インコの不思議な能力は「鳥が犬猫より愛情深い生き物」と示している
インコは想像以上に愛情深い生き物。インコは人に恋をする…この点が犬や猫は全く違うところです。
犬や猫も人と仲良くなれますが、人に恋をすることはないです。でもインコは小さな体にはちきれんばかりの愛情を詰め込んで、飼い主と過ごす至福の時間に全身全霊で愛情をぶつけてきます。
小鳥の病院の先生からこんな話を聞いたことがあります。
犬や猫の方が飼い主への愛情が深いと思っている人が多いが、より愛情が深いのは鳥だと思います。入院中に飼い主さんが来ると、犬や猫よりも喜ぶのは鳥なんですよ。
インコが垣間見せる不思議な能力も、飼い主への愛情から来ていることがほとんどです。
ここではそんな事例のサザナミインコバージョンを紹介します。
【インコあるある】ものの違いを見分けているサザナミインコ
サザナミインコの飼い主 14年間一緒に暮らした私のサザナミインコ、ぴよちゃんには説明のつかない「すごい」能力がありました。その能力を目の当たりにするたびに「インコはこんなことまで理解してるの?学習してるの?」と思ったものです。
ぴよちゃんをお迎えしたばかりの頃は、放鳥時にぴよちゃんがひとり遊びをしている時にテーブルの上に置いたままのパソコンを触っていても「それなあに?」という感じでキーボードの上に乗っかるくらい(笑)でした。
ところが半年も経つと、テーブルの上にパソコンが置いたままになっていると「なにこれ?」という感じで一瞥し、私がパソコンを触ろうものなら(たとえ自分がひとり遊びをしていても)すぐさまパソコンに駆け寄り(ぴよちゃんはあまり飛ばない)私の手に突撃するようになりました。
その後、放鳥時にパソコンを片付けることがお約束になったことはいうまでもありません。
パソコン以外にも私が触ると突撃してくるものには、テレビ、ビデオなどのリモコン、スマホなどがありました。
放鳥中に飼い主が自分以外に興味を示したり、自分に集中できなくなるものを正しく認識して、それらを敵として突撃してくる…としか思えない行動でした。
その証拠にエアコンのリモコン、ぴよちゃんのご飯の容器などに触ってもぴよちゃんは気にしないのです。
私がすごいと思うぴよちゃんの鑑定眼の最高峰はカメラです。
ぴよちゃんをお迎えした頃はスマホのカメラの性能もイマイチで、私はぴよちゃんの写真を撮るときは一眼レフのデジカメを使っていました。ぴよちゃんは結構ごついそのカメラを向けても、意識すること無く普段のままの可愛い姿を撮らせてくれました。
ところがスマホの画質もよくなってきて、スマホだけで加工や編集までも簡単にできるようになってきてからは、スマホでぴよちゃんの写真を撮ろうという機会も増えてきました。
スマホを向けるとぴよちゃんは「キッ」とスマホを睨みつけ大きく口を開け威嚇してくるのです。隙を見てなんとか撮ろうと頑張っていると「ギャー!」と叫びながら飛びかかってくる始末。
大人になって警戒心も芽生え、何かを向けられるのが嫌になったのだろうと思い、試しに一眼レフのカメラを向けると…やっぱり警戒も怒りもしないのです。
ぴよちゃんの行動の違いが「自分を撮るならいいカメラで撮れ」「スマホはとにかく嫌い」のどちらなのかは分かりませんが、少なくとも両者を機能で識別していることは間違いありません。
…というわけで、ぴよちゃんを放鳥している時は、他の動作(スマホを見る、パソコンを操作するなど)が出来ない私。撮り溜めたビデオなどを、ぴよちゃんがひとり遊びをしている時に、チラチラ見るのが常でした。
当然、集中して見てしまうような映画やドラマは見ないのですが、時々引き込まれて見てしまうこともあります。すると、そのことに気付いたぴよちゃんが、必ず無防備な私の指を噛みにくるのです。
噛まれた私も、反射的によそ見をしていた後ろめたさから、つい「ごめんね。遊ぼうね。」と言ってしまうのですが、それを聞いたぴよちゃんは満足したように、またひとり遊びの続きに戻るのです(笑)
その「指導的噛みつき」も、段々と甘噛みになってきました。一度の注意で、私が態度を改めると信用してくれるようになったからかもしれません。
ぴよちゃんには本当に驚かされることばかりでしたが、そのすべての思い出が、かけがえのない大切な宝物です。
インコの能力は侮れない!飼い主の帰宅時間を予知するサザナミインコ
ぴよちゃんには説明のつかない「すごい」能力がありました。その能力を目の当たりにするたびに「インコはこんなことまで理解してるの?学習してるの?」と思ったものです。
私がぴよちゃんと暮らしていたのはマンションの6階で、エレベーターから近い部屋でした。ぴよちゃんのその「すごい」能力に気付いたのは、お迎えして2年ほど経った頃です。
それまでも帰宅してドアを開けた瞬間に大音量の鳴き声を聞いたことは何度もありました。そのたびに私は
きっと(ドアの音で)私が帰ってきたのが分かって鳴いているんだな
そんな嬉しい気持ちと、一人で寂しい思いをさせていたという申し訳ない気持ちとの両方から「ごめんね。お留守番偉かったね」と言いながらぴよちゃんのもとに駆けつけたものでした。
そんな大音量の「お出迎え」が続いていたある日、驚くべきことが起きました。エレベーターを降りて部屋に向かう途中、ドアの向こうからぴよちゃんが大音量で鳴いている声が漏れ聞こえてきたのです。
!?
マンションのエレベーターは昇降時に多少の機械音はしますが、それもエレベーター前に立っていて、やっと聞こえるという程度で、開閉時の音は全くというほどしません。部屋の中でエレベーターの音は聞こえないはずなのです。
その時は「たまたま…だよね」と思うことにした私ですが、その現象はその後も度々起こりました。
エレベーターの昇降音がインコには聞こえると仮定すると、マンションですから多くの住民の方がエレベーターを利用しているわけで…
私が仕事でお留守番をしている間、ずっとそれ(エレベーターの消耗音が聞こえるたびに大音量の呼び鳴き)をしていると想像することはあまりに切なかったので、最初のうちは「これはぴよちゃんのすごい能力なんだ!」と思うことにしました。
でも、よくよく考えてみると…私はぴよちゃんのためにネットワークカメラ(見守りカメラ)を導入しており、留守中の様子を時々チェックしていましたから、留守番するぴよちゃんがいつも静かに過ごしていることを知っていました。
とすると、どう考えても、インコが飼い主の帰宅時間を予知していたとしか考えられません。やはりあれはぴよちゃんのすごい能力のひとつだったのでしょう。
人と共存しているペット(犬・猫)が飼い主にそういった予知能力を垣間見せることはよくありますが、きっとインコも同じ能力を秘めているのだと、改めて感心しました。