞いただけでも恐怖心からその場で固まったり、オカメパニックを起こします。
「外が見えれば気分転換になるでしょ」と思うのは人間だけ。オカメインコは小心者なので、相手の正体がわからなくてもパニクるので危険です。
オカメインコケージの置き場所に音響の近くは避けるべし
オカメインコケージの置き場所はできるだけ静かで、鳥が落ち着ける環境を選びましょう。
オカメインコの脂粉(オカメ粉)や抜けた羽毛で家電にダメージが加わる可能性があります。
デリケートなものの場合は特に近くを避けるのが無難です。
オカメインコケージの置き場所は脂粉が気にならない所【鉄則】
オカメインコは脂粉がたくさん出ます。このことを念頭に置いて、オカメインコケージの置き場所を決めてください。
飲食する部屋はもちろん、寝室にケージを置くのも、人の健康上の観点から好ましくありません。
オカメインコケージの置き場所は地震で揺れても安定している場所にする
日本は地震大国ですので、各地で頻繁に地震が起こっていますから、ケージの置き場所は安定している所に設置することはもちろん、地震対策としてケージの固定も忘れずに行ってください。
オカメインコケージの置き場所は12時間以上の照明時間がない所(発情抑制)
1日に12時間以上明るい状態に置かれると、オカメインコの繁殖行動が始まる可能性が高まります。
発情は完全に止められませんが、過発情は飼い主が気を付ければ回避できます。
過発情や過剰産卵は鳥体の負担が大きくなって寿命を縮めることになりますので、発情抑制も踏まえたケージの置き場所を考える必要があります。
鳥かごを乗せる台で465サイズケージに合うおすすめ6選
ここでは、私がオカメインコケージ台に求める条件を基準に、465サイズのケージを載せられる台を選んでみました。ケージ台に求める条件は以下の通りです。
今どきのテレビ台は奥行きのサイズが足らないものがほとんどなので、ここでは紹介しません。
HOEI465ケージが1台 余裕で置けるサイズであること。
質実剛健。おしゃれやインテリア性は二の次。オカメインコの居心地を最重視。
ケージの設置目的のみに利用。周囲に遊び場スペースを設けない。
できるだけケージがピタリとはまる形状をしていること。
ぐらつかないこと。しつかりとした安定感があること。
可動式ならキャスターにストッパーがついているもの。
キャスターがなければ受け皿 を利用する。
HOEI465スタンド 200サイズ
HOEI465ぴったりのスタンドシリーズ。
下段に21手のりロングまでの高さ、35手のりまでの底面積のケージが置けます。
軽くて高さもいいし使いやすい。下に荷物が置けるし便利です。
ケージにぴったりで、高さ・安定感ともに抜群。何よりスッキリ見えるのがおしゃれでいいです。
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35サイズのインコケージ台もあります。
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無印良品 パイン材テーブル・折りたたみ式 幅80×奥行50×高さ70cm
私はこれをロハコで買いました。ローテーブルバージョンもあります。
インコのケージを載せるのに安定したテーブルが欲しくて購入。組み立ては簡単ですが、造りはしっかりしているので買ってよかったです。
テーブルに重さがあり、安定感があります。木の感触が心地よく、折りたためるのも便利です。
IKEA(イケア) LACK ホワイト
サイズが55D x 55W x 45H cm
ケージを置くのに十分な広さがあり、キャスターがついていないので安定性が良さそうです。
IKEA(イケア) TINGBY サイドテーブル キャスター付き
こちらはキャスター付きですが、ストッパーがついていません。
ストッパーがないのは大きな地震が来た時が怖いです。
オカメインコの場合は地震ではない多少のぐらつきでもオカメパニックにつながるため、このままの状態で使うのはおすすめできません。
キャスターの下に滑り止めを噛ませて動かないようにするか、キャスターにこのような受け皿 を付けて固定するのが良いです。
※この受け皿 はあくまで一例です。このキャスターに合うサイズかどうかわかりませんので、購入する方は事前にサイズを確かめてください。